こどものおもちゃ(こどちゃ)のネタバレ解説・考察まとめ
『こどものおもちゃ』とは、子役タレントとして活躍する主人公・小学6年生の倉田紗南と、クラスメイトで問題児の羽山秋人を中心に繰り広げられる学校生活を描いた作品である。物語の中では、学校で起こるイジメや問題を紗南が解決しようとする姿、子供ならではの淡い恋心やストレートな感情が描かれている。学級崩壊や家庭崩壊、イジメといった社会問題を取り上げた深刻なシーンも、ギャグを交えながら表現されている。そのため、子供も大人も最後まで楽しむことができる学校生活を描いたコメディ漫画およびアニメ作品。
CV:木野花(アニメ版)/稀代桜子(OVA版)
紗南の育ての母。草津温泉出身。4月1日生まれ。元夫の良助とのことを描いた『ヒモと私』で青木賞を受賞した人気作家。
3月7日に公園のベンチで紗南を保護し、1ヶ月後に周囲の反対を押し切って紗南を引き取る。
18歳で良助と結婚するが、子供ができにくい体質であることが分かり20歳で離婚する。子供が産めないというショックから、徹底的に変人として生きることを決意する。普段は和服を着ていて美人だが、奇抜な髪形と大胆な言動が印象的な楽観的な性格の持ち主。
真面目さを表現する際には、頭の上の飾りを取り、髪を下ろした和服姿になることもある。作品中では、紗南の産みの母親を探すために紗南との生活を綴ったエッセイ本『娘と私』を発売し、名乗り出てきた紗南の産みの母親と対面している。家の中では常にミニカーをに乗り移動している。
相模 玲(さがみ れい)
出典: twitter.com
CV:内藤玲(アニメ版)/菊池正美(OVA版)
紗南の専属マネージャーで彼氏(ヒモ)。9月23日生まれ。
両親が他界するなど災難続きでホームレスになっていたところを、紗南に拾われて倉田家で生活することになる。高校の時に付き合っていた来海麻子と、紗南とのドラマ共演がきっかけで再会する。麻子が女優になりたいと距離を取ったことをふられたと勘違いしていたと分かり、麻子と再び付き合うようになる。
アニメ版の終盤では、麻子がフランスに芝居の勉強で旅立つ際に、たまたま居合わせたテレビ中継を通して、麻子と交際していることをカミングアウトするストーリーがある。また、紗南と羽山のその後を描いた『Deep Clear(ディープクリア)』では、まだ麻子と結婚していない設定になっている。
志村 チヨ(しむら ちよ)
CV:天野慶子
倉田家の家政婦で、実紗子の幼馴染み。アニメ版では、実紗子が連帯保証人になっていたことが原因で自宅が差し押さえされてしまった際、一時期倉田家とは別に暮らす。後に新しい自宅を建設した際に家政婦として倉田家に戻ってくる。
ごん太(ごんた)
漫画版でのみ登場している、倉田家のペットでオスの犬。勘が鋭く、常に羽山を警戒している。
まろちゃん
紗南の母の実紗子が頭の上で飼っているリス。「まろちゃん」という名前は『りぼん』で連載している時に、読者から公募し決定した。
実紗子の気分で頭の上の飾りが変わるため、ストーリーごとに家が変わっていて、時には豪邸やエベレスト、水車になることもある。排泄はリビングなどにある観葉植物の葉の上で済ませている。紗南と羽山のその後を描いた『Deep Clear(ディープクリア)』では、三代目になっている。
羽山家
羽山 秋人(はやま あきと)
CV:中崎達也(アニメ版)/緒方恵美(OVA版)
紗南と同じ神保小学校の6年3組だったが、神保中学校では1年1組になる。無口で口が悪く、ぶっきらぼう。寿司と恐竜が好き。1982年(アニメでは1984年)10月12日生まれ。
自分を産んですぐに母親がなくなっていることから、姉の夏美から日常的に「悪魔の子」と呼ばれていた。食事も一人で外食をさせられるなど、姉から受けた仕打ちに、生きていても意味がないと考えるようになってしまう。家庭環境が悪いこともあり、学校ではクラスの男子と共に、教師いびりをするなど学級崩壊を起こす問題児となる。
羽山を怖がる周囲をよそに、真正面からぶつかってくる紗南に刺激を受け、少しずつ紗南に心を開いていく。紗南と関わるようになったことで、次第に周囲への思いやりも出始める。紗南が羽山と姉・父の親子関係の修復を図ったことで、徐々に姉や父との会話も増え家族関係も良くなっていく。紗南に対して恋心を抱くようになり、小学校での社会科見学で紗南のファーストキスを奪う。腕っぷしが強かったことから、校長の勧めで空手を始める。
