Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の徹底解説まとめ
アース・ウインド&ファイアーとは、創設者のモーリス・ホワイトによって1969年にシカゴで結成された黒人R&B、ファンク、ディスコ、アフロポップグループである。「シャイニング・スター」「宇宙のファンタジー」「セプテンバー」「ブギー・ワンダーランド」「レッツ・グルーヴ」などヒット曲多数。2016年にモーリス・ホワイトは他界したが、フィリップ・ベイリーが継承し、50年以上経った今も活動するウルトラバンドである。グラミー賞6度受賞、全世界で約9千万枚のセールスを記録している。
1976年のアルバム『スピリット』からのシングル。ビルボード・ホット・ソウル・ソングス・チャートで1位、ビルボード・ホット100チャートで12位、ビルボードダンスシングルチャートで12位になった。
SATURDAY NITE
1976年のアルバム『魂 (Spirit)』からのシングル。
総師モーリス・ホワイト、フィリップ・ベイリー、アル・マッケイの共作。
ビルボードのホットソウルソングチャートで最高4位、ビルボードホット100チャートでは最高21位を記録。全英シングルチャートでも17位になり、アースにとって最初のイギリスでのヒット曲となった。「サタデイ・ナイト」は、スパイス・ガールズの1996年のシングル「Say You'll Be There」にサンプリングされている。
FANTASY
1977年のアルバム『太陽神』(All 'N All) からのシングルカット。1978年の全米シングルチャートでは、ビルボードホット 100で32位、R&B シングルスで12位。アメリカではあまりふるわなかったが、日本では当時のディスコブームに乗って人気を博し、1978年6月19日付のオリコン洋楽シングルチャートで1位を獲得した。また、デビュー40周年記念コンサートに合わせて企画された日本のファンによる人気投票で、「セプテンバー」(September) に次いで2位に選ばれているほか、2009年の日本のテレビドラマ『ラブシャッフル』主題歌に起用されるなど、日本での人気の高い曲。
JUPITER
1977年のスタジオ・アルバム『All 'N All』から、1978年4月にシングルとして発表された。
モーリス・ホワイトとヴェーダイン・ホワイト、ラリー・ダン、フィリップ・ベイリーによって書かれた。
BRAZILIAN RHYME
1977年のスタジオ・アルバム『All 'N All』収録の間奏曲。僅か2分弱の作品ながら、アースファンの間で人気が高く、ライブでも頻繁に演奏されている。マーカス・ミラー、TAKE 6等、様々なアーティストにもカバーされている。
SEPTEMBER
1978年に発売のアースのあまりにも有名な代表曲。オリジナル・アルバムには未収録で、ベスト・アルバム『ベスト・オブ・EW & F Vol.1』収録された。歌詞は、12月のクリスマスの時期に9月のことを思い出すという内容になっている。モーリス・ホワイトとアル・マッケイおよびアリー・ウィリスの共作。ビルボードでは1979年2月10日に最高位の第8位、R&Bチャートでは1位を獲得した。1979年ビルボード年間ランキングでは80位。アース・ウィンド・アンド・ファイアーを代表する楽曲として、また最も代表的なディスコソングの1つとして世界的に知られている。日本では2002年、テレビドラマ『続・平成夫婦茶碗』の主題歌に起用された。2003年、GAPのコマーシャルソングとして使用された。2014年に発表されたクリスマス・アルバム『Holiday』にこの曲を使って替え歌した「December」をリリース、モーリス・ホワイトのボーカルはそのままにしながら新しい曲に生まれ変わった。
名曲“September”のレコーディングについてはヴァーダイン・ホワイトがこう振り返っている。「“September”の録音は、ワンテイクで仕上がったよ。サビの『バー・ディ・ダー/ドゥ・ユー・リメンバー』のところでは、言葉が足りなくなったんだけど、彼と共同で歌詞を書いていたアリー・ウィリスが、『何か言葉を入れなくちゃ』と進言したら、モーリスがこう答えたんだ。『いいや、歌詞は要らないよ。これで気持ちが良ければいいんだ。曲を聴いてどう感じるか。それが一番大事だからね』ってね。このことで、アリーはモーリスから多くのことを学んだと話しているよ」
AFTER THE LOVE HAS GONE
1979年発表の『I Am (黙示録)』からのシングルで、ビルボード・ホット100で2位に達した、 デイヴィッド・フォスター、ジェイ・グレイドン、ビル・チャンプリン作の珠玉のバラード。モーリス・ホワイトが気に入り、アース・ウィンド&ファイアーのアルバムに収録された。オリジナルはデイヴィッドとジェイのユニット「Airplay 」のセルフタイトルアルバムに収録されている。エアプレイバージョンはキーの転調が無いが、EWFのバージョンは激しく転調する為、ボーカルの範囲が広すぎて一人の歌手が歌うのは非常に難しい曲である。まさにアースにしか出来ない一曲、ベーシストのヴァーダイン・ホワイトは、録音するのが最も難しい曲の1つであると述べている。
BOOGIE WONDERLAND
1979年発表の『I Am (黙示録)』からのシングル。アースを代表するディスコソングの一つ。ダンスチャートで14位、ビルボード・ホット100で6位、ホット・ソウル・シングルチャートで2位になった。バックにエモーションズが参加している。
LET'S GROOVE
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目次 - Contents
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の概要
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の活動経歴
- 1969-1970 創成期
- 1970-1974 黎明期
