銀魂 THE FINAL(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『銀魂 THE FINAL』とは、空知英秋による漫画『銀魂』の最終盤のストーリーを原作としたアニメ映画作品。幾度にも渡りアニメ化、映画化を果たした『銀魂』の完結編である。
幕末から明治初期をモデルにしたSF世界。師・松陽を救うため、主人公・坂田 銀時と学友たちはターミナルタワーに突入する。そこには松陽の別人格にして不老不死の怪人・虚を利用せんとする天導衆が待ち構えていた。さらに新八や神楽ら銀時の仲間までもが応援に駆け付け、地球の運命と攘夷戦争の因縁を懸けた最後の決戦が幕を開ける。
CV:杉田智和
本作の主人公。江戸市中のかぶき町で、ペット探しから雑務の手伝いまでなんでも請け負う「万事屋銀ちゃん」を営む二十代後半の青年。
趣味はパチンコ、愛読書は少年ジャンプで、糖尿病予防のため医者から糖分を控えるよう指示されるほどの甘党。家賃を長いこと踏み倒しており、大家のお登勢から日課のように怒り心頭の催促を浴びている。さらに新八や神楽にもあまり給料を払っていないようで、およそ人として経営者として失格の域にある人物。一方で困難の中にある者を見ると手を差し伸べてしまう人情家としての一面も持ち、親しく接すると魅力が見えてくる不思議な雰囲気の主である。
荒事には滅法強く、腰に帯びた木刀で人であろうと宇宙生物であろうと打ち倒す。人間離れした膂力、体力、瞬発力を持ち、車より巨大なものを持ち上げ、どんな重傷を負っても生き延び、銃弾すら見切って回避する。武器が無い時は相手の武器を奪って戦う、普段使ったことのない武器でも器用に使いこなす、自分を上回る戦闘力を持つ相手には技術と戦術で対応するなど、戦闘そのものに対する抜群の才覚を有する。特定の流派を使うというよりは我流のケンカ殺法を得意とするが、その技の冴えは達人と呼べるほどのレベルに達しており、独自にして固有の流派に近いものとなっている。
その正体は、かつて「白夜叉」の異名で恐れられた伝説的な攘夷志士。桂、高杉、坂本と合わせて攘夷四天王として恐れられ、数多の戦場で無数の敵を切り伏せてきた。彼が攘夷戦争に参加した理由は、「幕府に捕らわれた、師であり育ての親でもある吉田松陽を救いたい」というものだったが、その想いは虚しく打ち砕かれ、高杉と桂を助けるために松陽の処刑人を務めることを強いられる。松陽が捕縛される際、彼から「松下村塾のみんなを守ってほしい」との願いを託されており、皮肉にもこれが師の処刑を請け負わざるを得ない最大の理由となった。自らの手で松陽の首を刎ねた後、自暴自棄になり、一度は死を受け入れようとするも、多くの人に助けられて生き延び、「今度こそ、自分の剣の届く範囲の人を、自分が守りたいと思った人を守ろう」との決意の下、万事屋を開くこととなった。
幾多の事件に関わり、それを解決していく中で、新八や神楽を始めとして多くの仲間を得る。その中で攘夷戦争の裏で暗躍していた天導衆の存在、同組織の長である虚が無数の人格と無限の命を持つ超人であること、松陽の正体が虚の一人格であることを知る。
自身の完全消滅のために地球の滅亡を目論む虚の野望を止めるため、虚の中に取り込まれた松陽を今度こそ救うため、全宇宙をも巻き込んだ壮絶な戦いへ身を投じる。多くの仲間たちが力を合わせた末に、虚をアルタナの奔流に叩き落して霧散させることに成功。それでも松陽を救うことまではできず、傷心を抱えたまま一時江戸を離れる。
松陽を救う方法を求めて旅をする中、虚復活の鍵を握る「虚の心臓」を手に入れる。これを狙った襲撃を受けたことから、天導衆残党の存在と、彼らが虚の復活を本気で画策していることを見抜く。天導衆と真の決着をつけ、あわよくば松陽をも救うべく、二年振りに江戸へと帰還。同じ目的で駆けつけた桂、高杉と共に天導衆に占拠されたターミナルタワーへと斬り込んでいく。
志村新八(しむら しんぱち)
CV:阪口大助
万事屋銀ちゃんで働いていた十八歳の少年。ボケ役ばかりの本作における、定番にして貴重なツッコミ役。
剣術道場の跡取り息子として生まれるも、父を失い、自身がそれを継ぐには若すぎたことからアルバイトで生計を立てていた。そんな時に銀時と出会い、その破天荒ながらも芯の通った生き様に、かつて父に教えられた“真の侍”の姿を見る。それを学ぶために万事屋の戸を叩き、様々な事件に関わっていくこととなった。
銀時の勢い任せの行動に時に呆れ、時に一緒に悪ノリするも、根っこでは深く信頼し敬意を寄せる。基本的には優しく礼儀正しい少年だが、ボケにツッコミを入れる時は目上相手でも容赦が無い。寺門通というアイドルの熱烈なファンで、その親衛隊の隊長を務めている。ターミナルタワー突入時に額に巻いていた鉢巻も寺門通親衛隊グッズのもの。
