阿弥陀丸（シャーマンキング）の徹底解説・考察まとめ
阿弥陀丸とは、『シャーマンキング』の主人公・麻倉葉の相棒で、600年前に千人斬りの伝説を残した侍の霊。この世に未練を残して地縛霊となっていたが、墓地で出会った葉に未練を解消してもらったことで彼に仕えることを決める。葉の持霊（もちれい）として500年に一度行われるシャーマンの頂点を決める戦い「シャーマンファイト」に参加し、数々の猛者と戦い、葉の修業のためなら地獄であってもついていく。シャーマンファイトが終わった後は葉の息子の花の持霊となって面倒を見ている。
強い侍の霊である阿弥陀丸を従えようと、葉に戦いを挑んできた中国のシャーマン・蓮。霊を道具のように扱う蓮のやり方を許容できない葉は、友達の阿弥陀丸を守るため蓮に立ち向かう。しかし、シャーマンとして圧倒的な技量を持つ蓮に葉は圧倒され、重傷を負ってしまう。
阿弥陀丸を蓮に渡さないために、自分が持霊を失うことも構わず阿弥陀丸を成仏させようとする葉だったが、阿弥陀丸はそれに抵抗する。
既に喪助との約束を果たし、地縛霊となった未練は解消された阿弥陀丸だったが、葉との友情という新たな未練が出来ていた。
葉と阿弥陀丸は文字通り一心同体となり、シャーマンが霊を支配しなければ実現はできないと言われる「憑依合体100％」状態となり、蓮を打ち破った。
「大切なものはどうかその心でお決め下され」
ハオの手下であるペヨーテに殺されてしまった蓮を蘇生するため、ハオの打倒を目指す組織「X-LAWS」のリーダーにして神クラスのシャーマンであるジャンヌに協力を依頼した葉。その引き換えにシャーマンファイトからの辞退を要求され、一度は従ったものの、葉は自身の気持ちにけじめをつけられずにいた。そんなとき、ハオから「シャーマンファイトに復帰しなければ仲間を殺す」という伝言が届き、葉はさらに葛藤する。
そんな葉に阿弥陀丸がかけた言葉がこの台詞だ。「侍ゆえに主君に意見はしない」と前置きしながらも、友として葉の背中を押そうとする言葉は、本人は知る由もないが、かつて葉の友であったねこまたのマタムネと同じ台詞だった。
葉は阿弥陀丸の言葉に自身の未練を自覚し、シャーマンファイト復帰を決意する。
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