ゾンビランドサガ(ゾンサガ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ゾンビランドサガ』とは、2018年に放送されたオリジナルアニメーション作品。「MAPPA」「エイベックス・ピクチャーズ」「Cygames」の共同企画で製作された。放送前に物語に関する情報を伏せ、第一話でゾンビ物でありながらアイドル物でもあったことが発覚し大きな話題となった。各種2018年の人気アニメランキングで1位を獲得。アイドルを目指していた「源さくら」は、トラックに轢かれて死亡しゾンビになってしまう。そして「巽幸太郎」と出会い、何故かアイドルを目指す事になってしまう。

作中で「九州最大の野外ロックイベント」と言われている架空のイベント。通称サガロック。
佐賀県の「嘉瀬川河川敷」で開催されているという設定。
フランシュシュは新人枠としてエントリーし、落雷に見舞われるも大成功を収めた。
ライブには特別出演として、生前の愛が入っていたグループ「アイアンフリル」も出演。

唐津市ふるさと会館アルピノ

佐賀県唐津市に実際に存在する物産館。
アイアンフリル在籍中であった生前の愛は、初の佐賀公演をこのステージで行った。
フランシュシュは初の単独ライブをこのステージで開催。
当日は爆弾低気圧によって佐賀では観測史上最大の大雪に見舞われ、ライブ中に降雪による雪の重みでステージの屋根が崩落しステージが半壊してしまう。
しかしそれでもフランシュシュは歌い続け、ライブは大成功した。
ライブの一部始終は、実際に存在するインターネット放送サービス「AbemaTV」で配信されたという設定になっている。

『ゾンビランドサガ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

開始早々主人公が死んでゾンビとなってしまうという展開で話題になった第1話

幸太郎は、ゾンビアイドルで風前の灯となった佐賀を救おうとする。

本作は宣伝の段階でストーリーに関する情報を隠していたため、第一話は「何アニメなのか」と話題になった。

一話冒頭、主人公さくらは憧れのアイドルになるために、アイドルオーディションの封筒を持ち、未来への希望たっぷりに元気良く家を出た。
しかし家を飛び出した瞬間にトラックに撥ねられて死んでしまう。
アイドルアニメなのかと思わせておいて、開始早々の流れるような死に様に、視聴者は度肝を抜かれた。
ちなみに放送開始からさくらが死亡するまでの時間は1分14秒。

さくらが目覚めると夜で、どこかの洋館の中に横たわっていた。
何故自分がこんな所にいるのかわからず、洋館の中をさくらが彷徨っていると、突如ゾンビの少女達が現れてさくらに襲い掛かる。
恐怖したさくらは必死の思いで洋館を飛び出し、助けを求めに行く。
すると夜回り中の警官Aに出会い、さくらの身に起こった事を説明しようとする。
しかし警官Aはさくらの顔を見ると怯え出し銃を向けた。
さくらは警官Aの行動に驚き、ふとカーブミラーで自分の姿を見ると、青白い目もとの窪んだ顔が映っていた。
さくらはゾンビになっていたのである。
警官Aはさくらに発砲し、弾丸は胸に命中してさくらはその場に倒れる。
しかし痛いわけでもなく血も出なかった。
すると突如現れたサングラスをかけた青年「巽幸太郎」が、警官Aを殴って気絶させさくらを元居た洋館に連れて行く。
そこでさくらは唐突にゾンビアイドルになるように言われるのであった。
前半パートは本格ゾンビ物のような展開であったが、幸太郎の登場から突然ギャグ色の強い展開になっていく。
そして幸太郎の圧に気圧されたさくらは、自分を襲ってきた6人のゾンビ少女たちと共にアイドルをやらなければならなくなってしまうのであった。

