道蓮(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ
道蓮(タオレン)とは、『シャーマンキング』の登場人物で、中国の歴史の影で1800年もの間暗躍してきたシャーマンの名門・道家出身の少年。1800年間道家に仕えている武将の霊・馬孫(バソン)を持霊(もちれい)としている。頭頂部のトンガリがトレードマーク。シャーマンとして高い実力とプライドを持つ。家の残虐な所業を見てきたために人間を汚いものと断定し、憎んできたが葉との戦いを通して自身の弱さを自覚し、乗り越える。シャーマンファイト終了後は大学在学中にメイデンと結婚し、一男を設けている。
シャーマンファイト第一次トーナメント二回戦、チーム「THE 蓮」はガンダーラに属するチーム「明王」と対戦する。
蓮は相手の手の内を調べ、あわよくば倒すため単身で明王に挑む。しかしO.S.を無効化する力を持つヤイナゲに苦戦する。蓮は幹久との戦いで身に着けた巫門遁甲(ふもんとんこう)でヤイナゲの攻撃をかわし、対応する。
ガンダーラは本来争いを好まず、正義でも悪でもない「中庸(ちゅうよう)」の思想を持った集団だ。世界に調和と平和をもたらすためにシャーマンファイトに参加した彼らのその思想に、蓮は葉の姿を見た。力づくで水を壊すことができないように、ただ力押しで挑んでもガンダーラの者たちには勝てない。
葉に負け、ハオに負け、幹久に負け、殺人という罪を犯した自分に負けた蓮は、敵を打ちのめそうとする弱い己にこそ打ち勝たねばならないと思い至る。そして自然と一体となる巫力でもって新型のO.S.、甲縛式O.S.「武神 魚翅(ユーツー)」を編み出した。
魚翅は一部が分離され、O.S.ではない本物の自然現象、雷を起こす。O.S.を無効化する力に絶対の自信があったヤイナゲは心を乱し、蓮に敗北した。
シャーマンファイト第一次トーナメント 葉
ガンダーラの手を借りて地獄での修行を終え、さらに強くなったチーム「THE 蓮」。シャーマンファイト第一次トーナメント三回戦の相手はいよいよ宿命のライバル、葉率いる「ふんばり温泉チーム」だ。
躊躇いもなく人を殺すハオの所業を見ても、地獄で救いようのない悪を目の当たりにしても、葉はまだハオの心を救おうとしている。蓮たちはそんな葉を試すため、速攻で竜とファウストを戦闘不能にし、全力で葉を潰しにかかる。ファウストが「超・占事略決」をマスターすることで死者を蘇らせる技を身に着けたからこそできる無茶だった。
葉は甲縛式O.S.「白鵠(びゃっこう)」でO.S.を無効化する攻撃「無無明亦無(むむみょうやくむ)」で蓮とホロホロを圧倒するが、蓮は地獄での修行を経てパワーアップした魚翅(ユーツー)で本物の雷、「雷法(らいほう)」を起こし、葉に叩き込む。巫力を無効化する葉の無無明亦無は自然現象を消すことはできず、それはホロホロがO.S.で作り出す氷も同じことだった。葉が次の一手を繰り出す前に決着をつけようと、蓮は「九天応元雷声普化天尊(くてんおうげんらいせいふかてんそん)」で葉が黒焦げになるほどの雷撃を落とした。それは、ハオを止めることではなく救うことを考えている葉の甘さに打ち勝つために、心を鬼にしてのことだった。それでも、葉は立ち上がった。蓮の心に葉を殺すことへの迷いがなかったわけではないが、それだけではなく、葉もまた何らかの自然の力、「金属」に近い力を得ていることに蓮は感づく。
試合は長引き、竜とファウストは意識を失い、葉は片腕を失った。それでも決着はつかない。ふたりがかりでも葉を倒しきれないことに不甲斐なさを感じる蓮だが、決して迷わない葉の強さを改めて実感する。
