ドラガリアロスト(Dragalia Lost)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ドラガリアロスト(Dragalia Lost)』とは、Cygamesが開発、任天堂と共同運営していたスマートフォン向けアクションRPG。王国存亡の危機に際し、主人公ユーディルが聖片を手に入れるため、伝説の碧竜の元へ向かうところから物語は始まる。人がドラゴンに進化して戦う要素が含まれている。配信開始日に100万ダウンロードを突破し、「ドラガリ」の愛称で多くのプレイヤーに親しまれたが、2022年11月末をもってサービスは終了した。

『ドラガリアロスト(Dragalia Lost)』の概要

ドラガリアロスト(Dragalia Lost)とは、Cygamesが開発、任天堂と共同運営していたスマートフォン向けアクションRPG。人がドラゴンに進化して戦う要素が含まれている。通常はドラガリで、キャッチコピーは「それは人と竜の新たな契約」。プレイ人数は1から4人まで。基本プレイは無料だが、アイテム課金が発生する。世界観やキャラクターなどは『ナイツオブグローリー』を基にしたものが多く、リブート的な世界になっている。
メインキャラクターデザインを担当するのは「ポケモンカード公式イラストレーター」として活躍するイラストレーターのさいとうなおき。2018年9月29日にサービスが開始されると、同日に100万ダウンロードを突破。2022年7月更新の最終章(第26章後半)をもってメインストーリーの完結と、最終章公開から一定期間後にサービス終了を発表。同年11月30日をもってサービスを終了した。

古来よりアルベリア王国を守護してきた秘宝「聖片」の力が弱まるという王国存亡の危機に際し、第七位王子・ユーディルが立ち上がる。父王の命を受けて、新たな聖片を手に入れるべく伝説の碧竜の元へ向かうところから物語は始まる。プレイヤーは王族であるユーディルとなり、様々なドラゴンと契約して敵を討伐する。妹ゼシアを悪の皇帝から救うために王子は仲間達と冒険に挑む。

メインストーリーとは少し違う時間軸で、パーティ総出で強力なボスと戦うレイドイベントや、ドロップや報酬で貰えるアイテムを集めてキャラクターを強化出来る施設イベントと呼ばれるものが存在する。また、正月イベントや聖竜祭と呼ばれるクリスマスイベント、ハロウィンイベント、更には夏を感じさせるイベントなど、季節によって様々なイベントが登場する。その中には、本編に関わる重大なイベントも存在する。

『ドラガリアロスト(Dragalia Lost)』のあらすじ・ストーリー

主人公ユーディル(画面左)は父王(画面右奥)から聖片探しを命じられる。

聖片を探す旅

古来よりアルベリア王国を守護してきた秘宝「聖片」の力が弱まるという時代が発生する。新たな聖片を得る必要があるが、それに触れられるのは竜と契約を果たしたもののみ。王国存亡の危機に際し、国王アローラスは封印遺跡へ、主人公である第七位王子・ユーディルは霧の森へと向かう。双子の妹でイリア教の巫女ゼシアと妖精のナームはユーディルを追って霧の森へと向かうが、彼と再会したところで仮面をつけた謎の少女から攻撃を受ける。何とか少女を退けたものの、仮面の下の素顔はゼシアそっくりであった。その後、霧の森を目指す途中でイリア教の聖騎士エルフィリスを助ける。その恩返しに護衛がしたいと彼女も仲間に加わる。また、霧の森について知っている傭兵ランザーヴに会う。一度は戦うことになったものの、ユーディルたちが本気だということが伝わり、彼も仲間になった。遂に霧の森に辿り着いた一行。碧竜ミドガルズオルムとの戦いに勝利し、見事ドラゴンとの契約を果たした。

森の守人クララに導かれ、聖片の場所へと辿り着いた一行。そこでユーディルは探していた聖片を見つける。しかし、そこへ封印遺跡へ向かったはずの父王が現れ、ゼシアに向かって仲間の命を救いたければ、聖片と共に自分の元へ来いと告げる。ゼシアの「女神イリアご加護を!」という叫びによって、ユーディルがドラゴン化するものの、全く歯が立たない。結局、聖片とゼシアは父王の姿をした何かに連れ去られてしまった。傷が癒えた一行は、霧の中から現れた聖域、建国王アルベリウスの城を拠点にしようと王都へ向かう。しかしそこへ現れたのは、はるか昔に滅びたはずの悪の帝国・ディネアル帝国の旗を掲げた一団が現れた。近衛騎士団団長のリーフから、王の様子が別人のように変わったこと、そしてアルベリア王国が滅び、ディネアル帝国が建国されたことを聞かされる。さらに王都守備隊隊長のハールや第六位王子エミュールたちから裏切り者の烙印を押されて捕えられそうになり、一行はその場から逃げるのだった。