剣術道場の跡取りとして鍛えられていたこともあり、かなりの剣腕の持ち主。しかしあくまで一般的な剣士としての話であり、無数の修羅場や本物の戦場を掻い潜った銀時たちと比べると、その力量は数段劣るものだった。それでも彼らについていくため懸命に修行に励み、現在は銀時が手を焼くレベルの強敵が相手でも食い下がれるほどの剣士になっている。
天導衆との決戦後、解散することとなった万事屋の看板を一人で守り続け、銀時と神楽の帰りを待つ。ようやく帰ってきた銀時が、新たな厄介事を抱えていることを見抜き、同じく舞い戻った神楽と共にその力になろうとターミナルタワーに駆けつける。
銀時の背中を追い続けることで成長した新八と神楽の存在は、「自分亡き後、銀時がどのように生きてきたのか」を松陽に教えることとなった。
神楽(かぐら)
CV:釘宮理恵
本作のヒロインの一人。万事屋で働いていた十六歳の少女で、宇宙最強の戦闘民族として名高い夜兎族の出身。夜兎族共通の特徴として「すさまじい大食漢」であること、「日光に弱い」ことが挙げられ、常に日傘を携帯している。この日傘は鋼鉄製で、骨の部分に機関銃が仕込まれているため、メインウェポンとしても愛用している。
闘争本能に導かれるまま殺し合い、離散していった家族を探すために故郷の星を旅立ち、地球へと流れつく。そこでヤクザ者の用心棒をしていたが、彼らがより本格的な悪事に手を染めるようになるにつれて嫌気が差し、万事屋へと転がり込んだ。
当初銀時のことは「面白いヤツ」、新八のことは「うるさいメガネ」程度に捉えていたが、万事屋として様々な事件を解決する中で仲間以上の存在(≒家族)として認識するようになった。新八の姉の妙からは妹分としてかわいがられ、謎の宇宙生物定春と種を超えた友情を築き、将軍の妹であるそよ姫の友人になり、真選組の沖田とは良きケンカ友達として交流し、地球に新たな自分の居場所を見出していく。一方で父である星海坊主、兄である神威に対する想いも深く、幼い頃に死に別れた母に代わり、自分の手でもう一度家族を再生させるという夢を諦められずにいた。
夜兎族ならではのデタラメな身体能力を持ち、並みの相手なら歯牙にもかけずに蹴散らすほどの実力を持つ。一方で技量そのものはそこまでではなく、身体能力で圧倒できないような強敵には遅れを取る場面も見られた。父殺しに固執する神威を止めるため、さらなる力を求めて新八と共に修行に励むようになり、頼れる戦力として活躍した。
天導衆との決戦後、力を使い果たして眠りについた定春を目覚めさせるため、その方法を探そうと万事屋を後にする。しかし二年かけてもなんら手掛かりは見つからず、「あれだけ大見栄を切って出てきたのに、銀時たちに会わせる顔が無い」との念に囚われる。その後悔から正体を隠して江戸に舞い戻るも、沖田にはそれを見破られていた。時同じくして銀時も江戸に帰還し、彼が虚を巡る新たな厄介事に関わっていることを知るや、彼の力になるべくターミナルタワーに駆けつける。
銀時の背中を追い続けることで成長した神楽と新八の存在は、「自分亡き後、銀時がどのように生きてきたのか」を松陽に教えることとなった。
ヒロインではあるが、どちらかというとマスコット的な立ち位置で、銀時とのラブロマンス的な展開はほとんど皆無。どちらかというと新八や沖田との交流が目立つものの、恋愛的な関係にまで発展することはなかった。
松下村塾
吉田松陽(よしだ しょうよう)
CV:山寺宏一
銀時、桂、高杉の師。片田舎で私塾を開き、近隣の子供たちに学問と剣術を教えていた。
温厚かつ英明な人物で、教え子たちのことを何よりも大切に考えていた。十数年前、天人による圧力が増していた時代、私塾の存在自体を問題視され、これを守ろうとしたことで「幕府に逆らった」と見なされて捕らえられてしまう。この際、銀時に「みんなを守ってくれ」と頼んでいる。
牢獄にあっても可能な限りの者に教えを授け、少なくない人々のその後の人生を大きく変えている。その後見せしめのごとく処刑されることが決まるも、これは銀時たちを激発することとなり、師を救わんとした彼らが攘夷戦争に参加する引き金となった。
奮戦虚しく高杉と桂は捕らえられ、「彼らを助けたければ松陽の処刑人を務めろ」と取引を持ち掛けられた銀時によって、先の約束を守るために首を刎ねられる。この一件は銀時、桂、高杉、それぞれの心に深い傷跡を残し、攘夷戦争後の彼らの人生にも多大な影響を与えている。
しかし、首を刎ねられてなお松陽は生きており、肉体を再生させて活動を再開。彼は星の生命エネルギー「アルタナ」の力で不老不死を得た存在で、実年齢は数百歳。“松陽”とは悠久の時の中で生まれたその人格の一つに過ぎなかったのである。主人格である虚によって精神の奥底へと追いやられ、ほぼ実質的な死と同義である深く長い眠りにつくこととなる。
