怪獣8号(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『怪獣8号』とは、『少年ジャンプ+』で2020年より連載を開始した松本直也による漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。怪獣の発生する世界で、怪獣から国を守る防衛隊に入る事が叶わずに怪獣の死体清掃の仕事を続ける主人公・カフカが、もう一度防衛隊を目指そうと決意するも、謎の小型怪獣に体内へ侵入され、人知を超えた怪獣の力を手にする。「怪獣8号」と呼ばれるようになってしまったカフカがその力と怪獣の知識を駆使して、怪獣に立ち向かっていくバトル漫画である。

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識別怪獣が同時に出現し、各地域を襲撃。隊長・副隊長クラスでも苦戦する中、「怪獣9号に狙われている」という理由で、出撃を許可されないカフカ。しかし次々と隊員がやられていくのを目にした彼は意を決し、変身。各地で戦う仲間と強大な敵の気配を感じ、キコルが窮地に立たされていることに気付く。以前、どんな強敵も必ず自分で倒すと決意していた彼女の姿を思い出したカフカは「お前を信じる」と通信機を通してキコルに告げた。この言葉によって精神攻撃を受けていたキコルもまた、戦意を取り戻す。仲間を信じるカフカの心の強さが感じられる名言である。

四ノ宮 キコル「ありがとう15号 私の弱さを突いてくれて」

キコルにとって怪獣15号との戦いは、自分自身との戦いでもあった。

15号から精神攻撃を受けた際、自分の努力を認めてくれる両親はいなくなり、頑張ることに意味があるのか分からなくなっていたキコル。その時に耳に届いたのは、仲間を助けるために立ち上がったカフカの声だった。それをきっかけに戦意を取り戻したキコルは、今は仲間のために胸を張れる自分でいたいと覚醒し、15号に猛攻を仕掛ける。「ありがとう15号 私の弱さを突いてくれて」と呟くと、隊式斧術6式達磨落十段で敵を討伐した。弱さを受け入れたことで、もっと強くなれた。キコルの成長を感じさせるセリフである。

四宮 キコル「私がアンタの分も9号をぶん殴ってきてあげる」

怪獣15号との激戦を終えたキコルは、敵が消滅する間際に思念をキャッチした。そこで分かったのは、15号が「パパ」と呼ぶ9号の愛情を求めていたこと、同じように娘に厳しく接する勲の行動の根底にはキコルへの愛情があったものの、自分は9号のコマでしかなかったと悲しむ気持ちだった。「多くの命を奪った相手を好きになることはできない」と前置きした上で、「私がアンタの分も9号をぶん殴ってきてあげる」と言った。圧倒的な強さを見せた後で発せられた、人間味あふれる一言である。敵が抱えていた痛みを理解する懐の広さや、彼女の優しさが感じられるセリフである。

鳴海 弦「格の違いを見せてやるよ バカ弟子」

自分を狙う識別怪獣との戦いに苦戦していた鳴海。しかしカフカによって覚醒し、怪獣15号を倒したキコルから、「今度はそっちの番ですよ。弟子の私に実力示してくださいバカ師匠」と発破をかけられる。その言葉を耳にした鳴海の目には力が戻り、「格の違いを見せてやるよ バカ弟子」と言い放った。今までとは打って変わった自信溢れる表情になっており、強大な力を持つ敵を相手との戦いに期待を抱かせる名セリフである。

『怪獣8号』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

怪獣出現は室町時代以前から

保科は「室町時代から続く怪獣討伐隊の家系の出身」だと言う。つまり室町時代には既に怪獣が出没していた事になる。時代を追う毎に怪獣が大型化しているという発言もあり、怪獣も時代に合わせて進化していることが分かる。

コミックスのCMはニュース番組調

コミックスの発売時に、まるでニュース番組のようなCMが作られている。他にも動画が沢山作られており、怪獣8号の頭部を立体化する企画等の様々な動画があり、それらの動画をYouTubeで見る事が出来る。

『怪獣8号』の主題歌・挿入歌

第1期

OP(オープニング):ヤングブラッド「Abyss」

作詞・作曲はDominic Harrison、Matt Schwartz、Dan Reynolds、Mattias Per Larsson、Robin Lennart Fredriksson。

ED(エンディング):ONEREPUBLIC「Nobody」

作詞・作曲はJosh Varnadore、Ryan Tedder、Joe Henderson、Brent Kutzle、Tyler Spry。

挿入歌:坂東祐大 feat. (sic)boy「Scream」

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