The Hanged Man(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『The Hanged Man』とは2017年5月11日公開、Uri Games・うり制作のホラーADV。『The Strange Man』シリーズの第四作目。探索・アクションパートがあり、突然の脅かし要素や残酷描写が多分に含まれている。
内にこもりがちな主人公ウィルが親友を探すために廃墟を探索する。その中で起こる事件を通して、親友との別れや新たな人々との出会いを経験し、成長していくストーリー。これまでの主人公達が登場するなど、作品のファンに大きく期待された。
謎解き
廃墟の中では謎解き要素があるが、必ずヒントがあるため難易度は高くない。
エンディング分岐
エンディングが分岐する条件は二つ。
一つはソフィーが廃墟から帰る際に彼女を追いかけ、会話をするかどうか。もう一つは終盤でキースが落とした拳銃をキースへ返却するかどうか。
この二つの組み合わせによってエンディングは分岐する。
『The Hanged Man』の登場人物・キャラクター
ウィリアム・モートン(William Morton)
本作の主人公の少年。作中ではほぼ愛称であるウィルと呼ばれている。動物と話すことが出来、他人には見えないものが見えるなど、幼いころから他者との違いに苦しんできた。
臆病で非常に敏感だが、思いやりがあり想像力豊かな一面もある。その繊細さゆえに周囲と上手くいかず、家出をするほど思いつめてしまった。
ポップ(Pop)
ウィルの親友であるネズミ。小学生のウィルにネズミ捕りから救われて以来、彼と一緒に行動している。
彼の声はウィルにしか聞こえず、ウィルのポケットなどに潜んでいる。廃墟で何かに驚いたポップが走り出していなくなってしまい、ウィルは彼の行方を追って、廃墟の中を探索することになる。
デヴィッド・フーヴァー(David Hoover)
第一作『The Crooked Man』の主人公。『The Strange Man』シリーズすべての作品に登場している。
優しい青年だが、その性格を優柔不断だとして恋人に詰られることも。夢だった職業に就くことが出来ない、父親が蒸発してしまう、母親が病に倒れる等、運に恵まれない。
今作の主人公であるウィルとは親戚で、彼が釣具屋で問題を起こした際に引き取りに来た。
キース・ベアリング(Keith Baring)
第三作『The Boogie Man』の主人公。モーテルでウィルと出会う。刑事として廃墟に捜査に来ていた際、ウィルと再会する。前作では冷静沈着ながらぶっきらぼうな物言いで高圧的に見えるところもあったが、過去を清算したためか今作ではそっけないながらも面倒見のいい面が見られる。
既婚者で、妻は『The Boogie Man』に登場したヘレナ・ベアリング。彼からの熱烈なアピールによって結婚した。息子がいたが、夭折した。
ソフィー・グランドラー(Sophie Grundler)
第二作『The Sand Man』の主人公。ウィルが入ったカフェで働いており、容姿からデヴィッドのことを思い出した。デヴィッドから逃げ、廃墟に迷い込んだウィルを連れ戻そうとして彼と再会する。
強気な性格で、面倒見がいい年上の女性としてウィルを気にかけている。『The Sand Man』作中にて、デヴィッドへの恋心や父親との不和が解決したためか明るい性格となっている。
エドワード・ヘイズ(Edward Hayes)
ウィルが廃墟で出会ったホームレスの男。どもったような喋り方をするが、ウィルは彼に悪印象を持っていなかった。作中ではエドと呼ばれる。
父親のマイケル・ヘイズから暴力を受けていた過去があり、後遺症として吃音症を患っている。自身の苦しみによって父親が幸せであると思っており、いつかは自分が救われる番が来ると思っていた。しかし、暴力を振るう父親が「不幸だ」と口走ったことで逆上し、我を忘れて彼を殺害してしまう。
父親の殺害後廃墟に身を潜めていたが、そこでウィルの懺悔を偶然聞いてしまう。ウィルこそが自分を救ってくれる次の犠牲だと信じ、自分の幸福を切り開くために行動を開始する。
Related Articles関連記事
人魚沼(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『人魚沼』とは2013年7月6日公開、Uri Games・うり制作のホラー探索ADV。対象年齢は全年齢となっているが、グロテスク、性的な描写を含む。 大学の夏休み中、旅行に来ていた主人公達4人は山道に迷い、偶然通りかかった男性に自宅へと招かれる。その後霧によって陸の孤島となった館からの脱出を目指す。 得体の知れないものが迫りくるおぞましさ、垣間見える怪異への嫌悪感、恐怖が濁った沼のようにどろりとまとわりついてくる物語。
Read Article
