青の祓魔師(青エク)の悪魔まとめ
「青の祓魔師」(あおのエクソシスト、青エク、Blue Exorcist)とは、ジャンプスクエアで連載している加藤和恵による漫画作品。アニメ化、映画化、舞台化、ゲーム化され、多くのファンから人気を集めている。悪魔を倒す祓魔師(エクソシスト)たちが活躍する物語であり、登場する悪魔は東洋・西洋両方の要素が入ったオリジナルのキャラクターになっている。
猫又(ケット・シー):下級~上級
猫に憑依する悪魔で、世界中に存在する。
長く生きた個体の尾が二又に分かれているのが、日本の猫又の特徴。
神使とは異なるが、古いものは頭が良く、人と契約を交わして共存しているものもいる。
また、何百年にも渡って人の家を転々とし、飼い猫としてちゃっかり飼われているパターンもあるようだ。
夜魔徳(ヤマンタカ)
明陀宗僧正血統の志摩家の本尊で、廉造の使い魔。
初登場は原作第48話。
黒い炎を操る仏教系の上級悪魔。
物質界の物質に憑依せずに物質界に現れる。
“虚無界の炎”と呼ばれる虚無界の素粒子の流動体で、虚無界の存在を焼き尽くす。
黒い炎とは、物質的な赤い炎とは異なる虚無界の炎で、メフィストいわくサタンの青い炎の次に貴重なもの。
器となっている物質を破壊せず、物質に憑依した悪魔のみを祓うことができる。
※サタンの青い炎は物質と悪魔両方に干渉する。
黒い炎を人間に対して使った場合、肉体は傷付かず魂だけが燃やし尽くされる。
ただし、手加減をすれば気絶させることもできるようだ。
また、廉造の錫杖で刺したものの「匂いを辿る」こともできるようだが、黒い炎の特性なのか夜魔徳の別の能力なのかは不明。
廉造は志摩家の五男坊にして、夜魔徳に「選ばれた」立場。
しかし、祓魔師としての実力が伴っていないためか、それとも単に慣れていないだけなのか、夜魔徳を召喚するとひどく体力を消耗する。
ストーリーの核になる悪魔
物語の中には数多くの悪魔が登場する。
特に敵として登場する悪魔の中には、ストーリー上欠かせない役割を果たす悪魔も多い。
ここでは、原作内で連続2話以上に渡り物語の中心となった敵悪魔や、それを倒すのに一役買った悪魔たちを紹介する。
伽僂羅(カルラ):上級
CV:村瀬歩
初登場は原作第25話。ただし名前は第24話から登場する。
火に憑依する高位の悪魔。
“不死鳥(フェニックス)”や“鳳凰(ホウオウ)”とも呼ばれ、火の鳥のような姿で現れる。
強力な炎を操り、動物の細胞を活性化することができる。
また、伽僂羅自身も生命力が強い。
その能力から古には人に追われたこともあるらしく、やや人間嫌いである。
京都不浄王篇で不浄王を倒すために活躍する悪魔で、明陀宗の祖である不角が、伽僂羅の憑依した魔剣・倶利伽羅を使い不浄王を封印。
以来、不角の子孫である明陀宗の座主に代々仕え、いつか不浄王が復活した時のために力を貸す契約を交わしていた。
伽僂羅はその存在や使役される理由を全て秘密にすることで生まれる嘘や猜疑心を食べるため、達磨は京都主張所が襲われた時に真実を何も話すことができなかった。
不浄王復活直後に契約が達磨から竜士に移り、竜士は伽僂羅の力を借りて不浄王の瘴気が街に広がらないように結界を張っていた。
また、藤堂三郎太と遭遇した際に彼に食べられた(強制憑依させられた)ため、体が2つに分かれてサイズが小さくなった。
烏枢沙摩(ウチシュマー):上級
CV:大河原爽介
初登場は原作第27話。
“火天(アグニ)”とも呼ばれる火に憑依する悪魔で、伽僂羅よりも強力な炎を操ることができる。
穢れを嫌い、不潔を浄化・滅却する能力を持っている。
風貌が伽僂羅と似ているためか、伽僂羅と間違われたことが何度かあり、やや人間嫌いである。
姿は鳥のようだが、くちばしの部分が開閉し、その中から顔が覗くようになっている。
明陀宗の10人の僧正に仕えているが、作中の明陀宗では血統が絶えて僧正が5人だけになっていた。
そのため、5人分の火の加護を与え、柔造をはじめとした明陀宗の面々は加護の与えられた錫杖で不浄王に立ち向かった。
また燐が不浄王を倒す際は、魔剣・倶利伽羅に憑依して燐に力を貸した。
不浄王:上級
初登場は原作第24話。しかしこの時はまだ封印されている状態で、第25話で藤堂三郎太の手によって復活を遂げる。
また、不浄王やその右目の話は、「京都不浄王篇」が始まる原作第16話から祓魔師たちの話題に上っている。