いよいよ決着をつけようとしたそのとき、会場に地獄での修行を終えたリゼルグが現れ、両者の間に割って入った。リゼルグの修行が終わったことでハオを止めるための「五人の戦士」が揃い、ガンダーラのチームが第一次トーナメントを辞退したことで、自動的に第二次トーナメントに進むチームが決まったためだった。
試合が中断されたことで葉と蓮の決着はつかなかったが、蓮は自身の弱さ、葉の強さを実感し、また己を磨き続けるのだった。
ムー大陸
シャーマンファイト第二次トーナメントは海底に沈んだムー大陸で行われる。しかし試合形式でぶつかってハオと渡り合えるものがいるはずもなく、蓮を含めた全員が試合を辞退し、ハオはシャーマンキングとなる。
ムー大陸には地球の自然環境を再現した10のプラントがあり、その最奥でシャーマンキングとなる者が肉体を捨て、G・S(グレートスピリッツ)と一体となる儀式を行う。その儀式の場で無防備になるハオを叩くため、蓮たちは10のプラントを進む。各プラントにはパッチ族の中でも指折りの実力者がシャーマンキングを守るためにひとりずつ控えている。蓮たちはそれらをすべて倒して進まなければならない。
第一の砂漠のプラントで待ち受けていたのはナマリという男だった。蓮の武器である雷は雲の中の氷の粒がぶつかりあって生まれる放電現象であるため、雲ひとつない乾いた砂漠で蓮は実力を発揮することができない。それはホロホロも同様だった。砂漠という環境を最大限に活用して襲ってくるナマリに竜が対抗し、甲縛式O.S.「刺身包丁 スサノロウ」でナマリを追い詰めるが、蜃気楼を使って姿を隠していたナマリのO.S.の前に敗れてしまう。
しかし竜がナマリの手の内を暴いたおかげで蓮とホロホロはナマリに迫り、ホロホロがオアシスの水を利用して作り出した僅かな氷を使って「九天応元雷声普化天尊(くてんおうげんらいせいふかてんそん)」を放ち、ナマリに勝利する。
谷のプラントで十祭司ブロムに不意をつかれ、死亡してしまった蓮だが同行していたメイデンの力で蘇生される。しかしメイデンの巫力はそこで尽き、谷のプラントに残ることになった。マグマのプラントで待ち受けていたマグナは蓮がナマリを殺したことで心に隙が生まれてブロムにあっさりとやられてしまったのだ、と指摘する。メイデンの脱落と引き換えに蘇生した蓮は今度こそ迷うまいとマグナの攻撃を一手に引き受ける。
マグナの猛攻をかわし、耐えながら蓮は巫門遁甲(ふもんとんこう)の弱点を悟る。第一に、敵の攻撃をかわすには敵の巫力を読む必要があり、第二に、攻撃をかわす際には自身の肉体の限界以上の速さでは動けないことだ。蓮はG・Sを構成する五大精霊に匹敵する技を身に着けるため、雷のように早く動く力を欲し、そしてマグナとの戦いの中でそれを身に着けた。新技「エレキBANG(バン)」でマグナを倒し、一行は先に進む。
第七のプラント、洞窟で、蓮は自身が殺した男の弟、ニクロムと対峙する。ニクロムは「兄を殺した蓮を憎んでなどいない」、「兄は弱かったから殺されただけのことだ」と言い続ける。蓮は宝雷剣ではなく馬孫刀でO.S.を作り出し、さらには憑依合体100%という昔の技でニクロムを圧倒する。一方的にニクロムを痛めつけ、挑発し、蓮はニクロムの本音を引き出す。「憎しみの連鎖を断ち切ることなどお前にはできない」と言うニクロムに対し、蓮は「出来るさ。全て俺が受け止めるのだからな」と言い切り、憎しみの連鎖を断ち切る手段とは悩みぬくことだと語り、ニクロムの兄を想う心を引き出す。
ニクロムは兄の持霊を使って全力で蓮に立ち向かう。誇りある十祭司として私情を断ち切ろうとしても兄への想いを消すことはできず、しかしそんな自分をようやく認めたニクロムは全身全霊で蓮と戦う。勝負は蓮の勝利に終わったが、ニクロムはようやく本当の自分と向き合うことができたのだった。
ハオとの決着
