園崎魅音(ひぐらしのなく頃に)の徹底解説・考察まとめ
園崎魅音(そのざきみおん)とは、『ひぐらしのなく頃に』の登場人物で、姐御肌のムードメーカーであり、通っている学校では委員長を務めている。勝気かつ男勝りでやや強引な性格で、一人称に「おじさん」を使うことが多い。趣味で集めているゲームを、皆で遊ぶ事を主旨とする「部活」の部長をつとめる。毎日放課後に部活を開き、持ち前の明るさでメンバー達を盛り上げている。転校してきた前原圭一に好意を抱いており、親友である竜宮レナとは親友であり良きライバルでもある。雛見沢村で権力を誇る御三家の園崎家の次期頭首の顔も持つ。
綿流しの晩、圭一は詩音に連れられ、鷹野三四、富竹と一緒に祭具殿に侵入してしまう。
翌日、魅音は「綿流しの日、鷹野と富竹に会ったか」と圭一に聞く。圭一は言葉を濁し曖昧に答える。魅音はそれを聞き「圭ちゃんは何も悪いことしていないって言っておくよ」と言い去って行った。その夜、詩音から電話がかかってきて、圭一は鷹野と富竹が死んだことを聞く。
翌日、学校で村長が行方不明という噂が流れる。その夜、再び詩音から電話があり、「村長に祭具殿に侵入したことを打ち明けた。だから村長は殺された」と圭一に告げた。この話が本当であれば、圭一は祭具伝に侵入したことを梨花に話しており、梨花が危ないと思い、魅音とレナとともに梨花と沙都子の家に向かうが誰もいなかった。
翌朝、レナが梨花と沙都子は醤油を分けてもらいに園崎家に行ったのではないかという推理をし、圭一とレナは園崎家へ向かった。魅音は梨花、沙都子、富竹、鷹野、村長を殺害したことを自供、そして園崎家の秘密を語った。「魅音の「魅」には鬼の文字が入っているように、自分も園崎家当主の証しとして背中に鬼の刺青が彫られていると告げ、それを見せようか」と言う。レナに「そこまでしなくていい」と言われ、魅音は「圭一と2人きりになりたい」と言い、圭一を園崎家の地下牢へ連れて行く。そこに牢獄に閉じ込められていた詩音を見つけ声をかけるが、魅音はその背後から圭一を殴り気絶させる。目覚めた圭一に魅音は、「あの人形を自分にではなく、レナにあげたことから狂ってしまった」と告げ、スタンガンを押し付け再び気絶させた。圭一は救出された後、雛見沢を離れた。
ある日の夜、魅音は圭一の元へやって来て、包丁で圭一を刺殺した。同日の夜、詩音がマンションから転落死していた。大石は魅音が圭一を殺したと疑い魅音を探すが、部下から地下牢で梨花、沙都子、村長の死体とともに魅音の死体が発見されたとの報告を受けた。
圭一と地下牢へ行ったのは詩音であり、その時魅音は地下牢に閉じ込められており、圭一が気絶した後詩音に殺されていた。圭一を刺したのも魅音に成り済ました詩音であった。
祟殺し編
兄
「祟殺し編」では、魅音は圭一に沙都子の兄である悟史のことを聞かれ、「あまりいい話でもないから転校という言葉で誤魔化していた」と話した。だが、レナが豹変し「悟史君はオヤシロ様の祟りに遭った」と言い、オヤシロ様の祟りの話をやめないレナに、魅音は「いい加減にしな」と頬を叩いた。興奮状態のレナを先に帰し、沙都子と悟史の両親は、雛見沢ダム計画推進派であったこと、両親は事故で亡くなったこと、翌年悟史がいなくなったことを圭一に話した。
キズナ
ある日、圭一は沙都子が叔父に虐待を受けていることを知る。圭一は沙都子の叔父を、オヤシロ様の祟りのターゲットにすることを思いつき、オヤシロ様の祟りは、雛見沢御三家が「人為的に起こしている事件」であり、そのターゲットの決定権は「園崎家」にある、と予想し園崎家へ向かう。だが、園崎家はオヤシロ様の祟りに関与しておらず、魅音は圭一に人殺しだと思われたことが、非常にショックだった。
