ロッキー(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロッキー』とは、1976年公開のアメリカ映画。低予算ながらアカデミー賞3部門を受賞し、無名の俳優シルヴェスター・スタローンを一躍スターダムへと押し上げた世界的大ヒットシリーズ第1作。監督はジョン・G・アヴィルドセン。フィラデルフィアのスラム街に暮らす三流ボクサーの青年ロッキーに、世界チャンピオンのアポロが対戦相手として指名してきた。自分がただのゴロツキでないことを証明するため、そして愛する女性エイドリアンのために、ロッキーはリング上での決死の闘いに挑む。

試写会での感動エピソード

本作の完成後、スタローンは母を伴って映画監督を招いた試写会を開いた。だが上映終了後、監督達は全くの無反応で足早に退席した。これに深く失望したスタローンは母に「僕はやるだけやったよ」と答え、帰ろうと席を立った。すると、退席して会場を去ったと思っていた監督達がなんと出口前に集まっており、スタローンは万雷の拍手で迎えられたという感動のエピソードがある。

エンド・ロールの追悼文とは

エンド・ロールの最後に「この映画をジェーン・オリバーに捧ぐ」という一文が表示される。
ジェーン・オリバーとは、無名時代からのスタローンを支えたエージェント(マネージャー)で、アカデミー賞授賞式直前に急逝された。
ちなみにこの追悼文は第5作『ロッキー5/最後のドラマ』まで恒例のものとなった。

『ロッキー』の受賞歴

第49回アカデミー賞
<受賞>
作品賞(アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ)
監督賞(ジョン・G・アヴィルドセン)
編集賞(リチャード・ハルシー、スコット・コンラッド)
<ノミネート>
主演男優賞(シルヴェスター・スタローン)
主演女優賞(タリア・シャイア)
助演男優賞(バージェス・メレディス、バート・ヤング)
脚本賞(シルヴェスター・スタローン)
歌曲賞(ビル・コンティ、キャロル・コナーズ、エイン・ロビンス)
音響賞(バド・アルパー、ハリー・ウォレン・テトリック、ウィリアム・マッコーイ、ライル・バーブリッジ)

第31回英国アカデミー賞
<受賞>
作品賞(アーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ)
<ノミネート>
監督賞(ジョン・G・アヴィルドセン)
主演男優賞(シルヴェスター・スタローン)
オリジナル脚本賞(シルヴェスター・スタローン)

全米映画歴史研究家協会賞
最優秀主演男優賞(シルヴェスター・スタローン)

ダビッド・ディ・ドナテロ賞
外国映画部門最優秀男優演技賞(シルヴェスター・スタローン)

第34回ゴールデングローブ賞
<受賞>
作品賞 (ドラマ部門/『ロッキー』)
監督賞(ジョン・G・アヴィルドセン)
<ノミネート>
主演男優賞 (ドラマ部門/シルヴェスター・スタローン)
主演女優賞 (ドラマ部門/タリア・シャイア)
作曲賞(ビル・コンティ)
脚本賞(シルヴェスター・スタローン)

第42回ニューヨーク映画批評家協会賞
助演女優賞(タリア・シャイア)

第2回ロサンゼルス映画批評家協会賞
作品賞『ロッキー』(『ネットワーク』との同時受賞)

第1回日本アカデミー賞
最優秀外国作品賞『ロッキー』

第20回ブルーリボン賞
外国作品賞『ロッキー』

『ロッキー』の音楽(主題歌・挿入歌)

Gonna Fly Now (ロッキーのテーマ)

作曲:ビル・コンティ
作詞:キャロル・コナーズ、エイン・ロビンス
「ロッキーのテーマ」として知られる曲で、巨大な「ROCKY」の文字が右から左に流れるオープニングや、トレーニングのシーンで流れる。
この曲はアカデミー賞の歌曲賞にノミネートされ、テレビ番組やスポーツ選手の入場曲など、全世界で多くの場面に使用されていくことになる。

The Final Bell(最終ラウンド)

作曲:ビル・コンティ
ロッキーとアポロの試合の最終ラウンドから試合終了、エイドリアンがリング上のロッキーに駆け寄るシーンに流れる曲。
日本でも後にテレビ番組やスポーツ会場なので使われる知名度の高い曲である。

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