ウマ娘 プリティーダービー(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウマ娘 プリティーダービー』はCygamesによって提供されている、基本プレイ無料のソーシャルゲームで略称は『ウマ娘』。プレイヤーは競走馬を擬人化したキャラクターである「ウマ娘」を育成し、「トゥインクル・シリーズ」と呼ばれるレースでの勝利を目指す。登場するウマ娘は全て実在の競走馬をモデルとしており、史実に基づいた様々なネタが盛り込まれているのが特徴。その完成度の高さが話題を呼び、リリースから1年足らずで1300万ダウンロードを突破し、流行語大賞にもノミネートするなど、社会現象を巻き起こした。

「新設! URAファイナルズ」および「アオハル杯~輝け、チームの絆~」で開催されるレース。育成ウマ娘の設定目標をすべて達成すると、シニア級12月後半の終了後にスタートする。予選 → 準決勝 → 決勝と進んでいき、それぞれ1着に入らないと次に進むことはできない。バ場と距離は育成ウマ娘のそれまでの出走レースに応じて自動的に選ばれる。

アオハル杯

「アオハル杯 ~輝け、チームの絆~」で開催されるレース。かつてトゥインクル・シリーズと並行して行われていたトレセン学園独自のチーム対抗戦レースで、多くの生徒の要望により秋川が復活させた。ジュニア級12月後半からシニア級6月後半までに行われる計4回のプレシーズン戦を戦ってチームのランクを上げ、最終的に成績上位の2チームで争われるシニア級12月後半開催のアオハル杯本戦での優勝を目指す。レースはチーム対抗戦と同様、短距離・マイル・中距離・長距離・ダートの5レースが行われる。ゲーム内では育成ウマ娘の他に育成開始前にサポートカードとして選んだ最大6名のウマ娘、シナリオリンクキャラの4名、進行途中でランダムで加入するウマ娘の中から最大15名を出走させることができる。

トゥインクルスター・クライマックス

「Make a new track!! ~クライマックス開幕~」で開催されるレースで、乙名史の主導で発案・企画されたレース。URAファイナルズ同様、シニア級12月後半時点で育成目標をすべて達成すると出走できる。コンセプトは「最強を決めるレース」で、偶然の要素を極力排除するためにポイント制を採用し、同じレース場・距離帯・バ場、そして同じ出走ウマ娘(枠順はレース毎に変更)で3回レースを行い、3レース合計の獲得ポイントが多い順に最終順位を決定する。

『ウマ娘 プリティーダービー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

アプリリリースからの怒涛の経済効果

アメリカのゲーム調査会社・Sensor Towerの調査によると、全世界のモバイルゲーム売上で、日本国内のみのセールスにもかかわらず、本作が2021年3月に第4位(約149億円)、2021年4月には「王者栄耀」「PUBG MOBILE」に次ぐ第3位となった。最終的に2021年末までの売り上げは約9億6500万ドル(約1100億円)に達し、2021年の全世界のモバイルゲーム売上で第9位となった。
角川アスキー総合研究所の『ファミ通モバイルゲーム白書2022』によれば、2021年の『ウマ娘 プリティーダービー』の国内推定売上は1295億7300万円で、2位以下に大差を付けてトップとなった。
Google Play(日本)のゲームセールスランキングでは、2021年2月28日から6月18日まで111日間連続1位を記録した。
また、日経BP発行の情報誌『日経トレンディ』が2021年12月号で発表した「2021年ヒット商品ベスト30」では第2位にランクインし、2021年11月30日に発表された「Google Play ベスト オブ 2021」において、ゲーム部門の大賞となる「ベストゲーム 2021」を始め、ユーザー投票部門最優秀賞、エキサイティング部門の部門賞を受賞している。
本作のゲームが配信された後のサイバーエージェント(Cygamesの親会社)のゲーム部門の売上は、2021年1~3月期の連結決算で過去最高の639億円(前年同期比 191億円増)、2021年4~6月期の連結決算では前四半期をさらに上回る923億円(前年同期比 556億円増)となり、通期の業績見通しを上方修正した。
なおCygamesの2021年9月期決算は、売上高が2221億円(前年比101.1%増)・経常利益が907億円(前年比273.1%増)と大幅に上昇した。

流行語大賞にノミネート

ネット流行語100 2021にノミネートされたウマ娘、および競馬関連のワード

「2021ユーキャン新語・流行語大賞」ではノミネート語の1つとして「ウマ娘」が選ばれた。
また「ネット流行語100 2021」では、「ウマ娘 プリティーダービー」が年間大賞となり、2位となった「ゴールドシップ (ウマ娘)」を筆頭にウマ娘のキャラクターが100位までに13つランクインした。さらにこれらに関連して、競走馬としてのゴールドシップも第5位にランクインしている。

名前が出せない競走馬たち

元ネタのドゥラメンテは母の母がエアグルーヴという血統のため、この場面でエアグルーヴが登場している

『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するウマ娘は全てウマ主やオーナーから許可を得て名前を出しているが、中には許可が降りず実名で登場させられない競走馬もいる。そんな競走馬は名前を変えたり、身体的特徴を挙げて実名を彷彿とさせる形で登場することがある。
例として、アグネスデジタルの育成シナリオに登場する「4番ちゃん」はクロフネ、キタサンブラックの育成シナリオに登場する「ブリュクスマン」はドゥラメンテがモデルではないか、と推測されている。

駿河たづなはウマ娘説

ゲーム内でプレイヤーをサポートする形で登場する駿河たづなだが、設定から垣間見える断片的な情報により、実は正体はウマ娘なのではないかと推測されている。彼女はウマ娘にも匹敵する脚力を誇っており、ホーム画面でレースの受付に立っているときは時おり帽子を気にする仕草を見せている。また誕生日である5月2日は、1940年代後半から1951年にかけて活躍した名馬・トキノミノルと一致している。しかし公式から断定はされておらず、憶測の域を出ないままとなっている。

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