目明し編
ケジメ
窮屈な生活に飽き飽きした詩音が学園を脱走し、少しの間入れ替わってほしいと頼まれる。魅音に成り済ました詩音は、悟史と出会い恋に落ちる。だが、悟史は沙都子と叔父夫婦から虐待を受けていた。追い詰められた悟史は、叔母を殺してしまう。悟史と仲良くしていた詩音は事情聴取を受けた後、詩音が脱走していたことをお魎に知られてしまい、園崎家へ連行されてしまう。ダム計画に反対し、園崎家に敵対していた北条家の人間と仲良くしていたことも怒られるが、詩音は「悟史が好きだ」と言い張る。そんな詩音に次期当主である魅音は「もう結構です」と言い詩音の反論を止める。そして、学園を抜け出したため、詩音の世話係の葛西と、詩音を可愛がってくれていた親戚の義郎おじさんが捕らわれていることを詩音は知らされる。魅音は「詩音が当主に謝罪し、けじめをつければ、2人は助かるかもしれません」と告げ、けじめをつけるため爪を剥ぐ道具を用意する。詩音は爪を3枚剥がしたら葛西、義郎おじさん、悟史を助けてもらえると思い、爪を剥がした。
その後、詩音は大石から悟史が失踪したと聞き、悟史を助けてもらえなかったことを知る。爪の様子を心配し、魅音は詩音の家へ訪れる。詩音のことを守ってあげられなかったこと、けじめをつけたのに悟史がいなくなってしまったことを泣きながら伝える。だが、詩音に「お前たち園崎家が悟史君を鬼隠ししたんだ」と首を絞めつけられてしまう。そんな詩音に魅音は、悟史のことは自分もお魎も知らないと話す。詩音ばかり制裁を受けるのは可哀想だと思った魅音は、「悟史と詩音のことをそっとしておいてほしい」とお魎に頼み、自分で自分の爪を剥いだ。それなのに悟史はいなくなってしまったと魅音は泣き出してしまう。詩音に「ごめんね、魅音。苦しかった?」と言われ、「詩音はもっと苦しかった」と魅音は言う。詩音は魅音を信じ和解したのであった。
初恋
詩音は魅音から圭一の話をよく聞いており、魅音が圭一のことを気に入っていると思っていた。そんなある日、魅音は詩音に電話をし、興宮のおもちゃ屋でゲーム大会をした際に、圭一が店のおじさんからもらった人形を、魅音には似合わないとレナにあげたことを話す。「もう一度やり直したい。今度はちゃんと女の子だと思ってもらえるように」と言う魅音の話を聞きながら、詩音は好きな人が近くにいて羨ましい、自分の好きな悟史はもういないと考えていた。
悟史は叔母を殺した後、入江の前で雛見沢症候群を発症しそのまま入江診療所の地下で治療中だが、このことを詩音は知らないのである。
仕返し
綿流しの晩、魅音は圭一と詩音が祭具殿に侵入したことを知り、この事をお魎と話していると詩音に立ち聞きされてしまう。詩音はオヤシロ様の祟りも、悟史がいなくなってしまったことも園崎家の仕業だと確信し、魅音とお魎をスタンガンで気絶させる。魅音は詩音に引きずられて、地下牢へ閉じ込められてしまう。
「目明し編」は詩音目線で語られる「綿流し編」の真相ともいえる話である。「綿流し編」の犯人は魅音だと思われていたが、実は全て魅音に成りすました詩音の犯行だった。魅音は惨劇の間ずっと地下牢に閉じ込められていたのである。詩音の中の鬼が目覚めてしまったのは、魅音が圭一に人形をもらえず、女の子として扱ってもらえなかったと相談されたが、好きな人がいなくなってしまい悩むこともできず魅音が恨めしいと思った事。もう一つは、悟史が園崎家によって鬼隠しされてしまったと思ったことがきっかけであった。悟史を救ってもらえず、怒りに満ち溢れた詩音に魅音はスタンガンで気絶させられ、深い井戸の底へと落とされ殺されてしまった。