桂小太郎(かつら こたろう)
CV:石田彰
「狂乱の貴公子」の異名を持つ攘夷志士。指名手配を受けており、江戸市中に潜伏しながら攘夷活動を続けている。
幼い頃は松下村塾で勉学と剣術の修行に励んでおり、銀時と高杉とはその頃からの友人。攘夷戦争の際は「攘夷四天王」の一人として、仲間と共に大いに暴れ回った。実力的には銀時に匹敵する猛者で、さらにどこに隠しているのか大量の爆弾を用いて戦う。銀時からは「ヅラ」と呼ばれており、その都度「ヅラではない、桂だ」と言い返すのが常。
基本的には真面目な青年だが、生真面目を通り越してクソ真面目の域に入っており、傍から見るとふざけているようにしか見えないことを大真面目に実行する。かなり重度の天然ボケだが、国を想う心自体は強く真っ当なものであり、現在も活動する攘夷志士の間ではカリスマ的存在として尊敬されている。当然真選組からは目の敵にされているが、実力もさることながら逃げ足の速さは天下一品で、どれほどの窮地からでも鮮やかに撤退する上に、捕まったとしても平然と脱獄している。
銀時とは現在も交流があり、時折り自分の珍妙な攘夷活動に巻き込んだり、勝手に押しかけて厄介事を押し付けたりしている。現在の江戸幕府やそこに所属する人間とは立場上敵対しているが、個人として認めるべき点については素直に認め、より巨大な危機に相対した時などは協力するなど、非情に柔軟な頭脳の持ち主。海援隊から譲り受けた宇宙生物のエリザベスをペットとしてかわいがっている。
当初は爆弾テロなど過激なことも計画していたが、物語が進むにつれて「壊すには惜しいものが増え過ぎた」と次第に穏健な活動にシフトし、武力に頼らない討幕を模索するようになる。配下の攘夷志士にもそのように促すことで彼らの暴発を防ぐ一方、かつての自分以上に危険な思想のまま討幕を志す高杉と彼の鬼兵隊を警戒し、様々に策を講じていく。
偶然の出会いから将軍徳川茂茂と互いの器量を認め合い、敵であることを承知の上で友情を結ぶ。彼が謀殺された後に、その仇を取るように大きく動き出し、全てを裏で操っていた天導衆、その首領となっていた虚を打ち倒した。
その後は生まれ変わった日本国の大統領に就任するも、暗殺される。これはあくまで表向きの話で、実態は「意図的に社会を混乱させることで天導衆の残党を引きずり出す」という策略だった。自身はちゃっかり暗殺を切り抜けて潜伏し、思惑通りに姿を現した天導衆と真の決着をつけるべく、銀時、高杉と共にターミナルタワーに突撃する。
高杉晋助(たかすぎ しんすけ)
CV:子安武人
かつて「攘夷四天王」の一人として、銀時らと共に幕府や天人相手に大暴れした男。現在も「攘夷志士の中で最も危険な男」と称される人物。
松下村塾の出身で、幼い頃から銀時とはライバル関係にあった。現在の実力もほぼ彼に伍するもので、さらには洞察力や戦略眼など組織を動かすに必要な能力に長ける。
師である松陽を心底から敬愛し、その命を奪った幕府と今の世界を骨の髄まで憎み、これを破壊することに躊躇が無い。その危険な思想は銀時や桂からも警戒され、登場するたびに剣呑なやり取りを繰り広げ、様々な事件を起こしている。
しかしその単純明快な“今の世界への憎悪”は、同じく現状に不満を持つ者には魅力的に映るため、彼に心酔してついていく者も少なくない。そういった者たちを束ね、鬼兵隊という組織を作り、暗躍を続けている。彼らが加担した事件の中には将軍茂茂の暗殺なども含まれ、思想家としての面を強めていった桂とは違い名実共に完全なテロリストである。
彼が真に許せないのは、“松陽を救えなかった”、“自分と桂を守るために銀時に松陽を斬らせることになってしまった”自分自身の弱さであり、危険なテロリズムに走る理由も何割かはある種の消極的な自殺願望である。銀時は薄々それを理解しており、彼らの関係は単純な言葉では語り尽くせない複雑なものとなっている。
幕府転覆を目論み様々に暗躍した末に、天導衆とその長に収まった虚の存在を知り、今度こそ松陽を助けるために奮戦。松陽を救うために天導衆の内部で孤独な戦いを続けていた兄弟子・朧を看取り、彼が授かっていた虚の不死の力を受け継ぐ。
「虚を倒すために松陽も犠牲になる」という形で決着するもこれに納得せず、松陽を救う方法を求めて裏社会に潜伏。そんな中、天導衆残党の動きを察知し銀時と共に江戸へ帰還する。天導衆と真の決着をつけるべく、かつての学友たちと共にターミナルタワーへ突入した。
真選組
近藤勲(こんどう いさお)
CV:千葉進歩
