GLIM SPANKY(グリムスパンキー)の徹底解説まとめ

GLIM SPANKY(グリムスパンキー)とは「GLIM=幻想的」「SPANKY=攻撃的」という自らの音楽性をバンド名に掲げた男女2人組ロックバンド。1960~70年代の洋楽に影響を受けた平成生まれの2人だが、桑田佳祐、佐野元春、いとうせいこう、みうらじゅんなどの音楽マニアから称賛を受け、そのサウンドと歌詞は折り紙付きとなっている。古さと新しさを兼ね備えた新時代を代表するロックバンドである。

GLIM SPANKYの公式サイトでMVディレクターの鎌谷聡次郎のコメントを引用した。一見、不可思議な世界でも制作者の強い思いが込められていることが分かる。

腰を低くしているのに見下しているような不条理で反骨精神溢れる印象を楽曲から受けたのでMVは現実社会で、
上司をヨイショし祭り上げ、腰を低く保ちながらも、その先にメラメラと燃えたぎっている野望をはっきりと見据えている心境を
見世物風のビジュアルで抽象的でサイケデリックに表現しました。
見所は「太鼓持ち」の言葉の通りレミさんが太鼓を持ちまくっている演奏シーンです!

出典: www.glimspanky.com

大人になったら

初めから終わりまで続くモノクロの世界が、大人に忘れ去られた純粋な心を表していると思われる。しかし、そんな世界でも風に吹かれ歩く松尾レミが力強い足取りで進む姿は、普通の人が忘れてしまった純粋な心を強く持ち続けることの大切さを、彼女自身が体現しているように感じる。歌詞を意識しながらMVを見ると映像とリンクした部分があり、よりメッセージが伝わってくる。

美しい棘

2人の少女をテーマにしているので、MVでもどこか危うい少女が出てくる。古いフィルム映像のようなノイズが、現在と過去、現実と幻想、を結びつけている様で、松尾が好きな幻想世界のような浮遊感を感じる。

怒りをくれよ

小さなテントを中心とした勢いのあるMV。タイトル通り、怒りを表現したところがいくつも見られる。MVのテーマが「音楽は音楽だけじゃない」ということで、ファッショナブルな色彩を多用して、より見ごたえのあるものになっている。
メイキング映像により詳しく二人の思いが語られている。

時代のヒーロー

こちらも全部モノクロの映像だが、ライブ映像なので「大人になったら」とは対照的に気分が盛り上がる作品。歌詞が「自分も君も時代のヒーローになれる」という趣旨なので、モノクロ映像にすることによって、いつの時代も色褪せずに見続けられるようにしていると思われる。

ワイルド・サイドを行け

このMVからは、今までの颯爽としたカッコよさだけではなく、60年代風の感じや、ポップの面白さにも着目し、MVとしての表現の幅を広げ始めた。監督は山口保幸。以前から松尾が好きだった「フリッパーズ・ギター」や「ゆらゆら帝国」のMVを担当している。

リアル鬼ごっこ

こちらは、東京キネマ倶楽部で行われた「褒めろよ」ツアーファイナル公演の映像で構成されたライブ版。
園子温監督映画「リアル鬼ごっこ」の劇中映像で構成された、ショートバージョンもある(下動画)。疾走感のある映像とGLIMサウンドの絶妙な一体感は風を切り抜けるような心地よさがある。

闇に目を凝らせば

5mmocacho7
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@5mmocacho7

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