青の祓魔師(青エク)の悪魔まとめ

『青の祓魔師』(あおのエクソシスト)とは、『ジャンプスクエア』で2009年5月号から連載開始された加藤和恵によるダーク・ファンタジー漫画。アニメ化、映画化、舞台化、ゲーム化され、多くのファンから人気を集めている。悪魔の王・サタンの血を引く主人公が自分の生い立ちや力に悩みながらも、悪魔を倒す祓魔師(エクソシスト)の頂点である聖騎士(パラディン)を目指す物語。祓魔師たちが活躍する作品だが、登場する悪魔は東洋・西洋両方の要素が入ったオリジナルのキャラクターになっている。

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伽僂羅(カルラ)/等級:上級

CV:村瀬歩

初登場は原作第25話。ただし名前は第24話から登場する。

火に憑依する高位の悪魔。
“不死鳥(フェニックス)”や“鳳凰(ホウオウ)”とも呼ばれ、火の鳥のような姿で現れる。
強力な炎を操り、動物の細胞を活性化することができる。
また、伽僂羅自身も生命力が強い。
その能力から古には人に追われたこともあるらしく、やや人間嫌いである。

京都不浄王篇で不浄王を倒すために活躍する悪魔で、明陀宗の祖である不角(ふかく)が、伽僂羅の憑依した魔剣・倶利伽羅を使い不浄王を封印。
以来、不角の子孫である明陀宗の座主に代々仕え、いつか不浄王が復活した時のために力を貸す契約を交わしていた。
伽僂羅はその存在や使役される理由を全て秘密にすることで生まれる嘘や猜疑心を食べるため、勝呂竜士(すぐろりゅうじ)の父、勝呂達磨(すぐろたつま)は京都主張所が襲われた時に真実を何も話すことができなかった。

不浄王復活直後に契約が達磨から竜士に移り、竜士は伽僂羅の力を借りて不浄王の瘴気が街に広がらないように結界を張っていた。
また、藤堂三郎太(とうどうさぶろうた)と遭遇した際に彼に食べられた(強制憑依させられた)ため、体が2つに分かれてサイズが小さくなった。

烏枢沙摩(ウチシュマー)/等級:上級

CV:大河原爽介

初登場は原作第27話。

“火天(アグニ)”とも呼ばれる火に憑依する悪魔で、伽僂羅よりも強力な炎を操ることができる。
穢れを嫌い、不潔を浄化・滅却する能力を持っている。
風貌が伽僂羅と似ているためか、伽僂羅と間違われたことが何度かあり、やや人間嫌いである。

姿は鳥のようだが、くちばしの部分が開閉し、その中から顔が覗くようになっている。
明陀宗の10人の僧正に仕えているが、作中の明陀宗では血統が絶えて僧正が5人だけになっていた。
そのため、5人分の火の加護を与え、廉三の兄・志摩柔造(しまじゅうぞう)をはじめとした明陀宗の面々は加護の与えられた錫杖で不浄王に立ち向かった。
また燐が不浄王を倒す際は、魔剣・倶利伽羅に憑依して燐に力を貸した。

不浄王(ふじょうおう)/等級:上級

初登場は原作第24話。しかしこの時はまだ封印されている状態で、第25話で藤堂三郎太の手によって復活を遂げる。
また、不浄王やその右目の話は、「京都不浄王篇」が始まる原作第16話から祓魔師たちの話題に上っている。

腐の王・アスタロトの眷属で、現在確認されている中では最も巨大な悪魔。
ひとたび物質界に現れると、「心臓」を核として瞬く間に増殖し、胞子嚢を頂く城砦を築く。
やがて胞子嚢がはじけると、中から不浄王が誕生。
細菌をまき散らして多くの人間を殺す。
中世に猛威を振るったが、現在ではあらかた討伐されたためか、出現はまれとなっている。
湿気と乾燥に強く、火に弱い。
魍魎(コールタール)などの仲間。

京都に封印されていた不浄王は江戸後期に流行した熱病や疫病を蔓延させたとされる上級悪魔で、作中では当時4万人以上の死者を出した元凶と言われている。
明田宗の祖である不角という僧侶は、不浄王を倒す際に、胞子脳の中にある心臓を二つに分けて封印した。
その心臓が「右目」「左目」として物質界に残ったのである。
明陀宗は、不浄王が封印された護摩堂がある不動峯寺を総本山とし、その真実を不角の子孫である座主にだけ伝えてひっそりと守ってきたのである。

しかし、「右目」が奪われた直後、藤堂三郎太によって不浄王は復活する。
そして燐が、塾生や京都出張所の祓魔師などの仲間の協力を得て倒したのである。

不浄王の右目・左目/等級:不明

腐の王・アスタロトの眷属で、江戸後期(安政5年頃)に猛威を振るった上級悪魔・不浄王の右目と左目。当時不浄王を討伐した僧侶・不角が、討伐したことを証明するために抜き取ったもの。片目だけでも強烈な瘴気を発する、大変危険な代物。

片目それぞれが「特別悪魔危険部位」に指定され、左目は騎士團基地「最深部」に、右目は京都出張所の深部に保管されていた。
右目と左目が揃う時、より強毒な瘴気を発すると言われていたが、実際には、降魔堂の地下にある不浄王を封印から解放するものだった。

大王烏賊(クラーケン)/等級:中級

初登場は原作第35話。不浄王を倒して京都から帰る前の任務として、大王烏賊(クラーケン)討伐の話が3話に渡り連載されている。

水の王・エギュンの眷属で、長く生きたダイオウイカに憑依する悪魔。
暴食で肉食性であり、血肉を求めてマグロの大群や人の乗った船舶を襲う。
巨体で海上では強力だが、知能はないに等しい。

手負いになると“擬態吐き”といって偽烏賊(スキッド)と呼ばれる大量の擬態を吐く。
偽烏賊は眉間を攻撃すると消滅するようだ。

海坊主(シーモンク)/等級:下級~中級

初登場は原作第36話。大王烏賊によって海に沈められた燐たちを珊瑚で海上に押し上げて助けた。

水の王・エギュンの眷属で、土塊(ゴーレム)に海の岩礁生物が生えた状態。
シチュエーションに関係なく岩礁生物を自在に活性化させ、生やす能力を持つ。
しえみの使い魔でもある緑男(グリーンマン)の親戚のようなもので、性質も緑男と同様に大人しい。
海中での日向ぼっこが大好き。

海神(ワダツミ)/等級:上級

初登場は原作第36話。燐たちが大王烏賊討伐で訪れた海の守り神として、大王烏賊の侵入を防いでいた。その際に登場した海神は、「海人津見彦(アマツミヒコ)」と名乗っていた。

水の王・エギュンの眷属で、“トリトン”とも呼ばれる。
長く生きたクジラ類やウミガメなどに憑依する悪魔で、古いものは人語を解す。
海神ごとに縄張りがあり、縄張りに生きる海洋生物や悪魔たちを統率している。

九尾(きゅうび)/等級:上級

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『青の祓魔師』(あおのエクソシスト)とは、加藤和恵による漫画作品、及びそこから派生したアニメ、舞台、小説作品。 漫画は雑誌『ジャンプスクエア』にて2009年5月から連載中。 悪魔の血を引く主人公の成長と仲間との絆を描いたダーク・ファンタジー。 アニメが初めて放送されたのは2011年4月から10月であり、2017年1月から3月まではその続きが放送された。

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