幸太郎はさくらたちを手始めにメタルライブの会場に連れて行き、何の打ち合わせもレッスンも無い状態でステージに立たせる。
さくらはどうして良いか分からずにどうにかその場を乗り切ろうとするが、観客達の目は厳しい。
すると6人のゾンビの中でも特に行動が突飛なたえが観客にダイブしてしまい、それを皮切りに他のゾンビ少女たちも各々思うがまま行動を始めてしまう。
しかしメタルライブであったためか、その行動は「粋」と受け取られ観客は盛り上がる。
さくらはその流れに乗って出来うる限りのデスボイスで叫び、ライブは盛り上がりを見せた。
だが最終的にはしっちゃかめっちゃかになってしまった。
翌日、ライブでの刺激のためか6人のゾンビの内5人(愛・純子・サキ・リリィ・ゆうぎり)に自我が芽生えた。
残りの一人たえだけは自我のないままであった。
さくらはこのメンバー達とこれから一緒にアイドル活動をしていくことになるのであった。

第2話のラップシーン

ラップシーンの公式動画。

第二話、自我が目覚めた5人は現在の状況を受け入れたり受け入れられなかったりしていた。
比較的状況を受け入れていたのはサキ・ゆうぎり・リリィ、受け入れられていなかったのは愛・純子であった。
サキは志半ばで死んでしまったこととたまごっちがない事でふてくされており、最初に自我を目覚めさせたさくらに対してあたりが強かった。
さくらはこれから上手くやっていけるのか不安に思っていた。
夜になると愛と純子は洋館からの脱走を計り、たまたま居合わせたさくらは二人に付いて行き「町に出るのは危ない」と説得をする。
しかし二人はまだ自分がゾンビであると言う感覚が薄く、或いは認めたくないためさくらの意見を聞かず夜の商店街に出て行った。
商店街はどの店ももう閉まっていたが、そこに夜の町をドライブしていた男三人のラッパーたちがさくらたちをナンパしに軽快にラップしながら近づいてきた。
さくらたち三人はラッパーから逃げると、丁度そこに警官がやってきた。
しかしその警官は第一話でさくらを撃ったあの警官であった。
さくらの制止を聞かず、愛は警官に助けを求め街灯の下に飛び出すと、警官とラッパーたちは突如怯えだしてしまう。
愛に自覚はなかったが、警官たちからは愛たちは怖ろしい姿のゾンビなのである。
警官はまたしても発砲し、幸い弾は誰にも当たらなかったが、さくらたちは叫びながら屋敷に帰っていた。

翌日、さくらたちは地元の公民館で老人相手にライブをする事になった。
幸太郎のメイク技術によって生前と変わらない姿になった一同は喜ぶが、練習も大してしておらずやはりステージはしっちゃかめっちゃかになってしまう。
ステージでゾンビバレを気にせずふざけるサキに対し、さくらは怒って思わず罵倒してしまう。
するとサキはラップ調で応答し、そのまま二人の言い争いはラップバトルとなっていく。
即興ラップであるがさくらもサキも上手く、裏で幸太郎がボイスパーカッションをしてBGMをつける。
そこから徐々にその場に一体感が生まれ、ライブは概ね成功した。
自分と対等に言い合えたことからサキはさくらを認め、友人となるのであった。

