巨影都市(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『巨影都市』(きょえいとし)とは、グランゼーラ開発のPlayStation 4用サバイバルアドベンチャーゲーム。バンダイナムコエンターテインメントとの共同プロデュース作品。どこにでもあるような光景が広がる現代の街「宮都県・宮都市」、主人公は待ち合わせ場所に向かっていた。その時、突然謎の巨人が二体も街中に出現し、街はパニック状態に。「巨影」による街への被害が広がる中、待ち合わせていた女性、香野ユキと共に、次々と出現する「巨影」から脱出を目指すSFサバイバル。

STAGE10後編a「空高く舞い上がる影」

ユキを助けるため追いかけた主人公は、怪物の巣がある宮古スカイタワーへたどり着く。
元々展望台として機能していた場所では、生餌として捕まった人々が怯えながら身を寄せ合っていた。
ユキと無事再会し、怪物から逃げつつ脱出を図る。
吐しゃ物から鍵を見つけ外階段へ向かう。
外にも多くの怪物が蔓延る中、二人だけ階段を下りていくのだった。

STAGE10後編b「内面に滑り込む影」

攫われてしまったユキを助けにいかなかったことに対する後悔に押しつぶされ、主人公はひたすら謝りたいと願う。

STAGE11「気がつけばすぐそばに影」

国立宇宙線研究所にたどり着く2人。
HDDを渡すため奥にいる研究員に話しかけるとそこはすでに人型の怪物が掌握していた。
光線銃を避けつつサーバー室へ。サーバーを起動し、パソコンを使ってメールを送る。
貯蓄室にいる残された研究員たちに教えてもらいつつ、ロッカールームから実験室のカードキーを見つけ実験室へ。

実験室に入室すると副所長と一緒に、電車に乗り遅れたはずの柏木の姿が。
預かっていた届け物を副所長へと手渡すと、届け物は、紫色の発光現象について調査解析をする為のプログラムだと判明する。
そこへ大塚も合流し、柏木と互いに勘ぐりあう。

研究員も合流し安心もつかの間、怪人が研究員に化けていた。
もう一人の研究員、副所長も光線銃の攻撃を受け、標本化されてしまう。
この場を諦め、研究所から逃げ出すのだった。

STAGE12「あらゆるものを斬る影」

怪人の蔓延る国立宇宙線研究所から逃げきれた一行。
度重なる巨影と主人公は関係があると大塚は詰め寄る。
大塚と柏木の口論を制止すると、大塚がユキから貰ったブレスレット返却額の提示をしてくる。
何とかお金を払いユキの手元に戻ることに。
大塚は写真の男を探すとスクープを求めて、離脱する。

しばらく3人で三奈津市の方面へ向かうと、ラジオ局が目の前にあると分かる。
預かったチケットを返すため柏木と別れ、ラジオ局に2人で向かう。

ステージ付近には同じコンビニのアルバイト岩渕を見つけ、彼女が楽しみにしていたチケットを渡すことができる。

その後再び巨影が出現。周辺はパニック状態に陥る。
柏木と合流した後、主人公に危険が降りかかったとき手が紫色に発光。2体の巨影は光と共に消滅する。
柏木は何かを確信しつつも主人公達と三奈津市へ向かう。

STAGE13「ただひたすら迫りくる影」

油断していた主人公は柴田と武藤にユキと共に捕まってしまう。

気が付くと2人は、縄で縛られオフィスに転がっていた。
武藤がW&Pコンサルティング社員と名乗り、生きたまま捕まえることに変更したことを伝えられる。

しばらくすると巨影が出現。W&Pコンサルティングは、主人公の巨影を呼んでしまう能力を手に入れたいようだ。
柴田と武藤は研究チームに引き渡すためオフィスを出るも直後、巨影の攻撃によりビルは崩壊を始める。

通気口を通り隣の部屋へ移動した2人はロープをほどき、脱出を試みるも武藤と鉢合わせてしまう。
倒壊寸前のビルで逃げる2人は、床の崩壊により武藤から逃げ切ることに成功する。