罪滅し編
還る処
一年目のオヤシロ様の祟りで、ダム工事の現場監督のバラバラ殺人が起きて以降、幽霊が出るというゴミ山。レナは用事があるとのことで、レナ以外の部活メンバーはゴミ山で幽霊探しゲームをすることになった。幽霊を見つけた人が優勝で、次点はまだ見つかっていない片腕、それ以外はレナが喜びそうなものを見つけた人が勝ちというルールで部活を始めようとするが、そこで魅音達はレナが死体を処理しているところを見てしまった。死体はレナの父親から結婚詐欺をして金をむしり取ろうと企んでいた、間宮リナと北条鉄平だった。このことを相談してくれなかったレナに対して魅音は「レナが私たちに相談してくれなかったのは、私たちが打ち明けるに足る存在じゃなかったからだと思う。ごめんね」と謝った。
皆殺し編
迷路の法則
興宮のおもちゃ屋で部活メンバーはゲームのイベントに参加する。「イベントを盛り上げてくれたお礼」とおもちゃ屋の店長から圭一は人形を渡された。魅音はその人形を圭一に渡されるが、自分は女の子らしくないと照れるが、「お前だって十分、女の子らしいって思うぜ」と圭一に言われ恥ずかしがりながら喜んで貰った。
鬼騙し編
綿流しのお祭り
綿流しの日、梨花の奉納演武を見に行こうとする魅音、圭一、レナ、沙都子だったが、レナが人混みに流されてしまう。すると、「レナは圭ちゃんに任せた。私は沙都子の世話で精一杯だから」と圭一をレナと2人きりにし、沙都子を連れて梨花の元へ走る魅音。その後、魅音は「ちょっとはドキドキできた?」と圭一を茶化した。
綿騙し編
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目次 - Contents
- 園崎魅音のプロフィール・人物像
- 園崎魅音の装備・能力
- 雛見沢症候群
- 拳銃
- 人形
- 園崎魅音の来歴・活躍
- 園崎家
- 部活
- 鬼隠し編
- 疑心
- 綿流し編
- 嫉妬
- 嘘
- 祟殺し編
- 兄
- キズナ
- 目明し編
- ケジメ
- 初恋
- 仕返し
- 罪滅し編
- 還る処
- 皆殺し編
- 迷路の法則
- 鬼騙し編
- 綿流しのお祭り
- 綿騙し編
- 人形
- 祭りの準備
- 祟騙し編
- オヤシロ様の祟り
- 郷壊し編
- 召集
- 鬼明し編
- 綿明し編
- 祟明し編
- 神楽し編
- 園崎魅音の関連人物・キャラクター
- 前原圭一(まえばら けいいち)
- 竜宮レナ(りゅうぐう れな)
- 北条沙都子(ほうじょう さとこ)
- 古手梨花(ふるで りか)
- 園崎詩音(そのざき しおん)
- 園崎お魎 (そのざき おりょう)
- 園崎魅音の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「誰にでも失敗したことや思い出したくないことはある、それを全部打ち明けないと仲間と呼べないなら仲間なんていらないね」
- 「私がやりたいのはたったひとつ。雛見沢分校の我が部の部長だけさ」
- 「みんなを背中で守れるなら、こんなに嬉しいことはないね」
- 園崎魅音の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 元々は魅音が妹、詩音が姉だった
- 魅音と詩音の罪悪感