銀魂 THE FINAL(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『銀魂 THE FINAL』とは、空知英秋による漫画『銀魂』の最終盤のストーリーを原作としたアニメ映画作品。幾度にも渡りアニメ化、映画化を果たした『銀魂』の完結編である。
幕末から明治初期をモデルにしたSF世界。師・松陽を救うため、主人公・坂田 銀時と学友たちはターミナルタワーに突入する。そこには松陽の別人格にして不老不死の怪人・虚を利用せんとする天導衆が待ち構えていた。さらに新八や神楽ら銀時の仲間までもが応援に駆け付け、地球の運命と攘夷戦争の因縁を懸けた最後の決戦が幕を開ける。

沖田総悟(おきた そうご)

CV:鈴村健一

真選組一番隊隊長。近藤や土方とはやや年が離れており、本作では二十歳。
常にマイペースで飄々とした青年だが、心の中はドス黒く、他人をネチネチと攻撃するのが趣味というサディスティックな嗜好の持ち主。特に土方に対しては殺すつもりで斬りかかるのが常だが、これは「土方なら自分の本気の剣でも防ぐ」という歪んだ信頼から来る行動でもある模様。
姉のミツバを慕うも、彼女は恋仲だった土方に一方的に別れを告げられた末に、幸せとは言えない結婚生活を送り、最後は病によって命を落としている。このことに加えて、子供の頃から兄貴分として敬愛している近藤からもっとも信頼されているという妬みもあり、個人としては土方を毛嫌いしている。一方で仲間としては土方の人柄と実力を信頼しており、彼に対する感情は簡単には語れない。

技量だけでいうなら真選組最強の剣士。精神的にはまだ脆い面があるものの、その実力は近藤も土方も認めている。しかし余程の強敵を相手に本気で戦う場合を除けば、剣を抜くよりバズーカを撃ち込む場面が目立つ。
神楽とは顔を合わせるたびに丁々発止のやり取りを繰り返しており、遠慮なく殺意と暴力をぶつけ合っている。お互い相手に普段の元気が無いと気になるようで、その都度発破を掛け合う良きケンカ友達。プロポーズ染みた言葉をかけたこともあるものの、実際に沖田にとって神楽がどのような存在であるかは、作中で特に明言されていない。

近藤の真選組結成に立ち会い、武装警察として土方と共に江戸市中の事件を解決していく中で銀時たちと知り合う。近藤と土方、双方と互角以上の戦いを繰り広げた銀時に興味を持ち、その後は「旦那」と呼んで一定の敬意を払いつつ外部協力者として厄介事を押し付けるようになっていった。真選組の一員として天導衆との決戦に加わり、その勝利に貢献する。
その後桂が国のトップに収まったことで真選組は解体させられてしまい、自身は新政府の裏方稼業に就く。そんな中で万事屋を続けていた新八、江戸に戻ってきた神楽と再会し、天導衆の残党が暗躍していることを知る。政略結婚させられる寸前だった近藤、左遷先から戻ってきた土方と合流し、仲間たちと共に最後の戦いに臨む。

天導衆

虚(うつろ)

TVアニメ版より。

本作の黒幕。天導衆を操り、地球を滅亡させんと企む不死身の魔人。
その正体は、星の生命エネルギー・アルタナの影響で、望まずにして死ぬことも老いることもない体を得た赤ん坊。青年の姿になるまで成長してから数百年の時を生きており、その中で人々から「鬼」と疎まれ、恐れられ、様々な形で死を迎えてきた。そんな凄惨な人生の中で自らを守るために無数の人格を作り出し、自身を殺すために人々が振るった様々な技を身に着け、やがて“自分たちがかつてそうされたように”ひたすら殺戮を繰り返す怪物と化す。生きた天災の如きその暴威を時の権力者に利用される内、暗殺集団「天照院奈落」の首領となった。

