こどものおもちゃ(こどちゃ)のネタバレ解説・考察まとめ

『こどものおもちゃ』とは、子役タレントとして活躍する主人公・小学6年生の倉田紗南と、クラスメイトで問題児の羽山秋人を中心に繰り広げられる学校生活を描いた作品である。物語の中では、学校で起こるイジメや問題を紗南が解決しようとする姿、子供ならではの淡い恋心やストレートな感情が描かれている。学級崩壊や家庭崩壊、イジメといった社会問題を取り上げた深刻なシーンも、ギャグを交えながら表現されている。そのため、子供も大人も最後まで楽しむことができる学校生活を描いたコメディ漫画およびアニメ作品。

CV:天野由梨

加村学園の前に生まれたばかりの直澄を置き去りにした、直澄の実の母親。

直澄と再会した当初は、優しい母親を演じていた。しかし、本当の性格は、わがままで言動や振る舞いもヒステリック。
ミュージカルの主役になるために、平気で直澄を利用するほど、直澄に対する愛情はまったくない。ワンマンで自分の非を認めようとせず横柄な態度であるため、周りの人から見放されてしまう。
その結果、直澄を利用して得た主役の舞台も公演が中止になってしまう。その後、恋人のリックとともにメキシコに向かう。

リック

CV:江原正士

直澄の産みの母であるユウコの恋人で、マズイことで有名なピザ屋で働いている。

実の母に利用されて心に大きな傷を負っている直澄や、直澄を傷つけている恋人のユウコの冷たい態度に心を痛めている。しかし、自暴自棄になったユウコを救いたい一心で直澄に助けを求めてしまう。のちにユウコとともにメキシコへ向かう。

バーナデット

CV:江原正士

玲がアメリカでアパートを探している時に知り合った女装をした男性。踊れるバーガーショップでウェイトレスとして働いている。周りの人からは「バーニィ」と呼ばれている。玲にアパートを紹介したり、買い物や炊事などをしてくれる世話好きな性格をしている。

尾崎 理穂(おざき りほ)

CV:岩坪理江

直澄がニューヨークから帰国した直後に、前田マネージャーの代わりに直澄のマネージャーになる。直澄が紗南のサポート役になりつつある状況を変えるため、直澄と紗南を引き離そうとする。

『こどものおもちゃ』の原作漫画とアニメの違い・相違点

出典: twitter.com

ばびっとと紗南の父の存在

出典: middle-edge.jp

アニメには、ばびっとという白こうもりが出て、物語の途中でストーリーへのツッコミや解説などをしている。作品そのものには深く関わらないことになっている。
しかし、第49話では、ヘビレポーターと呼ばれている黒崎の指示で、ばびっとが俳優の五條武史のカルテを取ってくるシーンがある。
また、アニメ版では紗南とドラマ共演をした俳優の五條武史が、紗南の実父という設定になっているが、漫画版では紗南の父は実母の叔父という設定になっているだけで、実際には登場していない。

言葉やシチュエーションの表現の仕方

出典: marisol.hpplus.jp

漫画版で描かれている、6年3組の担任の三屋に、クラスの男子達が色インクを入れた水鉄砲で攻撃している横で、羽山が「水鉄砲が本物の銃だったら人を殺している」など、銃に関して発している言葉は、アニメでは描かれていない。
また、漫画版で産みの母親に、紗南が「何で私のこと中絶しなかったの?」と聞くセリフは、アニメ版では「何で産むのやめなかったの?」に変更されている。
他にも、剛の妹の碧乃がポシェットの中でニワトリの卵を温めるシーンで、漫画版では有精卵や無精卵と表現されているが、アニメ版では、特別な卵やふつうの卵と言い換えていた。
さらに、漫画版で小森という男子生徒に右腕を刺された羽山が、生死をさまようというストーリーは、アニメ版では中尾という男子生徒が衰弱するも命は助かり、羽山も軽いケガで済むというストーリーに変更されている。

このように漫画版に比べてアニメ版では、言葉やシチュエーションを柔らかい表現に変更されている。

紗南と直純、紗南と羽山の関係性

出典: prcm.jp

人気子役の紗南と直澄が付き合っているという誤った情報が、度々週刊誌などに掲載されていた。
中学に入学後、映画の長期ロケに直澄と紗南が参加している間に、直澄と紗南が交際宣言をしたという週刊誌が出てしまう。この週刊誌にショックを受けた羽山は、紗南の親友の風花と付き合ってしまう。このことがきっかけで羽山への恋心に気付いた紗南は同時に失恋をしてしまう。
漫画版では、後に羽山と風花は別れ、羽山と紗南が付き合うようになっている。
しかし、アニメ版では、羽山に失恋をした紗南がミュージカル出演のため、直澄と共にニューヨークに旅立ち、帰国後に一時期直澄と付き合うようになる。後に、紗南の中に羽山への気持ちが残っていることを知った直澄が、紗南に別れを告げるが、すでに風花と別れていた羽山が紗南と付き合うことなく放送が終了している。

玲が引き受けてきた仕事の数

紗南が小6の頃、仕事が忙しく学校に通うことができない時期があった。漫画版では、玲がCMなどの仕事を7本受けていたことになっているが、アニメ版では仕事を10本受けていたことになっている。

紗南の「人形病」の話は漫画のみ

漫画版の終盤で、右手に麻痺が残るほどの大ケガを負った羽山が、父の転勤で2年ほどロスへ行くことになる。
羽山と離れなければいけないことに、大きなショックを受ける紗南。実は紗南は、羽山の右手のケガにも責任を感じていた。
ある日の撮影中に、自分は笑っているつもりなのに周囲から笑えていないと言われてしまった紗南は、7歳の頃にもかかったことがある、表情が出せなくなる精神的な病気の「人形病」を、様々な出来事が重なったことで再発してしまっていた。
渡米の日が近づく羽山が、なんとか紗南を治そうと奔走し、最後には涙を流しながら本心を紗南に伝える。羽山の涙を見た紗南は母性本能から、正気に戻っていく。
アニメ版には、この「人形病」に関するストーリーは描かれていなかった。

アニメ版の大半はオリジナルストーリー

pawadh32
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@pawadh32

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