バッカーノ!(BACCANO!)のネタバレ解説・考察まとめ
『バッカーノ!』とは成田良悟が書いたラノベ小説及び、アニメ作品である。物語は1711年、1930年、1931年、1932年の禁酒時代のアメリカを舞台に悪魔が作り出した不死の薬を巡りマフィアや爆弾魔、錬金術師や人造人間などの個性的なキャラクターが奮闘する群像劇だ。本作の見どころは舞台設定とキャラクターである。まず禁酒時代を舞台にしたアニメは本作を除くと『91DAYS』くらいである。その舞台設定の希少性に加え前述した個性的なキャラクターが本作にしかない見どころである。
ミリア・ハーヴェント
CV:あおきさやか
コスプレ強盗。アイザックと同じくポジティブで馬鹿で豪快な言動を取るが、辛い過去があるらしく、時折深い思慮をのぞかせる。アイザックの言葉を要約、言い換えるのと「すっごーい!」という口癖が特徴。アイザックに絶対的な信頼を寄せており、彼が言ったことにはほぼ100%従う。マルティージョファミリーとセラードとの一件で自覚なしに不死者となる。
マルティージョ・ファミリー
フィーロ・プロシェンツォ
CV:吉野裕行
ギャング。
NYにある飲食店「蜂の巣(アルヴェアーレ)」の裏に拠点を置くギャングであるマルティージョ・ファミリーの最年少幹部。その身軽さから3人の男を相手にしても太刀打ちする腕力と、組織では誰も傷をつけることができなかったとされるマイザーに、ナイフで切り傷を与えるなど高い戦闘能力を持つ。またホームレスにお金を恵むなど優しい一面を持つが、一目惚れしたエニスと結婚するのに50年以上要するなど恋愛には奥手な一面も持つ。セラードを喰った後は彼の膨大な知識と経験により苦しむことになっていく。
ガンドールファミリー
キース・ガンドール
マルティージョ・ファミリーと縄張りが隣接する小規模マフィア。マルティージョ・ファミリーとの仲は良好。ボスを務める3兄弟の長兄。非常に寡黙な性格であり、劇中では一言も喋らない。なぜか全てのカードがジョーカーのトランプを常備しており、ダラスをドラム缶でコンクリート固めにした際には彼が老衰死するまでの暇つぶしとしてトランプを渡す。
ベルガ・ガンドール
CV:三宅健太
3兄弟の次兄。強面で屈強な体の持主だが、短気で頭は回らない。3兄弟の仲で最もうでっぷしがよく殴り続けたチンピラの顔面が変形するくらいの腕力を持っている。
ラック・ガンドール
CV:子安武人
3兄弟の末弟。兄弟で一番多感だが紳士的である為、筆頭として会話を進めることが多い。物腰の柔らかさとは裏腹に組織に入れることを提案したダラスに「利用価値がない」と切り捨てたり、ダラスを港に沈めたことを「ひどい」と言うイブに対して「あなたのお兄さんは我々の仲間を無残に殺したんです。ですのでお詫びはしません」と冷徹な一面も持つ。
チック・ジェファーソン
CV:山口勝平
ガンドール・ファミリーの拷問係であり、鋏を使う。仕事以外の時間は10本に及ぶ鋏の手入れをしている。
不死者
エニス
CV:小林沙苗
人造人間(ホムンクルス)。セラードに造られた人造人間であり、不死者と同じ肉体を持つが、老衰には勝てない。体術の達人であり、ダラスなどのチンピラであれば相手が複数人であっても撃退することができる。セラードに本心で反抗しつつも生殺与奪を握られ本編後、フィーロ、チェスワフと同居する。恋愛の概念を知らなかったため長い時間を要したが、後にフィーロと結婚する。
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目次 - Contents
- 『バッカーノ!』の概要
- 『バッカーノ!』のあらすじ・ストーリー
- 悪魔を召喚し、不死の薬を手に入れた錬金術師たち(1711年)
- 完成した不死の薬(1930年)
- 人の手を渡っていく不死の薬
- セラードの最期
- 一つの列車に乗り合わせた厄介者たち(1931年)
- それぞれの衝突と生還
- 事件の真相を追うキャロル、ダラスの行方を追うイブ(1932年)
- ダラスの行方
- 『バッカーノ!』の登場人物・キャラクター
- 強盗コンビ
- アイザック・ディアン
- ミリア・ハーヴェント
- マルティージョ・ファミリー
- フィーロ・プロシェンツォ
- ガンドールファミリー
- キース・ガンドール
- ベルガ・ガンドール
- ラック・ガンドール
- チック・ジェファーソン
- 不死者
- エニス
- 白服集団
- ルーア・クライン
- ラッド・ルッソ
- 「幽霊」のメンバー
- グース・パーキンズ
- シャーネ・ラフォレット
- ジャグジー一味
- ニース・ホーリーストーン
- ジャグジー・スプロット
- ジェノアード家
- イブ・ジェノアード
- ダラス・ジェノアード
- アドウェナ・アウィス号の船員たち
- セラード・クェーツ
- マイザー・アヴァーロ
- グレット・アヴァーロ
- シルヴィ・リュミエール
- チェスワフ・メイエル
- ラブロ・フェルメート・ヴィラレスク
- ヒューイ・ラフォレット
- エルマー・C・アルバトロス
- ベグ・ガロット
- 悪魔(ロニー・スキアート)
- 『バッカーノ!』の用語
- 不死者
- 喰う
- 偽名を名乗ることが出来ない制約
- 出来損ない
- ホムンクルス
- 『バッカーノ!』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- フィーロ「都合のいい時だけ信心深くなるのはやめとけ」
- ラッド「お前ら、こう思ってるはずだ。『この列車でこれだけすごい武器を持ってる俺達に逆らうやつなんていない。俺達は最強だ。俺達は安全だ』ってなあ!楽しいだろうな。楽しいだろうなあ。そういうやつらを殺すの。腸を引きずり出すのは。ソーセージの中身みてーにグチャグチャにすり潰してやるのはよお!」
- グース「これも試練と考えるべきか。ヒューイ氏への高見へは通常の道ではたどり着けぬのだからな」
- セラード「シルヴィー、わしは楽しい! それぞれの経験、それぞれの知識、それぞれの欲望 人生に無駄なく知るべきことに果てはない! わしはまだまだ知りたい まだまだ食い足りないのだ、シルヴィー!」
- グラハム「俺が壊したいのは、物理的なもの~。 分かる? …分かってるなら返事! …返事は? …返事がな~い。 だったら!ただの屍になれや!!」
- 金には恵まれても悲しむイブを盗みで幸せにするアイザックとミリア
- 本作で最も盛り上がるバトルシーン:ラッドVSシャーネ
- 物語が終わっても視聴者に「その後」を想像させるエンディング
- 『バッカーノ!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 『バッカーノ!』の意味
- ミリアの役作りについて
- 徹底的に「本物」にこだわった作品作り
- 『バッカーノ!』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):Paradise Lunch 『Gun's & Roses』
- ED(エンディング)織田かおり:『Calling』
- 挿入歌:長い長い夢の中の宴(第1話・第3話・第5話・第10話・第12話・第13話・第16話)
- 挿入歌:阿鼻叫喚の狂った舞台(第1話・第3話)