かくりよの宿飯(やどめし)のネタバレ解説・考察まとめ
『かくりよの宿飯』とは、富士見L文庫より刊行された友麻碧のキャラクター小説。イラスト担当したのはLaruha。2018年には2シーズンに渡ってアニメ化された。アニメの制作はGONZO、監督は奥田佳子が務めた。
あやかしを見ることの出来る女子大生の津場木葵がかくりよにある老舗宿「天神屋」の大旦那を名乗る鬼神に連れ去られたことをきっかけに、料理の腕を活かして小料理屋を切り盛りしていく。料理を通してあやかしとの仲を深めていく様子が見どころとなっている。
CV:内田真礼(うちだ まあや)
暁(あかつき)の妹で、女郎蜘蛛(じょろうぐも)。都で芸妓(げいぎ)をしている。
現世(うつしよ)に居た頃、史郎と共に暮らしていた時期があり、それ以来彼を慕っている。
かくりよに来てからは、天神屋で仲居の仕事をしていた時もあった。
喧嘩をすると兄である暁を負かすこともある。
静奈(しずな)
CV:上田麗奈(うえだ れいな)
濡れ女(ぬれおんな)。天神屋の女湯の湯守り。人見知りで臆病、目立つのが嫌いである。大旦那の信頼は厚く、静奈の湯を調節する能力は高い。静奈の湯を楽しみに来る客も多い。
チビ
CV:石見舞菜香(いわみ まなか)
手鞠河童(てまりがっぱ)。自称、葵の眷属。ぷにぷにしている。群れで生活し、ひ弱なあやかし。身体は薄緑色で、甲羅は鮮やかな手鞠の模様をしている。
また、その名の通り鞠となって転がることが出来る。
チビはその中でも小さく、現世(うつしよ)にいたころはよく食べはぐれることもあった。葵に付いてかくりよへやって来た。
春日(かすが)
CV:中恵 光城(なかえ みつき)
天神屋の仲居の一人で、化け狸。
性格は明るく、天神屋の内情をよく知っている。様々なことに興味を持ち、人間である葵にも気さくに話しかけてくれる。
驚いたり大旦那の前に出ると、元の子狸の姿になってしまうこともある。静奈とは同じ部屋で暮らしている。
松葉(まつば)
CV:大塚 明夫(おおつか あきお)
八葉(はちよう)の一角を担う、かくりよの西の地の朱門山(しゅもんざん)に棲んでいる天狗のご隠居。
津場木史郎とは昔からの知りあいで、史郎の破天荒な振る舞いや大胆さが気に入っていた。
昔、泥酔のあまり川で溺れかけたことがあり史郎に助けられた。
お酒が好きで、泥酔するまで飲むこともある。ダルマの板前長に負けず劣らずの頑固者である。
反之介(たんのすけ)
CV:杉田智和(すぎた ともかず)
八葉の1人で八幡屋の若様。一反木綿。老舗の反物屋で甘やかされて育ち、女好きのバカ息子と噂される。芸妓の鈴蘭を気に入り、大金を積んで身受けをした。自分が正規に金を払って身受けしたのだから、鈴蘭は自分が嫁にする権利を持っていると考えているので、天神屋が鈴蘭を連れ去ったのを、今も恨んでいる。鈴蘭を取り戻すため、天神屋に部下たちと乗り込んだこともあるが、失敗して鈴蘭を取り戻すことは出来なかった。
白夜(びゃくや)
CV:田丸篤志(たまる あつし)
白澤(はくたく)。万物に精通する聖獣。人間の言葉を理解し、獅子に似た姿をしている。ここでは、天神屋の重鎮で古株。天神屋の会計を取り計るお帳場長。教養高く厳格な性格。
宮中にも仕えたことがあり、八葉とも関係が深い。葵にも最初、厳格な態度で接していたが、にやけた顔をして迷いネコに餌をやるところを葵に見られてからは態度をやや軟化する。
サスケ
CV:井上 雄貴(いのうえ ゆうき)
鎌鼬(カマイタチ)。道を歩いているときに突然鎌で切られたような傷を受ける怪異現象を起こすとされる妖怪。または疾風のような現象。出血や痛みも感じることがない。