- 1975-1980 全盛期
- 1981-1986 エレクトリックサウンド
- 1987-1994 再始動
- 1996年-現在 ネオ・ピリオド
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)のメンバー
- Philip Bailey(フィリップ・ベイリー/vo)
- Verdine White(ヴァーダイン・ホワイト/b)
- Ralph Johnson(ラルフ・ジョンソン/dr)
- Myron McKinley(マイロン・マッキンリー /key)
- Philip Bailey, Jr(フィリップ・ベイリー・ジュニア/background vo)
- B. David Whitworth(B デビッド・ホイットワース/vo/perc)
- Morris O’Connor(モリス・オコナー/g)
- John Paris(ジョン・パリス/dr/vo)
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の旧メンバー
- Maurice White(モーリス・ホワイト/vo)
- Fred White(フレッド・ホワイト/dr)
- Al McKay(アル・マッケイ/g)
- Larry Dunn(ラリー・ダン/key)
- Greg Moore(グレッグ・ムーア/g)
- GARY BIAS(ゲイリー・バイアス/sax)
- Johnny Graham(ジョニー・グラハム/g)
- Jessica Cleaves(ジェシカ・クリーブス/vo)
- Roland Bautista(ローランド・バウティスタ/g)
- Robert Brookins(ロバート・ブルキンズ/key)
- Sonny Emory(ソニー・エモリー/dr)
- Freddie Ravel(フレッド・レイヴェル/key)
- Ronnie Laws(ロニー・ロウズ/sax)
- Sheldon Reynolds(シェルドン・レイノルズ/g)
- Andrew Woolfolk(アンドリュー・ウールフォーク/sax)
- Wade Flemons(ウェイド・フレモンズ/vo)
- Bernard Beloyd Taylor(ベロイド・テイラー/per)
- Yackov Ben Israel(ヤコフ・ベン・イスラエル/per)
- Leslie Drayton(レスリー・ドレイトン/tr/vo )
- Sherry Scott(シェリー・スコット/vo)
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)のディスコグラフィー
- Earth, Wind & Fire
- The Need of Love(愛の伝道師)
- Last Days and Time(地球最後の日)
- Head to the Sky
- Open Our Eyes (太陽の化身)
- Another Time
- That's the Way of the World (暗黒への挑戦)
- Gratitude (灼熱の狂宴)
- Spirit (魂)
- All 'N All (太陽神)
- The Best of Earth, Wind & Fire Vol.1
- I Am (黙示録)
- Faces (フェイセス)
- Raise! (天空の女神)
- Powerlight (創世記)
- Electric Universe (エレクトリック・ユニヴァース)
- Touch the World (タッチ・ザ・ワールド)
- Heritage (ヘリテージ)
- Millennium (千年伝説)
- In the Name of Love (イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ)
- The Promise
- Illumination
- Now, Then & Forever
- Holiday
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の代表曲
- SHINING STAR
- THAT'S THE WAY OF THE WORLD
- SING A SONG
- GETAWAY
- SATURDAY NITE
- FANTASY
- JUPITER
- BRAZILIAN RHYME
- SEPTEMBER
- AFTER THE LOVE HAS GONE
- BOOGIE WONDERLAND
- LET'S GROOVE
- FALL IN LOVE WITH ME
- MAGNATIC
- SYSTEM OF SURVIVAL
- THINKING OF YOU
- HERITAGE
- WANNA BE THE MAN
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の名言・発言
- モーリス・ホワイト「私もジョン・コルトレーンやFunkadelicやKool&the Gangからいろいろ盗んでる。そこにオリジナリティを足して次の世代に受け渡すのがお前たちの仕事だ」
- フィリップ・ベイリー「僕がアース・ウィンド・アンド・ファイアーのリーダーになってから、20年になるけど、バンドとして決断が必要な時には、いつもモーリスが尊重するだろうと思うことを念頭に入れている。そのことが、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのDNAの一部ということだけでなく、アース・ウィンド・アンド・ファイアーとしてやっていくための方法だということをみんなわかっているんだ」
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アース・ウインド&ファイアー「セプテンバー」の日
- 「September 」誕生秘話
- 「After the Love has gone」誕生秘話