陸奥（銀魂）の徹底解説・考察まとめ

生年月日/見た目/特徴

誕生日 7月7日
年齢 推定20代
身長 158cm

陸奥は沈着冷静、感情をほとんど表に出さない女性。
坂本辰馬が立ち上げた「快援隊」の副官で坂本の右腕的存在であり、実質上の実務は彼女が担っています。

常に大きな編み笠を被っていますが、のちに彼女が陽光が苦手な夜兎族の血を引くことから、日よけがわりであったことが判明しました。
薄い茶色の瞳と同色の髪、夜兎族特有の透き通るように白い肌が特徴。
また、夜兎族全員に共通する「大食い」「驚異的な力持ち」という特徴も持ち合わせています。

言葉は土佐弁。もとからそうだったわけではなく、坂本と行動を共にしているうち自然とそうなっていったようです。

普段の性格はクールですが、一旦何かことが起きるとアクションは素早く、自分が守ろうと決めたものに対する気持ちには熱いものがあります。

銀時と居酒屋で飲むシーンでの一幕。
陸奥は、「自分はなりたくて宇宙海賊になったわけでない。父に無理やりそうなるように言われて従っていただけ。」と明かし、本当は自分も「もっとおなごらしく、しゃれたカフェにみかじめ料などをせしめに行ったり、かわいいケーキ屋のケーキに別の粉を混ぜて勝手に商売するような裏切り者を始末するようなことをしたかった」と語ります。
そういうことをすることが「おなごらしい」思うところが普通とはずれていますが、本人はいたって真面目で、自分がそういうことを思っていたこと自体が恥ずかしく感じられたようです。

名前のモデルは陸奥宗光

陸奥宗光（1844年～1897年）は紀州藩士の六男として生まれました。尊王攘夷思想を持った陸奥は14歳のころ江戸へ登り、儒学者・安井息軒に師事。生活の乱れからそこを破門になった後は、薩摩藩士・水本成美に師事し、そこで坂本龍馬、桂小五郎、伊藤俊輔（のちの伊藤博文）らと親交を持つようになりました。やがて勝海舟の神戸海軍操練所に入り、1867年には坂本龍馬が設立した海援隊に参加。龍馬とは彼が没するまで行動をともにしました。明治維新後は岩倉具視から推薦を受けて、外国事務局御用係に任命されます。戊辰戦争に際してはアメリカとの交渉役を請け負い、成功を収めました。
その後は西南戦争後に投獄の憂き目にあったりもしましたが、1890年には第1回衆議院議員総選挙に和歌山県第1区から立候補し当選。第二次伊藤内閣では外務大臣を務めるなど、政治の世界で成功を収めました。1897年、病気により死去。享年53歳。

出自

陸奥は夜兎族出身で、父親は宇宙海賊・千鳥の総督でした。
自分自身の意志ではなかったものの、父親から半強制的に千鳥の第二師団副団長を任された陸奥。彼女は火曜日から金曜日までのシフトで副団長の仕事をバイト感覚で行っていたようです。
この頃の陸奥の別名は「金剛石姫（こんごうせっき）」。

ある時悪い商売に引っかかり、簀巻きにされて海を漂っていた坂本を偶然拾い上げたのは、陸奥が乗船していた海賊船でした。そこには奴隷としてとらわれ牢に閉じ込められた大勢の老若男女がいました。もちろん得体の知れない坂本も当然のように奴隷たちがいる牢獄に入れられます。

自分が「奴隷となる立場」であるにもかかわらず、坂本は陸奥が乗る船をぐるりと見回し「いい船だなぁ」と言い、「決めたぜよ。この船、坂本辰馬が買ったぜよ！」と宣言します。
この時点ではもちろん陸奥も坂本のことを大ボラ吹きな変人としか思っていませんでした。
しかし実は副団長などという肩書きを持ちながらも、陸奥自身が自分の置かれている状況に迷いを感じていることを坂本は見破ります。そして陸奥は、奴隷たちにあっという間に溶け込み彼らの気持ちをひとつにまとめあげた坂本の手腕とカリスマ性に驚きを感じました。

商いとは人から何かを搾取すること。ずっとそう思ってきた陸奥でしたが、そんな彼女に向かい、坂本は「与えて与えられる。それが商いっちゅーもんじゃきの」と言います。
その一言が陸奥に決意を固めさせました。