宇宙戦艦ヤマトIII(アニメ・漫画・小説)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『宇宙戦艦ヤマトIII』とは、幾度となく地球を救った宇宙戦艦ヤマトの新たな冒険を描いた、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズのアニメ版3作目、シリーズ合計7作目の作品である。
暗黒星団との戦いに勝利したヤマトは北アルプスのドッグで整備を行なっていた。宇宙戦士訓練学校の卒業生を始めとする新たなクルー達が集まる一方で、地球近傍で行われていた戦争の流れ弾が直撃した太陽の核融合が急速に進み、地球が人類居住不可能な惑星になるまで残り1年ということが判明する。地球人類を救うべく、ヤマトは第2の地球を探しに出航する。

ワープ機能を搭載したガルマン帝国の新型ミサイル。ヤマトをバーナード星へ誘導するために利用された。

ブラックホール砲

ベムラーゼ艦に搭乗された兵器。任意の地点に一定時間ブラックホールを生成する。

シャルバート

ハイドロコスモジェン砲

出典: pbs.twimg.com

恒星の核融合を制御できる砲。シャルバートの王家の墓に管理されていたがヤマトへと譲渡された。

『宇宙戦艦ヤマトIII』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

アナライザー「女性だからとバカにするな」

ヤマトに乗艦して船内の案内を受けていた土門が、志望とは異なる科に配属された腹いせに上官にあたる雪に暴言を吐いた時、アナライザーが述べた言葉。1980年に公開された作品のため、看護婦という表現や父親が絶対的な権力を持つ描写など、現代では問題となるような表現が作品全体に見られるが、一方でこの発言のように当時の風潮を疑問視するような先進的な表現が含まれていた。

揚羽「マザー・シャルバート」

揚羽を見守るルダの姿

揚羽が最期の特攻の際に呟いた一言。この言葉はシャルバート信者の合言葉となっており、この言葉とともにシャルバートの女王の姿が浮かび上がっていた。彼の呟きとともに現れた新たにシャルバート女王となったルダの姿は愛する揚羽を迎えにきたのだった。

『宇宙戦艦ヤマトIII』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

他シリーズとの年号比較について

宇宙戦艦ヤマトシリーズは西暦2199年のイスカンダルへの航海から始まる。その後、2201-2202年を舞台とする『宇宙戦艦ヤマトII』でのガトランティス戦とイスカンダルが宇宙を放浪する『新たなる旅立ち』、そして2202年の暗黒星団との決戦である『ヤマトよ永遠に』へ続く。
当初、本作では23世紀初頭ということで作中での具体的な年号については言明されていなかったが、設定上は西暦2205年とされていた。しかし、本作の最終回EDで発表された続編である『宇宙戦艦ヤマト 完結編』では西暦2203となっており年号に矛盾が生じた。しかし、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』で古代が艦長していることや、冒頭でヤマトがガルマン帝国へ向かっていることから、『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマトII』のようなパラレルワールドではないことが窺える。その結果、本作の西暦は2205年説と2203年説が残ることとなった。

幻のゼニー合衆国

本作に登場する勢力としてガルマン帝国とボラー連邦という2国には明確にモデルとなる国家が存在した。その国家形態からも類推できるように、ガルマン帝国はナチス・ドイツ、ボラー連邦はソビエト連邦がモデルとなっていた。実は設定段階でもう一つ存在した国家があり、それがゼニー合衆国である。合衆国というようにこの国家はアメリカをモデルとしていたが、本作に視聴率低迷に伴って52話構成から25話構成に変更されたため、ゼニー合衆国の登場は見送りとなったのだった。

『宇宙戦艦ヤマトIII』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):ささきいさお、ロイヤルナイツ『宇宙戦艦ヤマト』

最終話を除く全てのOP。

OP(オープニング):シンフォニック・オーケストラ・ヤマト『未知なる空間を進むヤマト』

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