ゾンビランドサガ(ゾンサガ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゾンビランドサガ』とは、2018年に放送されたオリジナルアニメーション作品。「MAPPA」「エイベックス・ピクチャーズ」「Cygames」の共同企画で製作された。放送前に物語に関する情報を伏せ、第一話でゾンビ物でありながらアイドル物でもあったことが発覚し大きな話題となった。各種2018年の人気アニメランキングで1位を獲得。アイドルを目指していた「源さくら」は、トラックに轢かれて死亡しゾンビになってしまう。そして「巽幸太郎」と出会い、何故かアイドルを目指す事になってしまう。

ストーリー・セッティング

MAPPAの大塚学は、本作はストーリー構成に一番苦労したと語る。
声をかけたシナリオライターは皆ゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロに強いリスペクトがあり、シリアス路線になってしまう。
そこで『賭ケグルイ』『シドニアの騎士』などで脚本家をした「村越繁」ならばコメディもかけるだろうと、村越を起用。
そしてフランシュシュのメンバーはそれぞれ生きた時代が異なり、何らかの伝説を持っているという設定が作られた。
一人ずつ自我を取り戻していく事も考えていたが、それでは話がなかなか進まないためたえ以外のメンバーが一気に自我を目覚めさせることになった。

劇中歌について

本作の音楽は『NARUTO -ナルト-』や『プリキュア』シリーズで活躍する「高梨康治」を起用。
理由は高梨がデスメタルが好きであることと、ロックな部分と可愛い部分のバランスに優れているということから。
物語と楽曲をリンクさせ、ただライブシーンをやるよりもメッセージ性を出している。

プロモーション

本作は秘密主義を徹底し、製作発表からアニメ放送までストーリーに関する情報を伏せていた。
PVも本格的なゾンビホラーテイストで製作され、アイドル物であることを発表していなかった。
東京で行われた試写会では観客に秘密保持誓約書の提出要請し、観客から情報が漏れないように徹底。
これらは事前にアイドル物であると分かると視聴者が限定されてしまうためと、視聴者を驚かせる目的であった。
その結果、第一話放送後には意外な展開だったと話題を呼び、ツイッターでは度々トレンドにランクインし、2018年に放送されたアニメの中で一番面白かったとの声も多い。

キャスティング

巽幸太郎役の「宮野真守」は、音響スタッフの提案で決定。
収録時の演技方法は宮野に任せているがアドリブはない。
しかし幸太郎が非常に個性的なキャラクターであることと宮野本人が同じく個性的であるため、二人のキャラクター像が一致しており視聴者からは「ただの宮野真守」と呼ばれていた。

フランシュシュのメンバーは、たえ役の「三石琴乃」以外はオーディションで選ばれた。
それぞれ個性が強かったため声がイメージし易く、さくら以外はスムーズに決まる。
さくらのオーディションだけが難航し、最終的に「本渡楓」に決まる。
本渡は名古屋出身であるため方言を使った演技をしたことがなく、はじめは台本に書かれた唐津弁を見て不安になった。
しかし丁寧な方言指導を受け、方言の楽しさや可愛さなどを味わったとイベントで語っている。

山田たえ役の「三石琴乃」と、ゾンビ犬ロメロ役の「高戸靖広」は境監督の指名で起用された。
理由は台詞がないキャラクターだからこそ演技力があり、多様な引き出しを持つ表現が出来るベテラン声優が良いと考えたため。
三石の名前は2話までは声優が「?」表記で伏せられていたが、3話のエンディングクレジットで初めて公開され、予想外の声優にファンをざわつかせた。
三石はたえを演じるにあたり、外国のゾンビ映画を意識したと語る。
高戸はロメロを演じるにあたり、「へっへっへ」と言った方がいいのか「がうがう」と言った方がいいのか、考えずに自分の本能に任せた方が良いのか事前に考えるが、現場では雰囲気が全く変わるため、本能と直感で演技し何も考えない方がロメロらしいと語っている。