ただ茫然と巨影が去る後ろ姿を見つめるのだった。

STAGE14「全てを踏みにじる圧倒的な影」

柴田と武藤から逃げ切った安堵する主人公。

大塚から着信があり、知り合いの編集長が怪我をして逃げ遅れているため救助へ向かうことに。
火災の起こる中目的のビルに着き、編集部員に聞くと巨影を撮影するためオフィスから出てしまったと言われる。
屋上に移動すると、巨影を撮影する編集長が。
その後屋上が損壊する中、間近で巨影を見れた興奮そのまま記事を書き始める編集長。
記事をアップしようとするも、非常事態により通信が遮断されており、断念し編集室へ。

避難する前に、持ち出したいものがあると資料スペースへ。
棚にある昔の雑誌を見つけ、大塚が戦場記者の経歴や柏木が学生時代から携わっていたことを明かされる。
2人は共にチームを組んでいたが最終的には袂を分かち、今に至ることが分かる。

話している間にも炎の手はあっという間に伸び、危険な状態に。
1階まで移動し、主人公は編集長を背負い避難を急ぐ。
柏木から電話があり、大塚からの依頼で編集長の救助をしていたと返答するが、自分について何か聞されたかと訊ねてくる。
その問いにユキが、柏木と大塚の聞いた過去を伝える。
通話を終えると、編集長も部下との連絡し近くのコンビニで落ち合うことに。

巨影の暴れる中、下水道を通りコンビニに到着。従業員室へ向かうと、気付いた編集部員が奥へ催促する。
編集部員は置き去りにしてしまった後悔から土下座するが、気にせず互いの無事を喜び合う編集長。
タイミング良く大塚から連絡があり、編集長を無事に救出した事を伝える。
しかしW&Pコンサルタントはまだ壊滅してないことを伝えられ、驚きを隠せない主人公とユキ。
大塚のアドバイスを聞き、藤原という男性に会うためにも三津奈市へ向かう。

STAGE15「空より舞い降りる巨大な影」

三津奈市へと辿り着いた主人公とユキ。
山吹ビルに近づく中ユキが主人公へこれまでの感謝を伝え、これからも一緒にいて欲しいと告げられる。

先へ進むと、三叉路に差し掛かった時、柴田と武藤が乗った車に追い回されてしまう。
ユキが待つ山吹ビルへ命からがらたどり着くと、主人公とユキは互いを抱きしめる。

屋上には藤原が待っていたため、主人公たちを追ってきた2人組から庇ってくれる。
互いに拳銃を突き付け合い、その場は緊張感が増す。巨影の衝撃にもビクともせずにらみ合う両者。
会話から藤原は警察関係者、W&Pコンサルティングは兵器斡旋を生業としていることが明かされる。
W&Pコンサルティングの黒幕、神尾の真意について探る藤原。

その時先ほどよりも更に強い巨影の衝撃が5人にも襲い掛かる。
柴田と武藤の方へユキが吹き飛ばされ捕まり、交渉取引を求めてくる。
内容は主人公が代わりに来ること。主人公が持つ巨影を呼び寄せる能力を求めており、応じるならユキの身の安全は保障される。
しかし藤原の同行で交渉は決裂し、ユキを連れ去ってしまう。

藤原は、力になれなかった事の謝罪と、ユキとの関係を尋ねる。
意識が朦朧とする主人公を置いて、藤原はその場を立ち去る。

STAGE16「正面から向かってくる大きな影」

ユキを連れ去られてしまった主人公は、雨の中当て所もなく彷徨う。
疲れ果てて倒れたところへ柏木が現れ、何故かユキが連れ去れてしまったことを知っていた。
ユキの居場所は既に分かっていると励まし、一旦コンビニへ。
雨でずぶ濡れになってしまった主人公に、暖まりつつ、衣服を乾かそうと提案。コンビニにはすでに無人と化しており、備品を借り暖を取ることに。

柏木は大塚との関わりについて話し、警察との繋がりでヘリに同乗させてもらったこともあると言う。
主人公を柏木の亡き弟と重ね合わせていることを告白する。
外国での紛争に巻き込まれ、現地の誤解を受けたまま亡くなった弟は柏木のターニングポイントであると言う。

衣服が乾き、ユキのもとへ向かうためコンビニを出る2人。
災害の起こる街中を走っていると、機動隊に出会い声を掛けられる。
民間人が残っていたことに驚きつつ退避を促してくる機動隊へ現状を聞くと、街が巨影によって間もなく一帯が消し飛ぶことを教えてくれる。
そこで機動隊と共に退避することに。
退避の完了直後、爆発が起こり周辺6キロ四方が消滅してしまう。

