ダラス・バイヤーズクラブ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ダラス・バイヤーズクラブ』とは、2013年のアメリカ映画で、エイズ患者ロン・ウッドルーフの実話をもとに描いている。仕事中の事故で病院に搬送されたロンは、検査の結果、エイズで余命30日と宣告される。彼は独自にエイズについて勉強し、アメリカで未承認の薬を海外から持ち込んで会員に提供する会社「ダラス・バイヤーズクラブ」を立ち上げる。監督はジャン=マルク・ヴァレが務め、主人公のロンをマシュー・マコノヒーが演じ、ジャレッド・レト、ジェニファー・ガーナーらが共演した。
日本から持ち込んだインターフェロンを注射して倒れたロンは病院のベッドで目を覚ます。セバード医師からAZTを投薬していることを知ったロンは、腕に刺さった注射を抜き、「自分の薬は自分で決める」と言うのであった。AZTが毒性のある薬剤であることを知り、無害の薬で治療しているロンだからこそいえる言葉である。
ロンの体中に蛾が止まるシーン
新たな治療薬を求めて再びバスのところを訪れたロンは、医院の奥に蛍光灯が点滅する部屋を見つけて入室する。そこには大量の蛾が舞っており、ロンが両手を広げると、ロンの体中に大量の蛾が止まるのだった。点滅する光を求めて舞う蛾と同じように、ロンも生きると言う光を求めて生きていることと重ねる名シーンである。
『ダラス・バイヤーズクラブ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
役作りのための過酷な減量
エイズ患者を演じるために、マシュー・マコノヒーは約18キロ、ジャレッド・レトは約13キロの減量を行った。その甲斐あってか、マシュー・マコノヒーもジャレッド・レトもアカデミー賞を受賞した。
制作までに10年以上要した低予算作品
脚本家のクレイグ・ボーテンは、本作の主人公ロン・ウッドルーフが死ぬ1か月前にインタビューをしており、そこから脚本を書き上げた。1996年ごろから、ウディ・ハレルソン、ブラッド・ピット、ライアン・ゴズリングなどの主演で映画化に向けた動きはあったが、製作費を確保できずになかなか映画化されてこなかった。2009年に、ロンと同じテキサス州出身のマシュー・マコノヒーに脚本が送られてから映画化に向けて本格的に動き出し、500万ドルというハリウッド映画にしては低予算ながら映画化が実現した。
『ダラス・バイヤーズクラブ』の主題歌・挿入歌
挿入歌:T.REX「Life Is Strange」
本作のエンドクレジットに入る時に流れる曲。サウンドトラックにも収録されている。
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目次 - Contents
- 『ダラス・バイヤーズクラブ』の概要
- 『ダラス・バイヤーズクラブ』のあらすじ・ストーリー
- 余命30日の宣告
- エイズの治療薬AZT
- 新たな治療を求めてメキシコへ
- 「ダラス・バイヤーズクラブ」の立ち上げ
- AZTの承認と新たな治療
- 目を付けられ始めた「ダラス・バイヤーズクラブ」
- レイヨンの死
- 裁判とロンの死
- 『ダラス・バイヤーズクラブ』の登場人物・キャラクター
- ロン・ウッドルーフ(演:マシュー・マコノヒー)
- レイヨン(演: ジャレッド・レト)
- イブ・サックス(演:ジェニファー・ガーナー)
- タッカー(演:スティーヴ・ザーン)
- デイヴィッド・ウェイン(演:ダラス・ロバーツ)
- リチャード・バークレー(演:マイケル・オニール)
- セバード(演:デニス・オヘア)
- バス(演:グリフィン・ダン)
- レイヨンの父(演:ジェームズ・デュモン)
- サニー(演:ブラッドフォード・コックス)
- T.J.(演:ケヴィン・ランキン)
- ラリー(演:ローレンス・ターナー)
- ネディ・ジェイ(演:アダム・ダン)
- 『ダラス・バイヤーズクラブ』の用語
- HIV
- エイズ
- AZT
- アボネックス社
- FDA
- ペプチドT
- 『ダラス・バイヤーズクラブ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ロン「自分の薬は自分で決める」
- ロンの体中に蛾が止まるシーン
- 『ダラス・バイヤーズクラブ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 役作りのための過酷な減量
- 制作までに10年以上要した低予算作品
- 『ダラス・バイヤーズクラブ』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌:T.REX「Life Is Strange」