ベルセルクのゴッドハンド・使徒まとめ
『ベルセルク』とは、三浦建太郎による漫画作品、及びそれを原作としたアニメ・映画などのメディアミックス作品である。
身の丈を超えるほどの剣を持って旅するガッツは、『使徒』という人ならざる存在を殺害して回っていた。それは、自身とその仲間を裏切ったグリフィス、そして仲間を喰った使徒へ復讐するためだった。
超常の力を持つのが『使徒』、そしてその王たる存在が『ゴッドハンド』である。
『新生 鷹の団』との戦い
グリフィスが受肉を果たした後、「グリフィスの元へ馳せ参じる」という使徒として使命を感じていたが、天下を制するという欲望が勝り、グリフィスと敵対することになる。
使徒を生きたまま繋ぎ合わせて羊水で満たした『魔子宮(人口のベヘリット。転生器)』を使って幼獣兵団を創り出し、『新生 鷹の団』と戦を行う。実体を持たない使徒であるガニシュカは、単身でゾッドが率いていた一団を蹴散らした。しかし、その場に居合わせたガッツとゾッドが共闘したことにより、ガッツの『斬魔刀(人ならざる者に特化した剣)』に額を貫かれ、退却する。その後、グリフィスと顔を合わせた際には、グリフィスとの格の違いを知り、その力を超えるべく『魔子宮』へと身を投じた。その結果、『末神』『魔界そのもの』と称される『終わりの魔獣』となった。
『幻造世界』の誕生
天に届くほどの体で、隕石を降らし、体から魔獣を生むガニシュカは、正に『終わりの魔獣』と呼ぶにふさわしい姿だった。
自我を失い、ただ破壊を続ける存在となったガニシュカの元に、フェムトが現れる。フェムトが手をかざすと、空間を切り裂いて髑髏の騎士が現れる。髑髏の騎士は『喚び水の剣』でフェムトに斬りかかるが、フェムトは空間を歪めた。その結果ガニシュカが両断された。世界の理を終わらせる存在である『終わりの魔獣』が、幽界への扉を繋げる『喚び水の剣』で斬られたことにより、現世と幽界が同化した『幻造世界』が誕生した。
ガッツに組する使徒
髑髏の騎士
ゴッドハンドと1000年に渡って戦っている髑髏の騎士。自身のことを『5人の御使いに仇成す者』と称している。髑髏を模した鎧を身に纏い、髑髏の馬に乗る。剣と盾には薔薇があしらわれている。
ガッツやキャスカ達を度々救っている。ガッツが鷹の団に所属していた時に出会った。
各地でベヘリットを集めていた。そのベヘリットを体内で練り上げ、幽界への扉を開くことができる『喚び水の剣』を作り出した。これはゴッドハンドを倒すための切り札とされている。『喚び水の剣』で空間を切り裂いて移動することにより、ワープすることが可能になる。
この剣で使徒をはるかに超える力を得たガニシュカを斬った事により、現世と幽界が同化した『幻造世界』が生まれた。
ゾッドとは互いに好敵手と認め合っている。シールケの師匠である魔女・フローラとは旧地の知り合いで、グリフィスがフローラの元に刺客を放った際には彼女のために戦い、その最後を見届けた。その際、髑髏の騎士が『狂戦士の甲冑』の持ち主だということが明らかになった。
明言はされていないが、『覇王 ガイゼリック』が髑髏の騎士の正体だと噂されている。
ガイゼリックは1000年前に存在した大陸を統べた伝説の王である。その詳細は明らかになっていないが、髑髏の兜をつけていたとされている。
『ドクロの王様』としておとぎ話も伝わっている。そのおとぎ話では、『魔王』『死を駆る王』と呼ばれる程、暴虐の限りを尽くした。そんなガイゼリックをある賢者が諌めるが、それに怒ったガイゼリックは賢者を幽閉してしまう。そして、その賢者の願いに応じて天使が舞い降り、ガイゼリックを討ち滅ぼした(この『天使』はゴッドハンドだと思われる)。
『髑髏の兜』『1000年前の王(髑髏の騎士は1000年間ゴッドハンドと戦っている)』という事がガイぜリックと共通している。
ミッドランド王家はガイゼリックの唯一の末裔とされている。
『蝕』への乱入、霊樹の森での戦い、『幻造世界』の創成
『蝕』が開かれた時に姿を現わす。その襲来はその襲来はゾッドに予見されており、待ち伏せをされていた。髑髏の騎士はゾッドを倒し、『蝕』に乱入する。そしてボイドに斬りかかる。そして唯一生き残っていたガッツとキャスカを抱え、『蝕』を脱出する。
その後、ガッツに『生贄の烙印』がどういうものか説明し、姿を消した。
ガッツがトロールの巣でゴッドハンドのスランと相対した時には、そこに割って入ってガッツを助けた。
シールケの師匠である魔女・フローラとは旧知の知り合いであり、その最後を見届けるために刺客としてやってきたゾッドたちと戦った。その時、疲労困憊で動く事ができなかったガッツに『狂戦士の甲冑』が当たられるが、それが髑髏の騎士が生前に使っていたものだと明らかになった。