腐の王・アスタロトの眷属で、確認されている中では最も巨大な悪魔。
ひとたび物質界に現れると、「心臓」を核として瞬く間に増殖し、胞子嚢を頂く城砦を築く。
やがて胞子嚢がはじけると、中から不浄王が誕生。
細菌をまき散らして多くの人間を殺す。
中世に猛威を振るったが、現在ではあらかた討伐されたためか、出現はまれとなっている。
湿気と乾燥に強く、火に弱い。
魍魎(コールタール)などの仲間。
京都に封印されていた不浄王は江戸後期に流行した熱病や疫病を蔓延させた悪魔で、当時4万人以上の死者を出したと言われている。
明田宗の祖である不角という僧侶は、不浄王を倒す際に、胞子脳の中にある心臓を二つに分けて封印した。
その心臓が「右目」「左目」として物質界に残ったのである。
明陀宗は、不浄王が封印された護摩堂がある不動峯寺を総本山とし、その真実を不角の子孫である座主にだけ伝えてひっそりと守ってきたのである。
しかし、「右目」が奪われた直後、藤堂三郎太によって不浄王は復活する。
そして燐が、塾生や京都出張所の祓魔師などの仲間の協力を得て倒したのである。
大王烏賊(クラーケン):中級
初登場は原作第35話。不浄王を倒して京都から帰る前の任務として、大王烏賊(クラーケン)討伐の話が3話に渡り連載されている。
水の王・エギュンの眷属で、長く生きたダイオウイカに憑依する悪魔。
暴食で肉食性であり、血肉を求めてマグロの大群や人の乗った船舶を襲う。
巨体で海上では強力だが、知能はないに等しい。
手負いになると“擬態吐き”といって偽烏賊(スキッド)と呼ばれる大量の擬態を吐く。
偽烏賊は眉間を攻撃すると消滅するようだ。
海坊主(シーモンク):下級~中級
初登場は原作第36話。大王烏賊によって海に沈められた燐たちを珊瑚で海上に押し上げて助けた。
水の王・エギュンの眷属で、土塊(ゴーレム)に海の岩礁生物が生えた状態。
シチュエーションに関係なく岩礁生物を自在に活性化させ、生やす能力を持つ。
しえみの使い魔でもある緑男(グリーンマン)の親戚のようなもので、性質も緑男と同様に大人しい。
海中での日向ぼっこが大好き。
海神(ワダツミ):上級
初登場は原作第36話。燐たちが大王烏賊討伐で訪れた海の守り神として、大王烏賊の侵入を防いでいた。
水の王・エギュンの眷属で、“トリトン”とも呼ばれる。
長く生きたクジラ類やウミガメなどに憑依する悪魔で、古いものは人語を解す。
海神ごとに縄張りがあり、縄張りに生きる海洋生物や悪魔たちを統率している。
九尾:上級
初登場は原作第52話の出雲の回想シーン。現在の時間軸で初めて登場するのは原作第60話。
属性は不明。
アジア圏の様々な物語にも登場する古の悪魔。
強い野心や願望を持つ美しい女性の心の隙間に寄生し、徐々に肉体に憑依する。
そして周囲にいる者の生気を奪い、憑依体を若く、より美しく維持させる。
本性を現した時、狐の耳や9本の尾が現れるが由来は不明。
華陽夫人、妲己(だっき)、玉藻前(たまものまえ)など複数の呼び名がある。
その昔、出雲の生家・神木家の祖先である陰陽師に祓魔されるが、完全に倒されず殺生石となる。
その後、稲見家の分家である神木家が代々祓魔師の家系としてその舞によって九尾を鎮めてきたが、強力な細胞再生と壊死の能力を持つ存在としてイルミナティに狙われ、出雲の母・玉雲に憑依し復活した。
八郎太郎大神(はちろうたろうおおみかみ):上級
初登場は原作第74話。
氣と水の属性を操る上級悪魔。
青森県永久蛇湖を中心に秋田県までを縄張りにするヒュドラ(八岐大蛇)の中でも最も強力な個体。
1000年以上昔に南祖坊という法力僧によって永久蛇湖に封印されて以来、永久蛇湖周辺から離れられなくなり、数々の伝説が作られた。
その再生能力は肉体という制約を超越し、大気との境界を失っている。
それにより、どんな損傷・劣化も大気を使って再構成する。
燐やシュラたちの前に現れた八郎太郎大神は、大蛇の肉体を気化させて人の姿に化けたものである。
また、目を合わせたものの肉体を操ることができる催眠能力を持つ。
シュラの先祖が八郎太郎大神と契約して以降、子孫はその力と呪いを受け継いでいる。
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