大奥(よしながふみ)のモデル・元ネタ・由来まとめ

『大奥』とは、2004年から2021年まで隔月刊誌『MELODY』にて連載された、よしながふみによるフィクション・時代物の少女漫画である。若い男子のみが感染する奇病により男女の人口比が逆転した世界で、歴史上の人物の性別を逆転させ、女将軍が統治する大奥の起こりから終焉までを詳細な史実と織り交ぜて描く。国内外で高く評価され、映画やドラマ、アニメなど多角的にメディアミックスされた。本作には、モデルになったとされる歴史上の偉人が多数登場する。

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出典: www.amazon.co.jp

徳川吉宗(コミックス第7巻表紙)

漫画版:女性 58歳で没
史実:男性 66歳で没

徳川吉宗(とくがわ よしむね)は、江戸幕府の第8代将軍(在職:1716年 - 1745年)であり、江戸幕府の中興の祖とも呼ばれている。初代将軍・徳川家康の曽孫であり、4代将軍・家綱や5代将軍・綱吉のはとこにあたる。紀伊徳川光貞の子として生まれ、和歌山藩(紀伊徳川家)の第5代藩主となった。1716年(享保元年)に7代将軍・徳川家継が死去したことに伴い、老中らに推されて将軍に就任した。在職中には「享保の改革」と呼ばれる広範な幕政改革を展開した。

幼少期の逸話として、父が刀の鐔(つば)の入った箱を示して「欲しい品があれば遠慮なく取るように」と言った際の話が伝わっている。兄たちがそれぞれ品物を取る中で吉宗は黙っており、父が理由を尋ねると「兄上たちが取られたあと、箱ごと頂きたいと思って黙っていた」と答えたという。このとき父から箱ごと貰って帰った品物を、吉宗は自分の家臣に与えたとされている。

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徳川吉宗

おみつ/加納久通(かのう ひさみち) → 元ネタ:加納久通

漫画版:女性
史実:男性

加納久通(かのう ひさみち)は、江戸時代中期の大名であり、初代八田藩主(別名、東阿倉川藩)である。1673年(延宝元年)に紀州藩士である加納政直の息子として生まれ、1748年10月9日(寛延元年8月17日)に没した。通称は孫市、角兵衛で、官途名は近江守、遠江守であり、一宮藩加納家の初代となった人物である。
江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の紀州藩時代からの側近だった。1716年(享保元年)に吉宗が将軍に就任すると江戸城へと移り、御側御用取次となった。紀州藩士から幕臣となり、最終的には西ノ丸若年寄まで出世を果たした。

大岡忠相(おおおか ただすけ) → 元ネタ:大岡忠相

漫画版:女性
史実:男性

大岡忠相(おおおか ただすけ)は、江戸時代中期の幕臣であり、西大平藩の初代藩主である。大岡忠世家の当主で、生家は旗本の大岡忠吉家であり、父は美濃守大岡忠高、母は北条氏重の娘である。忠相の子孫は代々西大平藩を継ぎ、明治時代を迎えた。9代将軍・徳川家重の御側御用人として幕政において活躍した大岡忠光(大岡忠房家第4代当主、のちの岩槻藩主)とは遠い縁戚(忠相と忠光の父・忠利がはとこ)に当たり、同族の誼を通じている。

1677年(延宝5年)に生まれ、1751年(宝暦元年)に没した。8代将軍・徳川吉宗により、1717年(享保2年)に普請奉行から南町奉行に任じられた。

卯之吉(うのきち)/お須磨の方(おすまのかた) → 元ネタ:深徳院(しんとくいん

漫画版:男性
史実:女性

徳院(しんとくいん)は、1688年(元禄元年)に生まれ、1713年12月11日(正徳3年10月24日)に没した江戸時代中期の女性である。紀州藩の第5代藩主であった徳川吉宗(のちの江戸幕府第8代将軍)の側室であり、第9代将軍・徳川家重の生母となった人物である。
父は紀州藩士の大久保忠直、母は同じく紀州藩士である内藤幸右衛門守政の娘である。俗名(本名)は、須磨または須摩(於須磨の方)という。
吉宗が紀州藩主であった頃に側室となった。家重を出産したのちにも再び懐妊したが、難産のために1713年(正徳3年)に母子ともに亡くなった。享年は26歳だった。

徳川光貞(とくがわ みつさだ) → 元ネタ:徳川光貞

漫画版:女性(信の実母)
史実:男性(吉宗の実父)

