零~月蝕の仮面~(Fatal Frame IV)のネタバレ解説・考察まとめ
『零~月蝕の仮面~』は和風ホラーゲーム・『零』シリーズの第4作目である。「恐怖を体験する。」がキャッチコピー。時代背景は1980年代の日本。全12章の構成で水無月流歌、麻生海咲、月森円香、霧島長四郎の4名の視点で進行する。舞台は朧月島という離島。朽ちた廃墟と化した病院や和風建築の屋敷での探索及び怨霊との戦闘がメインとなる。
市販の物だが霊の声や物音などが録音されていることもある。また重要な資料が吹き込まれている事も多く、物語の全貌を知る上で欠かせないアイテム。本作では長四郎の調査記録や病院の診療記録が該当する。
テープレコーダー
上記のカセットテープの再生機器。
霊石ラジオ
特殊な鉱石ラジオ。正式名称は鉱石式異界電波受信機。麻生邦彦が異界研究の末に製作した特殊なラジオで、人の思念を伝える力がある「響石」を搭載し、死者の残留思念や過去の会話の受信に成功している。本作では同型機3台が各地に散らばり固定マップ装置として応用されている。
霊石灯(れいせきとう)
長四郎が小夜歌から託された射影機を代用するアイテム。射影機と同じく麻生邦彦によって生み出され霊を撃退する能力を宿す。見た目は懐中電灯によく似ている。
朧月島(ろうげつとう)
本作の舞台となる本州の南に位置する離島。流歌・海咲・円香の出身地でもある。昔から伝統工芸として仮面の製作が盛んで、十年に一度開催される島の観光の目玉・臘月神楽では、器と呼ばれる舞手がこれを被って踊った。十年前の神隠し事件より前にも災いに見舞われて住民の大半が死亡。月幽病の治療を専門とする灰原病院がある。
月幽病(げつゆうびょう)
臘月島に古くから伝わる風土病で記憶障害と精神疾患が混ざった症状と月の光に惹かれるのが特徴。
大抵の場合症状が最終段階に至る前に患者が自殺する為咲くことは滅多にないが、帰来迎を行うか既に咲いてしまった人間を目視すると咲いてしまうらしい。
芽吹く
月幽病の中期症状。自分の顔が定まらず流動しているように見え、鏡を怖がるようになる。
空身(うつせみ)
咲く一歩手前の段階。月幽病の末期症状。一切の記憶と自我が失われ、生きながら死んでいる状態で非常に咲きやすい。
咲く
月幽病の最終段階にして最末期症状。自分の顔すらわからなくなり著しい混迷をきたす。本来この状態に至る前に大半の患者が自殺するのだが、禁断の儀式・帰来迎を行えば器を無理矢理咲かせる事ができる。しかし灰原父子はじめ登場人物全てはこの事実を知らなかった。
咲いた人間の顔を見た者も否応なく咲いてしまう為に、朔夜の顔を見た島民は全滅に追い込まれた。
無苦の日(むくのひ)
帰来郷の儀式で咲いた人間が島中の者を咲かせてしまう最悪の状況。こうなると誰にも止められない。臘月島では宗也の父の代と宗也の代に起き、前者では地下道に避難した一部の人間を除いて、後者では亞夜子以外が全滅した。本作の舞台はこの日から八年後。
月蝕の仮面(つきはみのかめん)
帰来迎で器が被る特別な面。面打師の最高傑作とされる面だが、災厄をもたらす禁忌として作る事自体が長らく封印されていた。流歌の父親・宗也は、この面の仕上げに執念を賭す。
臘月神楽(ろうげつかぐら)
Related Articles関連記事
零〜濡鴉ノ巫女〜(Fatal Frame V)のネタバレ解説・考察まとめ
『零~濡鴉ノ巫女~』は任天堂発売の和風ホラーゲーム『零』シリーズの第6作目(通算9作目)である。キャッチコピーは「死の山、幽婚、神隠し すべては水でつながっている。」。不来方夕莉、雛咲深羽、放生蓮の3名が操作キャラクター。日上山という水をご神体として崇める霊山が舞台。夕莉は消えた恩人や依頼人を、深紅は母を、蓮は死者を写した弔写真を追い、それぞれの事情から怨霊が徘徊する日上山へ踏み込んで怨霊との戦闘や探索をくり広げる。映画さながらの美麗グラフィックと陰鬱な雰囲気がファンを集めている。
Read Article
