夏油傑(呪術廻戦)の徹底解説・考察まとめ
夏油傑(げとう すぐる)とは、『呪術廻戦』の登場人物で、体内に宿した数千もの呪霊を使役する呪霊操術の遣い手。呪術を悪用する呪詛師の中でも特に強力な存在である。
『呪術廻戦』本編が始まる一年前に起きた百鬼夜行事件の首謀者で、自身の持つ全ての呪霊をも超える力を有する特級呪霊祈本里香を我が物にせんと、その被呪者たる乙骨憂太と激しい戦いを繰り広げた。
かつては人々のために尽くさんとする高潔な呪術師を志し、最強の呪術師五条悟とは親友の間柄だった。道を違った現在も、五条とは互いに友情を捨て切れずにいる。
夏油傑の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
夏油vs乙骨のif
夏油は日本に四人しかいない特級術師の一人である。当然その実力も作中屈指のものではあるのだが、伏黒甚爾や乙骨憂太といった強敵相手には勝ち星が無い。さらに“呪術の極致”と称される領域展開は修得しておらず、さらには領域展開が持つ「術式の必中効果」への対抗手段を用意している姿も描かれていない。少なくとも物語を追っていく限り、五条や宿儺のような圧倒的強者に匹敵する印象を残していないのが実情である。
しかし、甚爾と戦った時はまだ修行中の身で、乙骨との戦いの時は陽動のために力を割いており、全力を出せない状況にあった。夏油が術師としてのその才と力を完全に発揮して戦った姿もまた描かれていないのである。後に夏油の肉体を乗っ取った羂索は、「夏油が全力を出せていれば、負けていたのは乙骨の方だった」と分析している。
前述の通り、乙骨と戦う際、夏油は陽動のために手持ちの1/3ほどにも相当する数の呪霊を放っている。この中には強力な一級呪霊も存在し、もしこれらの手札があの時の夏油にあれば、最後に放った極ノ番「うずまき」にこれらの呪力も上乗せさせていれば、勝っていたのは夏油だったというのである。実際、乙骨との戦いを決した全力の呪力の撃ち合いは非常に拮抗したものであり、この時の夏油が2/3ほどの力しか使えていなかったことを考えれば、かなり説得力のある意見ではある。
乙骨を侮っていたのか、彼を説得して味方につけることを諦められなかったのか、手加減しながら戦っているような素振りもあり、もし夏油が最初から本気を出していれば、あるいは陽動のために大量の呪霊を放った上ででも勝敗は逆になっていた可能性も否定できない。
もしここで夏油が勝利していたら、その後の『呪術廻戦』はどのような展開になっていたのか。呪術界の闇が明らかになるにつれて、夏油がやろうとしていたことへの疑問を深めていく読者も増えていったが、彼自身がこれに気付けば、親友・五条と再び共闘する姿も見られたのかもしれない。
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目次 - Contents
- 夏油傑のプロフィール・人物像
- 夏油傑の呪術・能力
- 術式:呪霊操術 (じゅれいそうじゅつ)
- 特級仮想怨霊「化身玉藻前」(とっきゅうかそうおんりょう けしんたまものまえ)
- 虹龍(こうりゅう)
- 口裂け女(くちさけおんな)
- 極ノ番 :うずまき(ごくのばん うずまき)
- 呪具:游雲(ゆううん)
- 夏油傑の来歴・活躍
- 「二人で最強」の名コンビ
- 星漿体・天内理子の護衛
- 親友・五条との決別
- 呪詛師・夏油傑
- 百鬼夜行
- 偽夏油の傀儡として
- 親友との再会
- 夏油傑の関連人物・キャラクター
- 五条悟(ごじょう さとる)
- 乙骨憂太(おっこつ ゆうた)
- ミゲル
- 偽夏油(にせげとう)/加茂憲倫(かも のりとし)/羂索(けんじゃく)
- 夏油傑の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「君は五条悟だから最強なのか?最強だから五条悟なのか?」
- 「猿の時代に幕を下ろし呪術師の楽園を築こう」
- 「最期くらい呪いの言葉を吐けよ」
- 夏油傑の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 夏油vs乙骨のif