GLIM SPANKY(グリムスパンキー)の徹底解説まとめ

GLIM SPANKY(グリムスパンキー)とは「GLIM=幻想的」「SPANKY=攻撃的」という自らの音楽性をバンド名に掲げた男女2人組ロックバンド。1960~70年代の洋楽に影響を受けた平成生まれの2人だが、桑田佳祐、佐野元春、いとうせいこう、みうらじゅんなどの音楽マニアから称賛を受け、そのサウンドと歌詞は折り紙付きとなっている。古さと新しさを兼ね備えた新時代を代表するロックバンドである。

初めのワンコーラスを見ただけではわからないが、実はライブ映像。幻想的な歌詞と相まって、暗いスタジオで撮影されたかのような完成度がある。終始スローテンポで動きの少ない映像ではあるが、絶妙なカット割りとダークなサウンドが、夜の野外ライブのような壮大な空気を醸し出している。

吹きぬく風のように

小さな小屋から松尾一人で歌い始め、サビにかけて颯爽と外に飛び出るこのMVは、ぶれない信念を持ち続けるカッコよさが良く出ている。草原をバックにワンカットで撮影されていて、倍速のテンポで歌った映像をスロー再生している。爽やかな風を感じるこのMVに2人は「完璧に作り込まれた世界観の中、彷徨い流離う(さすらう)ことができて本当に楽しかったです! 最初から最後までしっかり見て欲しいMV!」とコメントしていた。MVの監督は島田大介。

愚か者たち

こちらはアルバム未収録の「愚か者たち」。人間の二面性を歌っていて、MVでも松尾の顔半分にドクロなどの画像を投影して、そのテーマが表現されている。2本のギターが出る場面では渦巻き状に歪ませたりと、サイケ感も忘れていない。

GLIM SPANKYの特徴

サウンドの特徴としては今まで伝えたとおりだが、GLIM SPANKYのもう一つの特徴大きな特徴は松尾レミの「声」にある。

鼻の奥から絞り出すようなハスキーな歌声だが、意外にも低音域より高音域の方が喉に圧力がかかっているという。メカニズムとしては、閉鎖された声帯を息の圧力で押しのけて歌声を出している。

通常なら、喉の負担が大きい歌い方だが松尾は平然とそれをやってのけている。また、地声はそれほどハスキーに聞こえないこともメイキング映像などで確認できる。

楽器

影響を受けた音楽が古いと、機材などもビンテージに拘るミュージシャンがいるが、GLIM SPANKYは楽曲同様「懐古主義」には陥らない。このようなスタンスも幅広い支持を受けられる由縁だ。

松尾レミ使用のRichken Backer330(上写真)は、ビートルズなどが使用した小柄で角が生えたようなボディに鉈のような形のヘッドが印象的なギター。
こう書くと、懐古主義のように感じるが、この楽器は世界中のギター好きの老若男女に長年愛されるギターなので、一概に懐古主義とは言えない。

特にGLIM SPANKYの場合、アンプ(音色を変えられるスピーカー)やエフェクター(ギターの音色を変える小型の機械。ギター、ベースを弾く人の足下にあるもの)は最新のものを取り入れる傾向があるので、自ずと古いサウンドにはならないのだ。

以上のことを踏まえると、亀本が使用する綺麗なゴールドが印象的なGibson Lesu paul delax(上写真)も、60年代のロックミュージシャンがよく使用していたギターだが、ビンテージサウンドに拘らず、様々な新旧の機材とブレの無いテクニックを組み合わせることによって、唯一無二のギターサウンドを響かせている。

GLIM SPANKYの反響

前述したとおり、桑田佳祐、佐野元春などのビッグネームから称賛されたGLIM SPANKYだが、桑田佳祐からは自身のラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で「2015年邦楽シングル・ベスト20プラスα」で「褒めろよ」が2位に選ばれる快挙を成し遂げた。
また、いとうせいこうなどの知識人やからも絶賛され、みうらじゅんが独断と偏見で選ぶ「みうらじゅん賞」にも選ばれた。

GLIM SPANKYの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

サッカー

亀本は無類のサッカー好きとして有名だが、松尾も運動神経がよく、中学ではバレー部と美術部を掛け持ちしたり、学校の代表として陸上大会や水泳大会で個人として出場していた。
サッカーにあまり興味は無いが、亀本が松尾にもサッカーの話をし続けるので、特徴的な名前の選手は覚えてしまったという。

そのサッカー好きが高じて、亀本がSNSで長野県のサッカーチーム「松本山雅FC」のファンであることを公言すると、クラブのホームゲームで流れる「アルWIN TV」のOPに「時代のヒーロー」が採用された。

OKAMOTO'S

GLIM SPANKYと同じく近年人気上昇中のバンド「OKAMOTO'S」だが、実は閃光ライオットの最終選考に進出していた「ズットズレテルズ」というバンドが今の「OKAMOTO'S」なのだ。その時に交流が生まれたようで、「焦燥」制作時にベースに信頼のおけるハマ・オカモトを迎えた。

クレジット(著作権)

GLIM SPANKYのクレジット(著作権者)には、作詞はほとんど松尾レミ名義だが、作曲では松尾レミ名義とGLIM SPANKY名義の2種類が存在する。
両方とも松本レミ名義の場合は、最初から最後まで松尾が弾き語りで完成させた楽曲。
バンド名義になっている場合は、一緒にコード進行や、ドラムのリズムなどから作った曲。また、亀本からギターのリフを提案した曲。となっているが、曖昧な部分も多いのでクレジットを決める時にお互い話し合って決めている。
しかし、どちらにしても歌のメロディは松尾が考えている。

5mmocacho7
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@5mmocacho7

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