ああっ女神さまっ(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ああっ女神さまっ』とは、講談社『月刊アフタヌーン』で連載された藤島康介の漫画。「お助け女神事務所」に間違い電話を掛けた主人公の森里螢一のもとに、ベルダンディーという女神がやって来るところから物語が始まる。日常に北欧神話をベースにした非日常的な存在の神や魔族などの騒動を描いたラブコメディであり、SF要素やモータースポーツが絡む青春ものの面も持ち合わせる作品でもある。OVAやテレビアニメ、劇場版とたびたびアニメ化されている。

天上界や地上界、異次元世界をつなぐ存在で、一つにして全ての存在。意思を持ち、通過する女神などの情報を転写、吸収する能力があり、知識欲や好奇心の塊。
情報量の増大を求めて自主ストライキを敢行、ペイオースの天上界への帰還を妨害する。ペイオースと三女神らに実体を召喚され、巨大な鍵のような杖を従えた幼女姿で登場。女神らよりも高次の存在で、様々な次元を連結する役割をしている。性格は幼く、わがまま奔放。好奇心に忠実で、通過する情報を受動的に得るのでなく自分で体験したいため実体化し、特に恋愛感情に興味を示す。
ゲートは1人でなく、天上界と異なる世界をつなぐゲートそれぞれに1人ずついる。ゲートで得た情報は連結、並列化され、個々のゲートは同じ知識、情報を持つ。

『ああっ女神さまっ』の用語

他力本願寺

森里螢一とベルダンディーなどの女神が暮らす宗派不明の寺院。通称、森里屋敷。
2人が寮を追い出され、住む場所を探し、雨宿りに訪れた時、寺の住職が泊めた。
住職が、ベルダンディーを自分より徳の高い尼僧と勘違いし、寺を任せ、インドへ修行の旅に出ていってしまい、そのまま螢一達が暮らすようになる。
魔属との戦闘やウルド、スクルドらの小競り合いなどで頻繁に全壊や、半壊するが、その度に法術で修復されている。

女神

地上界にいる時には、自然の力で生存し、エネルギー変換は自然の精によって行われる。
外見は地上界の人間と似て、顔に紋章があるのが大きな特徴であり、生活でも人間と類似する面がある。食事もできるが、ユグドラシルからエネルギーの供給を受け、活動しているため基本は必要としない。ベルダンディーの紅茶のように嗜好品として飲食することはある。
ベルダンディーは、螢一の弁当や食事、大福などの菓子を作ることがあり、味覚や地上界の人間の食事について習熟している。
時を司る三姉妹は、ユグドラシルからの供給が途絶えた時、それぞれ決まった補完エネルギー源を持つ。ウルドは清酒、ベルダンディーは睡眠、スクルドはアイスクリーム。
三姉妹が天上界から地上界に降臨する時は、それぞれ異なった地上にある物を介する。
ベルダンディーは鏡、ウルドはブラウン管、スクルドは水面。この手段は、天上界へ帰る場合や地上の任意地点間でも使用できる。
高次元の存在のため、本来地上の人間には見えない姿を、見えるように原子の再構成をし続けている。通常の人間に比べ、老化も遅く寿命も長い(ペイオース、ベルダンディーの発言から、ベルダンディー達は螢一達より年上である)。
人間と同じで、病気にかかることもあり、まれに生物学上のウイルス、コンピュータウイルスにも感染することがある。各々の人格は元から設定されているシステムを下敷きとし、そこから上書きされている。
高次元の存在ではあるが痛覚は存在する。OVA第二巻で沙夜子から平手打ちを受けた時、ベルダンディーの頬が腫れ、スクルドも自転車から転倒した時、痛がっている。地上の現象は体に影響があり、川に落ちると濡れてしまうこともある。

契約

天上界のメインシステムであるユグドラシルに選ばれた者の電話が、1級神2種非限定免許を持つ女神へつながり、女神が地上界に降臨。
悪意のある願い以外の願い事が天上界へ送信され、ユグドラシルに受理され契約成立となる。

法術(プログラム)

ユグドラシルから女神達に送信される魔法データ。種類や効果など様々。中には女神に身体的に影響を及ぼす物もある。それぞれ得意な分野が異なり、実行コードも定められている。ウルドは薬、スクルドは機械。

短縮法術コマンド

女神が歌う複数の法術を組み合わせたプログラム。言葉でなく音程で合わせており、少しでも外すことは許されない。

高速言語

一音で5000語の意味を持つと言われる法術の詠唱。言語は人間の耳でも聞き取れるが、非常に耳障り。

ユグドラシル

天上界にある巨大な大木であり、巨大なホストコンピュータ。女神達はいわば端末。
地上に生存するためのエネルギーもここから送られる。エネルギーの供給量が過剰になるとベルダンディーは睡眠に陥る。ユグドラシルからの供給がなくなると、地上の女神のシステムに狂いが生じ、不安定になる。女神のシステムの全てを司る本体。法術もここから発せられる。帰還命令や免許停止の有無もここから発せられ、逆らうことはできない。女神の行動が記録される。
木は下層階級のオペレーターが管理し、ウルドも登場当初はこの木の管理者を務めていた。

天上界

女神などの神属が住む比較的自然環境に恵まれた国。空の上でなく、高次元に存在している。地上界に比べ建築物が少なく、ユグドラシルのようなハイテクな機械を作り出している。人口的には女性の割合が多く、男性も美形が多い。

魔界

魔属が住む国。自然に恵まれた天上界と違い、空は曇り、都会的なビルが立ち並んでいる。

神属

紋章◆ ▼ ◎ ∵
神を主体とした神の国の種族。使用する術は法術で、支援型の魔法。
容姿は個人差があるが、基本は美形が多く、目の色素が薄い。男性は長身で髪の色が黒く、瞳も黒色が多い。性格は基本は穏やか。女神でも、戦闘部所属のワルキューレは、魔属に強い敵対心を持ち、攻撃的。階級がそれぞれあり、役目も異なる。プラズマ、幽体のような存在であり、いわばプログラム。エネルギーを実体化した存在であり、体内は空洞となっている。臓器などの器官は持たない。粒子状態でも感情や意志は存在する。

魔属

紋章★
ヒルドを長とする魔界の種族。使う術は魔術で攻撃用が多い。瞳の色は赤色の比率が高め、目はつり目が多く、髪の色は金髪が多い。容姿は美醜の差が著しい者もいる。毒舌な者が多く、他人を見下す傾向がある。

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