しかしいつしか彼の中に「奪うことしかしてこなかった血塗られた自分にも、誰かに何かを与えることができるのだろうか」との想いが芽生え始め、温厚かつ聡明な“理想の師”たる人格・松陽を作り出すに至る。攘夷戦争前後の十数年の間、松陽は虚の主人格となり、天照院奈落を抜けて私塾「松下村塾」を開設。銀時、桂、高杉ら何人もの子供たちを教え導く。
だが際立って優秀な一方でなんら後ろ盾も無かった松陽は次第に周囲の侍、特に高い立場の者から妬まれるようになっていき、天人来訪の混乱の中で「お上に逆らった」との罪状で捕縛されてしまう。その後「(松下村塾の)みんなを守ってくれ」との願いを託されていた銀時によって首を刎ねられ、火葬される中で復活。この時には松陽の人格は虚の精神の奥底に封じられ、事実上“死”とほぼ同様の状態に置かれた。

不老不死の術を欲していた天導衆に捕獲され、様々な調査を受けるも、いつしか同組織の幹部に上り詰めこれを乗っ取ってしまう。延々と繰り返される死と再生に絶望し、自身を完全に消滅させることを目的にしており、そのために己の命の源である地球のアルタナの消却(=地球の消滅)を画策。さらに天導衆のように不老不死を求める者たちによって自分が再び目覚めさせられる可能性も考慮し、全宇宙をも滅亡させようとした。
銀時らの活躍によってこれは阻止されるも、その最後の決め手となったのは「自身の内に眠る松陽の人格」が銀時を手伝ったことだった。アルタナの奔流に突き落とされ、肉体を霧散させられながらもなお生きていた虚は、「自分の目的を達成するには“松陽の人格”は不確定要素となる」と判断。“松陽の人格”を虚の精神から切り離し、天導衆残党にも協力させて独立した存在として復活させ、これを排除することを目論んだ。

数百年の時の中で鍛え抜かれた技量、蓄えた無数の知識、さらに不老不死というデタラメな耐久力を備えた、紛れもなく『銀魂』最強の存在。こと戦闘においては銀時より格上である星海坊主ですら一対一では敵わず、作中有数の実力者数十人が力を合わせた上で松陽のサポートを受けて辛うじて勝利したほどの、人の形をした規格外の怪物である。
高杉の肉体を乗っ取り、愛弟子を前に警戒を解いた松陽を刺す。改めて自身の完全消滅のために地球を滅ぼさんと、駆けつけた銀時と最後の戦いを繰り広げる。

『銀魂 THE FINAL』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

SILVER BALL(=銀魂)

『DRAGON BALL』風の絵柄でメタフィクショナルな漫才を繰り広げる銀時たち。

『銀魂』は十五年もの時間をかけて描かれた作品である。本作はその最終盤の展開を映像化したものであり、当然ながら『銀魂』をよく知らない視聴者ではその魅力を十分に理解できないものとなっている。
そこを考慮してか、映画が始まると同時、これまでの銀魂の物語を紹介するパートが開始されるのだが、これが原作未読の視聴者を仰天させる展開になっている。なんと、絵柄が鳥山明原作『DRAGON BALL』のものになっているのである。
これは『銀魂』が『ジャンプGIGA』で連載されるようになった際に、原作でも同様に成されていた演出で、露骨過ぎるパロディもメタフィクションも恐れぬ『銀魂』ならではの物だといえる。掲載紙を様々に跨ぎながらの連載となったため、本作該当部分でもある原作最終盤の展開を見たことがないファンも少なくなく、そういった者は「最後の映画でこれをやるのか」と唖然としつつも、「これこそ自分たちが応援してきた『銀魂』だ」と歓喜したという。