The Crooked Man(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『The Crooked Man』とは2013年1月4日公開、Uri Games・うり制作のホラーADV。探索・アクションパートがあり、突然の脅かし要素や残酷描写が多分に含まれている。引っ越し先で起こる奇妙な現象、原因を探っていく中でプレイヤーは襲い掛かってくる化け物「曲がった男」が本当に実在しているのかと疑問を抱き、次第に主人公デヴィッドに疑いの目を向けていく。ホラーゲームだが恐怖シーンより、複雑に作り込まれたストーリーが好評となっている。
Read Article
PARANOIAC(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『PARANOIAC』とは2012年3月14日に公開されたUri Games・うり制作のホラーADV。家の中を化け物から逃げ回る鬼ごっこゲームであり、ほとんどの部屋は施錠されているため難易度はかなり高い。小説家の主人公は引っ越し先の家で毎夜化け物に追いかけられ、精神的に追い詰められていく。主人公の精神的な側面に徐々に迫っていく展開と狭いマップの中での難易度の高い鬼ごっこが評価を受けている。2015年には実写映画化され、2019年にはリメイク版が公開された。
Read Article
The Boogie Man(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『The Boogie Man』とは2015年9月5日公開、Uri Games・うり制作のホラーADV。『The Strange Man』シリーズの第三作目。古城ツアーに参加した刑事キースは、攫われた妻や他の参加者を救出するために殺人鬼ブギーマンを追いかける。探索・アクションパートがあり、突然の脅かし要素や残酷描写が多分に含まれている。サスペンス要素が強く、主人公の行動によってENDが5種類に分岐する。
Read Article
The Sand Man(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『The Sand Man』とは2014年2月28日公開、Uri Games・うり制作のホラーADV。『The Strange Man』シリーズの第2作目。不眠症の少女ソフィーが、すべての人々が眠ってしまった世界を救うためサンドマンに立ち向かう物語。探索・アクションパートがあり、突然の脅かし要素や残酷描写が多分に含まれている。サスペンス要素が強く、主人公の行動によってENDが6種類に分岐する。
Read Article
INSANITY(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『INSANITY』とはUri Games・うりによって製作され、2012年に公開された探索型ホラーのフリーゲーム。2020年からはリメイク版が公開されている。 ケースケ、キョウコ、ケンタ、リョウジ、ユウキ、リホの6人の高校生が好奇心から幽霊屋敷を訪れ、閉じ込められる。高校生たちは脱出を目指す中で、蘇生薬の感性を目指す館の持ち主・村井茂樹の狂気に晒され、精神を蝕まれていく。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『The Hanged Man』の概要
- 『The Hanged Man』のあらすじ・ストーリー
- 序盤
- 中盤
- 終盤
- ルート分岐
- Bad End1「A Cornerd Rat」
- Bad End2「Out of the Window」
- Bad End3「Deep Woods」
- Happy End1「Real Good Man」
- Happy End2「Tiny Rat Journey」
- 『The Hanged Man』のゲームシステム
- 公式の攻略情報
- 探索
- アクション
- 謎解き
- エンディング分岐
- 『The Hanged Man』の登場人物・キャラクター
- ウィリアム・モートン(William Morton)
- ポップ(Pop)
- デヴィッド・フーヴァー(David Hoover)
- キース・ベアリング(Keith Baring)
- ソフィー・グランドラー(Sophie Grundler)
- エドワード・ヘイズ(Edward Hayes)
- ロバート・ヘイズ(Robert Hayes)
- 『The Hanged Man』のアイテム
- ジョージ・シュミッドの手帳
- 首のない人形
- 『The Hanged Man』の用語
- 「幸福の殺人」事件
- 『The Hanged Man』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- エドの思想は殺人犯から影響を受けたもの
- ロバートの行動は家族のため
- 『The Hanged Man』の公式HP