サブキャラクター警察官A役の「吉野裕行」は早い段階から起用が決定していた。
第2話で警官Aがラッパーとラップするシーンについては、元々は台本にラップするとは書いておらず吉野がアドリブで入れた物が採用されたと、サキ役の田野アサミは語る。
またラッパー役の一人「木村昴」はプロラッパーでもあり、音楽プロジェクト「ヒプノシスマイク」でもラップしており、ラップが上手い声優として有名。

作品の反響

第一話放送時からツイッターなどのSNSでの反響は大きく、最終話放送後は『ゾンビランドサガ』のワードを含んだツイートが17万件越えをし、ツイッターのトレンドランキング1位を獲得。
KADOKAWAのアニメプロデューサーの田中翔は、2018年に流行ったアニメはゾンビランドサガであると発言。
ニコニコ動画でおこわなれた「ネットユーザーが本気で選ぶ!アニメ総選挙2018年間大賞」で1位を獲得。
男性及び10代~40代からの支持は全て1位で、2位の『SSSS.GRIDMAN』が8.98%だったのに対し、本作は13.33%と差をつけた。
同じくニコニコ動画でおこなわれた2018年10~12月に放送されたアニメ限定の「ネットユーザーが本気で選ぶ!アニメ総選挙2018秋」でも1位を獲得。
都道府県別の支持率では佐賀県が53.83%と圧倒的に支持が高い。
さらに雑誌『アニメージュ』『アニメディア』『ニュータイプ』や、アニメ総合サイト『アキバ総研』『アニメ!アニメ!』で行われた2018年のアニメランキングでも全て1位を獲った。

佐賀県での影響

本作は佐賀県とのコラボ商品が発売されたり、コラボイベントが盛んに行われている。
和菓子「さが錦」を作る村岡屋では本作とのコラボパッケージを販売。当初の見込みの1.5倍の売り上げがあり大盛況。
5話に登場した、佐賀県伊万里市に本店がある「ドライブイン鳥」は放送後からファンによる聖地巡礼で来客が増加。
TVQ九州テレビでは特集番組『ゾンビランドサガ聖地巡礼ツアー~私たち、生きたい、行きたい!SAGA~』を放送。さくら役の本渡楓がナレーションを担当した。
他にも、小城市の竹下製菓は「ブラックモンブラン クランチチョコレートバー」と本作のコラボ、唐津市の萬坊は「イカスミサイダー」と本作のコラボ、萬坊は「萬坊いかしゅうまい 」と本作のコラボを実現。

イベント

2018年5月27日におこわなれた「第34回鹿島ガタリンピック」では、フランシュシュのTシャツを着て本作の声優が参加。
干潟を走る「25M自由ガタ」では河瀬と衣川が参加、潟の上の細長い板の上を自転車で走る「ガタチャリ」に田中が参加し、田中は二位を獲得。
本作放送前の事であり、声優たちの参加とアニメの関連性は伏せられていたが、田中の入賞はツイッターで拡散され話題になった。

2018年10月20におこわなれた「さが維新まつり」では、本渡・河瀬・衣川によるトークイベントを開催。
山口祥義佐賀県知事がサプライズ登場し、フランシュシュを「佐賀県PR大使」に任命。

2018年11月3日におこなわれた「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」では、「時にはなぜか『ゾンビランドサガ』inバルーンフェスタ2018」が開催。
イベントには本渡と田中が出演した。

2018年11月17日におこなわれた「Cygames Presents 伊万里湾大花火2018」では、本渡と河瀬が出演。

2018年12月15日におこわれた「CygamesFes2018」では、「ゾンビランドサガ~フランシュシュといっしょ~」が開催。
POテーマ「徒花ネクロマンシー」EDテーマ「光へ」を披露した。
メンバーは三石以外のフランシュシュメンバーが登場した。

2019年3月17日には、声優によるライブイベント「ゾンビランドサガLIVE~フランシュシュみんなでおらぼう!~」が開催。
応募が殺到したためライブビューイングが実施された。

『ゾンビランドサガ』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):フランシュシュ「徒花ネクロマンシー」

作詞:古屋真
作曲・編曲:加藤裕介
歌:フランシュシュ【源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)】

www.amazon.co.jp

ED(エンディング):フランシュシュ「光へ」

作詞:古屋真
作曲・編曲:山下洋介
歌:フランシュシュ【源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)】

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