ここかくりよでは、天神屋のお庭番として、庭掃除や護衛の職を任されている。葵の前から疾風のごとく消え去ったことがある。サスケの見た目は中学生位だが、年齢は葵よりもかなり年上。史郎ともよくいたずらをして遊んだことがある。
薄荷坊(はっかぼう)
目次 - Contents
- 『かくりよの宿飯』の概要
- 『かくりよの宿飯』のあらすじ・ストーリー
- あやかしの宿「天神屋」
- 小料理屋「夕がお」開店
- 妖王家夫妻の結婚記念日
- 静奈と時彦
- 折尾屋
- 松葉と葉鳥のけんか
- 海宝の肴
- 声と味覚を奪われた葵
- 儀式と海坊主
- 『かくりよの宿飯』の登場人物・キャラクター
- 人間
- 津場木 葵(つばき あおい)
- 津場木 史郎(つばき しろう)
- 律子(りつこ)
- あやかし
- 大旦那(おおだんな)
- 銀次(ぎんじ)
- お涼(おりょう)
- 暁(あかつき)
- 鈴蘭(すずらん)
- 静奈(しずな)
- チビ
- 春日(かすが)
- 松葉(まつば)
- 反之介(たんのすけ)
- 白夜(びゃくや)
- サスケ
- 薄荷坊(はっかぼう)
- 黄金童子(おうごんどうじ)
- 縫ノ陰(ぬいのいん)
- 千秋(ちあき)
- 葉鳥(はとり)
- 時彦(ときひこ)
- ノブナガ
- 砂楽博士(さらくはかせ)
- 乱丸(らんまる)
- 秀吉(ひでよし)
- 太一(たいち)
- ねね
- 戒(かい)、明(めい)
- 淀子(よどこ)
- 三成(みつなり)
- アイ
- 笹良(ささら)
- 雷獣(らいじゅう)
- 磯姫(いそひめ)
- 海坊主(うみぼうず)
- 『かくりよの宿飯』の用語
- 隠世(かくりよ)
- 現世(げんせ、げんせい、うつしよ)
- 妖(あやかし)
- 鬼人(きじん)
- 九尾の狐(きゅうびのきつね)
- 雪女(ゆきおんな)
- 土蜘蛛(つちぐも)
- 女郎蜘蛛(じょろうぐも)
- 濡女(ぬれおんな)
- 手鞠河童(てまりがっぱ)
- 化け狸(ばけだぬき)
- 天狗(てんぐ)
- 一反木綿(いったんもめん)
- 白澤、白沢(はくたく)
- 入道坊主(にゅうどうぼうず)
- 座敷童子(ざしきわらし)
- 管子猫(くだこねこ)
- 不知火(しらぬい)
- 送り犬(おくりいぬ)
- 鉄鼠(てっそ)
- 千年土竜(せんねんもぐら)
- 狛犬(こまいぬ)
- 夜雀(よすずめ)
- 火鼠(ひねずみ)
- 鶴童子(つるどうじ)
- 雨女(あめおんな)
- 天神屋(てんじんや)
- 鬼門中の鬼門(きもんちゅうのきもん)
- 八葉(はちよう)
- あやかし好みの味(あやかしごのみのあじ)
- 朱門山(しゅもんざん)
- 天狗の団扇(てんぐのうちわ)
- 宙船(そらふね)
- 椿の簪(つばきのかんざし)
- 妖のお面(あやかしのおめん)
- 妖都(ようと)
- 八幡屋(やはたや)
- 妖怪医学百科(ようかいいがくひゃっか)
- 牛車(ぎっしゃ)
- 妖都新聞(ようとしんぶん)
- 文通式(ぶんつうしき)
- 泉術(せんじゅつ)
- 『かくりよの宿飯』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 史郎「あやかしの見える人間は狙われやすい。気を付けるんだよ葵」
- 大旦那「気分はどうだい、花嫁殿」
- 銀次「そうだ葵さん、ここで食事処を開きませんか?」
- 大旦那「目障りだ津場木葵、お前はこの天神屋にとって多額の借金を抱えた迷惑な人間でしかない」
- 大旦那「しいて言うなら若い人間の生血とか臓物とか」
