The Hanged Man(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『The Hanged Man』とは2017年5月11日公開、Uri Games・うり制作のホラーADV。『The Strange Man』シリーズの第四作目。探索・アクションパートがあり、突然の脅かし要素や残酷描写が多分に含まれている。
内にこもりがちな主人公ウィルが親友を探すために廃墟を探索する。その中で起こる事件を通して、親友との別れや新たな人々との出会いを経験し、成長していくストーリー。これまでの主人公達が登場するなど、作品のファンに大きく期待された。
ソフィーの死を思い出したウィルはキースの制止も聞かず、命乞いをするエドに発砲する。しかし、ウィルの持っていた銃は壊れており暴発してしまう。銃が暴発した隙に逃げ出すエドを追いかけることもせず、吹き飛んだ自分の指を呆然と眺めるウィル。病院に運ばれたウィルは指もソフィーも自分のせいで失ってしまったと嘆く。そんなウィルにキースはソフィーは生きて別の病院にいると語るが、それでも廃墟で起こった出来度を自分のせいだと責めるウィルに、無言で部屋を出て行ってしまう。
ラストでは、ウィルは部屋に引きこもり、その傍に犬の姿をしたウィルのイマジナリーフレンド、オールド・ビリーが寄り添っていた。オールド・ビリーはポップに会いたいというウィルに彼の死を告げる。窓の外を見ようとするウィルだったが、それもオールド・ビリーに「吊られた男が君を待っている」と止められ、その場で泣き崩れた。
Bad End3「Deep Woods」
ソフィーと会話をしていて、拳銃をキースに返している場合に起こるEND。
エドとロバートの密会を聞いたウィルは、エドが自首すると聞いて安堵し、ポップは明日もう一度探そうと出口へ向かう。その途中で自分を迎えに来たソフィーと合流したが、エドとも遭遇してしまう。
殺人犯との邂逅に怯える二人だったが、すぐにキースが駆けつける。キースに諭され、廃墟内での行動を諦め自首しようとするエド。しかし、突然キースが撃たれエドの兄、ロバートが現れる。キースを殺したロバートは悲鳴を上げたソフィーにも銃弾を撃ち込み、最後にウィルへ銃口を向ける。
エドが制止したためにウィルは助かるが、死体の隠ぺいを手伝わされ、共犯だと脅される。口外すれば自分だけでなく家族へも危害を加えるとロバートに脅され解放されたウィルは、保安官にも母親にも何も話さない。
ラストでは、ウィルは母親に付き添われ、電車に乗っていた。ウィルは自分を心配して話しかける母親に「愛してるよ」と語る。「私もよ」という母の言葉を聞きながら、ウィルは母を守るために口を噤むことを決意する。
Happy End1「Real Good Man」
ソフィーと会話をしておらず、拳銃をキースに返している場合に起こるEND。
途中まではBad End1と同一だが、地下室でキースが抵抗する際、彼が拳銃を発砲したためエドが逃げ出す。そのままキースはウィルの縄を解くが、そのまま逃げるように伝えたあと倒れてしまう。
キースを置いたまま逃げることが出来ないと困り果てるウィルの元にポップが現れ、泣き言をいうウィルに「逃げろ」とアドバイスし去っていく。ポップに励まされ、ボロボロのキースが怪我をしてもなお自分を守ろうとする姿を見たウィルは、キースを守るために逃げることを決意する。
エドを挑発したウィルは廃墟を逃げまわり、森へと脱出する。森を逃げ回ったウィルは行き止まりでエドに追いつめられるが、キースが逃げる時間は十分稼いでいた。父と兄を殺し二人分の犠牲が必要だったエドはそれが叶わないことを悟り、絶望してウィルに馬乗りになりその首を絞める。しかし、そこにソフィーに支えられたキースが現れ、銃でエドを撃退する。
キースの登場に安堵したウィルは気絶し、目覚めたときには病院にいた。
そこでウィルはエドに殴られ、死亡したように見えたロバートがまだ生きていたことを知り、裁判での証言を約束する。その後デヴィッドが現れ、ウィルは叱られるが二人きりで話すことができ、兄弟は和解した。
ラストではウィルが母親と電車で帰ろうとしており、見送りに来たキースが廃墟で捕まえてきたポップを連れてきてくれる。戻ってきたポップはウィルと二人きりでも言葉を発することは無かったが、ウィルはそれでもポップは大切な友人だと伝え、彼にこれからいい人間になると約束する。
Happy End2「Tiny Rat Journey」
2周目プレイ時にたどり着くことが出来る。分岐はHappy End1と同じ。大筋は変わらないが、会話やイベントが追加される。
Happy End1と大きく変わるのは、キースの助手席にハンカチのかけられたネズミの死体があり、見送りに現れたキースはウィルに「ネズミは見つけられなかった」と伝える点。
ウィルは、「ポップはきっと、旅に出たんだ」と語り、「永遠の別れだと思えば、確かにすごく悲しいよ でも、いつかまた会う日までに、友達として恥ずかしくないかっこいい男になるんだ」と宣言する。
ラストでは、電車に乗り込んだウィルが、駅のホームに小さなネズミの後ろ姿を見つけ涙する。
『The Hanged Man』のゲームシステム
公式の攻略情報
公式サイトにすべての攻略情報が掲載されている。
謎解きに詰まった時や、エンディングへの分岐を確認したい時などに確認できる。
URI GAMES 『The Hanged Man』
urigames.web.fc2.com
探索
ステージを歩き回り、謎解きのヒントやポップについての情報などを集める。廃墟の中は暗く、時折人影を目撃するなどの恐怖演出がある。
アクション
廃墟内で謎の存在から身を隠そうとするステルスアクションがあるが、隠れきることは出来ず、必ず発見される。
終盤には追いかけてくるエドから逃げるアクションがある。単純な後ろから追いかけてくる追跡ではなく、廃墟の様々な場所から不意打ちでエドが現れるドッキリ要素もある。
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目次 - Contents
- 『The Hanged Man』の概要
- 『The Hanged Man』のあらすじ・ストーリー
- 序盤
- 中盤
- 終盤
- ルート分岐
- Bad End1「A Cornerd Rat」
- Bad End2「Out of the Window」
- Bad End3「Deep Woods」
- Happy End1「Real Good Man」
- Happy End2「Tiny Rat Journey」
- 『The Hanged Man』のゲームシステム
- 公式の攻略情報
- 探索
- アクション
- 謎解き
- エンディング分岐
- 『The Hanged Man』の登場人物・キャラクター
- ウィリアム・モートン(William Morton)
- ポップ(Pop)
- デヴィッド・フーヴァー(David Hoover)
- キース・ベアリング(Keith Baring)
- ソフィー・グランドラー(Sophie Grundler)
- エドワード・ヘイズ(Edward Hayes)
- ロバート・ヘイズ(Robert Hayes)
- 『The Hanged Man』のアイテム
- ジョージ・シュミッドの手帳
- 首のない人形
- 『The Hanged Man』の用語
- 「幸福の殺人」事件
- 『The Hanged Man』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- エドの思想は殺人犯から影響を受けたもの
- ロバートの行動は家族のため
- 『The Hanged Man』の公式HP