ベルセルクのゴッドハンド・使徒まとめ

『ベルセルク』とは、三浦建太郎による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ・映画などのメディアミックス作品である。
身の丈を超えるほどの剣を持って旅するガッツは、『使徒』という人ならざる存在を殺害して回っていた。それは、自身とその仲間を裏切ったグリフィス、そして仲間を喰った使徒へ復讐するためだった。
超常の力を持つのが『使徒』、そしてその王たる存在が『ゴッドハンド』である。

ガッツが最初に倒した使徒

『蝕』が終わった後、ガッツとキャスカの匂いを頼りに追跡してきた使徒。使徒になると豚のような姿となる。
『蝕』で仲間を失ったことにより激情に駆られるガッツと戦う。ガッツは戦闘を有利に運ぶが、ガッツの剣は人間以外を斬るように作られておらず、戦いの途中で折れてしまう。一気に劣勢となったガッツは、左手の義手に大砲が仕込まれていることを聞かされ、それを使徒に放つ。あまりの衝撃に吹き飛ばされたガッツは、その先でドラゴンを斬ることを想定して作られた剣『ドラゴンころし』を発見する。最後はそのドラゴンころしで両断されて死亡した。

ロシーヌ

『霧の谷』に住む使徒。蛾の使徒であり、3つの形態を持っている。一つは人間の顔をした形態、一つは人間と蛾が混ざったよう形態、一つは巨大な蛾の体に人間の上半身が生えた形態である。
巨大な蛾の姿になると、超音速で飛行し鋭い棘で突き刺して攻撃する。超音速で飛行する際にはそのスピードから衝撃波が生じる。
人間の子供を攫い、繭の中で使徒もどきに作り変えることができる。使徒もどきは普段は妖精のような姿をしているが、戦闘時には蜂のような姿になって襲いかかる。
『蝕』にも参加しており、空を飛び回る妖精のような姿が目撃されていた。

人間だった時には霧の谷の近くの村に住んでいた。霧の谷に妖精が住んでいると信じる少女であった。しかし、ロシーヌは心から妖精を信じていたのではなく、父親から暴力を振るわれる現実から逃避していただけだった。ロシーヌの母親は戦が起こった際に兵士から暴行を受けていた。その為、父親はロシーヌが本当に自分の子供か信じられず、暴力を振るうようになった。
ある晩に妖精がいると信じていた霧の谷に行くが、そこに妖精がいる訳もなかった。そこへ両親がロシーヌを連れ戻しにやってくる。母親は心からロシーヌを心配していたが、父親はロシーヌに罵声と暴力を浴びせる。そして両親は争い始め、それに絶望していたロシーヌはベヘリットを発動させ、両親を生贄に使徒となった。
その後、人間を攫って使徒もどきを生み出し、人間の頃に信じていた『妖精の谷』を実現させようとした。人間だった頃に妹のような存在だった『ジル』を霧の谷に連れて来ようとしていた。

霧の谷を訪れたガッツと戦う。ガッツにより、自身が作ってきた『妖精の谷』を焼かれ、巨大な蛾の姿となって戦う。
超音速飛行での刺突や衝撃波でガッツを苦しめるが、ガッツは棘を自身の頬から頬に貫通するように刺させて、その状態のまま義手の大砲を浴びせる。その後、ロシーヌはジルが火に呑まれようとするのを助けに行くが、その隙を狙っていたガッツに後ろから刺され、死亡した。

完璧な世界の卵

中央の卵のような使徒が完璧な世界の卵

『断罪の塔編』で登場した使徒。ベヘリットに足が生えたような使徒。触手を出すことができ、触手についた針で刺す事により、望むものに望む力を与えることができる。この力により、モズグズやその弟子を使徒もどきへと変えた。
グリフィスが受肉する為の重要人物である。