駆けつける仲間たち

銀時の窮地に駆けつけようとする新八と神楽。

師を救うため、世界を守るため、ターミナルタワーに殴り込む銀時、桂、高杉。しかし雲霞の如き敵兵の大群を前に手を焼き、さらに奈落三羽烏の柩が敵方に参戦したことで苦戦を強いられる。しかしそこに、予想もしなかった援軍が現れる。新八が、神楽が、真選組の面々が、銀時たちを追うようにターミナルタワーに突入してきたのである。
世界の破滅を前に、しかし「松陽を救うこと」を第一の目的としていた銀時たちは、それが彼らのごく私的な希望であることを理解していたからこそ誰にも助けを求めずにこの場に臨んでいた。だからこそこの援軍は意外で、だからこそとてつもない意味がある。この場に駆けつけた誰もが、誰かに頼まれたわけでもないのに「銀時が何かをするつもりなら、それが命懸けの戦いだろうと助太刀しよう」と考え、死をも覚悟して武器を手に取ったということになるからだ。
多くの人に助けられながら、多くの人を助けてきた銀時の万事屋としての活動は、ここに世界を救うための力として結実した。『銀魂』を追い続けてきたファンなら感無量に至ること請け合いの劇的なシーンである。

さらば悪友

師のため、仲間のため、世界のため、そして何より友自身のため。高杉を斬る銀時の顔はどこまでも苦く、その眼差しに迷いは無かった。

自身の目的を果たすため、再び世界を滅ぼさんとする虚。世界を守るため、その前に立ちはだかる銀時。長きに渡って繰り広げられた彼らの因縁も、ここについに決着の時を迎える。高杉の肉体を乗っ取ったがために虚はその不死性を失い、さらに銀時を守らんとする高杉の意志によって彼に致命的な手傷を負わせることができなくなったのである。
今なら虚を倒せる。世界を破滅させんとするあまりにも危険な怪物を完全に滅ぼす、唯一無二の好機が目の前にある。
だがそれは、盟友にして、戦友にして、ケンカ友達にして、時には敵だった幼馴染を、銀時自らが斬り捨てなければならないことを意味していた。

「みんなを守ってくれ」という松陽との約束。背を預けて共に戦場を駆けた若かりし日の思い出。決して許せない、許してはならないこれまで高杉が犯してきた数々の悪行。そうなるまで彼を追い込んでしまった自分の過ち。そして今、「師を救う」というかつてと同じ目的のために再び共に戦場に立てた喜び。この時を逃せば世界を救うことはできないという現実。
刹那の間に想いを巡らせ、切ないほどの苦渋と悲愴なまでの決意を顔に浮かべて、銀時は高杉を斬る。

これほどの複雑な情感が込められた表情を浮かべられる男は他にはいない。そう思わせてくれるほどの、本作でもっとも視聴する者の心を揺さぶる瞬間である。銀時というキャラクターの魅力の全てがここにあるといっても過言ではないだろう。

銀時「こいつらと万事屋やってんだ」

暴走寸前のアルタナの前で、ついに再会を果たした銀時と松陽。たった数秒の邂逅の中、銀時が敬愛してやまない師に告げたのは、自分の生き様そのものだった。
忘れたいこともたくさんあったし、醜態をさらしたことも珍しくないし、銀時が歩んだ道は栄光とは掛け離れたものではあったが、彼はそれを「胸を張って師に報告できる宝」だと捉えていた。
新八や神楽との短い交流を経て、自分亡き後の銀時がどのように生きてきたのかを察した松陽は、それだけで全てを理解する。銀時もまた、かつて自分がしていたように、彼なりの方法で人々を導いていたのだ。そして彼がそうやって育んだ絆こそは、虚をも打ち破る力としてここに集ったのだと。
短い言葉に様々な想いを乗せる、(真面目な時の)『銀魂』らしい名セリフ。刹那の再会の末に、銀時の成長を見届けた松陽は、アルタナの暴走から世界を救って散っていく。

『銀魂 THE FINAL』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

幾度となく繰り返された“終わる終わる詐欺”

