ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒(平成ガメラ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』とは、大映制作の平成ガメラシリーズ第3弾。前2作を受けての完結編として作られた。1999年3月東宝系公開。監督は前2作に引き続き金子修介。前作『ガメラ2 レギオン襲来』から3年後の世界を舞台に、ガメラによって両親を殺された少女の憎しみが生んだ謎の生命体イリスとガメラとの壮絶な戦いを描く。京都駅での最終決戦は怪獣映画史上初の屋内決戦となった。キャッチコピーは「わたしはガメラを許さない。」

龍成、美雪の祖母。
龍成に、封印されている柳星張についての言い伝えや歴史を龍成に教えた。

航空総隊・司令(演:津川雅彦)

本編のラストに登場。
世界中の大量のギャオスが日本へ向かい始めているとの連絡を受け、陸・海・空すべての自衛隊員に日本政府からの命令を伝えた。

知美、早苗、夏子(演:竹村愛美(知美)、藤崎安可里(早苗)、山口日記(夏子))

3名共に綾奈の通う中学校の同級生。
誰とも打ち解けようとしない綾奈を嫌って綾奈の弟・悟をいじめたりしていた。
悪戯心から、綾奈に守部家の洞窟の中へ入り「柳星張」を封印する石を持ち出すよう度胸試しの真似事をさせたことで、イリスと綾奈の交信のきっかけを作ってしまった。

『ガメラ3 邪神覚醒』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「ガメラの墓場…?」

1999年、日本の最南端にある沖ノ島近海で、深海探査機「かいこう」が深海の調査をしていた。
水中カメラによって映し出された画像には、海底面に不思議な隆起がいくつもある。少し離れて見るとそれは海底に沈んだおびただしい数のガメラの骨であった。
驚きを隠せない探査員たち。その時チーフ格の探査員が呟いたセリフ。

冒頭のギャオスの死骸から始まり、ガメラの墓場と続くオープニングは、シリーズ最大の波乱を予感させる不気味なシーンとなった。

「あんたもガメラに家を壊されて、大事な人を踏み潰されてみなさいよ!」

放課後、綾奈の弟・悟が一人で姉を待っているところへ東京での出来事を聞き出そうとする龍成。そこに来た綾奈に「人の家の事なんかどうでもいいでしょ!」と龍成を一喝。足早に逃げようとする綾奈に、龍成はしつこく追ってガメラの美談を話し始めるのだが、またもや綾奈に一喝された時のセリフ。

綾奈に好意を持つ龍成は彼女のことが知りたいのだが、心を閉ざす綾奈に冷たくあしらわれてしまう。ショックを隠せない龍成の表情が印象的なシーン。

「私らが知ってるギャオスとはだいぶ様子が違うごとありますな」

真弓は渋谷でホームレスとなっていた元長崎県警の警部・大迫と4年ぶりに偶然の再会を果たす。
過去にギャオスやレギオンを目撃したことで人生を狂わされ続けて消沈している大迫を励ました真弓は、ちょうどその頃、ギャオスらしき生物が出現したと報告を受けた南明日香村に共に向かう。守部家の洞窟内に残された卵の殻や繭の組織片を調べる真弓と大迫。そこで大迫がボソッと呟いた一言。

4年前にギャオスに遭遇したコンビの復活によって懐かしさを感じるシーンである。

「それじゃ誘拐じゃないですか!」

大迫と南明日香村へ調査に行った翌朝、綾奈が入院している病院に付き添っていた綾奈の弟・悟から電話が入った。
病院に行ってみると、綾奈が別の病院へ移送されたというのだが、その病院に確認したのかという真弓の問いに、医師はその病院からは指示が出ていないという。怒った真弓が医師に大声で叫んだセリフ。

真弓の声があまりに大きかったため、周りを気にした医師が、いかにも我関せずといった態度を見せるのが何とも滑稽なシーンである。

「あいつも京都へ向かうかもしれん…」

綾奈がいなくなり洞窟の前で淋しそうにふさぎ込んでいる龍成を見兼ねた大迫は彼に、「お前、どうしたいとや?」と尋ねる。「比良坂(綾奈)を助けたい!」と強い希望を持つ龍成に大迫は一緒に京都へ行こうと誘う。その言葉で綾奈が京都にいる事を知った龍成がイリスの事を「あいつ」と呼んで呟いたセリフ。

綾奈のために何も出来ないと歯痒く思っていた龍成。綾奈への恋心と守部家を守る責任感からイリスを倒すべく京都行きを決心する。イリスへの闘争心が燃え上がるクライマックスへ向けての大事なシーンである。

「朝倉さん、それが死か…」

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