徳川光貞(とくがわ みつさだ)は、江戸時代中期の和歌山藩第2代藩主であり、江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗の実父である。3代将軍・徳川家光や、他の徳川御三家の第2代当主である尾張藩主・徳川光友、水戸藩主・徳川光圀とは従兄弟の関係にあたる。
1626年12月11日に和歌山城において徳川頼宣の嫡子として生まれた。1667年5月22日に42歳で家督を相続(襲嗣)し、藩政に意を注いだ経歴を持つ。その後、1698年4月22日に73歳で藩主の座を退き(致職)、湊村の別館に隠居して老後を過ごした。1705年8月8日に死去し、享年は80歳であった。

徳川綱教(とくがわ つなのり) → 元ネタ:徳川綱教

漫画版:女性(信の姉。光貞の長女)
史実:男性(吉宗の兄)

徳川綱教(とくがわ つなのり)は、江戸時代中期の和歌山藩第3代藩主である。
1665年8月26日(寛文5年8月26日)に、第2代藩主・徳川光貞の長男(嫡子)として若山(和歌山)で生まれた。幼名は長光丸であり、1670年1月7日(寛文10年1月7日)に長福丸と改めた。1672年6月(寛文12年5月)に初めて将軍に御目見し、元服して常陸介と改め、将軍の諱から「綱」の字を拝領した。

1698年4月22日(元禄11年4月22日)に父の光貞が隠居したことに伴い、34歳で家督を相続(襲嗣)した。藩主就任後は倹約を行い、藩の財政を建て直そうとした経歴を持つ。しかし、1705年5月18日(宝永2年5月18日)に病のため志半ばで薨去した。享年は41(満39歳没)であった。
綱教には子供がいなかったため、跡を継いだ弟の徳川頼職も同年のうちに26歳で卒去することとなった。そのため、第5代藩主に就任した弟の徳川吉宗が再び倹約を実行することとなる。

徳川頼職(とくがわ よりもと) → 元ネタ:徳川頼職

漫画版:女性(信の姉。光貞の次女)
史実:男性(吉宗の兄)

徳川頼職(とくがわ よりもと)は、江戸時代中期の和歌山藩第4代藩主である。
1680年2月16日(延宝8年1月17日)に、第2代藩主・徳川光貞の三男(第3子)として生まれた。幼名は長七という。元服して松平頼元(まつだいら よりもと)と称し、のちに松平頼職に改め、従四位下・左近衛権少将兼内蔵頭の官位を受けた。
1705年(宝永2年)5月に兄である第3代藩主・徳川綱教の養子となった。同年6月に遺領を御相続し、同年7月には病となった父・光貞の看病のために江戸から急ぎ帰国して、7月13日に相続した。しかし、自身も病に倒れることとなり、同年9月8日に薨去した。

浄円院(じょうえんいん) → 元ネタ:浄円院

漫画版:男性(信の父)
史実:女性

浄円院(じょうえんいん)は、1655年(明暦元年)に生まれ、1726年7月8日(享保11年6月9日)に没した江戸時代中期の女性である。和歌山(紀州)藩主である徳川光貞の側室であり、江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗の生母となった人物である。
本名は「もん」であり、「紋」や「紋子」などとも表記される。また、「お由利の方」の名でも広く知られている。

家重篇

福姫(ふくひめ)/徳川家重(とくがわ いえしげ)) → 元ネタ:徳川家重

漫画版:女性
史実:男性

徳川家重(とくがわ いえしげ)は、江戸時代中期の江戸幕府の第9代将軍(在任:1745年 - 1760年)である。
1712年1月28日に生まれ、1761年7月13日に没した。紀州藩の第5代藩主で、のちに江戸幕府の第8代将軍となった徳川吉宗の長男として生まれた。

梅渓守幸(うめたに もりゆき)/お幸の方(おこうのかた) → 元ネタ:至心院(ししんいん)

漫画版:男性
史実:女性

至心院(ししんいん)は、生年不詳で1748年3月24日(延享5年2月26日)に没した江戸時代中期の女性である。徳川幕府9代将軍・徳川家重の側室であり、10代将軍・徳川家治の生母となった人物である。通称はお幸の方(おこうのかた)と呼ばれ、俗名は幸子、あるいはこう(幸)という。父は梅渓通条である。のちに従一位を贈られた。

1731年(享保16年)に、伏見宮家の比宮増子が徳川家重のもとへ京都から輿入れする際、お幸の方は自ら希望して増子の御側付(おそばづき)として江戸へ入ったとされる。
その後、1737年(元文2年)には、家重の嫡男である竹千代(のちの10代将軍・徳川家治)を出産した。

田安宗武(たやす むねたけ) → 元ネタ:徳川 宗武(とくがわ むねたけ)

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