『銀魂』は十五年にもわたる長期連載を果たした作品である。マンガも人気ならアニメも好評で多くのファンを獲得したが、そうなると連載作品にありがちな問題が浮上する。アニメでの物語の消化が原作であるマンガに追いつき、アニメ化する話のストックが尽きてしまったのである。
そのためアニメ銀魂は一時期製作がストップし、『劇場版 銀魂 完結編~万事屋よ永遠なれ~』という形で完結となった。当時『銀魂』を追いかけていたファンたちは、「これがアニメの『銀魂』を見る最後の機会になるのか」と様々な感慨をもって同作を視聴した。
ところが、『劇場版 銀魂 完結編~万事屋よ永遠なれ~』は関係者が驚くほどの興行収入を挙げ、さらに原作のストックが溜まったことで「もう一度アニメ銀魂を作ろう」という話が進んでいったのである。この事態にファンは喜ぶ一方で唖然とし、再開したアニメ『銀魂』第一話では「完結編と銘打っておきながら続編が作られた」ことに対する謝罪会見風の演出から始まるものとなった。

さらにはマンガはマンガで、『週刊少年ジャンプ』本誌で予定されていた話数では最終回までを描き切れず、『ジャンプGIGA』に掲載紙を移し、それでも間に合わず『銀魂アプリ』にてようやく完結するという慌ただしいものとなった。このため最終盤の展開についてはどこに載っているのか分からず、単行本が出るまで読めなかったというファンも少なからず存在する。

いずれも無茶苦茶な話で、普通なら言語道断な事態ではあるが、それでもファンがついていくほどに『銀魂』が人気かつ魅力に溢れた作品だったことも紛れもない事実である。

来場者特典として『鬼滅の刃』ポストカードが配られた

YAMAKUZIRA
YAMAKUZIRA
@YAMAKUZIRA

Related Articles関連記事

銀魂のネタバレ解説・考察まとめ

銀魂のネタバレ解説・考察まとめ

「なんちゃってSF人情喜劇」という、独自のジャンルを築いた「銀魂」。地球人、宇宙人が入り乱れてのスケールの大きなストーリー展開と、いずれ劣らぬ濃いキャラの登場人物たちが魅力です。空知英秋(そらちひであき)作画による、少年ジャンプ掲載10年を越す老舗漫画。原作の世界観が人気となり、テレビアニメ、劇場版アニメ、スピンオフ小説、実写映画化にまで広がっています。

Read Article

劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれのネタバレ解説・考察まとめ

劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれのネタバレ解説・考察まとめ

『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』とは2013年に公開された空知英秋による漫画『銀魂』を原作とした2作目の映画化作品。アニメシリーズ完結編とされており、原作者の空知英秋がストーリーとキャラクター原案を手がけた完全新作エピソードとなっており、興行収入は前作を大幅に超え17億円を突破した。ある日、映画館の見回りをしていた銀時は、時間泥棒によって5年後の未来へ飛ばされてしまう。そこで銀時は、自分自身の墓と見るも無残に荒廃した江戸の町を目にするのである。

Read Article

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇のネタバレ解説・考察まとめ

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇のネタバレ解説・考察まとめ

『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』とは2010年に公開された空知英秋による漫画『銀魂』を原作とした初の映画化作品。人気の高いエピソードである紅桜篇を新たな解釈で再構成した内容で、興行収入10億円台突破した。ある日、エリザベスが万事屋を訪ね、桂が行方不明であるため探してほしいと依頼を持ち込む。一方で銀時は村田兄弟から、盗まれた妖刀紅桜を取り返してほしいとの依頼を受ける。別々の依頼を受けた万事屋であったが、その2つの依頼を突き詰めていくと銀時と桂の盟友であった高杉率いる鬼兵隊にたどり着く。

Read Article

銀魂の必殺技・ギャグ技・パロディ技まとめ

銀魂の必殺技・ギャグ技・パロディ技まとめ

幕末をモデルにした笑いあり涙あり活劇ありのごった煮作品『銀魂』は、“バトル展開もあるのに主人公たちに必殺技が無い”ことで知られている。作中でもそれがネタとなっている一方、コメディパートではギャグ技から他作品の技までが容赦なく披露されて読者の笑いを誘い、物語を盛り上げた。 卒倒するほど不味い卵焼きを投げつける「キャバクラスマイル」。プリン泥棒を迎撃する「プリンカウンター」。ごく珍しい普通の必殺技である「呪詛返し」。ここでは、『銀魂』を彩った必殺技・ギャグ技・パロディ技を紹介する。

