大奥(よしながふみ)のモデル・元ネタ・由来まとめ

『大奥』とは、2004年から2021年まで隔月刊誌『MELODY』にて連載された、よしながふみによるフィクション・時代物の少女漫画である。若い男子のみが感染する奇病により男女の人口比が逆転した世界で、歴史上の人物の性別を逆転させ、女将軍が統治する大奥の起こりから終焉までを詳細な史実と織り交ぜて描く。国内外で高く評価され、映画やドラマ、アニメなど多角的にメディアミックスされた。本作には、モデルになったとされる歴史上の偉人が多数登場する。

目次 - Contents

漫画版:女性
史実:男性

徳川宗武(とくがわ むねたけ)は、江戸時代中期の武士、歌人、国学者である。江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗の三男(子)として生まれた。
1716年(正徳6年/享保元年)に生まれ、1771年(明和8年)に没した。1736年(元文元年)に御三卿の一つである田安徳川家の初代当主となり、田安宗武とも呼ばれる。官位は従三位権中納言であった。また、寛政の改革で知られる松平定信の実父に当たる。

小夜姫(さよひめ)/一橋宗尹(ひとつばし むねただ) → 元ネタ:徳川宗尹(とくがわ むねただ)

漫画版:女性
史実:男性

徳川宗尹(とくがわ むねただ)は、江戸時代中期の武士であり、御三卿の一つである一橋家の初代当主(祖)である。一橋宗尹とも名乗った。
1721年9月7日(享保6年閏7月16日)に生まれ、1765年1月13日(明和1年12月22日)に没した。江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗の五男(あるいは四男)として生まれ、母は谷口正次の娘・於久(またはお梅、深心院)である。第11代将軍・徳川家斉は孫、第12代将軍・徳川家慶は曾孫、第13代将軍・徳川家定と第14代将軍・徳川家茂はそれぞれ玄孫にあたる。
1741年(寛保1年)に一橋邸に移り住んだことで、一橋家と呼ばれるようになった。

比宮実行(なみのみや さねゆき) → 元ネタ:増子女王(ますこじょおう)

漫画版:男性
史実:女性

増子女王(ますこじょおう)は、江戸時代中期の女性であり、江戸幕府第9代将軍・徳川家重の将軍世子時代における御簾中(正室)である。伏見宮邦永親王の第4王女として1711年11月28日(正徳元年10月19日)に生まれ、1733年11月9日(享保18年10月3日)に没した。

幼称は比宮(なみのみや)で、院号は證明院(しょうめいいん)である。また、諱には培子と記されたものもある。家重の父である徳川吉宗の紀州藩主時代の御簾中であった理子女王は、増子女王の叔母にあたる。
1731年(享保16年)に家重のもとへ正室として迎えられた。当時、家重は21歳、比宮増子は17歳であった。しかし、江戸へ来て3年目にあたる1733年(享保18年)に、若くして亡くなるという不幸な経歴をたどった。

家治篇

平賀源内(ひらが げんない) → 元ネタ:平賀源内

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平賀源内(コミックス第9巻表紙)

漫画版:女性
史実:男性

平賀源内(ひらが げんない)は、江戸時代中頃の人物であり、あらゆる分野に才能を発揮した「日本のダ・ビンチ」とも称される人物である。1728年(享保13年)に高松藩の足軽・白石良房の三男として生まれ、1780年1月24日(安永8年12月18日、あるいは1779年)に没した。本名は国倫(くにとも)という。

本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、博物学者、発明家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、陶芸家など、その活動は多岐にわたる。また、鳩渓(きゅうけい)や風来山人(ふうらいさんじん)など、数多くの号(ペンネーム)を使い分けた経歴を持つ。24歳の時には藩の命令によって長崎へ留学し、蘭学を修めた。

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平賀源内

田沼意次(たぬま おきつぐ) → 元ネタ:田沼意次

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田沼意次(右側)