零~紅い蝶~・零~眞紅の蝶~(Fatal Frame II)のネタバレ解説・考察まとめ
『零~紅い蝶~』とは、「零」シリーズの第2作目で、2003年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。 霊を射影機に写すことで撃退できることや、民俗学的な視点による謎解きなど、前作『零~zero~』の長所を生かしながらも一つの屋敷から一つの廃村へと舞台が変更されており、より広い範囲で行動することになる。登場人物の中には、前作に因縁のある人間も多く、今作によって明かされる前作の設定なども見どころだ。
Read Article
零~zero~(Fatal Frame / Project Zero)のネタバレ解説・考察まとめ
零~zero~(Fatal Frame / Project Zero)とは「零」シリーズの第1作目で、2001年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。 霊である敵は特殊な能力を持つ「射影機」に写すことで撃退でき、恐怖の対象に自ら顔を向けなくてはいけないというゲームシステムによって人気を得た。民俗学的視点から解いていく謎や、敵の霊が一体一体を作り込まれている等、細部にまで拘られた設定も魅力の一つだ。
Read Article
零~刺青の聲~(Fatal Frame III)のネタバレ解説・考察まとめ
『零~刺青の聲~』とは、「零」シリーズの第3作目で、2005年にテクモよりプレイステーション2用ソフトとして発売された和風ホラーゲームである。 徐々に眠りから覚めなくなっていくという呪いを解く為に、除霊能力を持つカメラ「射影機」を使って、夢の中の幽霊屋敷と現実世界を行き来しながら謎を解いていくという内容になっている。 シリーズ1作目、2作目の主人公達も登場し、彼女達のその後の様子が知れるところも見どころだ。
Read Article
零〜紫の日記〜(心霊カメラ〜憑いてる手帳〜)のネタバレ解説・考察まとめ
『零〜紫の日記〜(心霊カメラ〜憑いてる手帳)〜』とは、2012年任天堂から発売された3DS用のゲームソフトである。「紫の日記」に、あるはずのない文字を見てしまった者は、顔の削がれた遺体となり見つかるという都市伝説。主人公はある日、手元に届いた日記に囚われた少女「眞夜」と共に「紫の日記」の謎を解明していく。3DSを射影機に、ARノートを紫の日記に見立て進めていく本作は、より現実世界とゲームとの境界を曖昧にし、恐怖が侵蝕してくる様を体験できる。
Read Article
【内政or合戦?】ゲーマータイプ別『信長の野望』のオススメタイトルまとめ【イベントorキャラ重視?】
何作も登場している人気作品、『信長の野望』は、タイトルごとに様々な特徴があります。 このまとめではゲーマーの趣向を「内政がしたい人、戦争がしたい人、イベント重視の人、キャラ重視の人」の4つに分け、それぞれのタイプにオススメできる作品を紹介しています。
Read Article
【零シリーズ】美女・美人なキャラクターの画像まとめ【FATAL FRAME、PROJECT ZERO】
『零シリーズ』は第1作目『零 zero』から続くサバイバルホラー・アクションアドベンチャーゲームだ。射影機というあり得ないものを写し出せるカメラで撮影することで、除霊したり過去を見聞きできたりするシステムが特徴的。『零シリーズ』では少女の登場人物・キャラクターが主人公となることも多く、可憐な少女たちが怨霊に果敢に立ち向かう姿を見ることができる。
Read Article
じっくり楽しむオススメホラーゲーム選
国内でプレイ可能なホラーゲームの数々。 どれも素敵な作品ばかりです。 その中でもアクション要素があるホラーゲームを中心にご紹介していきたいと思います。
Read Article
厳選ホラーゲームまとめ!零シリーズ・SIREN・青鬼など名作を紹介!