Read Article

銀魂の武器・装備まとめ

銀魂の武器・装備まとめ

笑いあり、涙あり、手に汗握る活劇あり、捧腹絶倒のパロディありのSF時代劇『銀魂』には、多種多様な武器が登場する。 主人公坂田銀時が愛用する木刀の星砕。戦闘民族夜兎の標準装備である銃を仕込んだ鉄傘。土方十四郎を苦しめ、「トッシー」という新たな人格を生んだ妖刀村麻紗。沖田総悟を操ろうとするも、ドSっぷりに慄いて逆に支配された妖刀マガナギ。真選組局長近藤勲自慢の逸品虎鉄ちゃん。“狂乱の貴公子”桂小太郎が用いる爆弾。ここでは、『銀魂』の物語を盛り上げた武器を紹介する。

Read Article

銀魂の真選組まとめ

銀魂の真選組まとめ

真選組(しんせんぐみ)とは、空知英秋によるSF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)に登場する組織で、江戸の治安を守るために活動する幕府直属の剣客集団。 不逞浪士や犯罪者の取り締まりから交通整理、テロリストの鎮圧や要人の警護までを行う警察組織。戦闘能力は非常に高いが、局長の近藤勲、副長の土方十四郎、一番隊隊長の沖田総悟の3人を始めとして隊員はいずれも非常に個性的で、コメディチックな活躍を見せる場面も多い。主人公坂田銀時とは時に争い、時に共闘し、いつしか戦友にも似た絆で結ばれていった。

Read Article

銀魂の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

銀魂の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

『銀魂』(ぎんたま)とは、空知英秋による漫画作品。異星人の襲来によってむりやり開国させられた江戸を舞台に、攘夷戦争の英雄坂田銀時が経営する「万事屋」の面々が様々な事件を解決していく様が描かれている。 “江戸に西洋人ではなく宇宙人が来た”というぶっ飛んだ設定のため、「江戸時代」、「現代」、「SF」がごった煮状態で共存しており、作中に登場する料理も時代劇で見たようなものから現代のスイーツ、SFチックな食料まで様々である。ここでは、『銀魂』の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物をまとめて紹介する。

Read Article

銀魂の鬼兵隊まとめ

銀魂の鬼兵隊まとめ

鬼兵隊(きへいたい)とは、空知英秋によるSF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)に登場する組織で、主人公坂田銀時の旧友高杉晋助率いる武装集団。 物語の序盤から中盤にかけて、様々な謀略の黒幕として暗躍した。高杉の持つ幕府転覆という思想に共感したというより、高杉個人のカリスマに惹かれて集まった集団で、彼を中心に強い絆で結ばれている。その真の目的は「闇に潜んで国を蝕む敵を誘い出して討伐する」ことにあり、物語終盤で壊滅的な打撃を受けながらも、同じ敵を相手取ることとなった銀時たちと共闘した。

Read Article

銀魂の見廻組まとめ

銀魂の見廻組まとめ

見廻組(みまわりぐみ)とは、空知英秋によるSF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)に登場する組織で、幕府のエリートで構成された武装警察。 局長の佐々木異三郎、副長の今井信女を中心に活動し、主に江戸市中で暗躍するテロリストや犯罪者を取り締まる。しかし裏ではそれらの組織やそのさらに裏にいる者たちと結託し、様々な策謀を進めていく。その真の目的は、様々な矛盾や悪習、それらに端を発する悲劇を生み出す今の幕府の体制を破壊することにある。物語途中で壊滅するも、その志は主人公坂田銀時たちに受け継がれた。