真選組局長。年齢は銀時より少し上。大柄で屈強な体格の持ち主で、作中ではたびたび「ゴリラ」と称される。
その性格は勇猛果敢、誰でも懐に受け入れる大きな器の持ち主。そこに付け入られる形でたびたび危機を招くこともあるが、真選組の面々から絶対的な信頼と尊敬を寄せられている。一方、「近藤なら多少雑に扱っても許してくれる」という想いもあるためか、後述の妙へのストーカー行為など近藤自身がツッコまれるようなことをしている時には容赦なく殴られたり蹴り飛ばされたりしている。
男臭い魅力に溢れた好漢だが、女性の扱いにはとことん慣れておらず、モテないことを非常に気にしている。そんな中で優しくしてくれた新八の姉・妙に惚れ込み、熱烈を通り越して暑苦しいアプローチを重ねている。近藤のセクハラもしくはストーカー同然のアプローチに対し、妙が鉄拳制裁で応じるのが二人の常である。原作が進むに連れて開き直り、「愛のストーカー」を自称するようになっていった。
体格に見合ったパワーの持ち主で、それを利用した豪快な剣術が持ち味。銀時に匹敵するほどの剣士だが、彼の最大の強みはそのカリスマによって共に戦う仲間を力強く鼓舞することにある。良くも悪くも荒くれの集まりである真選組が一組織としてまとまっていられるのは近藤がトップにいるからであり、逆に「近藤さえ排除すれば真選組は瓦解する」と命を狙われたこともあった。
ほとんどそのカリスマだけで真選組をまとめているため、頭脳労働は非常に苦手。それでも物事の善悪を見抜く目は持っており、時に幕府に逆らうことになってでも、最後まで世のため人のために仲間と共に戦い抜いた。
銀時とは妙を巡る勘違いから決闘することになったのが知り合ったきっかけで、その際に彼の強さ、人間性、そして自分とは違ったタイプの魅力の持ち主であることを見抜く。以降は銀時に一目置き、真選組局長として一線を引きつつも、妙へのストーカー行為を続ける中で時にバカバカしく時に大真面目に交流を重ねていった。銀時が元攘夷志士であることを知りつつ彼個人と万事屋を信頼し、暗黙の了解的に協力して事件を解決していく。
地球滅亡を目論む虚の野望を阻止するため、銀時らと共に奮戦。配下の真選組ともども、大きな戦力として活躍する。一連の事件を片付けた後、政治的な理由からゴリラそっくりの天人の王女と結婚させられそうになる。本人は妙への想いを捨て切れず、結婚式に乱入した王女の元カレを利用して脱走することを画策。この際、式場となっていた宇宙船が落下し、たまたま真下にいた天導衆の船に激突。ターミナルタワー最上部に墜落させるという銀時らの勝利に計り知れない貢献を果たした。改めて式場から逃げ出した後、土方ら真選組の仲間たちと合流。天導衆との最後の戦いの場へと乗り込んでいった。
土方十四郎(ひじかた とうしろう)
CV:中井和哉
真選組副長。年齢は銀時と同程度。近藤という大器の下、曲者ぞろいの真選組を厳しく力強く律する青年。人呼んで“鬼の副長”。
自分にも他人にも厳格さを求める峻厳な人物だが、重度の愛煙家かつマヨラーでたびたびそれらの禁断症状を起こして我を失う。江戸でタバコが買えなくなるや慌てふためきながら他の惑星まで足を延ばしたり、甘党の銀時と食べ物の嗜好についてみっともなくケンカしたりと、作中ではコミカルな姿も多く披露した。
近藤、沖田とは同郷の出身。攘夷戦争が盛んだった頃、一旗揚げんとした近藤に沖田と共についていき、真選組を結成。戦後は武装警察として江戸市中の治安維持に目を光らせている。沖田の姉であるミツバとは恋仲だったが、故郷を出立する際に「生きて戻れるか分からない」という理由で別れを告げる。その後ミツバは幸せとは言えない結婚生活の末に病死しており、このことを沖田から恨まれている。
剣客ぞろいの真選組でもトップクラスの剣腕の持ち主で、その実力は銀時とほぼ互角。道場に通ってはいたが、どちらかというとその場と相手に合わせたケンカ殺法を得手としており、その点でも銀時とはよく似ている。
近藤に対して、「彼こそ真選組の要だ」と敬意を寄せる。近藤からも副官として絶対的な信用を置かれる一方、付き合いの長さもあって彼がアホなことをした時のツッコミには容赦が無い。沖田からは前述の理由もあって時に殺意と共に武器を向けられることもあるが、基本的には仲間として弟分として信頼している。当初は銀時を「近藤の顔に泥を塗った」と毛嫌いしていたが、幾多の事件を共に解決する中でその人格と実力を決して公言しないながらも互いに認め合い、ケンカ友達のような間柄となっていった。
全ての元凶たる天導衆と、それを裏で操る虚との決戦に、近藤ら真選組の仲間たちと共に参戦。その力を十二分に振るって勝利の一助となる。その後は桂が国のトップに収まってしまったため真選組は疎まれたあげく解体させられ、自身も左遷されるも、そこで江戸を去った銀時と再会。天導衆残党の暗躍を知る。
