大奥(よしながふみ)のモデル・元ネタ・由来まとめ

『大奥』とは、2004年から2021年まで隔月刊誌『MELODY』にて連載された、よしながふみによるフィクション・時代物の少女漫画である。若い男子のみが感染する奇病により男女の人口比が逆転した世界で、歴史上の人物の性別を逆転させ、女将軍が統治する大奥の起こりから終焉までを詳細な史実と織り交ぜて描く。国内外で高く評価され、映画やドラマ、アニメなど多角的にメディアミックスされた。本作には、モデルになったとされる歴史上の偉人が多数登場する。

目次 - Contents

漫画版:女性
史実:男性

徳川綱吉(とくがわ つなよし)は、上野国館林藩の初代藩主であり、江戸幕府の第5代将軍(在職:1680年 - 1709年)である。第3代将軍・徳川家光の四男として1646年に誕生した。館林徳川家の初代当主でもある。1661年、上野国館林25万石の城主となった。その後、1680年に兄である第4代将軍・徳川家綱の養子となり、第5代将軍に就任した。

出典: www.amazon.co.jp

徳川綱吉

水無瀬継仁(みなせ つぐひと) / 右衛門佐(えもんのすけ) → 元ネタ:右衛門佐局(えもんのすけのつぼね)

出典: www.amazon.co.jp

右衛門佐(ミックス第6巻表紙)

漫画版:男性
史実:女性

右衛門佐局(えもんのすけのつぼね)は、江戸時代前期から中期にかけての大奥女中である。単に右衛門佐とも称される。慶安3年(1650年)に生まれ、宝永3年2月11日(1706年3月25日)に没した。権中納言・水無瀬氏信の娘であり、兄弟には町尻兼量や水無瀬兼豊がいる。5代将軍・徳川綱吉の御台所である浄光院の求めと、霊元天皇の中宮である新上西門院の推挙によって江戸城の大奥へ入った。その後は奥表総女中を支配する地位に就いた。

おもと/柳沢吉保(やなぎさわ よしやす) → 元ネタ:柳沢吉保

柳沢吉保

漫画版:女性
史実:男性

柳沢吉保(やなぎさわ よしやす)は、江戸時代前期の幕府側用人、譜代大名である。1658年に生まれ、1714年に没した。
幼年期より第5代将軍・徳川綱吉に仕えており、綱吉の将軍就任に伴って小納戸役に任じられ幕臣となった。以後、綱吉の寵愛と厚い信任を受けて破格の昇進を続け、元禄時代には大老格として老中をしのぐ権勢をふるい幕政を主導した。在任中は文学を愛し、荻生徂徠や細井廣澤らの学者を重用して幕政に大いに貢献した。また、王朝文化への憧憬を強く抱いた文化人としての側面も持ち、江戸に六義園を造営したことでも知られる。

出典: www.jade.dti.ne.jp

柳沢吉保

「柳沢吉保公寿像(部分)」
山梨県韮崎市清哲町 武隆山常光寺蔵
(三芳町立歴史民俗資料館HPより)

鷹司信平(たかつかさ のぶひら) → 元ネタ:鷹司信子(たかつかさ のぶこ)

漫画版:男性
史実:女性

鷹司信子(たかつかさ のぶこ)は、江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉の正室(御台所)である。院号は浄光院(じょうこういん)で、「小石君」とも呼ばれた。左大臣従一位・鷹司教平の娘であり、母は冷泉為満の娘である。兄に関白・鷹司房輔、妹に霊元天皇の中宮である鷹司房子(新上西門院)がいる。また、3代将軍・徳川家光の正室である鷹司孝子は大叔母、綱吉の養女で水戸藩世子・徳川吉孚の正室となった八重姫(鷹司理子)は姪孫、6代将軍・徳川家宣の正室である近衛熙子は再従妹にあたる。
1663年(寛文3年)に館林藩主であった徳川綱吉との婚礼が決まり、翌1664年(寛文4年)に東下して婚礼の儀を執り行った。以後、綱吉とともに神田橋の屋敷で過ごした。

大典侍(おおすけ) → 元ネタ:寿光院(じゅこういん)

漫画版:男性
史実:女性

寿光院(じゅこういん、? - 1741年11月17日〈寛保元年10月10日〉)は、江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉の側室である。通称は大典侍(おおすけ)で、江戸城の本丸大奥ではなく北の丸に新御殿を建てて居住したことから「北の丸殿」とも呼ばれる。大納言・清閑寺煕房の娘として京都で生まれ、母は高倉永敦の娘・貞了院であるが、京都での詳しい経歴は分かっていない。

綱吉の寵愛を受けて側室となり、この折に名を「大典侍」と改めた。しかし子宝には恵まれず、兄である清閑寺煕定の娘・竹姫を自身の養女として迎え、北の丸御殿で育てた。1709年(宝永6年)に綱吉が死去した後は落飾して「寿光院」を名乗り、馬場先御用屋敷、次いで浜御殿へと移り住んだ。墓所は寛永寺の大慈院にある。

