STRATOVARIUS(ストラトヴァリウス)の徹底解説まとめ

ストラトヴァリウスとは、フィンランド出身のヘヴィメタルバンドである。
ジャンルは、パワーメタルやスピードメロディックメタルに分類される。1989年にアルバム『FRIGHT NIGHT』でデビュー。北欧メタルを代表するバンドであり、クラシック音楽を取り入れ、メロディックスピードメタルの定番を確立したグループ。
母国フィンランドやヨーロッパのみならず、日本でも、哀愁を感じさせるメロディーで、根強い人気を保っている。幾度のメンバーチェンジを経て、活動を続けるバンドである。

『VISIONS』

1997年リリース。
(収録曲)
1. Kiss Of Judas
2. Black Diamond
3. Forever Free
4. Before The Winter
5. Legions
6. Abyss Of Your Eyes
7. Holy Light
8. Paradise
9. Coming Home
10. Visions

イェンスのキーボードとトルキのギターの掛け合いが美しい「Black Diamond」をはじめ、「Forever Free」などライブでも定番となる曲が詰まっているストラトヴァリウスの名盤。
母国フィンランドやヨーロッパのみならず、日本でも人気を決定付けた。
クラシックを用いた曲やバラードもあり、バラエティに富んでいるので何度聴いても飽きることがないアルバム。コンセプトはノストラダムス。

『DESTINY』

1998年リリース。
(収録曲)
1. Destiny
2. S.o.s.
3. No Turning Back
4. 4000 Rainy Nights
5. Rebel
6. Years Go By
7. Playing With Fire
8. Venus In The Morning
9. Anthem For The World
10. Cold Winter Nights

前作、『VISIONS』に続き大ヒットしたアルバム。コンセプトは善と悪。曲順にメリハリがあり、アルバム全体を通して壮大さを感じさせる。
「Anthem For The World」は、10分を超える曲でありストラトヴァリウスの大作と言われている。「Destiny」や「S.o.s」など疾走感のある曲も配置されているので満足できるだろう。

『INFINITE』

2000年リリース。
(収録曲)
1. Hunting High And Low
2. Millennium
3. Mother Gaia
4. Phoenix
5. Glory Of The World
6. Million Lightyears Away
7. Freedom
8. Infinity
9. Celestial Dream

1曲目「Hunting High And Low」から、シンプルなスピードメタルの曲調に絶頂期のストラトヴァリウスを感じることができるアルバム。
「Freedom」など疾走感溢れる明るい曲が多い。前作のダークなテーマから一変しているが、ストラトヴァリウスらしい哀愁メロディは変わることない。

『INTERMISSION』

2001年リリース。
(収録曲)
1. Will My Soul Ever Rest In Peace?
2. Falling Into Fantasy
3. Curtains Are Falling
4. Requiem
5. Bloodstone
6. Kill The King
7. I Surrender
8. Keep The Flame
9. Why Are We Here?
10. What Can I Say?
11. Dream With Me
12. When The Night Meets The Day
13. It's A Mystery
14. Cold Winter Nights
15. Hunting High And Low

活動休止期間にリリースしたコンピレーションベストアルバム。
シングルB面やボーナストラック、カヴァー曲も収録されている。
「Kill The King」や「I Surrender」は、レインボー(ローリングストーンズのギタリスト:リッチー・ブラックモアが結成したバンド)のカバー曲となっているので必聴だ。

『ELEMENTS PART.1』

2003年リリース。
(収録曲)
1. Eagleheart
2. Soul A Vagabond
3. Find Your Own Voice
4. Fantasia
5. Learning To Fly
6. Papillon
7. Stratofortress
8. Elements
9. A Drop In The Ocean
10. Papillon

前作より3年ぶりのオリジナルアルバム。コンセプトを「火・水」と位置づけ、次にリリースする『ELEMENTS PART.2』に続く、世界の全ての物質を表す四元素をテーマとした。
「Elements」は主題にもなっているのでシンフォニックを多用した壮大な曲となっている。シングル曲「Eagleheart」は、ストラトヴァリウス好きを裏切らない曲作りとなっている。
特にサビの部分はタイトルにもある鷲のように大空へ羽ばたくような爽快さである。

『ELEMENTS PART.2』

2003年リリース。
(収録曲)
1. Alpha & Omega
2. I Walk To My Own Song
3. I'm Still Alive
4. Season Of Faith's Perfection
5. Awaken The Giant
6. Know The Difference
7. Luminous
8. Dreamweaver
9. Liberty

前作『ELEMENTS PART.1』から引き続き、四元素のエレメンツ「土・風」をテーマとしたアルバム。
ティモ・トルキは心理学にも興味を持っており、『ELEMENTS~』シリーズでは人生観や死生観を表現した。テーマが重厚なため、じっくりと聴き込むアルバムに相応しい。
日本盤に収録されている「RIDE LIKE THE WIND」はイェンス・ヨハンソンが作詞作曲した。キーボードとハイトーンボイスが絡み合い宗教的な曲調を感じさせるコード進行である。

『STRATOVARIUS』

2005年リリース。
(収録曲)
1. Maniac Dance
2. Fight!!!
3. Just Carry On
4. Back To Madness
5. Gypsy In Me
6. Gotterdammerung (zenith Of Power)
7. The Land Of Ice And Snow
8. Leave The Tribe
9. United

2003年に、ティモ・コティペルトとヨルグ・マイケルが脱退したり、ティモ・トルキが精神病院に入院したりとバンドは消滅に近い状態となっていた。
このアルバムの制作が発表と同時に、脱退した二人も復帰。しかしティモ・トルキはこのアルバムを気に入っていないことを発言している。
一曲目の「Maniac Dance」から、いままでのアルバムとは違い、バンドの特徴であったメロディックスピードな曲調からハードロックに寄っている。

『POLARIS』

2009年リリース。
(収録曲)
1. Deep Unknown
2. Falling Star
3. King Of Nothing
4. Blind
5. Winter Skies
6. Forever Is Today
7. Higher We Go
8. Somehow Precious
9. Emancipation Suite Part. I
10. Emancipation Suite Part. II
11. When Mountains Fall

2005年にベースのヤリ・カイヌライネン、2008年にメインソングライターだったティモ・トルキが脱退後のアルバム。
音楽の方向性は変わらないが、新加入のマティアス・クピアイネンがソングライターである「Somehow Precious」は、ティモ・コティペルトの高音域を生かしたミドルチューンナンバー。
そのハイトーンボイスと引けを取らないもマティアスのギターソロも必聴である。
以前のアルバムを聴いたことがなかったとしても、新生ストラトヴァリウスとして聴きごたえがある一枚だ。

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