今度こそ彼らとの決着をつけるため江戸に帰還し、結婚式場から逃げ出してきた近藤とも合流。銀時の仲間たちと共にターミナルタワーへと乗り込んでいった。
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来島また子(きじままたこ)は、空知英秋作画「銀魂」において、主人公坂田銀時の幼馴染だった高杉晋助が提督を務める「鬼兵隊(きへいたい)」のメインメンバー。鬼兵隊は、もともと攘夷戦争時に高杉が率いていた武装集団で、幕府によって一度は壊滅状態に追い込まれましたが、後に復活しました。また子は復活後の鬼兵隊に参加。2丁拳銃を自在に操り「紅い弾丸」と異名を取る、高杉に心酔する女性です。
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月詠(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
月詠(つくよ)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、遊郭吉原の自警団、百華の頭領を務める女性。初代頭領・地雷亜から叩き込まれた戦闘術で、大勢の敵をも圧倒する強さを誇ります。自ら頬と額につけた傷が残っていますが、それでも「上玉」と呼ばれる美貌の持ち主。酒癖の悪さが玉にキズですが、他人の心を思いやれる優しさも持ち合わせています。
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定春(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
定春(さだはる)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公・坂田銀時が営む万事屋で飼われている巨大犬です。犬の形をしてはいますが実は宇宙生物。食欲旺盛でいろんなものを食べ、それが事件の引き金になったことが何度もありました。
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高杉晋助(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
高杉晋助(たかすぎしんすけ)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公・坂田銀時とともに吉田松陽の松下村塾で学び、攘夷戦争においては鬼兵隊を率いて戦った人物です。良家の出でありながら、常に世の中を斜に眺めるようなところがあった彼は、戦争が終わった後「恩師を奪った世界を壊す」ために、過激なテロ活動を続けます。物語中、数少ないノーギャグキャラのひとり。
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坂田銀時(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
坂田銀時(さかたぎんとき)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」の主人公。真っ白な天然パーマと、普段は気だるそうな死んだ目、しかしいざというときにはきらめく瞳が特徴です。一見だらだらしてはいますが、心の奥底には熱い侍魂を秘め、仲間思いで義理堅い一面を持ち合わせています。甘いものが非常に好きで、血糖値が高め。腰には「洞爺湖」と彫りの入った木刀をさしています。万事屋という何でも屋の社長。
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斉藤終(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
斉藤終(さいとうしまる)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、江戸に屯所を置く武装警察「真選組」の三番隊隊長。局長の近藤や土方、沖田たちとは同郷武州の出身です。二刀流の使い手で、沖田からも「最強クラス」と目される彼の最大の特徴は、極端にボリューミーなアフロヘアです。その他、極端な無口であること、すぐに寝てしまうこと、ものを書く時語尾によくZをつける、というのも彼を印象付ける特徴となっています。
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服部全蔵(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