- お涼「葵の料理には霊力を回復する特別の効果が備わってるの」
- 大旦那「かくりよへまた来てくれるのかい」
- サスケ「葵殿、あなたはとてもよく似ているでござる、史郎殿に」
- 大旦那「ついておいで」
- 大旦那「葵がそれで安心するのであれば、羽織りの皴(しわ)などいくら増えても構わないよ」
- 板前長「このわがまま、屁理屈、横暴な物言い、史郎の孫娘に違いねえや」
- 律子「かくりよの食べ物を食べ続けることで、少しばかりあやかし的な存在に近づくのです」
- 時彦「君が帰るべき場所はある、だから思うままに頑張れ」
- 大旦那「葵が作ったものなら何だって好きだよ」
- 大旦那「僕は葵になら尻に敷かれてもいいと思っている」
- 葵「私は銀次さんを返せって言ってるのよ」
- 葵「私、戻れないわ。銀次さんを置いては戻れないわ」
- 戒と明「だから、うつしよのアイデアで助けて欲しい」
- 葉鳥「お嬢ちゃんは素直でいい子だ」
- 笹良「家族は皆一緒にいなければ」
- 葵「これは私がやらなきゃならないことよ」
- 磯姫「海宝の肴はあなたが手掛けなさい]
- 葵「ねえ秀吉、あんたもしかしてねねのこと好きなの?」
- 雷獣「料理って言う武器が通用しない相手からは、どうやってその身を守るの?料理が出来なくなったら?」
- 乱丸「俺が行くほかねえ。山登りでも山越えでも、なんだってやってやる」
- 銀次「大丈夫ですよ葵さん。このまま食べ物の味が分からないなんて、そんなことあるはずがありません。そんなこと、あっていいはずがありません」
- 葵「あははじゃなくて、ねえ大旦那様。迎えに来てくれたのはうれしいけど、私今帰るわけにはいかないのよ。儀式の肴を作るの、私が任されたの磯姫様に、いえ乱丸に」
- チビ「葵さん、どうして海坊主さん1人にさせるですか?海坊主さんは、寂しがり屋さんです。僕と同じです、独りぼっちでいつもお腹が空いてて」
- 『かくりよの宿飯』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アニメ化が正式に決定した時に初めてお酒を飲んだ原作者・友麻碧
- 『かくりよの宿飯』に対する奥田佳子監督の思い
- 『かくりよの宿飯』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング): 東山奈央『灯火のまにまに』(第1話 - 第9話、第11話 - 第14話)
- ED(エンディング): 沼倉愛美『彩-color-』(第1話、第2話、第4話、第6話、第7話、第9話 - 第12話)
- ED(エンディング):大旦那(小西克幸)『願い花』(第3話)
- ED(エンディング):暁(内田雄馬)、鈴蘭(内田真礼)『時の砂』(第5話)
- ED(エンディング): 白夜(田丸篤志)『My Sweet Sweet Love』(第8話)
- ED(エンディング):銀次(土岐隼一)『風』(第13話)
- OP(オープニング):ナノ『ウツシヨノユメ』(第2期第14話 - 第26話)
- ED(エンディング):中島愛『知らない気持ち』(第2期第15話 - 第17話、第19話、第20話、第22話、第24話、第26話)
- ED(エンディング):葉鳥(寺島拓篤)『ヤシホノハナ』(第2期第18話)
- ED(エンディング):秀吉(柿原徹也)『恋守唄』(第2期第21話)
- ED(エンディング):雷獣(日野聡)『刹那の煌めき』(第2期第23話)
- ED(エンディング):乱丸(石川界人)『永遠の絆』(第2期第25話)
- 挿入歌: 葵(東山奈央)『春色』(第2期第20話)