聖剣伝説3(TRIALS of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説3』とは、1995年に発売されたアクションロールプレイングゲームで、『聖剣伝説』シリーズの3作目。シリーズ最後のスーパーファミコン用ソフトとなった。6人のキャラクターから3人を選んでプレイすることにより、ストーリーの一部が変化し、ラスボスも異なる。戦乱に巻き込まれた6人の若者たちが、それぞれの事情を抱えながらもマナの力に導かれ、世界の平和を取り戻すため戦う。

草原の王国フォルセナの王。
本名はリチャード。
デュランの父・ロキとは親友であり、かつて共に竜帝と戦った仲である。
ロキは竜帝と刺し違えて亡くなったが、共に戦ったリチャードは英雄王となり、その名声は世界中に轟く。
デュランがパーティにいる場合、過去のペダンで若き日の英雄王とロキに会うことができるイベントが見られる。

理の女王

魔法王国アルテナの女王。
アンジェラの母で、本名はヴァルダ。
強大な魔力を持つ女王は、その魔力で極寒の地にあるアルテナを温暖な気候に保っている。
娘のアンジェラに対しては氷のように冷たく、アンジェラはそれが自分が魔法をうまく使えないせいだと思っている。
しかし、アンジェラに冷たい性格は、実は「紅蓮の魔導師」に操られていたせいであった。
本来はアンジェラが魔法を使えるようにと、毎日のようにマナの女神に祈りを捧げている優しい母親である。

獣人王

ビーストキングダムの獣人の王。
ケヴィンの父で、妻は人間だったが病で亡くなった。
ケヴィンには母が亡くなったことは隠しており、人間だから追い出したということにしている。
しかしこの嘘を信じたケヴィンは父に対して距離をとるようになる。
だがそれも、自分に対する憎しみをケヴィンに植え込ませ、彼を強く育てようとしたためだった。
ケヴィンに仔狼のカールをけしかけさせたのもその一環だった。

ある時、王国を訪れた「死を喰らう男」と手を組み、獣人を虐げてきた人間界への復讐として、人間の国へ侵略を宣言する。
しかし他の王と違って獣人王は「死を喰らう男」に操られていたわけではなかった。
実際には人間から迫害されて以来、獣人たちがあまりにも情けなく感じたため、彼らにやる気を出させるためのフェイクだった。

光の司祭

聖都ウェンデルを統治する国家元首にして賢者。
シャルロットの祖父。
温和で面倒見の良い性格で、世界中の人々からの尊敬されている。
彼の知恵と光の司祭としての力を頼って、世界中からウェンデルを訪れる。
主人公たちの最初の目的も司祭の話を聞き、助力を仰ぐためウェンデルを目指すことから始まる。

フレイムカーン

砂漠のナバール盗賊団の首領。
息子のイーグル、娘のジェシカと共に孤児のホークアイを育てる。
貧しい民衆から金銭を巻き上げる王国制を嫌って、義賊であることを誇りに思っていたはずが、「美獣イザベラ」に操られて、突然ナバール王国建国を宣言する。
ナバール王国は風の王国ローラントに侵攻した。
その後は「美獣イザベラ」に用済みと思われたのか、牢屋に投獄されていた。

ジョスター

風の王国ローラントの王で、リースとエリオットの父。
かつて王妃を庇って受けた傷により盲目となったが、第6感に優れている。
ナバール盗賊団の襲撃にあい、死亡する。

エリオット

リースの弟で、ローラントの王子。
砂漠のナバールが侵攻してきた際、拉致されてしまう。
その後、バイゼルの奴隷商人に売られ、「邪眼の伯爵」に買われた。
「黒の貴公子」が次に乗り移るための体に選ばれる。

カール

ケヴィンの親友の仔狼(ちびウルフ)。
森で母親狼に死なれ、ひとりぼっちになったカールは、同じ母親のいない者同士、ケヴィンと仲良くなる。
冷酷な殺人マシーンとして育てられたケヴィンにとっては、カールは唯一心を許せる友達だった。
「死を喰らう男」の罠により凶暴化させられ、ケヴィンに襲い掛かった。
獣の血により覚醒したケヴィンに倒されてしまい、仮死状態となる。
だが慌て者のケヴィンにより死んだと思われて、カールは土に埋められてしまったが、ケヴィンの父の獣人王により掘り起こされて生き返った。

イーグル

フレイムカーンの実の息子。
同じくフレイムカーンに拾われた孤児ホークアイとは、兄弟同然に育った親友。
父の豹変の原因がイザベラにあるとみて調査を開始するが、逆にイザベラに操られてホークアイに襲いかかる。
ホークアイとの戦いでのみね打ちをくらって正気に戻るが、その後イザベラの手によって殺害されてしまう。