服部全蔵(はっとりぜんぞう)とは、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、かつての幕府に仕えた隠密集団(御庭番衆)の頭だった人物。極端に長い前髪で目の表情を読ませず、御庭番衆をリストラされて以後も忍びのスキルは落ちていません。主人公の坂田銀時とは、「ジャンプが大好き」という共通点があります。
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土方十四郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
土方十四郎(ひじかたとうしろう)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、江戸に屯所を置く武装警察「真選組」の副長を務める青年です。黒髪、鋭い双眸、くわえタバコの似合うニヒルな彼は、男性キャラでは、主人公の坂田銀時と並び女性ファンの多い人物。普段はクールですが直情的な部分もあり、一方でフォローの達人という一面も持ち合わせています。極度のマヨラー。
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桂小太郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
桂小太郎(かつらこたろう)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公・坂田銀時とともに吉田松陽の松下村塾で学び、攘夷戦争では「狂乱の貴公子」の異名を取った人物です。攘夷戦争終結後も、攘夷志士としてのテロ活動を続けてきました。真選組から指名手配犯として追われる身ながら、何かと表に出て来たがる傾向があります。本人は大真面目なのに、傍から見るとふざけているとしか思えない言動が目立ちます。
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エリザベス(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
エリザベスは、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公の坂田銀時がかつて攘夷戦争においてともに戦った仲間、桂小太郎と常に一緒にいる謎の宇宙生物です。白い大型のペンギンのような見かけをしていて、会話はプラカードを通して行います。その風貌からは想像ができないほど実は戦闘能力が高く、口からドリルを出したりキャノン砲を出したりして敵を攻撃。たまに見える脚にはすね毛が生えています。
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神威(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
神威(かむい)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公坂田銀時が営む万事屋に居候する少女・神楽の兄。妹同様の赤毛が特徴で、宇宙最強とも言われる傭兵部族・夜兎族の一人です。童顔で笑顔でいることが多いのですが、一旦戦闘モードに入ると本能むき出しに。戦うことが大好きで、相手が強ければ強いほどいいと考えています。
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佐々木異三郎(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
佐々木異三郎(ささきいさぶろう)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」に登場する特殊武装警察・見廻組の局長。名家に生まれ、文武両道、隙のない人物ですが、冷たく傲慢な性格で威圧感を漂わせています。真選組創立に深くかかわった人物であり、実は心に癒しがたい傷を負っていることがわかってくると印象がぐっと変化するキャラクターです。
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神楽(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