グリフィスがガニシュカと戦っている時も割って入ったが、グリフィスに利用されてしまう。
『終わりの魔獣』となったガニシュカの前にフェムトが姿を現す。そこに『喚び水の剣』で次元を切り裂き、髑髏の騎士が突如姿を現す。そして『喚び水の剣』でフェムトに攻撃を仕掛けるが、フェムトが空間を歪めた為、ガニシュカが両断された。使途を超える力を持ったガニシュカが『喚び水の剣』で斬られた事により、現世と幽界が同化し『幻造世界』が生まれた。
その他の使徒
盗賊団首領
手足がある巨大な蛇の使徒。『コカ城』という城を根城にして、城主に人間を用意させていた。三日月斧を武器に戦う。
使徒を殺して回っていたガッツと遭遇し、戦うことになった。大砲を受けてドラゴンころしで胴を両断され、頭部に大量の弓矢を撃たれて敗北した。
『蝕』にも参加しており、『蝕』が始まる前に人間に目撃されている。
伯爵
地方領主という権力を駆使し、人間を喰らう浅ましい性格をしている。しかし、その一方で娘であるテレジアを大切に思っている。
巡礼者を異端査問委員会にかけ、そんな事実はなくとも邪教徒として処刑し、その肉を喰っていた。
巨大なナメクジのような使徒。体の一部を人間に寄生させ、使徒もどきとして使役することができる。
『蝕』にも参加しており、『鷹の団』の一員であるピピンの両断された上半身を持ち上げて笑っていた。
かつては民の為を思って動く優れた領主だった。しかしある日、最愛の妻が怪しげな神の像を前に、複数の男と絡み合っている場面に遭遇する。それに激昂した伯爵は剣でその男たちを殺害した。しかし、最愛の妻だけは殺すことができなかった。妻はそんな伯爵を見て、元から伯爵が自身を殺せない事を見透かしていたのかのように笑った。その笑みを見た伯爵は絶望し、手元にあったベヘリットが発動する。そして伯爵は妻を生贄に使徒となった。
流れ着いたガッツと戦うことになった。ガッツと死闘を繰り広げるが、そこに居合わせたテレジアをガッツは人質に取り、その隙を突かれて致命傷を負う。そこで勝負がついたかに思えたが、伯爵は執念で再びゴッドハンドを呼び出す。そしてテレジアを生贄にもう一度転生しようとするが、娘の姿を見て人間としての誇りを取り戻した。それにより娘を生贄にする事を辞め、虚無の中に消えていった。
ワイアルド
ミッドランド王国が抱える『黒犬騎士団』の団長。『黒犬騎士団』は囚人を集めて結成された騎士団であり、国内でも忌諱される存在であった。幽閉されていたグリフィスを『鷹の団』が救い出した時、刺客として放たれた。
使徒になると、巨大な猿のような体から、人間の上半身が生えた姿となる。人間の姿の時は、獣の皮を被り、棍棒を手に戦う。
人を殺すことを躊躇うどころか、殺人を楽しむ残虐な性格をしている。『鷹の団』を追撃する中で、通りがかった村の女性を陵辱し、その後殺害して槍に刺して楽しんでいた。『エンジョイ&エキサイティング』をモットーとし、団員にもそれを強制している。
逃走していた鷹の団に追いつき、戦闘を始める。
その戦闘力は凄まじく、人間の体でありながら、ガッツの一撃を歯で受け止めた。団員を失うも、それを気にすることなく、使徒となって鷹の団を圧倒した。そしてガッツの恋人であるキャスカに目をつけ、戦いの最中でありながらキャスカの甲冑と服を破り捨て陵辱しようとした。しかし、人間の部分が弱点と気づいたガッツにより致命傷を負わされる。そこでワイアルドはグリフィスを人質にとり、グリフィスにベヘリットを発動させる事でその場を凌ごうとするが、その時ベヘリットはグリフィスの手になかった。
逆上したワイアルドはグリフィスを殺そうとするが、そこにゾッドが飛来し、ワイアルドを殺害した。
死亡した後は、小柄な老人となっていた。
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目次 - Contents
- 『ベルセルク』の概要
- 使徒とは
- ゴッドハンド
- フェムト
- ゴッドハンドとなった経緯
- 現世への受肉
- ボイド
- スラン
- ユービック
- コンラッド
- 新生鷹の団の使徒
- ゾッド
- グリフィス・ガッツとの出会い
- グリフィスとの再会、ガニシュカとの戦い
- アーヴァイン
- グルンベルド
- 使徒となった経緯
- ロクス
- 夜魔(ラクシャス)
- ボルコフ
- クシャーン帝国の使徒
- ガニシュカ
- 『新生 鷹の団』との戦い
- 『幻造世界』の誕生
- ガッツに組する使徒
- 髑髏の騎士
- 『蝕』への乱入、霊樹の森での戦い、『幻造世界』の創成
- その他の使徒
- 盗賊団首領
- 伯爵
- ワイアルド
- ガッツが最初に倒した使徒
- ロシーヌ
- 完璧な世界の卵
- 使徒もどき
- モズグス
- モズグスの弟子たち