中学入学後に、紗南が映画の長期ロケに行っている間に、松井風花と付き合うようになる。後に、風花と破局し紗南と付き合うようになる(アニメでは正式に紗南とは付き合っていない)。中学では担任の千石から目の敵にされる。
漫画版では千石を殴って、アニメ版では他校の生徒とトラブルを起こし停学処分を受けている。また、漫画版では小森という男子生徒に右腕を刺され生死をさまよい麻痺が残る大ケガをし、右腕を治すため家族でロスに発っている。アニメ版では行方不明になった中尾という男子生徒を助けるために、室内を覗こうとして小窓に頭が挟まり出血するケガをしている。
羽山 夏美(はやま なつみ)
CV:岡村明美(アニメ版)/根谷美智子(OVA版)
羽山の3歳上の姉。成績はいいが、癇癪持ちで根に持ちやすい性格をしている。
羽山を産んですぐに母がなくなったことで、羽山を「悪魔の子」と日常的に呼び、羽山の人格を歪ませてしまう。紗南が羽山と夏美・父との仲を取り持ったことで、羽山に対する自分の態度を反省する。その後、徐々に家族関係が良くなっていき、羽山とのケンカもなくなっていく。
アニメ版では、高校の先輩である西川との恋愛模様を描いた、夏美にスポットを当てたストーリーがある。
羽山 冬騎(はやま ふゆき)
CV:松山鷹志(アニメ版)/小室正幸(OVA版)
羽山と姉の夏美の父親。有名コンピューター会社の課長をしている。妻の小春同様、若い頃は停学処分を受けたこともあるほどのワルだったと自分でカミングアウトしている。物語の最初の方は、家族とすれ違いの生活をしていた。しかし、紗南が父と夏美、羽山の関係を修正したことで、羽山と夏美に寄り添うように変化する。作品の中では、過労から血を吐いて倒れてしまう場面もある。
羽山 小春(はやま こはる)
出典: myanimelist.net
CV:南央美
羽山と姉の夏美の母親。美人だが、夫と同様に若い頃はワルだったようだ。作品中に出てくる回想場面では、若干言葉遣いが乱暴である。生まれつき病弱だったこともあり、羽山を産んですぐになくなっている。命日は羽山の誕生日でもある10月12日。
羽山 紗里(はやま さり)
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『こどものおもちゃ』とは、1994年から少女漫画雑誌『りぼん』で連載された小花美穂の漫画である。家庭崩壊や少年犯罪などの社会問題を子どもの視点で描き、シリアスな描写もあるもののコメディ色が強い。そのため子どもから大人まで幅広く人気を集めた。人気子役として活躍する倉田紗南とクラスの問題児・羽山秋人を中心とした学園もののストーリーで、2人を中心にさまざまなカップルが存在する。
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目次 - Contents
- 『こどものおもちゃ』の概要
- 『こどものおもちゃ』のあらすじ・ストーリー
- 子役タレントとクラス崩壊
- 羽山家の再生
- 「母親名のり出なさい」
- 進学、親友、そして失恋
- 罪と罰
- 逃避行の末に
- 『こどものおもちゃ』の登場人物・キャラクター
- 倉田家
- 倉田 紗南(くらた さな)
- 倉田 実紗子(くらた みさこ)
- 相模 玲(さがみ れい)
- 志村 チヨ(しむら ちよ)
- ごん太(ごんた)
- まろちゃん
- 羽山家
- 羽山 秋人(はやま あきと)
- 羽山 夏美(はやま なつみ)
- 羽山 冬騎(はやま ふゆき)
- 羽山 小春(はやま こはる)
- 羽山 紗里(はやま さり)
- 同級生
- 大木 剛→佐々木 剛(おおき つよし→ささき つよし)
- 杉田 亜矢(すぎた あや)
- 松井 風花(まつい ふうか)
- 小森 和之(こもり かずゆき)
- 熊谷 ひさえ(くまがい ひさえ)
- 鈴木 まみ(すずき まみ)
- 五味 真一(ごみ しんいち)
- 安田 幸弘(やすだ ゆきひろ)
- 伊丹 壯十郎(いたみ そうじゅうろう)
- 小島 正平(こじま しょうへい)&粕屋 良太(かすや りょうた)
- 石田 三男(いしだ みつお)
- 学校の先生
- 千石(せんごく)
- 三屋(みつや)
- 田中(たなか)
- 校長(こうちょう)
- 安藤 すみれ(あんどう すみれ)
- 紗南の仕事関係
- 加村 直澄(かむら なおずみ)
- 来海 麻子(くるみ あさこ)
- 明石家 よんま(あかしや よんま)
- 小野 幹雄(おの みきお)
- その他
- 恩多 武蔵(おんだ たけぞう)
- 鹿島 良助(かしま りょうすけ)
- 坂井 佳子(さかい けいこ)
- 坂井 まり子(さかい まりこ)
- 高石 裕太(たかいし ゆうた)
- アニメでのオリジナルキャラクター
- ばびっと
- ぜんじろう
- 東大和 実吉(ひがしやまと さねきち)
- 内山田(うちやまだ)
- 小花 美穂(おばな みほ)
- 幸司(こうじ)
- キムチ タクヤ
- 大地 詩織(だいち しおり)
- 倉田 静(くらた しずか)
- 片桐 三造(かたぎり さんぞう)
- 国定の親分(くにさだのおやぶん)
- 黒崎 利三(くろさき としぞう)
- 夢園 又太 (ゆめぞの またた)
- 阿久戸 以蔵(あくど いぞう)
- 飛田 まゆ(とびた まゆ)
- 綾乃花丸小路 智美(あやのはなまるこうじ ともみ)
- 津(つ)
- タランタール監督
- スージィ
- 大河内(おおこうち)
- 五條 武史(ごじょう たけし)
- 松岡 昌宏(まつおか まさひろ)
- 篠原 ともえ(しのはら ともえ)
- 中尾 翔太(なかお しょうた)
- ゲイリー・ハミルトン
- ミシェル・ハミルトン
- シシル・ハミルトン
- ラムシー
- ブラッド
- ユウコ ミズグチ(漢字名不明)
- リック
- バーナデット
- 尾崎 理穂(おざき りほ)
- 『こどものおもちゃ』の原作漫画とアニメの違い・相違点
- ばびっとと紗南の父の存在
- 言葉やシチュエーションの表現の仕方
- 紗南と直純、紗南と羽山の関係性
- 玲が引き受けてきた仕事の数
- 紗南の「人形病」の話は漫画のみ
- アニメ版の大半はオリジナルストーリー
- 『こどものおもちゃ』の用語
- 劇団こまわり
- 小学生ユニット「少六隊」
- 『水の館』
- 『水の館』とは
- 『水の館』のストーリー
- 『こどものおもちゃ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 紗南「名付けて「親子丼バカ」!」
- 紗南「あーちゃんママはね…あーちゃんを愛してるから…がんばってうんだのよ…だから…ママの分も…がんばって生きてね…」
- 紗南「思うだけでいーんだ。見返りはいらない」
- 直澄「僕のことを好きだなんて言う紗南ちゃんは嫌いだ」
- 羽山「親に嫌われてる子供がおめーみたいにまっすぐに育つかよ」
- 羽山「お前と離れたらダメんなるのはオレの方だ!」
- 実紗子「この先も長く幸せにつきあっていきたいなら、性は真面目に考えなさい…言いたいのはそれだけよ」
- 『こどものおもちゃ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 紗南の言い間違いが多い
- アニメ版出演者の多様な経歴
- 『こどものおもちゃ』が舞台公演された
- 『こどものおもちゃ』特別番外編が発売されていた
- 続編『Deep Clear』とは
- 続編『Deep Clear』のストーリー
- 「ブルッチャ」が発売されていた
- 『こどものおもちゃ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):TOKIO「19時のニュース」(第1話-第44話)
- OP(オープニング):篠原ともえ「ウルトラリラックス」(第45話-第102話)
- ED(エンディング):Still Small Voice「パニック!」(第1話-第39話)
- ED(エンディング):引田とも子withばびっと隊「DAIJO-BU」(第40話-第74話)
- ED(エンディング):知念里奈「PINCH~Love Me Deeper~」(第75話-第102話)
- 挿入歌:小田靜枝「Good-bye love」(第8話、第10話、第96話)