うしおととら(うしとら)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

伝説的妖怪物漫画の金字塔「うしおととら」。1990年から6年間、週間少年サンデーで連載された漫画である。この漫画の魅力は、主人公うしおととら、作中で増えていく仲間たち、そして一部の敵達に至るまで丁寧な心情で描かれた物語だろう。その数だけ彼らの物語が生まれ、そして数多くの名台詞を生み出していった。三度の賞を得た本作の真骨頂は、最終話に至るまで、一気にうしおととらの旅を最後まで回収しきったこと。そんな「うしおととら」の旅の証と、魂の込められた名言達を追いかけていく。

なあタツヤ…オレも母ちゃんいねーのさ。けっこうそれでひねくれてたんだけど、ある人がいったんだ 「母ちゃんがきっとみてんだぞ!」 タツヤ…オレと一緒に母ちゃんにいいとこ見せようぜ!

辛うじて引っかかっているだけの麻子を助けるために一歩を踏み出せないタツヤへ
自分も母親がいなかったこと、ひねくれてた時に麻子の父に言われた言葉をタツヤに教えるセリフ

母ちゃんは僕のこと見てるんだね…ならそれは… ただのトランシーバーさ

2つあった内の1つしか残っていないにも関わらず、形見のトランシーバーを潮に渡そうとするタツヤのセリフ

第六章「伝承」

ついに父・紫暮に獣の槍を引き抜いてしまったことを知られてしまううしお。そしてとら。
紫暮は寺の上層部である、光覇明宗にその事実を告げる。

うしおが引き抜いた槍は、獣の槍
精神も体力も秀でた選ばれし者が引き抜ける、妖を殺すための槍だ。
この槍を使わせる為の優秀な人間を長年育ててきた光覇明宗の僧たちは当然激昂する。
「息子が無能にして妖怪が邪悪なら、その始末はわたしがつけましょう」
という紫暮の言葉に、光覇明宗の長である「お役目様」と呼ばれる女性は「間違いは許されない」と告げられる。

そんな紫暮を許せない一派は、うしおから槍を奪取するため潜入を開始していた。

この後僧達を退いたうしおは、紫暮から大金と母親が生きている旨を与えられた。
母親が生きているだけで驚きを隠せないうしおであるが、さらに紫暮は告げる。
「カムイコタンにいけ、そこに母の秘密がある」

なぐられてやったのはセンベツがわりだ。もっとなぐりたかったら…帰ってこい。

母の秘密を知る旅にうしおを送り出す時の父・紫暮のセリフ

第七章「ヤツは空にいる」・第八章「法力外道」

ひと月前の旅客機墜落事故。世間では自衛隊のジェット機が旅客機に近づきすぎた事が報道されていた。
旅客機のパイロットの娘、桧山勇(ゆう)は共に来ていた自衛隊ジェット機パイロットである厚沢にきつくあたる。
しかし厚沢は「旅客機に巻き付く巨大な化け物を見た」と見ていたのだ。

うしお、とら、厚沢、勇を乗せた旭山行きの旅客機が飛び立ち、軌道に乗る旅客機。
しかしその旅客機は再び「旅客機に巻き付く巨大な化け物」に襲われた。
化物の名は「衾」、空で獲物を待ち、人を喰う妖怪であった。

仇を討ちたいという勇とうしおは共に槍を握り、一突きを放つことで衾を撃破する。
言うまでもなく面倒な報道やらに巻き込まれている場合ではないうしおととらを逃し、勇と厚沢も無事和解に至る。

そんな騒ぎの最中に現れた厳つい顔と鍛えられた肉体を持つ僧侶「凶羅」。
凶羅はうしおととらを追いかけている僧であり、破壊を好む危険な存在であった。

第九章「風狂い」

なんとか凶羅を撃破したうしおととらであるが、到着した先で雷信・かがりと名乗る鎌鼬の兄妹に出会う。戸惑ううしおであるが、頼み事があると末妹のかがりに深く頭を下げられているうしおの様子に周囲の人々の様子は怪しげなものに……。
その後遠野まで新幹線で向かう四人であるが、うしおもとらも全く以来の見当がつかない。雷信とかがりの兄妹もあまりうしおにいいイメージを持っているとは思えないからだ。
ようやく遠野に付き、改めて正装の雷信とかがりに依頼された事は、なんと「人間を殺戮し続ける十郎を殺してくれ」という依頼だった。
鎌鼬は本来三匹で行動し、長男雷信は転ばせ役、次男十郎は人を切る役、かがりは薬を塗る役。十郎は元々他人を切ることに躊躇うほど優しい妖怪であったが、日々住処を奪い、どんどんと妖怪を追い込む人間を憎むようになっていた。

そうだなーなんでかな?う~ん…人間だからかなー

いつもは槍で大喧嘩しているうしおととらだが、とらが腕を切られた場所を添え木で治そうとするうしお。
いつもの行動と全く逆の行動をするうしおに対して、なんでかと聞くとらに答えたうしおのセリフ

雷信兄さんやかがりとずうーーっと、三人で暮らせたらいいなあ。

雷信兄さんやかがりとずうーーっと、三人で暮らせたらいいなあ。

最後に自ら槍に刺された十郎が遺した最期の言葉

第十章「童のいる家」

鎌鼬との戦いに受けた傷に効く温泉があると、湯治にふけるうしおととらの耳に届くわらべうた。
歌っていた白髪の少女は鷹取小夜という、妖怪を見ることが出来る少女だった。
彼女は鷹取家の繁栄のために軟禁されている座敷わらし・オマモリサマをなぐさめる役割を担っていた。
小夜から懐かしいとらの匂いを感じ取り、その獣たちが自分を解き放つと明言する。

バカね。

オマモリサマを鷹取家から開放し、もっと強くなると言った小夜に「もっと(裸を)見ておけばよかった」と言ったうしおへ、小夜が言ったセリフ

第十三章「おまえは其処で乾いてゆけ」

遠野の森の奥。うしおの母に恨みを持つ妖怪たちの襲撃に立ち向かううしおととら。どうやら母は彼らの恨みを買っているらしい。
うしおの行いとオマモリサマの口添えで、東の妖怪の長・山ン本は東妖怪がうしおととらに手を出さないことを宣言。
うしおととらはそのまま真実を知る旅に戻ることにする。

そこから訪れた東北地方で、二人は大学生の香山・片山という二人組と同行することとなった。
二人はバンドマンを目指しつつ可愛い女の子とも出会いたいという、極普通の大学生。
そんな彼らと泊まった旅館の近くでは若い女だけを狙う連続猟奇殺人事件が発生していた。
旅館のおかみ史代と娘の詩織と時間を元にするが、二人も事件に巻き込まれることになる。

なまはげの格好をしたその連続殺人事件の犯人は、猿の妖怪だった。
妖怪の首には、小さい時友達が居なかった史代が、唯一親しかった猿に与えた鈴がついていた。
猿の目的は「人間になること」だという。

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