ベルセルクのゴッドハンド・使徒まとめ

『ベルセルク』とは、三浦建太郎による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ・映画などのメディアミックス作品である。
身の丈を超えるほどの剣を持って旅するガッツは、『使徒』という人ならざる存在を殺害して回っていた。それは、自身とその仲間を裏切ったグリフィス、そして仲間を喰った使徒へ復讐するためだった。
超常の力を持つのが『使徒』、そしてその王たる存在が『ゴッドハンド』である。

『新生 鷹の団』の幹部の一人。使徒となると、一つ眼で巨大な角を持った四足獣の背中から人が生えたような容姿になる。巨大の角を弓として使い、尻尾の毛を矢として射出する。この矢が命中すると、内部から外部に向かって枝分かれして、内部から破壊される。人間の姿でも弓の腕前は凄まじく、複数の矢を同時にはなって正確に敵を射抜く。
『新生 鷹の団」では弓を使う使徒を率いている。
元狩人であり、よく一人で行動している。その時は、弦楽器を弾いている時もある。

グルンベルド

『新生 鷹の団』の幹部の一人。使徒となると、無数の鋼玉の結晶を体から生やした火竜となり、口から炎を吐く。鋼玉で覆われた外皮は凄まじい強度を誇り、生半可な攻撃では傷さえもつけることができない。ガッツは『ドラゴンころし』でも傷をつけることができず、『狂戦士の甲冑(装着すると痛覚が麻痺し、限界を超えて力を引き出す呪物)』を装備してやっとダメージを与えることができた。その時、グルンベルドも自身の身体に傷をつける者がいたことに驚いていた。
人間の姿の時は、北方民族の特徴である真紅の髪に、2mを超える巨躯を持つ。巨大な戦鎚と、大砲と刃が仕込まれた大楯を武器に戦う。グルンベルドの攻撃を受けたガッツは、人間の姿でありながら使徒並みの破壊力を持つと称した。
『新生 鷹の団』では、体格の良い使徒たちを集めた巨人兵部隊を指揮している。
グルンベルドは『チューダー帝国』の北にある小国に生まれた。チューダーの侵攻を僅か3000という兵力で10年間もの間、食い止めた。その偉業から他国に名を馳せていた。死亡したという噂が流れていたが、『新生 鷹の団』の一員として姿を現した。

グリフィスの命令により、魔女フローラの殺害しに『霊樹の森』へ現れた。そこでガッツの一行と鉢合わせ、グリフィスに弓を引くガッツに勝負を挑んだ。グルンベルドは既に慢心疲労だったガッツを圧倒するが(ガッツはトロールの巣でゴッドハンドのスランと戦っていた)、『狂戦士の甲冑』を着たガッツに反撃を受け、ドラゴンの姿となる。グルンベルドもガッツに強烈な攻撃を加えるが、痛覚を失くし狂戦士となったガッツは止まらず、ダメージを受ける。その後も先頭を続けようとするが、魔女フローラの邪魔が入り、ガッツたちを取り逃がした。

使徒となった経緯

グルンベルドの詳細な過去は、小説『炎竜の騎士』で語られた。
グルンベルドはグラント大公国の没落貴族・アールクヴィスト家の子として生を受けた。グルンベルドの本名は『グルンベルド・アールクヴィス』である。グルンベルドが10代の時、チューダーからの侵攻を受け両親は死亡してしまう。チューダーの捕虜となったグルンベルドは、それから4年もの間、虐待と転向を受け続けた。この時にグルンベルドはベヘリットと巡り合った。
その後、グラント大公軍により助け出されたグルンベルドは、最前線に立ってグラント大公国を守り続けた。グルンベルドは寡兵でチューダーの侵攻を防ぎ、武勇と名声を得る。しかし、その事にグルンベルドの親友であり、大公の末子であるエドヴァルドが嫉妬を覚えてしまう。その後、チューダーの本格的な侵攻が始まると、大公は国を売る事を決め、エドヴァルドにグルンベルドを裏切るように差し向けた。エドヴァルドはグルンベルドを裏切り、グルンベルドの身内であったシグルとベネディクトに瀕死の重傷を負わせる。それに絶望したグルンベルドは、助かる見込みがなかったシグルとベネディクトを生贄にベヘリットを発動させる(シグルとベネディクトも生贄になる事を望んだ)。
その後、使徒となったグルンベルドはエドヴァルドを喰らい、大公を殺害した。

