ブルックリンの恋人たち(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『ブルックリンの恋人たち』(原題『SONG ONE』)とは2014年に公開された、出会うはずのなかった2人の期間限定の恋愛を描いたヒューマンドラマである。人類学博士号を目指しモロッコに住んでいたフラニーは、弟の事故の知らせを受けニューヨークに戻る。昏睡状態の弟の身の回りをたどって行く中、弟が憧れていたというミュージシャンのジェイムズと出会う。2人は弟についてや音楽を通じ惹かれ合って行くが、ツアー中であるジェイムズと過ごす時間は限られていた。別れが迫る中、2人が出した決断とは。
『ブルックリンの恋人たち』の用語
ジェイムズ・フォレスター
ヘンリーの事故後、フラニーはヘンリーの部屋を訪れる。
そこには、ミュージシャン志望のヘンリーが憧れているジェイムズ・フォレスターのポスターが所狭しと貼られていた。ヘンリーはジェイムズの大ファンなのだった。
日記帳
ヘンリーと疎遠になっていたフラニーは、ヘンリーが日々何を考え、どんな生活をしていたか知りたいと考えるようになる。
そしてヘンリーの日記を頼りに、ヘンリーがよく通っていた店や歩いていた道などをたどって行く。
『ブルックリンの恋人たち』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
フラニー「弟の考えや思いを知った。弟が行った場所を訪ねて、馴染みがありそうな音を録音してるの。正気じゃないわね」
ヘンリーの日記帳に、ジェイムズのライブのチケットが挟まっているのを見つけ、ライブに足を運ぶフラニー。
終演後、フラニーが声をかけたことがきっかけで、ジェイムズがヘンリーの見舞いに来てくれたりと交流を深めて行った。
そんな時、お互いの話をする中でフラニーはヘンリーの日記を見たことを話し、「弟の考えや思いを知った。弟が行った場所を訪ねて、馴染みがありそうな音を録音してるの。正気じゃないわね」と言う。
ミュージシャンになるために大学を辞めると言ったヘンリーを責め立ててしまったことを、フラニーは後悔していた。
日記を見てからは毎日のようにヘンリーの馴染みのある場所に行き、ヘンリーのことを考えていたのだった。
ジェイムズ「歌うことは素晴らしいんだ。失いたくない思いがあるのにそれを残す方法が分からない時、歌うことでその思いを残せるような気がする」
前作のアルバムをリリース後、恋人と別れてから曲が思うように書けないでいると言ったジェイムズ。ベルリンでのレコーディングの予定があるが、今の状態で書けるか分からないと不安を口にした。
そして「歌うことは素晴らしいんだ。失いたくない思いがあるのにそれを残す方法が分からない時、歌うことでその思いを残せるような気がする」と話す。
ジェイムズの感受性の豊かさと、繊細さが感じられるシーン。
夜明けのブルックリンの街の音
フラニーは路上ライブやライブハウス、ヘンリーが歩いた道やお気に入りの店の様子など、様々な場所で録音をしていた。
夜明けを迎えたブルックリンの街の音を録音するシーンが印象的である。
フラニーとヘンリーに捧げた曲
ヘンリーが目を覚ます前、ジェイムズは新曲を作ったと言ってフラニーとヘンリーに披露した。それにはまだ歌詞が付いておらず、メロディだけだった。
そしてニューヨークでの最終日のライブ。最後の曲を演奏する前、「ニューヨークで出会った人のために作った曲だ」とジェイムズは言った。フラニーは入り口にあるモニターで、ジェイムズを見つめる。
ジェイムズは、他人の人生に深く入り過ぎてしまったこと、そしてそれぞれの人生を生きる尊さを歌っていた。フラニーの吹っ切れたような表情からは、ジェイムズの気持ちを誤解なく理解した様子が感じられる。
別れを選んだ2人の切ない気持ちが交わるラストシーン。
『ブルックリンの恋人たち』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
ブルックリン生まれのアン・ハサウェイ
本作の主演、プロデューサーを務めたアン・ハサウェイはこの作品について「私自身ブルックリン生まれなの。今はニューヨークを離れたけどここに戻って来るたびにあの頃の自分に出会うような気がする。私が演じるフラニーもきっと同じ気持ちだと思う。ブルックリンはいつでも昔の自分に引き戻してくれる特別な場所で、私の原点でもあるの」と語っている。
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目次 - Contents
- 『ブルックリンの恋人たち』の概要
- 『ブルックリンの恋人たち』のあらすじ・ストーリー
- 弟の事故
- 惹かれ合っていくフラニーとジェイムズ
- 近付く別れの時
- 『ブルックリンの恋人たち』の登場人物・キャラクター
- 主人公
- フラニー・エリス(演:アン・ハサウェイ)
- ジェイムズ・フォレスター(演:ジョニー・フリン)
- その他の登場人物
- カレン・エリス(演:メアリー・スティーンバージェン)
- ヘンリー・エリス(演:ベン・ローゼンフィールド)
- 『ブルックリンの恋人たち』の用語
- ジェイムズ・フォレスター
- 日記帳
- 『ブルックリンの恋人たち』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- フラニー「弟の考えや思いを知った。弟が行った場所を訪ねて、馴染みがありそうな音を録音してるの。正気じゃないわね」
- ジェイムズ「歌うことは素晴らしいんだ。失いたくない思いがあるのにそれを残す方法が分からない時、歌うことでその思いを残せるような気がする」
- 夜明けのブルックリンの街の音
- フラニーとヘンリーに捧げた曲
- 『ブルックリンの恋人たち』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ブルックリン生まれのアン・ハサウェイ
- 脚本の書き直し
- 『ブルックリンの恋人たち』の主題歌・挿入歌
- ED(エンディング):Johnny Flynn『Iris, Instilled』
- エンドロール:Johnny Flynn『In April』
- 挿入歌:Johnny Flynn『Bulb Went Black』
- 挿入歌:Johnny Flynn『Big Black Cadillac』
- 挿入歌:Johnny Flynn『Little Yellow Dress』
- 挿入歌:Johnny Flynn『Silver Song』