ゾンビランドサガ(ゾンサガ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゾンビランドサガ』とは、2018年に放送されたオリジナルアニメーション作品。「MAPPA」「エイベックス・ピクチャーズ」「Cygames」の共同企画で製作された。放送前に物語に関する情報を伏せ、第一話でゾンビ物でありながらアイドル物でもあったことが発覚し大きな話題となった。各種2018年の人気アニメランキングで1位を獲得。アイドルを目指していた「源さくら」は、トラックに轢かれて死亡しゾンビになってしまう。そして「巽幸太郎」と出会い、何故かアイドルを目指す事になってしまう。

ゆうぎりのビンタ

記憶を失くしたさくらにビンタをかますゆうぎり。

たえとは違い歌えるキャラクターでありながら、メイン曲がなかったゆうぎり。
ストーリーの中でも死因や過去が描かれず、謎の多い人物である。
そんなゆうぎりの鉄板シーンはビンタ。
ゾンビがアイドルをやる事に悩んでいたさくらが自力で「ゾンビだって頑張ればきっと出来る」と答えを見つけ出すが、その瞬間ゆうぎりがビンタをかます。
そして「ゾンビだって、頑張ればきっと…諦めなければきっとできるでありんす!」と叱咤激励する。
さくらは今自分もそう言い掛けたのにと呆然とするが、サキたちはゆうぎりの言う通りだとさくらに言う。
また、さくらに記憶が戻ったことでフランシュシュを辞めたいと言い出し、人知れず悩んでいた幸太郎の元にゆうぎりが現れる。
やはり幸太郎は自分で答えを見つけ出していたが、それを口にしている途中でゆうぎりにビンタされ、今言おうとしていた言葉で叱咤激励される。
これらの行動はわざとやっているのか、話を聞いていない天然な行動なのか定かでは無い。
こういった流れから、話の流れをぶった切り良い所を持って行くビンタはゆうぎりの鉄板ギャグとなった。
しかし、記憶を失くしたさくらがたえにきつく当たった際には、前後の台詞関係なく本気のビンタが飛んだ。

破天荒すぎる幸太郎

「~じゃないんかーい!」とよく凄む。

本作の中で一番視聴者の記憶に残る人物を聞いたら幸太郎であると答える人は多いのではないだろうか。
第一話ではゾンビホラーな展開をぶち壊し、強引にギャグ展開に持っていたのが幸太郎であった。
幸太郎の言動は破天荒そのもので、掴み所がなく、何を考えているのか全然分からない。
さくらは幸太郎の圧に押され、流されるようにアイドルをすることになっていく。
しかし幸太郎はただ破天荒なだけではなく、裏では営業活動をし、メンバーが一般人と接触した時も影で見守っているなど頼れる男でもある。
さらには作曲をするシーンがあったり、フランシュシュにメイクを施し生前の姿にさせたり、ボイスパーカッションをしたりなど非常に多才。
鹿島ガタリンピックでは、干潟の上に置いた板の上を自転車で走る「ガタチャリ」に参加し、失敗して泥まみれになってしまえというメンバーの願いも虚しく、危なげもなく見事にゴールまで走りきった。

ピアノで作曲するシーン。

ハリウッド直伝のメイク技術を持つ。

回収されてない伏線と明かされてない謎

学校で生前のさくらと接触があった幸太郎。彼は「乾(いぬい)」と呼ばれていたが、現在は「巽(たつみ)」と名乗っており、十二支の「辰巳(たつ・み)」「戌亥(いぬ・い)」と掛かっているのではという声もある。

本作には作中で明かされてない謎、回収されてない伏線がいくつかある。
そもそもゾンビとは何なのか、どうやってゾンビになったのかなどゾンビに纏わる謎。
そしてたえとゆうぎりの死因と過去。
幸太郎が通っていたバーのマスターは一体誰なのか。
マスターはゆうぎりの話をしていたが、ゆうぎりとはどのような関係なのか。
幸太郎の記憶の中で、学校で生前のさくらに「乾(いぬい)君」と呼ばれる幸太郎。
何故ゾンビがアイドルをするのか。何故佐賀を救うのか。
まだ分からない事がいくつもある。
それらは語られないまま最終回を迎えてしまったため、二期や劇場版などの続編があるのではないかと囁かれている。

幸太郎が通うバーのマスター。ゆうぎりと何らかの関係があり、ゾンビについて何か知っている模様。

『ゾンビランドサガ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

聖地巡礼

フランシュシュと幸太郎が住む洋館。

本作は事前に佐賀を綿密にロケハンしている。
そのため本作の中に出てくる「鯱の門」「シーボルトの湯」「ドライブイン鳥」「唐津市ふるさと会館アルピノ」「GEILS」「656広場」などの建物やお店、さらには道なども佐賀に実在する所が殆どである。
地元では有名な場所などが映り込むため、地元民には見ていて楽しく、ファンは聖地巡礼のし甲斐があるものとなっている。

アニメの鯱の門。

実際の鯱の門。

「鯱の門」は第二話のライブ会場として使用された。
フランシュシュが出演した「鯱の門ふれあいコンサート」は実際に鯱の門で行われているコンサートでもある。

アニメのシーボルトの湯。

実際のシーボルトの湯。

シーボルトの湯は第四話で登場。
幸太郎の目を盗んでフランシュシュが温泉地の周辺を観光した。

企画が出来るまで

放送の4年前、『神撃のバハムート GENESIS』の「リタ」というゾンビの少女のキャラクターが可愛かったことから、Cygamesの竹中信広がゾンビアイドルアニメを作ることを提案。
それをMAPPAの大塚学に話した事で、「アイドルゾンビ」という仮タイトルで本プロジェクトが開始。
しかしCygamesの社内稟議になかなか通らなかった。
その頃Cygames社長・渡邊耕一の出身地である佐賀県を題材にしたアニメの依頼があり、本プロジェクトの舞台を佐賀にすることになった。
佐賀でのロケハンをするうちに一般的なアイドル作品から離れて行き、タイトルを「ゾンビランドサガ」に変更。
佐賀県側も佐賀の自虐ネタなどは気にせず、良いPRになると佐賀県の協力を得て、企画は進んでいった。

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