新たな竜との契約

帝国軍から逃げる途中で南フォレスティア族のリュカに出会う。彼は契約竜に乗ってやってきたエミュールと戦い、大怪我を負っていた。辿り着いた集落でリュカの妹シーリスや一族の無事を確認し、安堵した一行。皆で協力して帝国軍の撃退に挑む。さらにはエミュールに愛想を尽かしたドラゴン、マーキュリーがユーディルと契約を果たす。それと同時にアドラ火山が噴火。王がアドラ火山で竜の討伐に挑んでいると告げ、ハールたちは姿を消した。王と共にいるゼシアを救うため、一行は危険な火山へと向かう。辿り着いた先で目にしたのは、今にも倒れそうな緋竜とそれを倒そうとする王。それを見たユーディールは王が何者かに姿を乗っ取られていることを確信した。ゼシアに自分の元に戻るように訴えるが、彼女は自分の役目を果たすために王について行くと宣言し、王たちと共に消えてしまった。ユーディルは弱っていた緋竜ブリュンヒルデを助け、契約に成功。すると竜は人の姿に変わり、「ムムって呼んで」とユーディルに懐くのだった。

この世ならざる者の狙い

新たな竜を探して旅をする一行は、ムムのアドバイスに従い輝竜の住むドルニトス山脈へ向かう。そこへ輝竜を狙うエミュールと輝竜が現れた。契約を求める二人の王子と戦闘し、王子たちが勝利した。しかし契約できるのはどちらか一人。輝竜は契約をかけて二人で殺し合いするように提案した。襲いかかってきたエミュールの剣を弾いて落としたユーディルは、武器を無くしたものは討たないと輝竜に告げる。実はこれも王子たちの器を試すための試練だった。こうして輝竜ユピテルはユーディルと契約した。エミュールが去った後、ゼシアによく似た少女が再び現れた。彼女は敵ではないこと、未来を変えるために封印遺跡へ向かう必要があることを告げる。罠かもしれないと思いつつ、一行は少女と共に遺跡に向かうことを決めた。封印遺跡は大陸にいくつかあり、全てに邪悪な力が宿っている。王の体を乗っ取っているのは、「この世ならざる者」と呼ばれる、かつて封じられた禁忌の存在だと判明。そこへ王とゼシアの姿を発見。一人で「この世ならざる者」の浄化を考えていたゼシアに、そっくりな少女が共に戦うことを提案し、二人で攻撃を仕掛ける。攻撃が効いていたかのように思えたのも束の間、王が契約している闇竜が現れてゼシアを攻撃。ゼシアを連れて逃げる王を追いかけて、何とか取り戻したと思ったが、「この世ならざる者」は今度はゼシアの体を乗っ取っていた。ユーディルを守ろうと王は戦うが、敗れてしまう。ユーディルはボロボロの闇竜と戦って契約を勝ち取り、再び「この世ならざる者」に挑む。しかし相手の力は強大で歯が立たず、彼女の口から封印遺跡を全て解き放って大地を魔獣だらけにしようとしていることを聞かされる。

兄弟や魔神との対決

魔神側についた兄弟たち。

聖城に戻ってきた一行は、第四位王子ヴァルクスが率いる帝国軍に攻められる。兄に必死の説明をして、一旦は退いてもらえたユーディル。誰もが安心して暮らせる国を作りたいという目標を掲げる。改めてヴァルクスにそのことを告げ、兄弟の戦いが始まる。竜化したヴァルクスの力は凄まじく、ユーディルが諦めかけたその時、助けられた人たちが彼を守るために参戦。竜の血、武勇、人徳と全てを持ち合わせた人物であることをヴァルクスに認められて戦いは幕を下ろし、ユーディルは新アルベリア王国国王として建国を宣言した。

水上都市セントロータスへ同盟を結ぶべく向かった一行。そこでランジーヴが領主の跡取り息子だと判明。領主からの信用を得るため、ユーディルたちは魔獣の巣退治を引き受けた。しかし退治したものの魔獣はたびたび出現。一行は封印された古戦場、ダビア湿地に向かう。そこで遭遇したのはエミュール。騒いでばかりいる彼を衛兵に引き渡そうとした時、兄であるファルエス王子が現れた。竜鱗病に蝕まれたファルエス王子は遺跡の反応を見たいがために攻撃を仕掛けていたのだ。そんな時に動き出した古代の防衛兵器を何とか倒した一行。ファルエス王子は意味深な言葉を残し、エミュールと共に姿を消した。ユーディルたちの働きと彼の信念が認められて、セントロータスと無事に同盟を結ぶことに成功した。

