Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の徹底解説まとめ
アース・ウインド&ファイアーとは、創設者のモーリス・ホワイトによって1969年にシカゴで結成された黒人R&B、ファンク、ディスコ、アフロポップグループである。「シャイニング・スター」「宇宙のファンタジー」「セプテンバー」「ブギー・ワンダーランド」「レッツ・グルーヴ」などヒット曲多数。2016年にモーリス・ホワイトは他界したが、フィリップ・ベイリーが継承し、50年以上経った今も活動するウルトラバンドである。グラミー賞6度受賞、全世界で約9千万枚のセールスを記録している。
The Promise
01. All In the Way
02. Betcha'
03. Wiggle
04. Why?
05. Wonderland
06. Where Do We Go From Here?
07. Freedom
08. Hold Me
09. Never
10. Prelude
11. All About Love
12. Suppose You Like Me
13. The Promise
14. She Waits
15. The Promise (Continued)
16. Let Me Love You
17. Dirty
2003年5月にカリンバ・ミュージックよりリリースされたアース・ウィンド&ファイアの18枚目のスタジオ・アルバム。スタジオ録音作としては実に7年ぶりとなる、21世紀最初の作品。パーキンソン病により1996年から現役を退いていた総師モーリス・ホワイトが復帰。そのモーリス・ホワイトによってプロデュースされ、アンジー・ストーン、ザ・エモーションズ、ジェラルド・オルブライト、パウリーニョ・ダ・コスタなど多くののアーティストが参加した。アルバムジャケットは鈴木守人がデザインした。アルバムはビルボードR&B/ヒップホップアルバムチャートで19位、ビルボードトップインディペンデントアルバムチャートで最高5位を獲得した。シングル「オール・イン・ザ・ウェイ」は、ビルボード・アダルトR&Bソングチャートで13位、ビルボード・アダルト・コンテンポラリー ・チャートで25位を獲得、「ネヴァー」と「ホワイ」は、ビルボード・スムース・ジャズ・ソングス・チャートでそれぞれ17位と19位を獲得した。また、ビルボード・アダルトR&Bソングチャートで28位に達した「ホールド・ミー」はグラミー賞にノミネートされた。また「Where Do We Go From Here?」と「ダーティ」はもともと、1979年のアルバム『I Am』セッション中に録音されたが、今回このアルバムのためにリミックスされた。
アルバムは、かつてのようなグルーヴィーでファンキーな曲は影を潜め、全体的にレイドバックしたチルアウト系の楽曲が並ぶ。70年代とは違った大人のアースを堪能できる作品となっている。
Illumination
01. Lovely People
02. Pure Gold
03. A Talking Voice (Interlude)
04. Love's Dance
05. Show Me The Way
06. This Is How I Feel
07. Work It Out
08. Pass You By
09. The One
10. Elevated
11. Liberation
12. To You
13. Bonus Tracks
14. Love Together
15. The Way You Move
2005年9月にサンクチュアリ・レコードでリリースされた19枚目のスタジオ・アルバム。モーリス・ホワイト、フィリップ・ベイリー、ヴァーダイン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンの4人を核として作られた作品だが、結果的にこのアルバムが、総師モーリス・ホワイトがボーカルを務めた最後のアルバムとなった。ビッグボーイ、ケニーG、ケリーローランド、will.i.am、フローリー 、ブライアン・マックナイトなどのアーティストが参加した。時代時代の音をいち早く吸収し昇華した形でアース・サウンドを表現し、1970年代から2000年代を生き抜いてきたアースだが、今回もラファエル・サディークやブライアン・マックナイトといったいわゆる「旬のアーティスト達」によってそれぞれのナンバーをプロデュースさせ、過去の栄光にすがることなく、「今のEWF」」を体現したアルバム。ビルボードR&B/ヒップホップアルバムチャートで8位、ビルボードチャートで32位に上がった。また、グラミー賞にもノミネートされ、ベストR&Bアルバム部門にノミネートされた。シングルは「ピュアゴールド」がビルボード・アダルト・コンテンポラリー・シングル・チャートで23位、ビルボード・アダルトR&Bソングチャートで最高15位を獲得した。もう一つのシングルで、ケニーGを大きくフィーチャーしたラテンテイストのナンバー「The Way You Move」は、ビルボード・アダルト・コンテンポラリー・ソングス・チャートで12位を獲得した。ラファエル・サーディクの「Show Me The Way」はビルボード・アダルトR&Bソングチャートで16位を獲得、グラミー賞でもベストR&Bパフォーマンスの部門にノミネートされた。 ブライアン・マックナイトをフィーチャーした「To You」は、ビルボード・アダルトR&Bソングチャートで16位、ビルボード・スムース・ジャズ・ソングス・チャートで29位を獲得した。この曲は70年代の名曲「Love's Holiday」や「After the love has gone」等のフレーズを挿入し、アースの歴史の深さを感じさせるナンバーとなっている。