物心がついた頃から『聖地アルビオン』のゴミ捨て場で暮らしていた。それ故、自分の名前、両親が誰なのか、なぜゴミ捨て場にいるのかなど、何もわかっていなかった。その時にベヘリットを拾っている。
男は一度、他の人間の元へ姿を現したが、追いやられている。それ以降、穴を掘りそこで暮らすようになった。しかし、その穴に拷問で死亡した者の死体が捨てられるようになり、男は死体に押し潰されそうになる。意識が薄れる中で男はベヘリットを発動させてゴッドハンドを呼び出す。
男はゴッドハンドにより、自身がどのような存在か、世界とはどういうものか、を知る。そして自身が世界と全く関わりを持たずに死に行く存在だということを知る。そして男は『世界』を生贄に、ゴッドハンドに願いを叶えてもらう。その願いとは『完璧な世界の孵化』というものだった。その時、ベヘリットの姿の使徒となり、『完璧な世界の卵』と名乗る。

その後、幽界の者を呼び寄せる『生贄の烙印』を持つキャスカの来訪をきっかけに、異端審問官による魔女狩り、邪教徒の活性化、人間ならざる者の襲来、と大騒動となる。『完璧な世界の卵』はその騒ぎの中で、邪教徒を率いてた男、異端審問官のモズグスとその弟子に力を与え、『使徒もどき』にした。
しかし、断罪の塔に来ていた髑髏の騎士に発見され、剣で切りつけられる。命からがらで逃げた先で、今にも死にそうな幼魔(ガッツとキャスカの子供。キャスカが妊娠している時にフェムトと交わった為、人間ならざる者となった)を見つけた『完璧な世界の卵』は、幼魔を呑み込み、孵化した。
『完璧な世界の卵』と幼魔の命と引き換えに復活したのが、グリフィスである(これが1000年に一度起こるゴッドハンドの受肉、『模蝕』である)。

使徒もどき

モズグス

法王庁から派遣された異端審問官。聖書をいつでも携帯し、法衣と帽子を着用している。
熱心な宗教家で、毎晩1000回の頂礼(両手両足全てを地につけて礼拝すること)を欠かさない。そのせいで、顔が平たく変形した。また頂礼のせいで膝を悪くし、走ることができなくなっている。
異端の徒や邪教徒に対して一切の容赦がなく、磔刑や車輪轢きの刑を強制する。そのせいで『血の経典』という異名を持っている。一方で信者からは多くの信望を集める。
6人の弟子を持っており、モズグスが課した刑を処すのはこの弟子たちである。彼らは生まれ持って病に侵され、迫害を受けてきた者たちであり、モズグスに拾われた事から多大な恩を感じている。

断罪のトウにやってきたキャスカを『魔女』と断定し、刑罰に処そうとする。その中で『完璧な世界の卵』により使徒もどきとなり、ガッツと戦う事になる。モズグスは使徒もどきとなった事を、神の思し召しと思っている。
使徒もどきとなると、鱗のような羽根に身体中が覆われる。また、背中に生えた羽根を拳のように丸めて攻撃に使用する。ガッツはモズグスの攻撃を『使徒並み』、防御力を『使徒以上』と評した。口から炎を吐くこともできる。
ガッツを苦しめるが、胸の聖書の部分は羽根に覆われておらず、ガッツにそこを突かれて敗北した。

モズグスの弟子たち

モズグスの6人の弟子であり、拷問執行人。
先天性の病気により迫害を受けていたところを、モズグスによって救われた。それ故に、モズグスには忠誠を誓っている。
日光に当たると火ぶくれを起こす体質によりペストマスクをつけた男、車輪轢きの刑を執行する大男、長身の身体で鎖に鍬鋏がついたような武器を持つ大男、ペンチで目をくり抜く小柄な男、『二児』と呼ばれる鋸を持った二人の男、がいる。
『完璧な世界の卵』により使徒もどきとなり、背中から翼を生やす。
キャスカを処刑しようとするが、ガッツと、なりゆきでガッツと行動を共にすることになったイシドロ・ジェロームに敗北した。

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