Read Article

銀魂の快援隊まとめ

銀魂の快援隊まとめ

快援隊(かいえんたい)とは、空知英秋によるSF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)に登場する組織で、宇宙を股にかけて貿易を行う株式会社。正式名称は「株式会社快援隊商事」。 主人公坂田銀時の旧友である坂本辰馬が代表を、天人(宇宙人)の陸奥が副官をそれぞれに務める。たびたび地球にやってきては珍事を巻き起こすトラブルメーカーだが、銀時の仲間の中では群を抜いた組織力を誇り、事態の打開に欠かせない存在となることも少なくない。彼らの登場するエピソードは多くはないが、規模の大きいものが多い。

Read Article

銀魂の万事屋まとめ

銀魂の万事屋まとめ

万事屋(よろずや)とは、空知英秋によるSF時代劇風少年漫画『銀魂』(ぎんたま)に登場する組織で、主人公坂田銀時とその仲間たちが経営する何でも屋。 歌舞伎町の「スナックお登勢」の2階に事務所を構え、人探しから浮気調査、ボディガードからテロリストに狙われる要人の替え玉まで、どんな仕事も請け負う。経営は放漫で赤字になることも珍しくなく、給料が払われないこともしばしば。ちゃらんぽらんだが情に篤い銀時の人柄もあって多くの個人や組織から信頼され、やがて世界を救う壮絶な戦いにおいても中核として活躍した。

Read Article

ジャンプの歴代ヒロインまとめ

ジャンプの歴代ヒロインまとめ

日本でもっとも発行部数の多い漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』は、人気でも知名度でも漫画という文化の頂点に位置する存在であり、幾多の傑作を生み出してきた。少年漫画であるだけにほとんどの作品の主人公は男性キャラクターだが、彼らを盛り立てるヒロインもまた魅力的な造形の人物ばかりである。 大人に子供、主人公に守られるだけの存在から共に戦う相棒、正規のヒロインを蹴散らして主人公と結ばれた者、“少年漫画”の常識を超えたヒロインかつ女性主人公というタイプ。ここでは、ジャンプ作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

Read Article

銀魂の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

銀魂の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『銀魂』(ぎんたま)とは、空知英秋による漫画作品。異星人の襲来によってむりやり開国させられた江戸を舞台に、攘夷戦争の英雄坂田銀時が経営する「万事屋」の面々が様々な事件を解決していく様が描かれている。 明治維新をモチーフとした物語で、作中には数多くのキャラクターが登場する。作品の傾向として恋愛描写こそ控えめなものの、その中には恋愛関係にある者たちやカップル同然の関係も少なくなく、サブストーリー的に物語を盛り上げた。ここでは、『銀魂』の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人を紹介する。

Read Article

銀魂の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

銀魂の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『銀魂』は、2004年から2019年にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載された、空知英秋による漫画作品。万事屋を営む銀髪の侍・坂田銀時とその仲間たちが、宇宙からやってきた異人「天人」たちが闊歩する江戸で、様々なトラブルを起こしたりトラブルに巻き込まれたりする姿を描く、SF時代劇だ。基本的には主要キャラクターたちのドタバタギャグコメディだが、長篇エピソードではシリアスな展開が描かれ、心を動かす名言や名シーンが飛び出す。そのギャップが多くのファンの心を掴み、息の長いコンテンツとなった。

Read Article

河上万斉(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

河上万斉(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

河上万斉(かわかみばんさい)は、空知英秋作画「銀魂」において、主人公坂田銀時の幼馴染だった高杉晋助が提督を務める「鬼兵隊(きへいたい)」の幹部。高杉の右腕的存在で、交渉ごとに長けています。高杉と出会う前は「人斬り万斉」という別名で呼ばれていました。鬼兵隊のメンバーでありながら、一方で音楽プロデューサーとしての活動も行うという、多才な人物です。

