
Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)とは、2010年に結成したイギリスのロックバンド。2011年に本格的な活動を開始し、アルバム『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』をリリースしてデビュー。世界的人気バンドであるOasis(オアシス)の「ギャラガー兄弟の兄のほう」としても広く知られる、ノエル・ギャラガーのソロプロジェクトでもあり、彼はリードギターとソングライティングを務めている。
Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)の概要
Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)とは、2010年に結成されたイギリスのロックバンド。2011年から本格的に活動を開始し、同年にデビューアルバム『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』をリリースしてデビュー。同アルバムは全英チャート1位を獲得する好調な滑り出しを見せた。世界的人気バンドであるOasis(オアシス)の「ギャラガー兄弟の兄のほう」としても広く知られる、ノエル・ギャラガーのソロプロジェクトでもあり、彼はリードギターとソングライティングを務めている。
ノエル自身が独立し、自身の音楽性をより自由に追求するために立ち上げられたバンドで、Oasis時代を彷彿とさせる、ブリットポップの要素は残しつつも、ストリングスやブラス、サイケデリック、エレクトロニックなど、より幅広い要素を取り入れた、ジャンルに捕らわれない音楽性が特徴。
Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)の活動経歴
Oasis解散とノエルのソロプロジェクト始動
Oasis(オアシス)時代にノエルが残した名曲「Don't Look Back In Anger」のミュージックビデオ
1990年代から2000年代にかけて活動をしていた、英国の国民的バンドのOasisで、主要代表曲のほぼ全てを作ってきたノエル・ギャラガー。彼は「Don't Look Back in Anger」や「Champagne Supernova」といった代表曲を世に送り出し、UKロック界随一といえる高いソングライティング能力で人気を博してきた。
しかし2009年、かねてから不仲が取り沙汰されていた弟のリアム・ギャラガーとの亀裂が決定的なものとなり、ノエルは世界的人気バンドであったOasis(オアシス)を脱退。同年、マネージャーは予定されていたパリの音楽フェスでのライブを中止することをライブ開始直前に発表し、同時にヨーロッパツアーの中止と「オアシスはもう存在しない」という声明を出し、バンドが事実上解散となったことを示唆した。
圧倒的なソングライターである兄を失ったリアムは、新たにBeady Eye(ビーディー・アイ)というバンドを結成。このバンドは主に、解散前の元オアシスのメンバーで構成されている。一方、ノエル・ギャラガーが選んだのは、ソロプロジェクトという選択肢であった。「ソロで充分」という自身のソングライティング能力への自信の現れなのか、ノエルはこの直後からソロプロジェクトの段取りを始め、2011年にNoel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)としての活動を開始する。
1stアルバム『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』が全英チャート1位に
2011年の活動開始直後、バンドは1stアルバム『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』をリリース。このアルバムはOasisのファンだけでなく新たなリスナーの心もしっかりと掴み、全英アルバムチャートで初登場1位を獲得した。この輝かしい記録を携え、Oasis解散後のノエルの音楽的キャリアは華々しくスタートを切った。
2012年には「High Flying Birds Tour」と銘打ったツアーを開催し、日本でも東京、大阪、名古屋で全4公演を敢行している。2015年にはセカンドアルバム『チェイシング・イエスタデイ』をリリース。前作の壮大なサウンドから一転してバンドサウンドに回帰し、ロック色の強い楽曲が中心となったこのアルバムは、The Smiths(ザ・スミス)のギタリスト、ジョニー・マーがゲスト参加したことも話題となった。
多様なジャンルを取り入れた幅広い音楽性に進化

ジャンルにとらわれない幅広い音楽性を武器に、ワールドツアーも成功させた
2016年、ノエルは3枚目のアルバムの制作に取り掛かり始める。2017年に3rdアルバム『フー・ビルト・ザ・ム―ン?』をリリース。サイケデリックやダンスミュージックの要素を大胆に取り入れた実験的なサウンドを展開。賛否両論を巻き起こしながらも、ノエルの音楽的挑戦を示す意欲作となったこのアルバムは、発売直後に驚異の78000枚を売り上げ、英国アルバムチャートで1位を記録。Oasis、Noel Gallagher's High Flying Birdsを合わせ、10枚目の1位を獲得したスタジオ・アルバムとなった。このアルバムは2018年には、Oasis時代にリリースした2ndアルバム『モーニング・グローリー』以来のマーキュリー賞にもノミネートされている。2018年、バンドは北米で「Stranded on the Earth World Tour」を開始し、同年4月から5月にかけて、ヨーロッパとイギリスでライブを行った。2019年にはThe Smashing Pumpkins(スマッシング・パンプキンズ)と共にアメリカツアーを行い、U2のオーストラリア・ツアーにも帯同した。
2023年には6年ぶりとなる4thアルバム『カウンシル・スカイズ』をリリース。自身のルーツであるマンチェスターへの回帰を思わせるノスタルジックな楽曲が好評を博し、同アルバムはソングライターとしてのノエルの真骨頂として評されている。
Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)のメンバー
主要メンバー
ノエル・ギャラガー

ヴォーカル、ギター、ベースを担当し、主要なソングライティングを手掛けている。ミドルネームを含めた本名は、ノエル・トマス・デヴィッド・ギャラガー(Noel Thomas David Gallagher)。1967年5月29日生まれ。その特徴的なメロディーセンスと美しい歌詞で、ブリットポップ・ムーヴメントを代表する存在として世界中の音楽ファンに影響を与え続けている。皮肉屋でユーモアのある発言でも知られ、メディアへの露出も多い。イギリスのロックバンド、Oasis(オアシス)のギタリスト兼ボーカリスト。2009年8月に同バンドを脱退し、2010年にNoel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)を結成。2011年から本格的なソロ活動をスタートした。実弟のリアム・ギャラガーと共に、2025年に再結成したOasisで活動しているが、兄弟仲は非常に悪く、その血で血を洗うかのような激しい兄弟ゲンカの数々が、たびたび取り沙汰されている。
現ツアーメンバー
マイク・ロウ

キーボードを担当。結成当初の2010年から在籍している。
ラッセル・プリチャード

ベース、 バックボーカル、アコースティックギターを担当。結成当初の2010年から在籍している。
クリス・シャーロック
目次 - Contents
- Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)の概要
- Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)の活動経歴
- Oasis解散とノエルのソロプロジェクト始動
- 1stアルバム『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』が全英チャート1位に
- 多様なジャンルを取り入れた幅広い音楽性に進化
- Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)のメンバー
- 主要メンバー
- ノエル・ギャラガー
- 現ツアーメンバー
- マイク・ロウ
- ラッセル・プリチャード
- クリス・シャーロック
- ゲム・アーチャー
- ジェシカ・グリーンフィールド
- 旧ツアーメンバー
- ジェレミー・ステーシー
- ティム・スミス
- シャルロット・マリアンヌ
- YSEÉ
- Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)のディスコグラフィー
- ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ
- チェイシング・イエスタデイ
- フー・ビルト・ザ・ムーン?
- カウンシル・スカイズ
- Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)の代表曲とミュージックビデオ(MV/PV)
- If I Had A Gun…
- The Death Of You And Me
- In The Heat Of The Moment
- Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)の名言・発言
- ノエル・ギャラガー「Rock n’Roll to me is all about freedom of thought and to be whatever you want to be.」(俺にとってロックンロールとは、思考の自由と、自分がなりたいと思ったものだったら何にでもなれるということを意味するんだ)
- Noel Gallagher's High Flying Birds(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- タクシー運転手の一言に由来するバンド名「Noel Gallagher's High Flying Birds」(ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ)