シャドウハーツII(Shadow Hearts: Covenant)のネタバレ解説・考察まとめ

『シャドウハーツII(Shadow Hearts: Covenant)』とはノーチラス開発アルゼ発売のPlayStation 2専用ソフトのロールプレイングゲーム。『Shadow Hearts: Covenant』は北米または北欧で販売された時の別名称である。
舞台は第一次世界大戦只中、主人公ウルが本当の幸せを見つけていく物語を描く。一見暗そうだが明るく表情豊かなキャラクターが繰り広げるマジメかつギャグ満載の楽しい作品だ。史実通りではないものの、歴史上の実在の人物も多数登場している。

女王の庭園の入り口に着くとロジャーが「今から15年前ヴィクトリア女王が死んだ時に、エミグレの技術を試そうという謀略が起きたんです。しかし、大事な秘術書がバチカンより盗み出されてしまい、結局それは実現されなかった。」と言うとルチアは「豪華だけどぉ、とっても不気味なところねぇ。」と言った。ロジャーは「ここは、女王の秘密の別荘だったんです。ふむ、やはり。最近誰かが訪れた気配がありますね。」ゼペットじいさんは「ワシら以外に、ここに?」と尋ねた。ロジャーは「はい。同じように秘術に必要な道具を取りに来た者がいるのでしょう。」と答えた。カレンは「まさか、加藤特佐?」と考えた。ウルは「間違いない。サウサンプトンで初めて会った時、あいつはここに来る途中だったんだ。」と言った。ロジャーは飛空艇で待っていることに。城の奥にある月晶石という石を取りに行くのが今回の目的である。中はチェスの駒を使って扉をあける仕組みになっていた。最深部には月晶石が。取ろうとしたらキングタマコスとの戦いに。無事退治して、月晶石を手にウェールズへ。

第三十三章 ウェールズ

ウルは再びアリスと再会して。

ウェールズのラボで月晶石の取り付けも完了し、準備は整った。ロジャーは「さあ、始めましょう。」と言った。加藤特佐とやったのと同じではない。ロジャーは「加藤特佐は髪の毛からクローンとして桜花を作り出しました。エミグレの術を用いたのは、時を操り、細胞核を成長させる部分を応用したにすぎません。ですから、桜花には、川島中佐の記憶は残されず、全くの別人格として生まれてきたのです。」と言う。ウルは「じゃ、このアリスは!?」と聞く。ロジャーは「死んだアリスそのものです感情も記憶も失われること無く、死んだときのまま。気が付いても、本人は、ただ永い眠りから覚めたとしか感じないでしょう。」と言った。ウルは「そんな、ことが!?」と驚く。ロジャーは「ですが、まだ実験に成功したわけではないのです。これは魂の器に過ぎません。ここからが魔術です。魂の帰還をもってして、初めて秘術は完成されるのです。誰も皆、ここまではたどり着きました。ここからが本番。怪物を生み出すか、私たちが毒され怪物となるか、全くわかりません。いいですね、後戻りはできません!」と聞く。ウルも「ああ!」と答えた。石が砕け、アリスの身体は消えていく。ロジャーは「やはり、魂は宿らないのか。」と言うがアリスが「ウル。」と言った。ウルは「!?ア、アリス?」と驚いた。アリスは「愛しているわ。」と言ってアリスは消えていった。ウルは「お、俺も!」と言う。ロジャーは「奇跡だ。」と声を漏らした。ウルとロジャーは帰ってきた。カレンが「アリスには、会えた?」と聞いた。ウルは「ああ。」と答えた。ロジャーは「魔術は、やはり失敗しました!神をも畏れぬ行為を行ったことは、深く反省し、二度と繰り返すことの無いよう、自らに誓いを立てます。」と言った。ヨアヒムは「失敗した割には元気だらな。」と言い、アナスタシアは「うんうん。」とうなずく。ロジャーは「コホン!しかし、慈悲深い主は、私たちに答えを教えて下さいました!」と言った。蔵人は「答え?それでは、加藤特佐の狙いが、わかったのですか?」と聞くとロジャーは「その通り!大天使ケルビムの歯車を動かし、時の還りし彼方へと魂を導かんことを。時の帰りし彼方、すなわち加藤特佐は時空の歪みを作り出そうとしているに違いありません!」と答えると一同は「時空の歪みぃ!?」と驚いた。
ロジャーは「エミグレの秘術を実行するとき、命の再生を行うさいに、時の流れに変化を与える瞬間があるのです。おそらくは、それを用いて、この世界を滅亡させるのでは、と。」と言うとウルは「あのさ、簡単にできんの?それ。」と聞いた。ロジャーは「簡単ではありませんが、彼ならば可能でしょう。」と言うとカレンは「どうなっちゃうの?」と聞いた。ロジャーは「ふむ、想像し難いが、たとえば千年、万年の昔に戻るとか。です。」と答える。カレンは「そんな!?」と言った。ロジャーは「しかし、今この現在は、消えて無くなります。確実に。」と言う。ヨアヒムは「加藤特佐はどこにいるだっち?」と聞いた。ロジャーは「もし、推測が正しければ、ネアムのように大きな地脈が流れ、磁場の強い土地を選ぶはずですが。」と答える。アナスタシアは「蔵人さまのお母様に聞いてみるのが、一番ではなくて!?」と言うとウルは「そうだな。」と言った。

ここはグレイヴヤード。ウルは「最初見たときは、もう一人俺がいるみたいで、うすっ気味悪かったけれど。今はなんだか、親近感が沸いてきたよな。最近感じるんだ。お前が目覚めたとき、もしかしたら俺は、自由になれるんじゃないかって、よ。」と言った。扉の先にはジャンヌがいた。ジャンヌは元気そうだった。ウルは身を心配していたのだった。ジャンヌに危害をくわえるものは無いという。そしてウルの心の中でいろいろな景色を目の当たりにしたそうだ。それはウルのたどってきた道。ウルの幸せがここにない理由、それはウル自身が何を幸せとしているか決めていないことだと。自分の生き甲斐や目的。村人の仇を取ることが目的では悲しすぎる。とジャンヌは感じていた。ウルが幸せになるにはどうしたらいいのか、それをジャンヌは切に願っている。だとが、ウルは幸せにはなりたくないと思っている。ジャンヌが反論する。それは自分の幸せを見失っているからだ。そう、アリスが死んでしまった時から自分の幸せも死んだと決めていたから。一人恋人の墓を掘りながら涙が枯れるほど泣き続けていたウル。ジャンヌは「ねえウル。あなたの幸はなに?」と聞かれ戸惑うウル。ヤドリギの呪いはウルの心を殺してしまう。誰にも止められない。ウルは自分を無くしてしまう。ジャンヌは「もう残り時間も少しだよ。だから、それまでに幸せを見つけて。それだけが、呪いに打ち勝つ方法なの。」と言う。ウルは「わかった。」と言った。ジャンヌは「約束だよ?」と聞くとウルは「ああ。」と答えた。ウルが心の中で叫ぶ。ウルは「誰か、助けてくれ!俺の名前を呼んでくれよ!あ、おい、おまえ!おら!えっと。」と仲間の名前が出てこない。ウルは「ああ、ちょっと、ネエちゃん!じじいっ!アホ犬っ!こらっ!俺は、なにもかも無くしちまう。いやだ。そんなの、いやだーーーっ!!」と叫び扉が開くとそこはどこかへと進む列車の中。ウルは「ここは!?」と言った。そこには恋人アリスが座席に座っている。ウルは「アリス。」と言う。アリスは「あ、お帰りなさい。」と言った。うウルは「えっ!?」と驚く。アリスは「あんまり遅いから待ちくたびれて眠っちゃった!」と言う。ウルは「そ、そう!?」と言いウルも座席に座る。アリスは「大変だったの?」と聞くとウルは「あ、ああ。大変なのは、いつもの事だから。あ、あの。」と言う。アリスは「なに?」と聞く。ウルは「そっち、座ってもいい?」と尋ねるとアリスは「うん、どうぞ!」と言った。喜びながらも少し間をおいて横に座るウル。ウルは「わ、悪いね、ちょっと、なんつうか、気持ち悪くなっちゃうから、反対向きだと。」と言う。アリスは「辛かった?」と聞いた。ウルは「え?」と言う。アリスは「ここに来るまで。」と言った。ウルは「そ、そんな、全然っ!?」と強がる。アリスは「本当?」とさらに聞く。ウルは「ち、ちょっとだけ!」と答えた。アリスは「よく頑張ったね。」と言った。ウルは「いやあ。」と照れる。アリスは「忘れないよ。」と言う。ウルは「!?」と驚いた。アリスは「あなたと一緒に旅したこと、あなたに会えたこと。あなたのこと。」と話す。ウルは「アリス。」と言った。アリスは「心配しないで。どんな呪いだろうと、私は平気。」と言う。ウルは「ごめん。」と言うもアリスは「ううん。」と言った。ウルは「バチが当たったのかな?」と聞いた。アリスは「バチ?」と聞き返す。ウルは「ロジャーとエミグレの秘術を試したんだ。お前を甦らそうって。だけど、できなかった。」と答える。「うん。」と言った。ウルは「でも、あの時、言ってくれたよな?」と聞くとアリスは「うん!」と答えた。ウルは「俺も、愛してる。」と告げる。アリスも「わかってるよ。」と言った。ウルは「もしホントに神サマがいて、願いをかなえてくれるんだったらさ、俺は、出会った頃に戻りたい。」と言った。アリスは「うふふ、そうしたら、また一緒に旅が出来るね!」と微笑む。ウルは「大変だったけどな!」と言った。アリスは「これからも、いつだって会えるよ。」と言う。ウルは「いつだって?」と聞いた。アリスは「私はどこにも行かないから。」と答えた。ウルはうなずき、安心して座席を立つ。アリスは「行くの?」と聞いた。ウルは「ああ。最後にやらなくちゃいけないことがあるんだ。面倒ごとを片付けて、全部すっきりとさせたら、また会いに来る。その時は、ずっと一緒にいる。決めたんだ。」と断言する。アリスは「気をつけてね。」と言った。ウルは「またな。」と告げた。ウルは光に包まれ列車を後にする。

犬神の里、咲のもとにたどり着いたウルと仲間たち。咲はウルの顔が以前よりすっきりした様子だと言った。そして加藤特佐の居場所を聞く。ゼペットじいさんは加藤の狙いを咲へ説明する。咲は「ウル。」ウルは「?」と聞く。咲は「戦う決意をしたのね。友だちと。」と言うとウルは「ああ。」と答えた。咲は「ここから東、飛鳥の地に、彼はいるわ。」と言った。ウルは「飛鳥?」と聞く。咲は「飛鳥の石舞台。」と言う。蔵人は「母さま。石舞台、はただの。」と聞くと咲は「石舞台は、古代から蘇我馬子の墓ではないかと言われてきたけど、実は陵墓などではなく、荒神(あらがみ)を奉った祭壇なの。深く倭(ヤマト)の気脈が通じ、霊的なエネルギーで満たされている場所。そこを、加藤特佐が時空を歪めるためのヨリワラに選んだとしても、何の不思議もないわ。」と答えた。カレンは「ウル。」と言うとウルは「そこが決戦の地だ。」と言った。咲は「気をつけなさい。倭に眠る荒御魂の力。それが、今の加藤特佐の力よ。」と告げた。ウルは「わかった。」と言った。咲はみんながここで一晩休むよう言う。次の日。ウルは「よし、じゃあ行くとすっか!」と言うとブランカが「バウバウっ!!」と吠える。ウルは「ん?」と言う。アナスタシアが「カレンがいないわ!」と気づく。みんな驚く。ヨアヒムは「本当だっち。朝は見かけただらが。」と言う。ゼペットじいさんは「そのへん探してみるか。」と言い、仲間たちで探すことに。宿禰の泉にカレンがいたウルは「やっぱりここにいたのか。どうした?みんな待っているぜ。」と言った。カレンは「具合は?」と聞くとウルは「良くは、ならないね。ニコルの言ってた通り、どうやっても呪いは解けないみたいだよ。」と近寄ろうとするとカレンは「来ないで!そこにいて。」と呼んだ。ウルは「あ、ああ。」と答えた。カレンは「ごめんね。」と言った。ウルは「いや。あのさ。呪い。解けないなら、解けなくてもいいやって思うようになったんだ。」と言うとカレンは「!?」と驚く。ウルは「いつかその時が来て、俺の心が消え去って、記憶がみんなどこかへ飛んでっちまうなら、それは、それでもいいかなって。」と答える。カレンは「本気?」と聞くとウルは「あがいてみたところで、仕方ねえしさ。でも俺は、自分が自分である間に、心を失うまでの間に、ヤツと決着をつけたい!」と言うとカレンは「!!」とまた驚いた。ウルは「それ以外、今の俺に、出来ることは無いからさ。」と言う。カレンは「うん!」と言った。そしてカレンは「ウル!」と呼んだ。ウルは「ん?」と聞く。カレンは「私、ずっとあなたのことが好きだった!!」と告げた。ウルは「!?」と驚いた。カレンは「今も!!これからも!!アリスにはかなわないけど!あなたはバカだから、気がつかないだろうけど!」と続ける。ウルは「俺は。」と言おうとするとカレンは「いいのっ!!何も言ってくれなくていいのっ!あなたが私を愛してくれたこと、とってもよく、わかってたから!私が命をかけて、あなたを愛したこともわかってて、もらえたから!それだけで、十分なの。」と言った。

第三十四章 飛鳥・石舞台

時は流れ、夕陽の飛鳥・石舞台。そこに加藤特佐はいた。加藤は「来ましたね。」と言った。ウルは「待った?」と聞く。加藤は「アリスには会えましたか?」と聞き返す。ウルは「おかげさまで。まだ、世界を滅ぼすって気は、変わらないの?」と聞くと加藤は「はい。」と答える。加藤は「私は時空を歪め、百年をさかのぼって、世界をやり直すつもりです。」と言う。ウルは「百年?」と聞く。加藤は「そう、百年。今の世を形作った人々が、まだ生まれ出ぬ時代。そこで現在を違った未来へと導くために。」と言うとウルは「頑固者!」と加藤へ言った。加藤に僅かだが笑みがこぼれる。加藤は「なぜ、それほどまでして、傷ついていく多くの人々と共に、不幸のこれからを生きることを望むのですか?」と聞くとウルは「ちがうよ。この手で不幸を変えていく、その未来を望むんだ。たとえ、魂を燃やし尽くしてもね。」と言う。さらに加藤は「戦うのは、信念、ですか?」と聞いた。ウルは「いや、宿命(さだめ)、だからさ。」と告げた。地面が裂け、巨大な建造物が姿を現す。そして、夕陽が重なり加藤は「古(いにしえ)の神の御霊(みたま)。荒々しき日の本の御霊(みたま)。その時の還る彼方へ!!」と言うと銅鐸が皆の前に現れる。加藤は「あの銅鐸(どうたく)が倭(やまと)のヨリワラ。私はその頂上(いただき)に!」と言うとウルがうなずく。加藤は「百八の鐘が鳴った時、空が裂け、時が歪む。」と言った。ウルは「わかった。」と言い仲間たちは銅鐸の中へ。カレンは「ここが銅鐸の中?」と聞いた。ゼペットじいさんは「ほお、すごい広さじゃな。」と言う。アナスタシアは「星の中にいるみたい。」と言いルチアも「綺麗ねぇ。」と言った。ウルは「このてっぺんに、加藤はいるのか。よし!みんな、行くぜ!!」と言う。銅鐸の中はあちこちにあるスイッチを使って上にあがる。ウルはグレイヴヤードでジャンヌと会う。ジャンヌは「いよいよだね。」と言った。ウルは「ああ。」と言う。ジャンヌは「もう迷いはないの?」と聞くとウルは「ああ!自分で納得するまで考えたよ。考えるのは、苦手なんだけどさ。」と答えた。ジャンヌは「うふふ。」と微笑みウルも「へへっ。」と笑う。ウルは「今まで、こうやって自分のことを振り返る事なんてなかった。いつもがむしゃらに生きてきただけで、精一杯だったから。礼を言うよ。ジャンヌが、俺に生きる意味を教えてくれたんだ。幸せの意味もな。」と言う。ウルに迷いはもうない。ジャンヌは「わかったの?幸せがなにか。」と聞いた。ウルは「ああ。俺の幸せは自分らしく生きることさ。」と言った。ジャンヌは「そっか。見つかったね、ウルの幸せ!幸せはね、自分の感じる気持ち。他人が決めることじゃない、自分で決めるもの。ウルが幸せだったように、アリスも幸せだったんだよ。私、もう心配しない。今の答えを聞けて、安心したから。さよなら、ウル。さようなら。」と別れを告げた。ウルの意識は銅鐸に戻る。カレンは「ウル、ウル!」と倒れていたウルに声をかける。ウルは「おお。」と気を取り戻す。カレンは「大丈夫!?」と聞くとウルは「ああ。ちょっと、最後の挨拶をしててね。」と答えた。カレンは「最後の挨拶?」と言う。ウルは「ジャンヌさ。」と言った。カレンは「あっ!」と言う。ウルは「笑って、さよならしてきた。」と答える。カレンは「そう。」とほっとする。ウルは「これで、もう何も思い残すことは無い。みんな!どうなるかわからねえけど絶対に生きて帰ろうな!」と思いを一つにした。最上階道の前には飛燕と雷電が待っている。ウルは「親分は?」と聞いた。雷電は「この鏡の向こう、高天原(たかまがはら)に。」と答える。ウルは「通しては、くれないんだよな?」と聞くと飛燕は「我ら三猿衆(みましらしゅう)、生きるも死ぬるも、お頭と一緒なれば、まずはこの二人を相手に、力で押し通り願いたい。」と頼む。ウルは「ああ、いいぜ。」と言い、風神と雷神が相手する。戦いで飛燕と雷電は倒れた。後残すは加藤のみ。

第三十五章 銅鐸のエンディング

荒々しく雷が飛び交う最深部。加藤が振り返る。加藤は「見えますか、時の還る彼方が?」と聞いた。ウルは「ああ。」と答える。加藤は「では!」と言いウルも「おう!」と最後の戦いが始まる。相手は八坂瓊勾玉(やさかにのまがたま)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八咫鏡(やたのかがみ)、そして素戔嗚(すさのお)の四体で勝負してくる。戦いの果てに加藤はウルに敗れるのであった。ウルは「加藤。」と聞くと加藤は「これでいい、これで、いいのだ。間もなく、時空の歪みの中へ、高天原(たかまがはら)もろとも、銅鐸は消え去る。ここに踏み入った者は、現代に戻ることはできない。」と告げる。ウルは「へへ、らしいな。」と言った。加藤は「祈るのです。」と言う。ウルは「え?」と聞く。加藤は「強く、念じるのです、自分の望む世界を。」と言う。ウルは「望む世界?」さらに聞く。加藤は「そう。一番、幸福な、時代を。」と言った。ウルは「お、おい!」と心配する。加藤は「そうすれば、帰れ、る。」と言う。ウルは「加藤!」と言い、加藤は「ありがとう。友よ。」と告げて加藤は光に包まれ消え去っていく。カレンは「ウル。」と言った。ウルは「祈ろうぜ、みんな!帰りたい世界を念じるんだ。そうすれば、きっとまた会える!」と言って仲間が一人また一人幸せそうに空へ消えていく。ゼペット、ヨアヒム、ルチア、ブランカ、蔵人、アナスタシア。ウルの胸にヤドリギの光。ウルは「時間切れだ。ヤドリギの呪いか。どうやら俺も、年貢の納め時らしい。」と言う。カレンは「怖い?」と聞く。ウルは「いや。」と答える。カレンは「心を、記憶を失くすのよ?」と心配する。ウルは「失くさないよ。」と言う。カレンは「ウル。」と言った。ウルは「そんな目で見んなって、またすぐ会えるだろ!」と言い返す。カレンは「ええ、約束よ!私、あなたに会いたいと、強く願うから!」と言った。ウルも「ああ。」と答えた。そしてカレンも空へ。ウルはそのとき一時だけ手をつなぎ「カレン!」と呼ぶ。カレンは「え?」と聞いた。ウルは「ありがとうっ!!」と精一杯の感謝を告げる。カレンは安心して消えていった。ウルは「ごめんな、約束は守れない。」と一人残る。アリスは「あなたが一人残ったのは、心を失って、生きることが怖かったからね?悩んだあげく、死が、唯一自分の魂を守る方法だと気がついた。愛してくれた人たちと駆け抜けた日々。戦った友への気持ち。過ごしてきた思い出のひとつひとつ。その全てが、あなたを形づくってきたもの。今のあなた自身。そう、私の大切な、あなた自身。」と声が響く。ウルは笑顔になり岩がウルの胸に突き刺さる。アリスは「もう、苦しまなくていいよ。もう、寂しがらなくていいよ。これからは、いつだって私がそばにいるから。ずっと、一緒にいるから。」と声がしてウルとアリスは空へ向かっていった。1887年の帝都。建物から男が出てくる。その木陰の先にはカレンが眠っていた。男は「ん?」とカレンに気づく。カレンのもとには七五三の写真があった。カレンは「う、うん?」と目覚める。時は経ち、1913年、秋、南満州。ウルは「いけね、寝過ごすところだった!もうじき来るな。」と言った。アリスは「そこは、あなたの無意識が望んだ世界。あなたの帰る場所。あなたが生きる時代。もう一度、別の未来へと向かって。」と声がする。ウルは「あの列車か。へへ、なんだか、ワクワクしてきたぜ!!」と言う。運命の女と出会うまで、あとわずか。おわり。