主人公は、ユキのいるビルへ向かう。

STAGE17「巨影ニ沈ム都市」

爆破から主人公と柏木は、ユキ救出のため指定されたビルへ向かう。
しかしそこでも巨影が現れ、2人は徒歩で向かうことに。

近くの公園前にたどり着くとユキと待ち合わせ場所だったと気付く主人公。
山村美穂の姉が亡くなった場所もこの近く、またユキと初対面の人に会うような感覚だったことを思い出す。
考える間もなく柏木に促され、進むと柴田と武藤からのメール。
そこには初めて取引場所が記してあった。柏木が何故知っていたのか疑問に思いつつも向かうことに。
会社員2人や警察官2人、花屋さんと再会を喜びながら目的地へ。

指定先に到達した主人公に、柏木は待ち受ける身の危険を天秤にかけてでもユキを救うか問う。
主人公の覚悟を聞きビルに入ると、そこには柴田と武藤が。
そして交渉が始まる。柴田はユキの身の安全の確保と金額を提示。交渉成立直後、巨影によりビルが損壊。
主人公へ走り出すユキへ武藤は発砲。しかし突如現れた大塚が右腕を負傷しつつ阻止する。
大塚は屋上にヘリを用意してある事、注意を逸らしてほしいと告げる。
主人公は能力を使うと、呼応するかのように巨影はビルを壊す。怯んだ柴田と武藤の隙をついて、屋上へ。

屋上へ辿り着くと、待機しているヘリへ向かう一行。
しかし、背後から主人公は右脚を撃たれてしまう。銃を向けていたのは柏木、本名は神尾であった。
わらわらと出てきた構成員は柏木に従うように、銃口を向け柴田や武藤に主人公の捕縛を指示する。
特殊能力を自由自在に扱う主人公を見て、興奮する柏木を尻目にユキの元へ。
追い詰められるも、巨影のせいでビルが大きく壊れ、柴田や武藤、構成員は屋上から転落し助かる主人公とユキ。
一方、大塚はヘリに辿り着き、急げと催促。
主人公はなんとか落下寸前の柏木の手を掴み救出する。柏木にヘリに乗り込むよう促し、ユキの元へ駆け寄る主人公。
しかしビルの損壊は限界に達し、ヘリは2人を残して離陸してしまう。

主人公はユキに助からなかったと謝ると、ユキは大丈夫だと言う。
その一言で、これまでのことが走馬灯のように浮かぶ。何故巨影は現れ主人公は呼ぶことができたのか。

ユキは思念体が作った美穂の姉をベースにした別人格のクローンであった。
逃げるために主人公を共にし続けた結果、思念体とは別に香野ユキとしての人格が芽生えていた。

ユキは主人公に別れを告げ、光の粒子に包まれ宇宙へ去る。
ユキの告白に戸惑う主人公。ビルの損壊は進む中で意識を失うと、先に離陸してしまったヘリで目が覚める。
ユキのことを訪ねても主人公以外覚えていなかった。貰ったブレスレットも彼女のように消えてしまう。

『巨影都市』のゲームシステム

巨影からの逃走

本作は巨影が暴れて崩壊していく街からの脱出を目的とする。崩れる建物、巨影からの攻撃、襲い来る敵を回避し、時には巨影の足元を踏み潰されないように走り抜ける必要もある。
『絶体絶命都市』のようなジャンプ、ぶら下がり、乗り越え、よじ登り、叫ぶと言った細かいアクションは無く、ダッシュとローリングによる回避行動が主要なアクションとなる。

HP(ヒットポイント)

主人公の体力を示す。ダメージを受けると減少し、ゼロになると死亡してゲームオーバーとなる。
食料などの回復アイテムを使用するか、セーブポイントを調べると回復する。高所からの転落、倒壊に巻き込まれる、巨影に踏み潰されるなどで、HPに関係無く即死する場面もある。
尚、『絶体絶命都市』と違って同行者にもダメージ判定はあるがHPは無く、それで死亡する事は無い。

ST(スタミナ)

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