バタフライ・エフェクト2(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『バタフライ・エフェクト2』とは2006年に公開されたタイムスリップラブストーリー。
2004年に大ヒットした『バタフライ・エフェクト』の続編。
主人公ニックはある事故がきっかけで、愛する恋人ジュリーと友達を亡くしてしまう。ニックは過去に戻れるという特殊な能力を使ってタイムスリップし、仲間を救おうとする。しかし事態は思ってもみない方向に進んでしまう。大事な人達を守るため何度でも過去に戻り、何度でも運命に抗おうとするニック。映画史上最も切ないハッピーエンド第2章の幕が上がる。

『バタフライ・エフェクト2』の名‌言・‌名‌セ‌リ‌フ‌/‌名‌シー‌ン・‌名‌場‌面

亡くなったジュリーを悼む

思い出の場所でジュリーを悼みながら、その場を去るニック

最初の人生で事故に会った後、ニックはジュリーとの思い出の湖畔を訪ねる。
キャンドルや花で飾られたその場所に、ニックはジュリーに誕生日プレゼントとして渡したネックレスをそっと置く。
ニックのジュリーに対する深い愛情や失ってしまった悲しみをひしひしと感じさせるシーン。

ブリストル「机が汚いぞ」

副社長としてブリストルに嫌味を言うニック

最初の人生で事故に会った後、ニックが仕事をしていた時に上司であるブリストルに言われた嫌味。
ニックはジュリーや友達を事故で失い、自暴自棄で全く仕事に身が入ってなかった。
そんな様子をブリストルに注意されてしまう。
しかし大出世した次の人生では、今度は部下になったブリストルにニックが同じセリフを言い返す。
ニックのブリストルに対する鬱憤が一瞬で晴れた爽快なセリフとなった。

車がいきなり高級車

高級車に驚くニック

最初の人生で湖畔に出かけた時、ニックはジープを運転していた。
しかし次の人生で出世すると、なんと高級なオープンカーになっていた。
そして自宅はラグジュアリーな高層マンション。
誰もが夢見るような人生を手に入れ、ニックは有頂天になる。

ニック「うまくいかない時は隣の男の業績を盗む」

接待の場でジョークを飛ばすニック(中央右)

3度目の人生で大物投資家フエンテスとの接待の席で、ニックが発したジョーク。
このジョークでその場は和み、フエンテスをその気にさせることに成功する。
実はニックがタイムスリップし、本当にブリストルから資料を奪ったとは誰もが思うはずがなかった。

ニック「なんだってできる。君たちのためなら」

ニックが最期に目にした美しい風景

ニックは最後にジュリーを事故から救うため、代わりに自分が事故に会うという選択をする。
崖からダイブしたニックは落下する車の中で美しい空を眺めながら「何だってできる。君たちのためなら」と思う。
自分を犠牲にしてでも恋人や仲間を救おうとするニックの強い気持ちが表れているセリフ。
しかしニックのタイムスリップの能力は息子に受け継がれ、新たなる悲劇を予感させるエンディングになっている。

『バタフライ・エフェクト2』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

血塗られたタイトルが表す悲劇

浮かび上がる「2」の血文字

最初の人生で事故に会った直後、窓ガラスは無残に割れ、血が滴り落ちる。
そこにタイトル『バタフライ・エフェクト2』の「2」の文字が血塗られて浮かび上がる。
最初の幸せな恋人たちのピクニックから一転、これから起こる悲劇を予感させる。

人生が変わっても必ず同じセリフが登場

二度目の人生でジュリーと幸せに同棲していたニックだが、仕事をクビになってしまう。
ニックのために大学院進学を諦め、やりたくもない仕事をしてきたジュリーはそんなニックにイライラをぶつける。
ジュリーと共にいる幸せに浸っていたニックは「大事なのは君といること」と甘い言葉をささやき、ご機嫌を取ろうとする。
しかしジュリーは「さすが営業マンね」と嫌味を言う。
そして3度目の大出世した人生では、ニックは別れてしまったジュリーと寄りを戻そうと必死に説得する。
そんなニックを見てジュリーはまた「さすが営業マンね」と冷たく突き放す。
その人生を選んでも、ニックとジュリーは同じ関係性を繰り返すのであった。

制作総指揮の一人が前作の主人公役アシュトン・カッチャー

前作では主人公を務めたアシュトン・カッチャーは今作でも制作総指揮の一人として参加している。
前作の大ヒットで一躍有名人になったアシュトンだが、『バレンタインデー』(2010)などその後数々の映画に出演。
2005年9月には16歳年上の女優デミ・ムーアと結婚し、世間を騒がせた。
またカッチャーは優れた投資家としても成功を収めている。

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