さくらとサキのラップシーンはBlu-rayに収録される他、公式Youtubeでも配信されている。

フランシュシュメンバーの死因

さくらの死因

走って家を出るさくら。横から来たトラックに気づかず撥ねられてしまう。

憧れのアイドルになるため、アイドルオーディションの志願書を胸に元気良く家を飛び出したさくら。
しかし運悪く横から来たトラックに気づかずに、トラックに撥ねられて死んでしまう。
さくらは夢に向かって歩き出す第一歩を踏み出せずに死んでしまった。
事故の際に頭に大きな傷を作ったため、ゾンビ姿の時には頭に傷が残っている。
またさくらは自我が芽生えた後しばらく生前の記憶がなかった。
フランシュシュとして前向きに活動していたさくらであるが、単独ライブ直前にトラックに一話と同じように撥ねられ記憶を取り戻す。
しかし今度はゾンビになった後の記憶を失っており、生前の性格となったさくらは自分がアイドルを出来るはずがないと言い出してしまう。
さくらはここぞという時に何かが起こる「持ってない」体質であり、自分が居るだけで失敗すると思いこんでいた。
メンバー達はそんなさくらを支え、さくらは自分のせいでライブが台無しになるかもと反論するが、メンバーに「さくらが居なくて成功するより、さくらがいて失敗する方が良い」と言われ、練習に参加するようになった。
単独ライブの日は記録的豪雪により屋根が壊れステージも半壊してしまうという事故に見舞われる。
だがそれでもなお歌い続けたことで、さくらはパフォーマンスをしながらゾンビになった後の記憶を取り戻した。

愛の死因

愛は野外ライブで落雷が直撃してしまい、ライブ中に事故死してしまう。

アイドル戦国時代を勝ち抜く人気アイドルグループ「アイアンフリル」の不動のセンターと呼ばれていた愛。
野外ステージで天候の悪さに負けず、愛は観客を盛り上げ、ライブの盛り上がりは最高潮に達する。
しかし愛が手を上げてパフォーマンスをした瞬間に雷鳴が響き、愛の上げた指を目掛けて雷が落ちた。
一瞬の出来事に観客達は騒然とし、愛は観客達の前で黒こげになって立ったまま死亡。
この死に様から愛の存在はファンの中で伝説の存在となった。
死因が落雷だったため、愛はゾンビ姿の時に顔や体に包帯を巻いている。
また雷がトラウマになってしまう。
雷の音で上手くパフォーマンスが出来なくなってしまうが、純子やさくらたちの手助けもあり、サガロックのステージで克服した。

純子の死因

純子は仕事で佐賀に向かう途中に、不運にも飛行機事故に遭ってしまう。

昭和の時代、若くしてアイドルとして成功した純子は、自分のスキルを上げながら忙しく毎日を過ごしていた。
自分の実力を実感してきて漸くこれからだと思った矢先、佐賀に向かう飛行機が事故に遭ってしまう。
飛行機がそのまま墜落したのか、ゾンビ姿の純子は全身ツギハギ姿になっている。
昭和のアイドルと平成のアイドルに大きな差を感じていた純子は、平成アイドルノリのフランシュシュにはついていけないと言い出す。
全盛期に死亡した純子だからこそ、死してもなおアイドルとして強い誇りを持ち譲れ無い物があったのだ。
フランシュシュから抜けるつもりであった純子は、幸太郎にファンと触れ合うチェキ会などをやりたくなければやらなくても良いと説得される。
そして幸太郎は生前ずっと一人きりでアイドル活動していた純子に、今は頼れる仲間がいることを悟らせ、純子は再びフランシュシュとしてステージに立つ決意をした。

サキの死因

サキは殺女とチキンレースし、崖から落下し死亡してしまう。

生前は九州制覇をした伝説のレディースだったサキ。
「怒羅美」の特攻隊長のサキは、ライバルの「殺女」とチキンレースをすることになった。
チキンレースとはバイクに乗り崖に向かって走り、早くブレーキを踏んだ方が負けという物である。
負けん気が強かったサキはブレーキを踏まなかったのか、或いは事故だったのか、バイクに乗ったまま崖へ転落。
バイクは大炎上し、乗っていたサキも死亡した。
この事により努羅美の初代総長でサキの親友「麗子」はレディースを辞めてしまう。
しかしゾンビとして蘇ったサキは、サキ自身であることを隠しサキが死んだ事故現場で現在の努羅美とチキンレースを再びする。
そして生前と同じくバイクごと崖から落ちてしまうが、ゾンビであるサキは死ぬ事はなく生還(死んでいるのだが)。
この事によりレディースたちはサキ及びフランシュシュのファンとなった。
バイク事故のため、ゾンビ姿のサキは顔に大きな傷があり、やけどがあるのか腕などを包帯で巻いている。

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