妖精王

エルフの国ディオールの王で、シャルロットの母の父。
娘シェーラが人間の男と恋に落ちたが、彼らの恋仲を認めてやれなかったことを、深く後悔している。
人間とエルフとの禁断の恋は、互いの命を縮めることになり、夫婦共々早逝した。
シャルロットの父は光の司祭の息子で、司祭もまたエルフとの恋仲に反対していた。
だが息子が死ぬと、息子の恋を祝福できなかった償いとして、光の司祭はシャルロットを引き取って育てることにした。
一方、妖精王はディオールを人間界から隠し、人間との関りを拒絶し娘のような悲劇が二度と起こらないようにした。

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-(FF外伝)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-(FF外伝)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説』シリーズの第1作。当初は『ファイナルファンタジー(FF)シリーズ』の派生作品としてリリースされたアクションRPG。FFシリーズでおなじみのチョコボや飛空艇、魔法なども登場する。生と死、出会いと別れをテーマに描かれる重いストーリーの中にもコミカルな要素がありパズル的な謎解きも楽しめる。リメイク作品『新約 聖剣伝説』が作られ更に3Dでもフルリメイクされた。

Read Article

聖剣伝説 LEGEND OF MANA(LOM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説 LEGEND OF MANA(LOM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

1999年にスクウェアから発売されたPlayStation用ゲームソフト。 『聖剣伝説』シリーズ4作品目になるが、過去の作品とつながっていない独自の世界になっている。 ポリゴンを用いた3D画面が主流になり始めた時期に珍しく、2Dによる緻密で繊細なドット絵を使用した作品になる。 何もない土地に、町やダンジョンを自分で配置し世界を作ることで、世界に生きる人々に触れ、共に世界を作っていくRPG。

Read Article

聖剣伝説2(SECRET of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説2(SECRET of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説2』とは、1993年にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションRPG。 「モーションバトル」や「リングコマンド」といった新たなシステムを搭載した意欲作で、音楽においても評価が高く、この後のシリーズ化に繋がった作品である。 主人公ランディは、偶然聖剣を引き抜いてしまい、旅の途中で出会った仲間たちと共に世界を支える「マナ」を巡る帝国との争いに巻き込まれていく。

Read Article

聖剣伝説 HEROES of MANA(HoM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説 HEROES of MANA(HoM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説 HEROES of MANA』とは、2007年3月8日にニンテンドーDSにて発売された『聖剣伝説』シリーズの外伝的作品で、『聖剣伝説3』の19年前を舞台とした作品である。 本作はシリーズ初のRTS(リアルタイムストラテジーシステム)を採用したストラテジーRPG。 ワイヤレス通信でプレイヤー同士が戦う対戦モードが搭載されている。舞台は、『聖剣伝説3』の19年前の世界で、滅亡した国として登場した「いにしえの都ペダン」にまつわる物語が主人公ロジェを通して描かれる。

Read Article

聖剣伝説4(DAWN of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説4(DAWN of MANA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説』シリーズの4作目。プレイステーション2にて発売された、シリーズ初の3Dアクションアドベンチャーゲーム。従来のシリーズからシステムも一新され、ステージクリア型ゲームとなった。「原点回帰」をテーマとし、これまでのシリーズの登場人物の名前が使用されている。聖なる大樹から力を授けられた主人公エルディを通して、「マナの女神」や「聖剣」の誕生が描かれる。

Read Article

聖剣伝説DS CHILDREN of MANA(CoM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

聖剣伝説DS CHILDREN of MANA(CoM)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『聖剣伝説』シリーズ初のニンテンドーDS向けソフト。 DSワイヤレスプレイによる最大4人までのマルチプレイが可能となった。 時系列では『聖剣伝説4』の10年後のストーリーとなり、外伝的作品である。 従来のシリーズのシステムに、ジェムという新たなシステムを加えたアクションRPG。 ファディールという世界を舞台に、出身も立場も違う4人の主人公たちを中心に、誕生して間もないマナの女神と聖なる剣をめぐる物語が描かれる。

Read Article

天才プログラマーのナーシャ・ジベリが手掛けた作品まとめ【FF1~3】【聖剣伝説2】

天才プログラマーのナーシャ・ジベリが手掛けた作品まとめ【FF1~3】【聖剣伝説2】

日本を代表する有名なRPG作品の『ファイナルファンタジーシリーズ』や『聖剣伝説2』の開発に携わっていたのが、【天才プログラマー】と称賛されるイラン出身のコンピューターゲームプログラマ、ナーシャ・ジベリである。重大なバグの修正コードを電話で伝えたなど、伝説的な才能を誇った彼が手掛けた作品たちをご紹介する。

Read Article

目次 - Contents