神楽(かぐら)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公坂田銀時が営む万事屋に、強引に押しかける形で住み込み、万事屋の仕事を手伝うことになった少女です。夜兎という宇宙最強の傭兵部族の一人で、細い体からは信じられないような怪力と、驚くべき食欲の持ち主。赤い髪、青い瞳、真っ白な肌が特徴で、日焼けが苦手なため日向では常に傘をさしています。
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お登勢(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
お登勢(おとせ)とは、空知英秋作画による漫画「銀魂」において、主人公・坂田銀時が営む万事屋(よろずや)の大家です。生粋の江戸っ子で、気前がよく、困った人を放っておけない面倒見の良い性格の持ち主。曲がったことが大嫌いで、野暮なことも大嫌いです。行き倒れ寸前の銀時を助けた、命の恩人でもあります。
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坂本辰馬(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
坂本辰馬(さかもとたつま)とは、 空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公坂田銀時が物語中、過去に参加していた攘夷戦争において、「攘夷志士四天王」の一人として銀時、桂、高杉とともに戦った男です。戦を好まず、商い・貿易を通じて自分なりに世界を変えていこうとする坂本のもとには、そのカリスマ性に惹かれて多くの人たちが集まってきます。
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近藤勲(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
近藤勲(こんどういさお)は、空知英秋作画の漫画「銀魂」において、江戸に屯所を構える武装警察・真選組の局長を務める人物です。隊士たちからの人望も厚く、頼り甲斐のある大人の男性ですが、一方で志村新八の姉・妙にしつこく言いよるストーカーとしての側面も持っています。その風貌から「ゴリラ」と呼ばれることが多い、筋骨隆々の身長180cmを上回る大男です。
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陸奥(銀魂)の徹底解説・考察まとめ
陸奥は、空知英秋作画の漫画「銀魂」で、主人公坂田銀時がかつて攘夷戦争においてともに戦った坂本辰馬が戦争後に設立した快援隊の副官。坂本の右腕的存在で、頭が切れ交渉ごとに長けています。坂本と出会う前は海賊の娘で奴隷船を率いていました。後に神楽と同じ夜兎族出身だということが判明します。
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目次 - Contents
- 『銀魂 THE FINAL』の概要
- 『銀魂 THE FINAL』のあらすじ・ストーリー
- 追憶・天導衆との戦い
- ターミナルタワー突入
- 蘇るアルタナの化身
- 万屋、推参!
- 銀時VS虚
- 師との別れ
- それからの江戸、相変わらずの僕ら
- 3年Z組銀八先生
- 『銀魂 THE FINAL』の登場人物・キャラクター
- 万事屋銀ちゃん
- 坂田銀時(さかた ぎんとき)
- 志村新八(しむら しんぱち)
- 神楽(かぐら)
- 松下村塾
- 吉田松陽(よしだ しょうよう)
- 桂小太郎(かつら こたろう)
- 高杉晋助(たかすぎ しんすけ)
- 真選組
- 近藤勲(こんどう いさお)
- 土方十四郎(ひじかた とうしろう)
- 沖田総悟(おきた そうご)
- 天導衆
- 虚(うつろ)
- 『銀魂 THE FINAL』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- SILVER BALL(=銀魂)
- 駆けつける仲間たち
- さらば悪友
- 銀時「こいつらと万事屋やってんだ」
- 『銀魂 THE FINAL』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 幾度となく繰り返された“終わる終わる詐欺”
- 来場者特典として『鬼滅の刃』ポストカードが配られた
- 『銀魂 THE FINAL』の主題歌・挿入歌
- 主題歌:SPYAIR 『轍~Wadachi~』
- 挿入歌:影山ヒロノブ『CHALA HEAD CHALA』
- 挿入歌:DOES『道楽心情』
- 挿入歌:DOES『ブレイクダウン』