ろくでなしBLUES(ブルース)のネタバレ解説・考察まとめ

『ろくでなしBLUES(ブルース)』とは、森田まさのりによる『週刊少年ジャンプ』に連載された学園ヤンキー漫画で、コミック版は全42巻。東京の吉祥寺を舞台に、帝拳高校のヤンキー達が暴れ回る。ギャグをちりばめた短編と、他校の強敵とのバトルがメインの長編ストーリーの組み合わせによって構成されており、特に他校とのバトルをメインにした長編シリーズはストーリーの完成度が高く、本作の人気を不動の物にしている。

THE BLUE HEARTS

1985年結成し、1987年にシングル「リンダリンダ」でメジャーデビューした日本のバンド。主にボーカルの甲本ヒロト、リードギターの真島昌利が作詞作曲を担当した。1980年代後半から1990年代前半にかけて活動し、1995年に解散した。メッセージ性の強い楽曲が多く、若者を中心に大人気となった。本作にはメンバーをモチーフにしたキャラクターや歌詞、タイトルなどが数多く登場する。

『ろくでなしBLUES』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

前田太尊「不幸な奴なんだよ こいつ 多分痛みは感じてる 」

極悪の限りを尽くして仲間からも見捨てられ、前田とのタイマンではアイスピックを取り出して刺したが、ジャーマンで倒された渋谷の鬼塚。彼をKOした後に、力でしか信頼を勝ち得る術を知らない鬼塚を哀れんで言った言葉。

葛西「止まれねーんだよ」

池袋の正道館高校、葛西が他の四天王を倒しにかかり、渋谷の鬼塚、浅草の薬師寺に続き、吉祥寺の前田も撃破する。葛西は中学でも有名な不良で、多くの仲間に慕われる存在だったが、高校に入学してすぐ当時の番長とケンカになったとき、相手が金属バットを持ち出して袋叩きにあい、病院送りにされると、仲間たちは皆彼の元を去って行った。
強さを示さなければ、仲間が離れていく。闘いをやめられなくなり、ついには自身を止めようとした唯一の親友坂本まで殴り倒してしまう。葛西は泳ぎ続ける水族館のマグロに自身を重ね、こう呟いた「止まれねーんだよ」。

原田成吉「俺はもう一度やりなおすぜ」

原田は高校生プロボクサーとして活躍していたが、不良に鉄パイプで殴られ網膜剥離となり、プロボクサーの資格を剥奪された。手術を受け目は完治したが、ボクシング協会に復帰を認められず投げやりになっていた。帝拳高校での真冬との出会いで心を動かされた原田は、ボクシング資格の再取得を目指し、協会に働きかける。スパーリングで網膜剝離の影響がないことを示せば復帰できることになり、過去との決別のために再びリングへ。彼を見守る真冬に告げた一言。

畑中優太郎「棄てたぜ」

インターハイ予選の試合に勝てば大学推薦が決まる畑中。畑中がリングに上がろうとした時、太尊は試合の妨害を企む平仲を止めにかかっていた。太尊は自身が暴力を振るえば畑中の推薦の話が消えてしまう為、平仲の攻撃を無抵抗で受けていた。太尊が自分を庇って体を張っていると知り、畑中は前田のもとに駆け付けた際に言ったセリフ。畑中の覚悟、男気が感じられる格好良い名シーン。

『ろくでなしBLUES』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

登場人物のファッションが時代と共に変化している

本作の連載期間が1980年代後半から1990年代半ばにまたがっているため、作中に登場する高校生、特に女子高生のファッションが、年を追うごとに徐々に変化している。初期は膝下スカートに三つ折ソックスだったものが、後期にはミニスカートにルーズソックスになっている。現実でもこの時期に大きなファッションの変化があった。

通称「ろくでなしポーズ」は明石家さんまがオリジナル

シリアスな場面や緊張感のあるシーンでも時折、場を和ますようなお寒い笑いが起こった時、寒いボケに対してキャラクターたちがとるリアクションが「手のひらを上に向けて舌を出す」いわゆる「通称「ろくでなしポーズ」。これは『オレたちひょうきん族』に出演していたころのさんまのギャグをパクったものだと森田まさのりは告白している。

原作によく登場する「伊太利屋」は実在する

本作で、太尊たちがよく溜まってダベっており、マスターも登場した喫茶店「伊太利屋」は吉祥寺の駅近くに実在する。長く営業している喫茶店的な店内で、棚には『ろくでなしBLUES』の単行本が揃っており、森田まさのりのサイン色紙も飾られている。

『ろくでなしBLUES』の主題歌・挿入歌

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