最高に素晴らしいこと（映画）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

起きて朝だった事に驚く2人。急いでバイオレットの実家に向かい到着するが、バイオレットの両親は激怒する。2人は説明の機会も与えられないままバイオレットの両親に引き裂かれてしまう。
学校でセオドアを見かけ少しでも話したいと思うバイオレットだったが、ローマーに邪魔をされてしまう。更にセオドアはローマーとその場でトラブルを起こし暴力を振るってしまう。
セオドアは再び心の闇の中に引きずり込まれてしまうが、今回は精神障害、過食症、自傷などに悩む若者のサポートグループに参加し立ち直ろうとする。
そこには、同級生でありバイオレットの友人でもあるアマンダの姿があった。社交的で明るいと思われたアマンダも過食と自殺願望の悩みで参加していた。

セオドアの帰りを彼の家で健気に待つバイオレットだが、帰って来たセオドアはそんな彼女へ八つ当たりをしてしまう。自分の感情をコントロールできない状態に陥っていた。ひとまず帰宅したバイオレットだったが、全く連絡のつかないセオドアを心配していた。

セオドアとの別れ

セオドアと連絡がつかない事を心配していたバイオレットは家でも気持ちが落ち着かなかった。そんな状態のバイオレットは父親に、自分が自殺を考えていた時橋の場所で救ってくれたのがセオドアだった事を打ち明ける。

セオドアが思いつめた時に行きそうな場所を考え、一緒に行った湖を思い出す。勇気を出して、自ら運転し湖へ向かう。そこには、脱ぎ散らかされたセオドアの服があった。セオドアは自らその場所で命を絶っていた。

哀しみと後悔に苛まれるバイオレットだったが、セオドアの残したたくさんの言葉を受け止め2人で巡った場所をレポートにまとめ地理の課題の発表へと挑む。セオドアが教えてくれた無限の可能性について、堂々と前を向いて読み上げるのだった。

『最高に素晴らしいこと』の登場人物・キャラクター

バイオレット・マーキー （演：エル・ファニング）

日本語吹替：嶋村侑
車の事故で姉を亡くしてから家族や友人の前でも塞ぎ込んでいる少女。自殺を図ろうとしていた時、セオドアと出会った事で心を開いていき少しずつ人間性を取り戻していく。セオドアと知り合い、どことなく不安定な部分がある事に気づき心配になっていく。

セオドア・フィンチ （演：ジャスティス・スミス）

日本語吹替：渡辺拓海
誰にも打ち明けられない心の闇を抱えている少年。
父親はおらず、母子家庭で育ったが母親は家を空けがちで唯一傍にいてくれる姉を大切に思っている。学校では浮いた存在であり、友人も少ない。バイオレットに出会い、彼女が自身の問題に向き合えるようサポートをするが、自身の問題に上手く向き合う事ができず死を選んでしまう。

ケイト （演：アレクサンドラ・シップ）

日本語吹替：志田有彩
セオドアの姉。セオドアと母親の3人で生活しているが、母親はあまり家にいない。父親は暴力を振るう人で、今は一緒に生活をしていない。セオドアにとっては母親のような存在で、情緒不安定なセオドアの事を常に気にかけている。

エンブリ （演：キーガン＝マイケル・キー）

日本語吹替：三宅健太
セオドアとバイオレットが通う学校の先生でもありカウンセラー。不登校が多く、成績もよくなく、校内で問題行動も起こすセオドアに対して進級が危うい事を伝えるが、はぐらかされる。セオドアの精神面を気にしており、専門的なカウンセリングに通う事を勧める。

ジェイムス （演：ルーク・ウィルソン）

日本語吹替：堀内賢雄
バイオレットの父親。姉を亡くした娘の事を心配しており、セオドアがバイオレットの事を助けようとしてくれている事に感謝している。だが、セオドアが一度朝までバイオレットを連れ回してしまった事に対し、きつく彼を叱ってしまう。バイオレットから自殺を思い立った事を告白され、呆然とする。

シェリル （演：ケリー・オハラ）

日本語吹替：深見梨加
バイオレットの母親。バイオレットの姉でもある娘を亡くしてから、バイオレットの事を心配しいつも気にかけていた。バイオレットが家に引きこもっているのを心配し、友達のパーティーに参加するべきだと提案する。娘の誕生日には毎年手作りのケーキを用意している。

ローマー （演：フェリックス・マラード）