Read Article

伊東鴨太郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

伊東鴨太郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

伊東鴨太郎(いとうかもたろう)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」(ぎんたま)で、江戸に屯所を置く武装警察「真選組」(しんせんぐみ)の参謀です。入隊してから1年弱で、局長の近藤勲から「先生」と呼ばれるほどの信頼を勝ち得ました。文武両道で見た目はクールですが、実は心に傷を抱えて生きてきた人物です。

Read Article

沖田総悟(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

沖田総悟(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

沖田総悟(おきたそうご)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、江戸に屯所を構える武装警察・真選組の一番隊隊長を務める青年。主人公、坂田銀時、土方十四郎と並び、女性ファンが多い。見かけは爽やかな美青年ですが、腹黒でドS。剣の腕は真選組内でも随一と言われています。超マイペースで、何を考えているのかわかりにくい性格です。

Read Article

今井信女(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

今井信女(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

今井信女(いまいのぶめ)は、空知英秋作画「銀魂」において、真選組と並ぶ特殊武装警察・見廻組の副長を務める女性。長い黒髪、無表情、抜群の戦闘力が特徴の人物です。刺客集団・天照院奈落で幼少期に殺し屋として育てられました。その時の名前は骸(むくろ)でしたが、見廻組局長の佐々木異三郎から「今井信女」を名乗るよう言いつけられ、以降その名で佐々木とともに行動するようになりました。

Read Article

来島また子(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

来島また子(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

来島また子(きじままたこ)は、空知英秋作画「銀魂」において、主人公坂田銀時の幼馴染だった高杉晋助が提督を務める「鬼兵隊(きへいたい)」のメインメンバー。鬼兵隊は、もともと攘夷戦争時に高杉が率いていた武装集団で、幕府によって一度は壊滅状態に追い込まれましたが、後に復活しました。また子は復活後の鬼兵隊に参加。2丁拳銃を自在に操り「紅い弾丸」と異名を取る、高杉に心酔する女性です。

Read Article

月詠(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

月詠(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

月詠(つくよ)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、遊郭吉原の自警団、百華の頭領を務める女性。初代頭領・地雷亜から叩き込まれた戦闘術で、大勢の敵をも圧倒する強さを誇ります。自ら頬と額につけた傷が残っていますが、それでも「上玉」と呼ばれる美貌の持ち主。酒癖の悪さが玉にキズですが、他人の心を思いやれる優しさも持ち合わせています。

Read Article

高杉晋助(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

高杉晋助(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

高杉晋助(たかすぎしんすけ)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公・坂田銀時とともに吉田松陽の松下村塾で学び、攘夷戦争においては鬼兵隊を率いて戦った人物です。良家の出でありながら、常に世の中を斜に眺めるようなところがあった彼は、戦争が終わった後「恩師を奪った世界を壊す」ために、過激なテロ活動を続けます。物語中、数少ないノーギャグキャラのひとり。

Read Article

坂田銀時(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

坂田銀時(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

坂田銀時(さかたぎんとき)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」の主人公。真っ白な天然パーマと、普段は気だるそうな死んだ目、しかしいざというときにはきらめく瞳が特徴です。一見だらだらしてはいますが、心の奥底には熱い侍魂を秘め、仲間思いで義理堅い一面を持ち合わせています。甘いものが非常に好きで、血糖値が高め。腰には「洞爺湖」と彫りの入った木刀をさしています。万事屋という何でも屋の社長。

Read Article

斉藤終(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

斉藤終(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

斉藤終(さいとうしまる)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、江戸に屯所を置く武装警察「真選組」の三番隊隊長。局長の近藤や土方、沖田たちとは同郷武州の出身です。二刀流の使い手で、沖田からも「最強クラス」と目される彼の最大の特徴は、極端にボリューミーなアフロヘアです。その他、極端な無口であること、すぐに寝てしまうこと、ものを書く時語尾によくZをつける、というのも彼を印象付ける特徴となっています。