Now, Then & Forever
01. Sign On
02. Love Is Law
03. My Promise
04. Guiding Lights
05. Got To Be Love
06. Belo Horizonte
07. Dance Floor
08. Splashes
09. Night Of My Life
10. The Rush
2013年9月10日発表、前作から8年ぶりの通算20枚目のスタジオ・アルバムアルバム。フィリップ・ベイリー、ヴァーダイン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンの3人になってしまったアース・ウィンド&ファイアーだが、過去の作品を聴き直し、初期に立ち返ったサウンドを意識した。元メンバーのラリー・ダンがゲスト参加した。アルバムはビルボード200で11位、トップR&B/ヒップホップ・アルバムチャートで6位に入った。
Holiday
01. Joy To The World
02. Happy Seasons
03. O Come All Ye Faithful
04. Winter Wonderland
05. What Child Is This?
06. Away In A Manger
07. The Little Drummer Boy
08. Every Day Is Like Christmas
09. The First Noel
10. Sleigh Ride
11. Snow
12. Jingle Bell Rock
13. December
2014年10月にリリースされた21作目のスタジオアルバムは、アース、ウィンド&ファイアー初のクリスマスアルバム。「Winter Wonderland」「Sleigh Ride」「Joy to the World」「Jingle Bell Rock」などの定番クリスマス・ソングに加え、アースのかつての曲「Happy Feelin」ベースにした「Happy Seasons」や、「September」をベースにした「December」を収録。また「雪やこんこん」でおなじみの童謡「雪」のカバー「Snow」も収録されている。アルバムはビルボード・トップR&B/ヒップホップ・アルバムで26位、ビルボード・ホリデー・アルバム・チャートで8位に入った。
Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の代表曲
SHINING STAR
1975年のアルバム『The'sThe Way of the World』からのシングル。モーリス・ホワイト、ラリー・ダン、フィリップ・ベイリーが作曲し、ビルボード・ホット100チャートとビルボード・ホット・ソウル・ソングス・チャートの両方のチャートで初めてNo.1を獲得した。
THAT'S THE WAY OF THE WORLD
1975年のアルバム『The'sThe Way of the World』からのタイトルトラック。
モーリス・ホワイト、チャールズ・ステップニー、ヴァーダイン・ホワイトの共作。1975年6月にコロンビア・レコードでシングルとしてリリースされ、ビルボード・ホット・ソウル・シングルチャートで5位、ビルボード・ホット100で12位に達した。
SING A SONG
1975年のライブアルバム『Gratitude (灼熱の狂宴) 』からの新録曲。1975年11月にコロンビア・レコードからシングルリリースされ、ビルボード・ホット・ソウル・シングル・チャートで1位、ビルボード・ホット100で5位となった。
GETAWAY
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目次 - Contents
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の概要
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の活動経歴
- 1969-1970 創成期
- 1970-1974 黎明期
- 1975-1980 全盛期
- 1981-1986 エレクトリックサウンド
- 1987-1994 再始動
- 1996年-現在 ネオ・ピリオド
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)のメンバー
- Philip Bailey(フィリップ・ベイリー/vo)
- Verdine White(ヴァーダイン・ホワイト/b)
- Ralph Johnson(ラルフ・ジョンソン/dr)
- Myron McKinley(マイロン・マッキンリー /key)