次に火焔都市バルカヘイムと同盟を結ぼうとしたユーディルは、バルカヘイムで大きな争いが起こっていることを知る。中でもイリア大聖堂が凶賊に襲われて、信者は紅蓮の坑道に逃げ込んでいた。救助に向かう一行の前に、突然エルフィリスを追いかける暗殺者シャノンが現れる。そこでエルフィリスから魔神が女神イリアの子供であると記された煉獄文書の存在を聞かされる。シャノンを追い詰めるため、坑道の奥に向かった一行を待っていたのは、第一王子のレオニードだった。この動乱は禁忌の力を手に入れようとする彼が起こしたものだった。しかし彼は錬金術の実験台にした契約竜マーズの力を使い味方ごと攻撃。その後、さらに坑道の奥へと姿を消した。シャノンは助けられたお礼に昔のこと、本当はエルフィリスに感謝していることを告げてレオニードの後を追う。レオニードへの忠誠と自分の本心との間で揺れ動くシャノンは、自分の心に従いレオニードを攻撃。しかし「魔神のひとつは本体へ戻り、力は解放される」と告げ、さらに攻撃を仕掛けてきた。それをムムが退けるが、目的を果たしたレオニードはすでにその場を去っていた。一行は傷心のシャノンを仲間に加えた。

絢爛都市ジャンゼリアを治める第三位王女のシェスから、パーティーの招待状が届いた。指定された場所へ向かうと、シェスは陸上客船に乗って現れた。余興と称して魔獣と戦わされていたのは、ユーディルの恩師である白燕騎士団団長のリーフとその部下パティアだった。二人を助けるために魔獣を倒したユーディル。これにより、シェスと同盟関係を結んだ一行は、妙な気配の元を探るためにオールドマテリアルの採掘場へ向かう。そこで目にしたのは魔導兵器グラン・クリミナーレ。その場に現れたシェスに配下になるよう迫られたが、ユーディールたちは魔導兵器を撃破。実はこれを破壊したかったシェスの芝居だったことが分かり、無事同盟関係を結んだ。

ゼシアを助けるため、魔神の秘密が眠るクラーべ・ロイエルンへと向かった一行。建国王アルベリウスの名が刻まれた石碑を見つけると、それに触れたユーディルが光りだす。そして彼らは300年前、この地で戦う魔神モルトメサイアとアルベリアが戦う姿を見せられた。そこへゼシアが現れた。すでに半身を取り戻した魔神はこの地で残りの半身を手にしようと企んでいた。モルトメサイアの手によって、クラーベ・ロイエルンに集まる兄弟たち。そこでモルトメサイアを封印しようと、血棺の秘術を使い、契約竜と共に魔神を取り込んで地下へ落ちていったアルベリウスの最期を知る。しかし300年の間、竜化したアルベリウスは魔神の侵食に耐えていたのだった。意識がなくなるうちに自分ごと倒すように告げるアルベリウス。王の意思を継ぎ、竜を倒したユーディルだったが、これによって魔神は完全復活してしまう。更には兄弟たちも全員魔神側に付くことを選ぶのだった。

『ドラガリアロスト(Dragalia Lost)』のゲームシステム

基本システム

基本操作はタップやスワイプ。ステージを選択後、タップでキャラクターを操作して奥まで進み、ボスを倒すとステージクリアとなる。攻撃やアビリティの使用もタップで行い、スワイプすると回転移動で攻撃を回避することができる。ステージをクリア後に手に入る報酬でを使って、キャラクターや武器の強化を行い、次のステージを攻略して行く。

竜化

竜化といって、ドラゴンと契約した主人公や王族、更には主人公である王子が認めた者のみ、誓約の元、ドラゴンに変身することが出来る。敵を倒すなどして竜化ゲージが貯まると、一定時間だけ装備したドラゴンに変身できる。竜化中は攻撃方法が大幅に変わり、ドラゴンに応じた竜化スキルという強力な技を放てる。また、特定のキャラクターは装備したドラゴンに関係なく竜化先が固定化される。

マルチプレイ

ほぼ大半のステージはマルチプレイで遊ぶ事ができる。通常のステージは「スタミナ」を消費するが、マルチプレイの場合は「共闘の翼」と呼ばれるリソースを消費して挑戦する。

属性

火・水・風・光・闇の5種類の属性が存在し、各キャラクターとドラゴンに属性が割り振られている。火は風に強く、風は水に強く、水は火に強いといった関係を持ち、光と闇はプレイヤー側のみが反する属性の弱点を突ける。

武器

武器は斧や短剣、剣、槍など、全部で10種類の武器カテゴリが存在する。各キャラクターにはそれぞれ可能なカテゴリの武器しか装備できない。上位の武器には属性が設定されており、同じ属性のキャラが持つ事で性能が上がる。武器は素材から生産するか、特定のイベントで直接入手することが可能。
以前は特定のボスに対する特効や特性のある武器を持ち変える必要があったが、2020/9/25からは仕様が大幅に変更され、特効などの特性がその武器種全てで共用されるようになった。

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