タクシー運転手 約束は海を越えて(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『タクシー運転手 約束は海を越えて』とは、1980年の光州事件時の実話を基にした、韓国発の社会派映画である。楽観的で明るい性格のマンソプ(ソン・ガンホ)はタクシードライバーをしながら、男手一つで娘を育て奮闘していた。ある日、同僚からの高額なお客の依頼を聞きつけ、生計に困っていた彼は、この機会を逃すまいと同僚からそのお客を奪取した。しかし、そのお客とは、ドイツ人記者、ピーター(トーマス・クレッチマン)であった。この二人の出会いが韓国の運命を大きく変えることとなる。

作品の終盤、検問でのシーンで、「ソウルナンバーを見たが、その軍人は見て見ぬふりをし、通行を許可された」とあるが、こちらはオリジナルであるという。ヒンツペーター氏が証言したドキュメンタリーによると

腰の方にフィルムを隠したが、軍人は車の中に銃があるかどうかを確認しただけ

出典: japanese.korea.net

とのこと。しかし、映画でも実際の出来事でもかなりの緊張感があったことがわかる。余談であるが、このシーンは、実際視聴者に「不自然だ」「この見逃し方はありえない」と不評なところもあったらしい。

『タクシー運転手 約束は海を越えて』の主題歌・挿入歌

主題歌:チョー・ヨンピル『おかっぱ頭』

チョー・ヨンピル:おかっぱ頭

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