10のプラントを抜け、ようやくハオに追いついた蓮たちだが、既にハオはシャーマンキングとなっていた。ひと睨みで魂を奪われてしまった蓮たちだが、G・S(グレートスピリッツ)の中で戦いは続く。ガンダーラが集め、託してくれた五大精霊のひとつ、スピリットオブサンダーを得た蓮は自然の力そのものである雷、磁力の力をもってハオに対抗するが、この世の理そのものとなったハオには遠く及ばない。
それでも、蓮たちは諦めない。多くの戦い、敗北と勝利、死をも見てきた蓮たちは、ハオを超えるのは敵を負かそうとする力ではなく、相手を思いやる心であると知っていた。決して諦めない蓮たちを力づくで消滅させようとしたハオだったが、そこにハオの仲間たちが現れる。それだけではなく、ハオが殺したシャーマンたち、麻倉家、道家、ホロホロの家族やチョコラブの家族、リゼルグの家族、X-LAWS、アンナ、まん太、これまでハオが関わってきた多くの人々が次々と現れた。最後にガンダーラのリーダー、サティがハオの幼少の頃の友達、乙破千代(おはちよ)を連れて現れ、さらに1000年間会うことの叶わなかった母までもがハオの前に現れる。
ハオの心を救おうとする人々と母を前に、とうとうハオの心は折れた。ハオは、人類を滅ぼす意思は変わらないが、蓮や葉たちが人々の間に蔓延る憎しみと争いをどれだけ変えられるか、しばらくの間見守っていてやる、という譲歩をする。
こうしてシャーマンファイトは終幕を迎え、蓮たちは地上へ戻った。
その後、蓮は大学を卒業して会社を立ち上げ、アイアンメイデン・ジャンヌと結婚して長男・黽(メン)を設ける。
道蓮の関連人物・キャラクター
麻倉葉
蓮の宿命のライバル。持霊の阿弥陀丸を奪おうとして負けたことから縁が始まり、シャーマンファイト予選で戦い精神的な敗北を悟ってから蓮は己の心と行動を振り返り、自分を変えようと奮闘し始める。
蓮が壁にぶつかるときは必ず葉の影がある。葉の強さを理解しそれに並び立とう、超えようとすることで蓮は強くなっていく。
麻倉葉(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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麻倉葉とは、『シャーマンキング』の主人公で、「なんとかなる」が口癖の心優しいシャーマンの少年。侍の霊・阿弥陀丸を相棒に、「楽に生きられる世界」を作るため、500年に一度行われるシャーマンの頂点を決める戦い「シャーマンファイト」に参加する。人類滅亡を目論む宿敵にして兄・ハオを止めるべく奔走する。争いごとを好まない穏やかな性格で、特に人殺しは決して許容しない。多くの出会いと戦いを通して成長し、自分の行いの結果を受け止める覚悟を持つようになる。
道潤(タオジュン)
蓮の姉。白竜(パイロン)というカンフーの達人のキョンシーを持霊としている。
壊すことばかりしか知らない蓮のことをずっと心配し、父の円に単独で異を唱えるなど大胆な行動にも出る。家族が和解してからも、ずっと蓮を見守っている。
キレると笑顔になるタイプ。
道潤(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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道潤(タオジュン)とは、『シャーマンキング』の登場人物で、主人公・葉のライバルである蓮の姉。死者をキョンシーとして操るシャーマン、道士であり、キョンシーの白竜(パイロン)を持霊としている。登場時は目的のためなら殺人をも厭わない冷酷な性格だったが、葉との戦いを通して改心した。全編を通して弟・蓮を思いやる心優しい姉として描かれている。『SHAMAN KING レッドクリムゾン』では道家の壊滅を目論む組織と戦う潤の姿が見られる。
