怪獣8号(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『怪獣8号』とは、『少年ジャンプ+』で2020年より連載している松本直也による漫画作品。シン・ゴジラやパシフィック・リム等の怪獣を自然災害に暗喩した作品の系譜にある。怪獣の発生する世界で、怪獣から国を守る防衛隊に入る事が叶わずに怪獣の死体清掃の仕事を続ける主人公・カフカが、もう一度防衛隊を目指そうと決意するも、謎の小型怪獣に体内へ侵入され、人知を超えた怪獣の力を手にする。「怪獣8号」と呼ばれるようになってしまったカフカがその力と怪獣の知識を駆使して、怪獣に立ち向かっていくバトル漫画である。

『怪獣8号』の登場人物・キャラクター

主人公

日比野 カフカ(ひびの かふか)

『怪獣8号』の主人公。32歳で誕生日は8月5日、身長は181cm。好きな物は防衛隊、カレー、ハンバーグ、お酒、煙草(防衛隊を再び目指し始めてからは控えている)。
子どもの頃住んでいた街を怪獣に破壊され、幼馴染のミナと「怪獣を全滅させよう」と約束するが防衛隊の入試試験で不合格となる。その後、怪獣の死骸を解体・清掃する(株)モンスタースイーパーに入社。仕事に対して真面目で経験、知識共に豊富である。新入アルバイトのレノから入隊試験の年齢制限が引き上げられた事を聞き、再び防衛隊を目指す事に。しかしその直後、小型怪獣が体内に入り込み、怪獣化してしまう。その後普通の人間として挑んだ入隊試験では再度不合格となったが、監視目的の保科から「候補生」としての試用期間を設けられる。初任務での活躍を経て正式に防衛隊員として採用された。怪獣と戦う術が無くともレノを逃がしたり、危機に陥った隊員を迷い無く救いにいったりと勇敢な一面がある。見た目は厳ついが、他人への思い遣りに溢れている。落ち着きのない面もあるが、優しい性格である。怪獣を全滅させる為隊員となった後も、防衛隊スーツの解放戦力も初めは0%とほとんど力を引き出せず、怪獣討伐は出来ない。その一方で、清掃職で得た知識を活かし、サポートや情報提供を行って隊へ貢献している。

怪獣8号

怪獣になったカフカの名称。フォルティチュードは9.8を記録する大怪獣クラス。見た目は人型で、鬼のような髑髏面に2本の角が生えており、身体は漆黒である。自由に怪獣化したり人間に戻ったり出来るが、気付けば一部が怪獣になっている事もあり、コントロールは少し不安定。全力で攻撃すると大型怪獣を粉々に出来る程の強力な力を持つ。変化してもカフカ自身の理性は残っているが、本能なのか鳥などの生物を捕食してしまったり、乳首から排尿する事がある。討伐対象として指名手配されている。

日本防衛隊第3部隊

市川 レノ(いちかわ れの)

カフカの相棒。18歳で誕生日は4月12日。身長は174cmで、好きな物は音楽、料理、少年漫画。
試験対策で怪獣の解体・清掃を学ぶ為に(株)モンスタースイーパーに新人アルバイトとして入社。夢を諦めたというカフカに冷めた目を向けていたが、仕事へ向き合うカフカの態度や気遣い、突如出現した余獣から守ってもらった事で慕うようになる。カフカが怪獣化した事を知っている内の一人。他人に気付かれるかも知れない危ない橋を渡るカフカを何かと気にかけ、サポートしている。カフカに変身させなくて済むように、と入隊後は強くなりたいという意思が加速し、当初8%だった解放戦力は急成長して現在は20%を超えている。防衛隊では更なる可能性を期待されている。

四ノ宮 キコル(しのみや きこる)

カフカの同期。16歳で誕生日は9月7日。身長は157cmで好きな物は怪獣退治、紅茶(特にダージリン)、大きい犬。
防衛隊長官・四ノ宮功の娘であり、カリフォルニア討伐大学を飛び級最年少で主席卒業。レノ曰く、アグレッシブで高圧的な性格。入隊試験前から名を知られている有名人であり、期待の新人。入隊試験直前、カフカと駐車場で停める番号を巡って揉めるも、スーツ無しに横転した車を持ち上げたカフカに興味を持つ。入隊試験では防衛隊スーツの解放戦力46%と小隊長クラスの数字を叩きだし、周りの期待通り、トップクラスの成績を挙げる。しかし資質検査の終了直後、謎の人型怪獣が現れ、危機一髪の所をカフカに救われる。その際怪獣8号への変身も目の当たりにするが、カフカの人柄や思い遣りに触れ、「人類を害する怪獣だとしたら私が殺す」と言い秘密を守る事を決める。父親の教育で、何事も完璧であるべきというこだわりを持っている。初任務後、基地内ナンバー3の戦闘力を買われ、大斧型の専用武器を与えられ大活躍を見せる。

亜白 ミナ(あしろ みな)

カフカの幼馴染。27歳で誕生日は6月17日。身長は169cmで、好きな物は猫(ネコ科の動物全般?)、甘い物、お風呂、スルメ。
日本防衛隊第3部の隊長を務めている。子どもの頃、怪獣に住んでいた街を破壊され、カフカと共に怪獣全滅を誓い、防衛隊に入隊。防衛隊スーツの解放戦力は脅威の96%で、防衛隊内最強の実力を持っている。大型の武器の扱いが得意で、大型怪獣であればある程力を発揮する。その分、刀等の小型武器は苦手である。入隊したカフカに対し、上官の態度を崩さず接するが、時々気にかけている様子が見られる。

保科 宗四郎(ほしな そうしろう)

第3部隊副隊長でミナの相棒。誕生日は11月21日。身長は171cmで好きな物は読書、珈琲、モンブラン、単純な奴。
マッシュルームカットと糸目の見た目が特徴的で、言葉は関西弁。双刀を扱い、小型・中型怪獣の討伐を得意としている。室町時代から続く怪獣討伐隊の家系の出身で、解放戦力は92%。スーツの力を解放すれば人型怪獣を越えるスピードで攻撃を繰り出す。父親や上官から「銃器の解放戦力が低く、刀だけでは怪獣に太刀打ち出来ない、隊員は諦めろ」と言われ続けていたが、自分の力を必要とし部隊に引き入れてくれたミナの隣で戦い続ける事を選んだ。頭が切れ、入隊試験で怪獣8号のフォルティチュード観測時に不自然なバイタル消失をしたカフカに違和感を感じており、不合格となりかけたカフカを監視する為に自分の小隊へ候補生として採用した。

古橋 伊春(ふるはし いはる)

カフカの同期。八王子討伐高専首席卒業の実力者。不良風の刈り上げリーゼントの髪型やギザギザの歯が特徴。中学生時代、怪獣からミナに助けられた事がきっかけで防衛隊へ入ることを決意した。入隊後は思うように解放戦力が伸びず、急成長していくレノに対し焦燥感を抱き、何かと突っかかるようになる。

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