新典侍(しんすけ) → 元ネタ:清心院(せいしんいん)

漫画版:男性
史実:女性

清心院(せいしんいん、1667年〈寛文7年〉 - 1739年12月19日〈元文4年11月19日〉)は、江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉の側室である。諱は分かっていない。通称は新典侍(しんすけ、新助とも)という。
公家の豊岡家の祖である豊岡有尚の娘として生まれ、祖父である権大納言・日野弘資の養女となった。はじめは綱吉の御台所である鷹司信子付きの女房を務めていたが、江戸城本丸大奥の実力者であった右衛門佐局によって綱吉の側室に迎えられたと伝えられている。1709年(宝永6年)に綱吉が死去した後は落飾して「清心院」と号し、以後は馬場先の御用屋敷に居住した。しかし、1717年(享保2年)に密通事件が発覚したため、飯田町新屋敷に蟄居の身となった。

小谷伝兵衛(こたに でんべえ)/お伝の方(おでんのかた) → 元ネタ:瑞春院(ずいしゅんいん)

漫画版:男性
史実:女性

瑞春院(ずいしゅんいん、1658年3月4日〈万治元年2月1日〉 - 1738年7月25日〈元文3年6月9日〉)は、江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の側室である。通称は伝(でん)であり、また三ノ丸様、御袋様とも呼ばれた。今日では「お伝の方」として広く知られている。
小谷権兵衛忠栄の娘であり、館林藩主時代の徳川綱吉(館林殿)から寵愛を受け、鶴姫と徳松の2子をもうけて綱吉の信頼も篤かった。1680年(延宝8年)5月に綱吉が5代将軍の座に就いて江戸城へ入った際、お伝の方も2子とともに江戸城へ入った。江戸城では「五の丸御殿」と呼ばれ、より一層の寵愛を受けた。

貞(さだ)/牧野成貞(まきの なりさだ) → 元ネタ:牧野成貞

漫画版:女性
史実:男性

牧野成貞(まきの なりさだ)は、江戸時代前期の譜代大名であり、下総国関宿藩主である。諱は成恒ともいう。越後長岡藩主・牧野氏の支族にあたり、成貞系牧野家の初代当主である。
上野国館林藩主時代の徳川綱吉に仕え、1670年(寛文10年)にはその家老となった。1680年(延宝8年)に綱吉が江戸幕府の第5代将軍に就任すると、その側役として諸侯に列し、翌1681年には初代の側用人となった。その後、1695年(元禄8年)に隠居した。

牧野邦久(まきの くにひさ)/阿久里(あぐり) → 元ネタ:大戸阿久里(おおと あぐり)

漫画版:男性 ※「阿久里」は館林藩主時代の綱吉に戯れにつけられた名前
史実:女性

大戸阿久里(おおと あぐり、1648年〈慶安元年〉 - ?)は、下総国関宿藩主・牧野成貞の正室である。5代将軍・徳川綱吉の側室であったという説もある。
牧野家の譜代の家臣である大戸玄蕃吉勝の娘として誕生した。その後、徳川綱吉の母である桂昌院の侍女となり、桂昌院の指示によって牧野成貞と結婚した。成貞との間には、1667年(寛文7年)に長女・松子(永井貞清正室)、1669年(寛文9年)に次女・安(牧野成時正室)、1671年(寛文11年)に三女・亀を出産している。
下世話な噂話としては、綱吉がまだ館林侯であった頃に成貞の妻である阿久里が綱吉の目に留まり、求められた成貞が献妻したともいわれている。この阿久里を奪った埋め合わせとして、1680年(延宝8年)に綱吉は成貞を下総国関宿藩主に任命し、成貞は1万5000石の大名に出世したとされる。さらに成貞は老中と並ぶ扱いを受けるようになり、1688年(元禄元年)には7万3000石にまで加増されたという。

牧野貞安(まきの さだやす) → 元ネタ:牧野安(まきの やす)

漫画版:男性(牧野家の息子)
史実:女性(牧野家の娘)

牧野安(まきの やす、1669年〈寛文9年〉 - 1689年10月15日〈元禄2年9月3日〉)は、下総国関宿藩の嫡子・牧野成時の正室である。異母弟に牧野貞通がいる。
関宿藩主・牧野成貞の次女として生まれ、母は大戸阿久里である。成貞には男子が生まれなかったため、安の婿として黒田用綱の四男である成時を迎えた。
しかし、5代将軍・徳川綱吉が牧野邸を訪れた際に安に惚れ込んで手を出した(掠めた)とされ、夫の成時はその際に切腹したと言われている。牧野家では安だけでなく、母の阿久里も綱吉のお手付きとなったとされ、阿久里は『幕府祚胤伝』などに側室として記録されている一方で、安の名前はどこにも記録されていない。また、阿久里と安が大奥へ入ったという話は後世の創作という説もあり、成時の死因についても食傷とする説(戸田茂睡『御当代記』)もある。夫である成時の死から2年後の1689年(元禄2年)に安は病死したが、まだ21歳の若さであった。

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