ここでは厳選された名作ホラーゲーム&フリーホラーゲームをまとめた。ホラーゲームの名作として名高い『零』シリーズや『SIREN』シリーズ、『P.T.』、ネット上で配布されているフリーホラーゲームからは『青鬼』、『Ib』などハズレのない名作だけを紹介している。
Read Article
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『零~月蝕の仮面~』の概要
- 『零~月蝕の仮面~』のあらすじ・ストーリー
- 序ノ蝕 咲き触れ(さきぶれ)
- 一ノ蝕 音連れ(おとづれ)
- 二ノ蝕 共鳴(ともなき)
- 三ノ蝕 忘日(わすれび)
- 四ノ蝕 空身(うつせみ)
- 五ノ蝕 双面(ふたおもて)
- 六ノ蝕 月守歌(つきもりうた)
- 七ノ蝕 無苦(むく)
- 八ノ蝕 朔夜(さくや)
- 九ノ蝕 帰来迎(きらいごう)
- 十ノ蝕 残桜(ざんおう)
- 十一ノ蝕 月蝕(つきはみ)
- 終ノ蝕 零域(れいいき)
- ノーマルエンド
- ハードエンド
- 『零~月蝕の仮面~』のゲームシステム
- 基本システム
- ファインダーモード
- 撮影ポイント
- FATAL FRAME
- CloseShot
- MaxShot
- ZeroShot
- BoostShot
- DoubleShot
- TripleShot
- SurpriseShot
- JustKill
- OverKill
- SpecialKill
- DoubleKill
- TripleKill
- ShutterChance
- FatalTimeKill
- RorschachShot
- EscapeShot
- 強化レンズ
- 「遅」
- 「圧」
- 「刻」
- 「零」
- 「撃」
- 「貫」
- 「滅」
- 「封」
- 「捉」
- 「月」
- 「延」
- 『零~月蝕の仮面~』のアイテム
- 万葉丸
- 御神水
- 鏡石
- フィルム
- 十四式
- 六一式
- 九〇式
- 零式
- 『零~月蝕の仮面~』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 水無月流歌(みなづき るか)
- 麻生海咲(あそう みさき)
- 月森円香(つきもり まどか)
- 霧島長四郎(きりしま ちょうしろう)
- サブキャラクター
- 奈々村十萌(ななむら ともえ)
- 篠宮鞠絵(しのみや まりえ)
- 灰原朔夜(はいばら さくや)
- 灰原耀(はいばら よう)
- 灰原重人(はいばら しげと)
- 片桐省二(かたぎり しょうじ)
- 亞夜子(あやこ)
- 水無月小夜歌(みなづき さやか)
- 四方月宗也(よもつき そうや)
- 海夜(みや)
- 遠野椿(とおの つばき)
- 桐谷氷見子(きりみや ひみこ)
- 『零~月蝕の仮面~』の用語
- 霊子(れいし)
- フェイタルフレーム
- フィラメント
- フィルム
- 射影機(しゃえいき)
- ゴーストハンド
- 懐中電灯
- カセットテープ
- テープレコーダー
- 霊石ラジオ
- 霊石灯(れいせきとう)
- 朧月島(ろうげつとう)
- 月幽病(げつゆうびょう)
- 芽吹く
- 空身(うつせみ)
- 咲く
- 無苦の日(むくのひ)
- 月蝕の仮面(つきはみのかめん)
- 臘月神楽(ろうげつかぐら)
- 帰来迎(きらいごう)
- 月守歌(つきもりうた)
- 月守の巫女(つきもりのみこ)
- 月奏機(げっそうき)
- 零域(れいいき)
- 忌ノ宮(いみのみや)
- 霊子(れいし)
- 鬼灯人形(ほおずきにんぎょう)
- 『零~月蝕の仮面~』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「お母さんに頼まれてきた。 もう安心だ」
- 「鬼ごっこも結構面白かったな」
- 「お父さん!」
- 『零~月蝕の仮面~』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 遊び心満載の隠しコスチューム
- 亞夜子は『眞紅の蝶』「お化け屋敷モード」にゲスト出演
- 鬼灯人形を全部撮影すると強化レンズ「延」が入手可能に
- 物置の剥製は周回数によって鷲、孔雀に変化
- 『零~月蝕の仮面~』の主題歌・挿入歌
- テーマソング:天野月子『ゼロの調律』
- エンディングソング:天野月子『NOISE』