『シャドウハーツII(Shadow Hearts: Covenant)』のゲームシステム

ジャッジメントリング

行動の判定、攻撃の成功失敗、魔法の効果の威力がこのリングでプレイヤーが参加することによってすべてが決まるというバトルやイベントで使われるシステムのことを大まかに差す。つまり、必ずしも行動が成功するとは限らないのだ。前作でも定評のあったシステムで今回はそのジャッジメントリングを自由なスタイルでカスタマイズできる仕組みにもなっており、パワーアップしている。さらに、キャラクターの状態異常の他にジャッジメントリングにも影響を与えるリング異常というものも存在している。これによりプレイヤーの腕が問われることになり、より一層ゲームに面白みを添えてくれるものでもあるのがこの独自のシステムである。バーが一周して色の付いた個所を一つにつき一回ずつすべて押せれば成功となり、ミスをしたり、バーが一周終えたままだと失敗ということになる。

フュージョン

ウルと蔵人(蔵人は降魔化身術)の2人だけが使える変身能力のことである。フュージョンでは様々な属性によって体の大きさや能力の種類または威力が違っており、耐性や弱点も変わってくる。新しくより強くするには、ウルの心の中であるグレイヴヤードで戦う。今まで闘ってきたことで得られるソウルを集め、満タンまで注入することでレベルや使える技・能力・イメージが豊富になっていく。フュージョンによって実際の闘いに即戦力となり、より闘いを有利に持っていくことも可能。ちなみに能力の強いフュージョンであればあるほどSP消費量も上がってきて要注意である。

紋章魔法

今作からの新要素。 ソロモン王が封じた72柱の悪魔に対応する紋章を装備することで、狼のブランカを含めて誰でも悪魔の力を使役し、魔法を使用できるようになる。 ハーモニクサーであるウルと蔵人は紋章を装備できない。魔法によって属性は異なり、敵にとって弱点であったり味方にとって有利である魔法を使うことでバトルを有利な状況へ展開できる。ただし敵によっては属性を持たない無属性なものも存在する。属性によってすべてが決まるわけではない。

『シャドウハーツII(Shadow Hearts: Covenant)』の登場人物・キャラクター

主人公

ウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ

CV:高橋 広樹
この物語の主人公。『Shadow Hearts: Covenant』ではYuri Hyugaになっている。一度アルバート・サイモン枢機卿から世界を救った25歳の男。属性は闇。秘密結社曰く別名「神殺しの男」と呼ばれてもいる。今はなぜかドンレミの村をドイツ軍からフュージョンの力でずっと守っている。前作よりイメージがパワーアップしたが、考え方は相変わらずといったところである。

仲間になる登場人物

カレン・ケーニッヒ

CV:長沢 美樹
この物語のヒロイン。ドイツ帝国の陸軍少尉に属する。属性は火。ニコルに騙されて軍からウルたちと旅に同行することになる。自らの弱さを隠しつつも強気でいようとするのだが、どうやらウルとアリスが気になるようだ。

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