STRATOVARIUS(ストラトヴァリウス)とは【徹底解説まとめ】

ストラトヴァリウスとは、フィンランド出身のヘヴィメタルバンドである。
ジャンルは、パワーメタルやスピードメロディックメタルに分類される。1989年にアルバム『FRIGHT NIGHT』でデビュー。北欧メタルを代表するバンドであり、クラシック音楽を取り入れ、メロディックスピードメタルの定番を確立したグループ。
母国フィンランドやヨーロッパのみならず、日本でも、哀愁を感じさせるメロディーで、根強い人気を保っている。幾度のメンバーチェンジを経て、活動を続けるバンドである。

STRATOVARIUSの概要

ストラトヴァリウスとは、ティモ・コティペルト(Vo)、イェンス・ヨハンソン(key)、ラウリ・ポラー(B)、マティアス・クピアイネン(G)、ロルフ・ピルヴ(Dr)の5人からなるフィンランドを代表するメタルバンドである。
1989年にデビュー。フィンランドのみならずヨーロッパ全域に人気が広がると、1996年には日本でも大ヒットを記録。
クラシックを取り入れたシンフォニックメタルやメロディックスピードメタルを早くから確立したバンドである。
しかしながら、幾度のメンバーチェンジを繰り返すこととなり、2008年には、バンドの絶頂期をソングライターとして支えたギターのティモ・トルキが脱退。
残ったメンバーは、新生ストラトヴァリウスと称してバンド活動を続けている。

彼らの楽曲は、北欧メタルと呼ばれる悲壮的な雰囲気を感じさせるメロディーや、哀愁を感じさせる「クサメタル」が特徴。そして、日本の歌謡曲を彷彿させるような懐かしさも抱かせる。
絶頂期を支えたティモ・トルキはギターの早弾きで名高く、哀愁的メロディーとスピードを合わせたメロディックスピードメタル(通称:メロスピ)のジャンルでも有名だ。

STRATOVARIUSの活動経歴

STRATOVARIUS誕生

1984年、フィンランドの首都ヘルシンキでバンドは結成された。
1985年にギタリストが脱退するとバンドの絶頂期を支えるティモ・トルキが加入。それまではドラムのトゥオモ・ラッシーラがヴォーカルも兼ねていたが、トルキがギターとボーカルを請け負った。ストラトヴァリウスの特徴ともなるクラシック要素をバンドに取り入れたのは、ティモ・トルキだった。
バンド名の由来は、リーダーのトゥオモの提案でストラトヴァリウスと決定。ギターメーカーのフェンダー社から発売されたストラトキャスターと弦楽器のヴァイオリンを掛け合わせた名前とされている。

デビューから絶頂期へ

1989年のデビュー後、ヘヴィメタルマニアの間では評判となったが、フィンランドのレコードレーベルと契約を打ち切られ、自費制作で2ndアルバムをリリースすることになった。
そのアルバムがドイツのレコードレーベルとの契約につながり、タイトルを『TWILIGHT LIGHT』と改める。ヨーロッパのみならず、日本の輸入盤でも大ヒットとなり、1994年には、日本で初公演を行った。
4thアルバム『FOURTH DIMENSION』をリリースする頃、ボーカルにティモ・コティペルトを迎え、トルキはギターとソングライターに専念。その後もドラムにヨルグ・マイケルとキーボードにイェンス・ヨハンソンが加わった。1995年に、5thアルバム『Episode』、1996年に6thアルバム『Visions』をリリースするとヨーロッパ全域や日本での人気を博すことになる。

バンドの活動休止とティモ・トルキの脱退

2000年には、バンド活動を休止し、2003年には、ヴォーカルのティモ・コティペルトとドラムのヨルグ・マイケルが、メインソングライターのティモ・トルキと不仲になり、脱退。
2004年にティモ・トルキが病気のため活動休止となると、2005年にティモ・コティペルトとヨルグ・マイケルが復帰。
2008年には、ティモ・トルキがバンドの解散宣言を提案するとメンバーに大反対され、ティモ・トルキが脱退。残ったメンバーで新生ストラトヴァリウスとして活動を続けることとなった。

新生・STRATOVARIUS

それまでは、ティモ・トルキが中心となって作られていた楽曲も、メンバー全員が参加して製作されるようになった。
2009年には、新生ストラトヴァリウスとなって初めてのアルバムとなる『Polaris』を発表。
2011年には、母国フィンランドの音楽チャートで1位を獲得した13枚目のアルバム『Elysium』をリリース。ドラムのヨルグ・マイケルが脱退すると、2012年時点で、弱冠24歳だったロルフ・ピルグがオーディションで加入した。
若いメンバーに期待が集まる中、2013年に14枚目のアルバム『NEMESIS』、2015年に15作目となるアルバム『Eternal』を発表している。

STRATOVARIUSのメンバー

現メンバー

ティモ・コティペルト / Timo Kotipelto

ヴォーカリスト。1969年3月15日、フィンランド ラッパヤルヴィ出身。
16歳頃からヴォーカリストとなる。音楽学校でヴォーカルを学び、1994年ストラトヴァリウスに加入。彼が加入したことでバンドは絶頂期へと向かった。
メンバーだったティモ・トルキと対立し、一時は脱退をするが、すぐに復帰。ティモ・トルキがバンドの解散を宣言すると、他のメンバーとともにバンドを続けることを表明した。
2002年からはソロプロジェクトも始動している。
耳に優しいハイトーンボイスが魅力。北欧の自然を感じさせるような伸びやかな歌声のヴォーカリストである。

イェンス・ヨハンソン / Jens Johansson

キーボーディスト。1963年11月2日、スウェーデン ストックホルム出身。
兄弟でピアノを小さい頃から習っており、クラシック音楽の影響を受けていた。
1995年にストラトヴァリウスに加入。その以前からもバンドの加入と脱退を繰り返している。音楽活動をするまでは、ストックホルムの病院でプログラマーとして働いていた。
シンセサイザーはYAMAHA DX-7など使用。ライブでは鍵盤を客席側へ傾けるため、速弾きの指が丸見えとなる。そして、コンピューターオタクの異名を持っている。

ラウリ・ポラー / Lauri Porra

ベーシスト。1977年12月13日、フィンランド ヘルシンキ出身。
フィンランドのクラシック音楽家であるジャン・シベリウスが曾祖父という音楽一家で育つ。
6歳からチェロを習うが、14歳になると友人の影響でヘヴィメタルに興味を抱き、16歳でベースを弾くようになった。
ロンドン交響楽団と共演した経歴を持っている。
ヴォーカルのティモ・コティペルトが活動しているソロプロジェクトに参加後、2005年にストラトヴァリウスへ加入。
190cmを超える長身であり、スタイルの良さや端正な顔立ちから美形ベーシストとして呼ばれることもある。

マティアス・クピアイネン / Matias Kupiainen

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