Read Article

土方十四郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

土方十四郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

土方十四郎(ひじかたとうしろう)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、江戸に屯所を置く武装警察「真選組」の副長を務める青年です。黒髪、鋭い双眸、くわえタバコの似合うニヒルな彼は、男性キャラでは、主人公の坂田銀時と並び女性ファンの多い人物。普段はクールですが直情的な部分もあり、一方でフォローの達人という一面も持ち合わせています。極度のマヨラー。

Read Article

桂小太郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

桂小太郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

桂小太郎(かつらこたろう)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公・坂田銀時とともに吉田松陽の松下村塾で学び、攘夷戦争では「狂乱の貴公子」の異名を取った人物です。攘夷戦争終結後も、攘夷志士としてのテロ活動を続けてきました。真選組から指名手配犯として追われる身ながら、何かと表に出て来たがる傾向があります。本人は大真面目なのに、傍から見るとふざけているとしか思えない言動が目立ちます。

Read Article

エリザベス(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

エリザベス(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

エリザベスは、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公の坂田銀時がかつて攘夷戦争においてともに戦った仲間、桂小太郎と常に一緒にいる謎の宇宙生物です。白い大型のペンギンのような見かけをしていて、会話はプラカードを通して行います。その風貌からは想像ができないほど実は戦闘能力が高く、口からドリルを出したりキャノン砲を出したりして敵を攻撃。たまに見える脚にはすね毛が生えています。

Read Article

神威(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

神威(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

神威(かむい)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公坂田銀時が営む万事屋に居候する少女・神楽の兄。妹同様の赤毛が特徴で、宇宙最強とも言われる傭兵部族・夜兎族の一人です。童顔で笑顔でいることが多いのですが、一旦戦闘モードに入ると本能むき出しに。戦うことが大好きで、相手が強ければ強いほどいいと考えています。

Read Article

佐々木異三郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

佐々木異三郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

佐々木異三郎(ささきいさぶろう)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」に登場する特殊武装警察・見廻組の局長。名家に生まれ、文武両道、隙のない人物ですが、冷たく傲慢な性格で威圧感を漂わせています。真選組創立に深くかかわった人物であり、実は心に癒しがたい傷を負っていることがわかってくると印象がぐっと変化するキャラクターです。

Read Article

神楽(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

神楽(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

神楽(かぐら)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公坂田銀時が営む万事屋に、強引に押しかける形で住み込み、万事屋の仕事を手伝うことになった少女です。夜兎という宇宙最強の傭兵部族の一人で、細い体からは信じられないような怪力と、驚くべき食欲の持ち主。赤い髪、青い瞳、真っ白な肌が特徴で、日焼けが苦手なため日向では常に傘をさしています。

Read Article

お登勢(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

お登勢(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

お登勢(おとせ)とは、空知英秋作画による漫画「銀魂」において、主人公・坂田銀時が営む万事屋(よろずや)の大家です。生粋の江戸っ子で、気前がよく、困った人を放っておけない面倒見の良い性格の持ち主。曲がったことが大嫌いで、野暮なことも大嫌いです。行き倒れ寸前の銀時を助けた、命の恩人でもあります。

Read Article

坂本辰馬(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

坂本辰馬(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

坂本辰馬(さかもとたつま)とは、 空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公坂田銀時が物語中、過去に参加していた攘夷戦争において、「攘夷志士四天王」の一人として銀時、桂、高杉とともに戦った男です。戦を好まず、商い・貿易を通じて自分なりに世界を変えていこうとする坂本のもとには、そのカリスマ性に惹かれて多くの人たちが集まってきます。

Read Article

近藤勲(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

近藤勲(銀魂)の徹底解説・考察まとめ

近藤勲(こんどういさお)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」において、江戸に屯所を構える武装警察・真選組の局長を務める人物です。隊士たちからの人望も厚く、頼り甲斐のある大人の男性ですが、一方で志村新八の姉・妙にしつこく言いよるストーカーとしての側面も持っています。その風貌から「ゴリラ」と呼ばれることが多い、筋骨隆々の身長180cmを上回る大男です。

Read Article

目次 - Contents