- Philip Bailey, Jr(フィリップ・ベイリー・ジュニア/background vo)
- B. David Whitworth(B デビッド・ホイットワース/vo/perc)
- Morris O’Connor(モリス・オコナー/g)
- John Paris(ジョン・パリス/dr/vo)
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の旧メンバー
- Maurice White(モーリス・ホワイト/vo)
- Fred White(フレッド・ホワイト/dr)
- Al McKay(アル・マッケイ/g)
- Larry Dunn(ラリー・ダン/key)
- Greg Moore(グレッグ・ムーア/g)
- GARY BIAS(ゲイリー・バイアス/sax)
- Johnny Graham(ジョニー・グラハム/g)
- Jessica Cleaves(ジェシカ・クリーブス/vo)
- Roland Bautista(ローランド・バウティスタ/g)
- Robert Brookins(ロバート・ブルキンズ/key)
- Sonny Emory(ソニー・エモリー/dr)
- Freddie Ravel(フレッド・レイヴェル/key)
- Ronnie Laws(ロニー・ロウズ/sax)
- Sheldon Reynolds(シェルドン・レイノルズ/g)
- Andrew Woolfolk(アンドリュー・ウールフォーク/sax)
- Wade Flemons(ウェイド・フレモンズ/vo)
- Bernard Beloyd Taylor(ベロイド・テイラー/per)
- Yackov Ben Israel(ヤコフ・ベン・イスラエル/per)
- Leslie Drayton(レスリー・ドレイトン/tr/vo )
- Sherry Scott(シェリー・スコット/vo)
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)のディスコグラフィー
- Earth, Wind & Fire
- The Need of Love(愛の伝道師)
- Last Days and Time(地球最後の日)
- Head to the Sky
- Open Our Eyes (太陽の化身)
- Another Time
- That's the Way of the World (暗黒への挑戦)
- Gratitude (灼熱の狂宴)
- Spirit (魂)
- All 'N All (太陽神)
- The Best of Earth, Wind & Fire Vol.1
- I Am (黙示録)
- Faces (フェイセス)
- Raise! (天空の女神)
- Powerlight (創世記)
- Electric Universe (エレクトリック・ユニヴァース)
- Touch the World (タッチ・ザ・ワールド)
- Heritage (ヘリテージ)
- Millennium (千年伝説)
- In the Name of Love (イン・ザ・ネイム・オブ・ラブ)
- The Promise
- Illumination
- Now, Then & Forever
- Holiday
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の代表曲
- SHINING STAR
- THAT'S THE WAY OF THE WORLD
- SING A SONG
- GETAWAY
- SATURDAY NITE
- FANTASY
- JUPITER
- BRAZILIAN RHYME
- SEPTEMBER
- AFTER THE LOVE HAS GONE
- BOOGIE WONDERLAND
- LET'S GROOVE
- FALL IN LOVE WITH ME
- MAGNATIC
- SYSTEM OF SURVIVAL
- THINKING OF YOU
- HERITAGE
- WANNA BE THE MAN
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の名言・発言
- モーリス・ホワイト「私もジョン・コルトレーンやFunkadelicやKool&the Gangからいろいろ盗んでる。そこにオリジナリティを足して次の世代に受け渡すのがお前たちの仕事だ」
- フィリップ・ベイリー「僕がアース・ウィンド・アンド・ファイアーのリーダーになってから、20年になるけど、バンドとして決断が必要な時には、いつもモーリスが尊重するだろうと思うことを念頭に入れている。そのことが、アース・ウィンド・アンド・ファイアーのDNAの一部ということだけでなく、アース・ウィンド・アンド・ファイアーとしてやっていくための方法だということをみんなわかっているんだ」
- Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アース・ウインド&ファイアー「セプテンバー」の日
- 「September 」誕生秘話
- 「After the Love has gone」誕生秘話