ホロホロ/碓氷ホロケウ
シャーマンファイト予選で葉と戦ったことが縁で知り合った。蓮が道家に囚われた際、ホロホロも葉に同行して中国まで助けに来ている。
クールな蓮と熱血タイプのホロホロはあまり気が合わない様子が多くみられるが、チーム「THE 蓮」としてチームを組んでからは優れたコンビネーションを見せているところから相性はいいようだ。
ホロホロ/碓氷ホロケウ(シャーマンキング)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
ホロホロ/碓氷ホロケウ(うすいホロケウ)とは、『シャーマンキング』の登場人物でアイヌのシャーマンの少年。コロポックルのコロロを持霊(もちれい/シャーマンの相棒)とし、雪や氷を用いた戦闘を得意とする。情に厚く熱血な性格で、夢は「でっけえフキ畑を作る」こと。人間の土地開発により自然が壊されていくことを憂えている。シャーマンファイト終了後は農場や牧場を経営する傍ら、森林の違法伐採をする業者や水の不当管理をする業者を潰す「水源の守護者」として活動している。
チョコラブ・マクダネル
アメリカのパッチ族の村で葉たちに声をかけてきたシャーマンの少年。第一次トーナメントが3人1組のチーム戦であることから一緒にチームを組もうと誘ってきた。
蓮自身はチョコラブの寒いギャグに辟易しているようだが、いちいち突っ込んでいる様子を見ると嫌いではないようだ。
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有名声優の年収ランキングTOP10!【なりたい職業上位】
小中学生のなりたい職業上位にランクインする声優。一般的なサラリーマンのように毎月決まったお給料がもらえるわけでもなく、仕事がなければ収入も保障されない厳しい世界ですが、その分人気が出れば年収1000万円超えも夢じゃない!?ここでは誰もが知る有名声優の方々が年にどのくらい稼いでいるのか、ランキングの形でまとめてみました。
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目次 - Contents
- 道蓮のプロフィール・人物像
- 道蓮の能力
- 憑依合体
- オーバーソウル(O.S.)
- オーバーソウル(O.S.) 武神
- 甲縛式オーバーソウル(O.S.) 武神 魚翅(ユーツー)
- スピリットオブサンダー
- 道蓮の必殺技
- 中華斬舞(ちゅうかざんまい)
- ゴールデン中華斬舞(ちゅうかざんまい)
- 馬孫ゴールデンパンチ
- 馬孫(バソン)ゴールデンダブルスレッジハンマー
- 超ゴールデン中華斬舞(ちゅうかざんまい)
- 刀幻境(とうげんきょう)
- 巫門遁甲(ふもんとんこう)
- 甲縛式オーバーソウル(O.S.) 武神 魚翅(ユーツー)
- 雷槍(ライソウ)
- 雷法(らいほう)
- 武神魚翅(ユーツー)最超奥義 九天応元雷声普化天尊(くてんおうげんらいせいふかてんそん)
- エレキBANG(バン)
- 九龍爆雷(クーロンバオレイ)
- 磁場(マグネティックフィールド)
- 道蓮の来歴・活躍
- 葉との出会い
- シャーマンファイト第三次予選 葉
- 道家
- 幹久
- 明王
- シャーマンファイト第一次トーナメント 葉
- ムー大陸
- ハオとの決着
- 道蓮の関連人物・キャラクター
- 麻倉葉
- 道潤(タオジュン)
- ホロホロ/碓氷ホロケウ
- チョコラブ・マクダネル
- アイアンメイデン・ジャンヌ
- 道蓮の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「我不迷(ワレマヨワズ)」