漫画版:女性
史実:男性

田沼意次(たぬま おきつぐ)は、1719年に生まれ、1788年に没した江戸時代中期の旗本であり、大名、江戸幕府の老中である。遠江相良藩の初代藩主(相良藩田沼家初代)となった人物である。
徳川吉宗が紀州から連れてきた家来を親に持つ「紀州党」の出世頭であり、第9代将軍・徳川家重と第10代将軍・徳川家治の治世下において、側用人と老中を兼任して幕政を主導した経歴を持つ。この意次の執政期は「田沼時代」と呼ばれている。
田沼政権の特徴は、能力本位で登用された下級武士による重商主義の改革であった点にある。重商主義や蝦夷地開発など、江戸時代においては異色とも言える政策を展開した。

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田沼意次

徳川家治(とくがわ いえはる) → 元ネタ:徳川家治

漫画版:女性
史実:男性

徳川家治(とくがわ いえはる)は、江戸幕府の第10代将軍(在任:1760年(宝暦10年) - 1786年(天明6年))である。第9代将軍・徳川家重の長男として生まれた人物である。
将軍就任の初期の頃は、老中の松平武元(たけちか)や、側用人の田沼意次を用いて政治を行った。特に田沼意次を重用し、最終的には老中にまで取り立てた。
しかし、次第に政治を田沼意次に丸投げするようになっていき、息子の徳川家基が18歳の若さで突如死去すると(毒殺説もある)、いよいよ政治に対して無関心となった。

五十宮倫仁(いそのみや ともひと) → 元ネタ:倫子女王(ともこ じょおう)

漫画版:男性
史実:女性

倫子女王(ともこ じょおう)は、江戸時代中期の皇族であり、江戸幕府第10代将軍・徳川家治の正室(御台所)である。閑院宮直仁親王の第6王女(王女)として1738年3月10日(元文3年1月20日)に生まれ、1771年9月28日(明和8年8月20日)に没した。
第113代東山天皇の孫であり、第119代光格天皇の叔母にあたる人物である。幼名は五十宮(いそのみや)といった。
1754年(宝暦4年)に徳川家治と結婚。家治との間には、千代姫と万寿姫を生んだ。

保川(やすかわ)/お知保の方(おちほのかた) → 元ネタ:蓮光院(れんこういん)

漫画版:男性
史実:女性

蓮光院(れんこういん)は、1737年12月6日(元文2年11月15日)に生まれ、1791年4月10日(寛政3年3月8日)に没した江戸時代中期の女性である。江戸幕府の10代将軍・徳川家治の側室であり、徳川家基の生母となった人物である。俗名は知保、あるいは智保という。実父は津田宇右衛門信成であり、養父は伊奈忠宥(ただおき)である。
1761年(宝暦11年)に家治付の中臈(ちゅうろう)となり、翌年(1762年)に家基を出産した。

吉雄耕牛(よしお こうぎゅう) → 元ネタ:吉雄耕牛

漫画版:男性
史実:男性

吉雄耕牛(よしお こうぎゅう)は、1724年(享保9年)に生まれ、1800年10月4日(寛政12年8月16日)に没した江戸時代中期の人物である。日本のオランダ語通詞(幕府公式通訳)であり、蘭方医でもあった。諱は永章、通称は定次郎、のちに幸左衛門と名乗り、幸作とも称した。号は耕牛のほかに養浩斎などがある。父は吉雄藤三郎であり、吉雄家は代々オランダ通詞を務めた家系であった。

若くして大通詞となった耕牛は、蘭書に広く目を通し、医学に通暁していた。特に外科に優れ、その技術は「吉雄流紅毛外科」として広まり、多くの門弟が集まることとなった。江戸番通詞は11度も勤めており、江戸の蘭学者との交流も深かった。前野良沢は耕牛に学んで研鑽を積んだ弟子の一人である。のちに前野良沢や杉田玄白らが翻訳した『解体新書』が刊行される際には、耕牛がその序文を寄せている。

吉雄耕牛

杉田玄白(すぎた げんぱく) → 元ネタ:杉田玄白

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