ロクス

先頭にいるのがロクス

『新生 鷹の団』の幹部の一人。馬と一緒に変化し、金属でできた半人半馬の使徒となる。とてつもない長さの両刃のランスを武器に戦う。『新生 鷹の団』では、ランスを使う使徒を集めた戦魔槍騎兵隊の隊長となっている。
受肉した後、ゾッドと二人でクシャーン帝国と戦うグリフィスの元に馳せ参じ、忠誠を誓ってそのまま『新生 鷹の団』へ入団した。
人間たちの間では『月光の騎士』として名を馳せている。その二つ名のとおり、三日月を模した兜を装着している。

『鷹の団』の団員だったリッケルトは、再会したグリフィスに『新生 鷹の団』へ誘われる。しかし、リッケルトはグリフィスを拒絶し、ビンタを食らわせた。グリフィスに忠誠を誓っているロクスは、リッケルトに対する怒りを隠せないでいた。

夜魔(ラクシャス)

使徒となったラクシャス

普段の姿

常に黒い布を纏って仮面を付けている。使徒の姿となっても大きさが変わるくらいで、普段の姿とあまり大差がない。
暗殺を生業としている『バーキラカ一族』から、何らかの理由で追放されている。『夜魔』とも呼ばれている。クシャーンと戦うグリフィスの元に突如現れた。グリフィスの事を「美しい」と称したラクシャスは「いつかあんたの首を切り落として私のものにする。その時まであんたに傷はつけさせない」と言い、クシャーンと戦った。それ以降、グリフィスと行動を共にしている。

グリフィスから『新生 鷹の団』への勧誘を受けるも、それを拒否したリッケルトを暗殺しようとした。しかし、その場に居合わせたバーキラカ一族の邪魔が入り、暗殺に失敗する。そのまま一同と戦うが、他にもリッケルトに協力する者が現れ、リッケルトを取り逃がす。この時、いつも着用している三つ眼の面を割られ、悲しんでいた。

ボルコフ

『新生 鷹の団』の一員。ロクスが率いる『戦魔槍騎兵隊』に所属している。
巨大な四足獣であり、クシャーン大国に攻め入った時には、その巨躯を活かしてクシャーンの兵隊である『鬼兵』の群れに突進し、門を打ち破った。
『蝕』にも参加しており、フェムト(グリフィス)がキャスカに暴行を働いていた時、ガッツの左腕を噛んで抑えていたのがボルコフである。

クシャーン帝国の使徒

ガニシュカ

使徒の姿のガニシュカ

人間の姿

『恐帝』と呼ばれるクシャーン帝国の大帝。使徒でありながら、その王たる存在であるグリフィスに弓を引く。
実体を持たない雷雲の使徒であり、強大な力を持つ。実体がないので、物理的な攻撃を全く受け付けない。ガニシュカと戦ったゾッドは果敢に突進を繰り返すも、ガニシュカにダメージを与えることができないでいた。
後にグリフィスの力を超えるべく、人造のベヘリットとされる『魔子宮』に入って再転生をし、『終わりの魔獣』となった。その後、髑髏の騎士が持つ『喚び水の剣(幽界への扉を開く剣)』で斬られた事で、現世と幽界が同化した『幻造世界』が生まれた。

陰謀が渦巻く王宮の中で、生き延びるために暴虐の限りを尽くした。自身が生き延びるために肉親さえも殺害している。その結果、世界最大の『クシャーン帝国』を築き上げた。天下を手に入れる事に執着しているが、実は心の平穏を望んでいる。しかし『クシャーン大帝』であるガニシュカに平穏が訪れるはずもなく、世界に絶望している。
帝国を築き上げた後、息子に命を狙われ、命の危機に際してベヘリットを発動させた。そして息子の命を生贄に使徒へと転生した。

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@shuichi

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